ふたなり自己妊娠系狐獣人始祖不滅ロリババアになりたいから書いた話。 作:砂透腐
あれから季節がいくらか巡り、娘が少し大きくなった。
娘は変わらず私を好み、言葉を理解できない筈の私にもいくつもの秘密を告げる。
……私はそれを理解出来てしまって良かったのだろうか?
何か私も一つ秘密を教えてあげた方が良いのだろうか?
しかしそれでは私が言葉を解する事が……いや、これも秘密ではあるのか。
今のうちから私が、所謂誰も知らない秘密の友達、となるように、少し頑張ってみようか?
娘が何か悩むようなら相談に乗ってあげることもできる。
……そうしたら、娘がいずれ大人になり、どうなるかはわからないけれども、仮に権力を持つようになったとしたら、私達を社会が認めてくれるように働きかけさせる事ができるかもしれない……?
いや、働きかけさせるでは駄目か。働きかけてもらえるように頼む、か。
仮に秘密の友達になるとしたら、娘の事をひたすら肯定……いや、多少は本心を読み、娘の求めている返答をする必要があるか?
そうなると私には難しいぞ。
最近では人間だった頃の気持ちなんて殆ど理解できなくなってきているし、年頃の少女の本心なんて、私には理解しきれない。
ひとまず、話しかけてみるか?
自分しか知らない不思議なものなんて、親に話しても信じて貰えない……いや、そもそも話さない?そんな希望的観測では決心が付かない。
他の人に話すと私が居なくなると言う?
精神的に負担がかかるか。
どうやれば話しても問題がないのか。
私が人間の姿であれば話しかける事自体は問題無いが、その間私が居なくなるのは問題だ。
だからといって私の体をそのまま置いておく訳にもいかない。
動かなくなった体を、私の知らぬ間に死体として処理されてはたまったものではない。
両方の体を同時に動かせれば良いのだが、私にはそんな事はできないし、私は二人も居ない。
仮に出来るとしてもそれを扱えるようになるまでに時間がかかりすぎる。
悩んでばかりでは何も変わらない。
近くにこの子しか居ない時に話しかけてみよう。できれば、寝ぼけている時なんかに。
いや、この子が一人きりの時に意識をぼやけさせれば良いんじゃないか?
私にはそれができる。
やってみよう。
とある日の昼、日向で娘が何かをして遊んでいる。
見張りか何かか、大人が一人居るが、それほど近くはない。
娘に向けて近づいて行きつつ、見張りの意識を薄れさせ、娘の意識をぼやけさせる。
狐の時の面影を少し残した容姿の人の少女の姿へと変わる。
娘の前に行き、話しかける。
「ねえ、何をしているの?もしよかったら、一緒に遊びましょう?」
ぼうっとした目をした娘がこちらを向き、私を視認する。
「……いいよ、一緒に遊ぼう。……あなたは誰?」
娘が答えた言葉は、まさに頭に浮かんだままの言葉、といったもので、私の計画の成功が少し近づいたように感じる。
「何をして遊んでいたの?私も一緒に同じ事をしたいな。」
私が誰かという問いには答えずに、遊びを意識へと向けさせ、ともに遊ぶ。
しばらく遊んだ後私は、思い出したように少女に言葉を告げる。
「私、もう戻らなきゃ。私の事は他の人には秘密ね。」
少女は不思議そうに私に問いかける。
「もう行っちゃうの?……秘密?」
少し心苦しいが、この少女が秘密を守れるか、実験だ。
「大丈夫、また一緒に遊びましょう。私の事を秘密にしてくれたら、また来るね。」
娘にそう告げると共に、娘の意識を落とす。後は元々遊んでいた場所に寝かせておけば、夢とでも思うだろう。
娘を移動させ、狐の姿へと戻り、監視役であろう大人の意識も少しずつ元に戻し、私はその場を離れ、日当たりのいい場所で昼寝でもすることにした。
早く現代近くまで持って来たいとも思うけど持ってきたら持ってきたで今度はネタを決められなさそうで困る。この先書きたいものが頭の中でぐ~るぐるしてる。どうしよう。