ふたなり自己妊娠系狐獣人始祖不滅ロリババアになりたいから書いた話。 作:砂透腐
子供達に島から出る事を許可するとはいえ、本当に溶け込めるか確認するためにも一度は岸にわたらなければいけない。
となると、泳いでいくには私では体力が足りないので、島に来たときに乾かないかとひっくり返して以来存在を忘れていた船を見に来た。
だが、どこからか水が滲み出し、段々と沈みかけていたような状態で放置したためか、向こう岸まで渡るためには到底使えそうになかった。
船を再び作るにも、また向こう岸につくまで保たせる自身は無いし、ましてや今度は最低でも二人は乗る必要がある。しかも、もう一人は私より圧倒的に大きな体だ。これでは、橋を作った方が早いまである。
考えが行き詰まり、いい案が浮かばなくなってきたので、戯れに、子達にいい案は無いかと聞いてみると、特に脚の力が強い子達が、島から岸を向いて思い切り跳ねて距離を稼ぎ、途中からは泳いでといった方法で今までに何回も向こう岸まで行っていたことに、どちらかというとその行動に今まで全く気付けなかった事に驚いた。
次の日、まだ日が登り切っていない頃にその子達のうちの一人に捕まり、その子を連れて湖の近くの小さな街にでかけた。
視覚的に明らかに認識されていても異物と判断されないという明らかに奇妙な光景を目にし、我が子ながらこの子達は何なんだと頭を痛くしつつも、子達が比較的安全に暮らしていけそうだということに安堵を覚えた。
子達のいくらかがこの島を出て行って数週間後、おそらく一月は超えた頃。私がこの島でやりたい事の大半をやり尽くしたと判断し、数日間子供達だけでやっていけそうかを見て判断した後、この島を離れ、いくつかの村を経由しつつ、人間達が作った大きめの街へとたどり着いた。
この街についてもまず、ここよりも大きな村や街をがある場所を知っているかと聞いたところ、私が望んでいるような場所は誰も知らなかったので、情報が入って来るまで街の外れの辺りに家を建てて適当に人間達の相談に乗ったり知恵を貸したり怪我を診たりしつつ待つ事にした。
時折訪ねてくる人間達にとっては家にある家具や道具類は周りにとっては明らかに異質な見た目をしているだろうが、故郷ではこれが普通だったと言い張り、真似をするのは構わないが、壊したり傷付けたりはしないようにと言っておいた。
見た目からくる異質さもあって、しばらくは過剰なまでには訪ねては来ないだろう。
なんとか、困った事があれば相談したら解決策をくれる物知りな異人ポジション、を維持することは(おそらく)できているが、だからといってあまり頻繁に訪ねてこられても困るのである。
私がここに来てから基本的には自身の体やそこらの植物をいじっているか、何か作れないかと水晶や金属をいじっているか、寝ているかしかしていない訳だし、一応時間はあるのだが、それでも集中しているところを中断させられるのはあまり好まない。集中できているかの有無に関わらずそうかもしれないが。
そうして……体感数十ヶ月は経ったであろう頃、街人がとある男を連れてきた。