ふたなり自己妊娠系狐獣人始祖不滅ロリババアになりたいから書いた話。 作:砂透腐
数日間休まず走り続け疲れ果てたので、仕方なく休むことにする。
物陰に身を隠し、できるだけ体を小さく丸めながら、失った体力を回復させる為に、自らの意識を落とす。
……どこからか聞こえてくる声に目が覚める。
若干寝惚けつつも音の方向へと向かうと、人間の村があった。
村の住人にはあまり元気そうな様子が見られず、村全体の空気も落ち込んでいるようだった。
見回してみると、周囲の大地にも元気が無く、田畑に植わった作物も痩せ細り、これが住人達の悩みの種かと大方予想がつく。
私はこの問題なら解決できる。できるが……今の体はあの街で使っていたものだ。もしあの娘に探されてはいずれ足がつく。
しかし、また別の違和感のない体に調整するには時間がかかる。
……せめて顔さえ隠せばバレないだろうか?
このまま見て見ぬふりをして帰るというのは少し寝覚めが悪いし、私と確定させられなければ良い話だ。
それに、折角の機会だ。前から少し欲しかった狐面を作ってみよう。
この時代に既に狐面やその類似品があるかはわからないが、白地に赤い隈取りというのはどの時代でも圧倒的な存在感を生むだろう。
それに、この面を使って村人達と話をするのにそれほど時間はかかるまい。長く持たせる必要が無いのならばすぐに作れる。
面本体の素材は、少し難しいがこの身から直接木を伸ばして、多少磨けばまあそれっぽい物にはなる。
着色する為の色素は取ろうと思えばそのあたりの大地から取れるし、最悪白と赤だけなら身を削って……骨製の狐面?
いや、一旦やめておこう。そのあたりを考えるのは帰ってからで良い。
完成させた狐面を被り、周囲の森の肥えた大地からその栄養を寄せつつ村人達に話しかける。
「大地にも休息は必要だ。大地が十分な休息を取れていなければ育つものも育たない。今回は私が均してやるが、これからは大地を休ませつつ、あるいは土に栄養を与えつつ物を育てよ。」
そう言って少し周囲の植物を少し無理やりにでも成長させ、痩せ細っていた植物を太く逞しくしていく。
そうだ、村人達の話を聞く必要は無い。
最低限説得力が生まれれば良い。
元気さを取り戻した作物達に触れ、その情報を取り込む。
これがあれば私の食生活にもいくらか幅が増えるだろう。
やりたい事をやり終わった私は、もう一度、このあたりの大地の栄養を均し、その村から去る。
この辺りの大地に生える木々ははこの先少し困るかもしれないが、人間達に切り倒されるよりはよかろう。
人間達がこの先どうなるかは……まあ、私の知ったことではない。私の目の前でどうこうなっていなければそれで十分だ。
さあ、遠く離れた山の中で私の片割れが呼んでいるぞ。
この道をこれ以上逸れぬように。間違ってもあの街の方向へと向かわないように。
かなり自分のことしか考えなくなってる主人公さん。
どっかで何かしらやって方向転換させるか、このままにするか。
とりあえず今は時代設定がガバガバなのをなんとかしないと。