ふたなり自己妊娠系狐獣人始祖不滅ロリババアになりたいから書いた話。 作:砂透腐
これはこれでよかったのかも?
目が、覚める。
おそらく今日も、変わらぬ日を過ごす。
起き上がり、一息つく。
前に、目を覚ました時から、どのくらい経った?
格子の側へ、移動する。
戸を開け、暗く、足場の悪い岩肌を辿り、なんとか外へ這い出る。
先程まで暗闇に包まれていた目を、激しい光が襲う。
変わらぬ木々や草花の香り、薄く広がる街の匂い。
……少し経ち、目が慣れてくる。
映る景色には目もくれず、真っ先に崖に近寄り、山の中腹に広がる、子供達が育て上げた里。
尤も、上から見つけるのは困難なものだが。
……里の様子は、それほど変わっていないようだ。
人通りはいくらか増えているが、それだけ人数が増えたという事であろう。
子供達の無事を確認できて少し安心し、周囲を見渡す。
ようやく私の目に入ってきた、洞穴の周囲に生える木々や花々も、それほど変わっていないように見える。
前回どうだったかをはっきりと覚えられている訳では無いので確信は持てないが、少なくとも目新しい物は無い。
山の麓、森の向こうに見える人間達の街の様子は?
……少し、慌ただしいように見える?
前回見た時よりも明らかに人の行き交いが激しく、どこか、より大きな感情が渦巻いているような……?
……あ、あぁ、あれは、不味い。
不安、焦燥、不満、哀しみ、怒り……
その感情の矛先は、一体何処だ?
まさか、子供達の里が人間に!?
……では、無い……か?
子供達が標的になったり、その里やこの山が戦場にならないのだったら、良い……か?
いや、駄目だ。人間の街へ行き、人間と共に暮らしている子供達も居るはずだ。
久しぶりに、山を出よう。
街へ行き、この争いの原因と、首魁を聞き出そう。
そして、この争いの全体の概要を捉えたら、この争いを、終わらせよう。
まあ、もしそれが無理でも、最低限、私の子供達を含む民衆に被害が行かなければ良い。
出来るだけ迅速に事を終わらせられるよう、体を大きく作り変える。
外見は大きく、威圧感のある身体に。
脚は太く、しっかりとしており、かつ柔軟なものに。
その動きが、速く、鋭く、軽やかになるように。
大きく、肌触りの良い尾も、2つ付けてやろう。
その姿を形容するのならば、そう。大狐とでも言えようか。
山の頂点から跳躍し、全速力で山の斜面を駆け、森を駆け、野を駆ける。
やがて街が見えてきた頃、身を小さくし、人間が多く集まって居る所へと忍び込む。
大声でベラベラと会話する者たちに、壁裏から噂話の種を投げ込んでやったら、まあ気持ちの良い位に喋る。
そうしていくつかの集団に認識を聞いて回ったが、意見の対立だか土地だか金だかと人によって言う事が変わり、正直どれが正解なのかはわからなかった。
本当の理由がどうであろうと知った事は無いが、少なくとも私にとっては非常にどうでもいいであろう理由だとはわかった。
それだけわかれば十分だとばかりに屋根の上に駆け上り、姿を再び大狐へと転じさせ、争いの気配のする方へと大きく跳躍する。
森の哀しみが聴こえる。
獣達の怒りが聴こえる。
死者の叫びが聴こえる。
傲慢な者達に鉄槌を下だせと呼んでいる。
森の呼び声に向けて走る。
獣達の怒りに呼応して地を蹴る。
死者の叫びに共鳴して唸りを上げる。
野を駆け森を駆け山を駆け、辿り着いた戦場で勢いのままに遠吠えを上げる。
さあ、傲慢にもこの地を傷付ける人間達を追い立てよう。
さあ、我が血族の者達を助けよう。
駆け出す。
人々の合間を駆け抜け戦場を分断し、大きく木々を生やし射線を断ち、人間達の争いを遮る。
人間達を混乱の大波に陥れたのを確認し、高台へと移動し大きく叫ぶ。
「傲慢なる者共よ!木々の怒りが聞こえぬか!大地の哀しみを感じぬか!」
私の告げた事に対し、動植物や死者達の投げかけてくる賛同や反感を感じる。
「お前達同士で争うのは勝手だが、その争いで被害を被る者が居ることを知れ!無意味な争いを止めよ!我等に害を与えるな!」
知った事か。この場に分け入り、戦場を遮り、争いを止めようとしているのは、偏に気に入らんからだ。
賛同の追い風は受け、反感は無視し、私は私の意見を通す為に行動する。
「私の意見が気に入らんなら、お前達がさっきまで振るっていたような力で、私をねじ伏せるがいい。」
争いの首謀者を見つけようと、戦場中に目を走らせる。
あまり違いがわからないが、一方の勢力の頭を見付け、もう一方の勢力に目をやり……
かつて分かたれた枝の先、一方の勢力の首となっていた者。
初対面ではあるが、確りと感じるその身に流れる血に、頭が真っ白になった。
何故だ?私から分かたれた筈の者が何故、人間の戦場に居る?
見間違いではない。あの子には、確かに私の血が流れている。
だとしても、私はこんな無意味な争いに加担するように産んだ覚えは……いや、アレは私は産んではいない。
たとえ私がそう感じていようと、子が同じ考えを持っているとは限らない。
だから私はあの洞穴に籠もっていたんじゃないか!
だが……もしかしたら、私は子を傷付けていたかもしれないのか?
……いや、そう、そうだ。仕方のない、事なんだ。私がこれから生きる中で、私の血は少なからず広まっていく。
血の繋がりというものは、これからどれだけ生きるかもわからない私にとっては、重すぎる。
「……警告は、した。私は帰る。これ以上我等を傷付けるな。」
我が身の帰りを待つ暗い洞穴へと走りつつ思う。
血の繋がりというものは、確かに尊く、掛け替えの無い物だが、私には、あまりにも残酷なものだ。
里の者達は私の血を引いている。それは確かだ。だがもう、私の家族とは呼ばない。
私の知らぬ所で産まれ、死した者達など、知るものか。
私にはもう、血の繋がりなど、必要ない。
私は、血縁という鎖を断つ。
私はもう、
洞穴に引き籠もる→気分沈んでる→暫くは色々やって暇潰しする→やることなくなる→思考が負に沈んだ上に暇すぎて段々とおかしくなってくる→これ。
なんだよ感情がわかるって。
なんだよ自然の声が聞こえるって。
(どっちも幻聴です。戦が起こってたのは本当。)
(多分煙の臭いとかするし街に元気ないし人減った気がするな→そういえばなんか悲しそうなような、苦しそうなような。→なんか争いかなんか起こってんじゃね?→戦争起こってる!ってなったって事にしときます。なんだよこいつ、考えてる事めっちゃ飛躍するじゃん。)
正直自分でもそうはならんやろって思ったけどこれ何回か身体も交換してるって考えたらまだマシになった。
ちなみにハーメルンの説明とか確認して文字数増やせるかなって試したら思ったより増えたのもある。