ふたなり自己妊娠系狐獣人始祖不滅ロリババアになりたいから書いた話。   作:砂透腐

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主人公ちゃんの薄い意識の文と侵入者sの台詞と地の文とで共存どころか競合しそう

投稿かなり遅くなった気で居ましたが前回の投稿五日前だったんですね。(この話の前書き書く前に活動報告更新して後書き書いたからちょっとおかしくなってるかも。)


やっぱり小説って難しい。レイヤー分けさせて

(石の転がるような音が聞こえる……)

 

「本当にこんな所にあるのか?」

 

「あろうがあるまいが主の命だ。真面目に探せ。」

 

「中は暗いし足場も悪いし、いつ足を引っ掛けるもんかと肝が冷えてしょうがねぇ。」

 

何かを探し求めやってきた二人の男達が、愚痴を零しつつも勇敢に、かつ慎重に暗い洞穴を進んでいく。

 

「おい、何かあるぞ。あれは……柵か何かか?」

 

朽ち果て、もはやその意味を為すことができなくなった金属製の柵を前に立ち止まる。

 

「鍾乳石とかじゃねぇの?」

 

「石柱……いや、石筍か?お前が考えているのが何にせよ、鍾乳石の類にしてはあまりにも細すぎるし、自然にできたにしては形が整い過ぎている。」

 

「だとしても、なんでまたこんな所に柵なんてあるんだよ。鍾乳石だって偶には細く綺麗に伸びたいときだってあるんだって事にしとこうぜ?」

 

「そんなわけあるか。それに、答えはもう見えたようなものだろう。」

 

時間と共に朽ち果て、僅かに残った柵の根本が洞穴の岩壁と融合した物を跨ぎ、一人は檻の中へと侵入する。

 

「おい待てよ、入るのかよ?」

 

「お前は入らないのか?」

 

「こういうのって何か危ねぇ物とかがあったりするんじゃねぇの?あんまり無闇に入らない方が……」

 

「危ない物、だとしても、今我々が探している物かもしれないだろう?」

 

「ああもう、くそが……わぁーったよ、ほれ、さっさと進みやがれ。」

 

(水の音……?)

 

「なんとも奇妙な場所だな。」

 

「何がだよ。」

 

「先程の柵もそうだが、壁や天井、それと辺りに散乱している、かつては何かに使われていたであろう物からもここが遥か昔に使われなくなって、放棄されたのだろうが、それにしては物が多すぎる」

 

「……どういうことだよ?」

 

「お前は身一つで引っ越すのか?」

 

「なるほど、ここの役割はどこかに移動した訳じゃなく、急に使われなくなった……いや、使う奴が居なくなったって所か?」

 

「小物や道具であろう物も朽ち果ててしまって、どういうものだったのかももうわからない。せめて、もうすこし形が残っていれば、何か得られる物もあったろうに……」

 

(人間の、声……?)

 

「お前はそういうの好きだよな……で、その道具の中に目的の物があったらどうする?」

 

「直せるなら直したいが、そもそもこの中には無いだろう。」

 

「ほぉ、そりゃあなんでまた?」

 

「人間を不老不死にできるような物が簡単に壊れてそこらの木屑や石ころにまざって散乱していると思うか?」

 

「そりゃあご尤も。てことは、いかにもそういう物がありそうな場所を見つければ良いわけだ。じゃあ、そこらの木屑なんかを調べるのはあとにして、さっさと奥へ進もうぜ?」

 

(音が近付いてくる……)

 

「……そうだな。ここからはあまり情報は得られそうにない。」

 

男達は暗闇の中へ進んでいく……

 

 

 

かつての檻の中、を暫く進んだ男達は、暗闇の中、洞窟の最奥のその場所で、奇妙な物を見つける。

 

「ありゃあなんだ?」

 

「枯れ木……か?それにしては形が……それに、何故こんなところに?」

 

二人の男がそれを暫く眺め、それが一体何なのかと思案していると、片方の男が突然片手を額に当て、呟く。

 

「あぁ、畜生、これが何かわかっちまった。」

 

「知らない方が良いものか?」

 

「いんや、ただ単に気分が悪くなるだけだ。」

 

「じゃあ問題は無い。これは何だ?まさか目的の物ではあるまいな?」

 

「目的の物かはわからねぇが、こりゃあ獣の骨……いや、木乃伊か。種類はわかんねぇが、少なくとも生きてねぇのは見りゃわかる話だな。」

 

洞窟の最奥に眠っていた、いつの物かもわからない獣の木乃伊。

今までの物とは違う洞穴の雰囲気に、目的の物があるかもしれないという手応えを密かに感じ始めていた男達は、少し落胆する。

 

「そうか……そんな物が何故こんな所に?まさかここがかつて祠か何かで、御神体として祀られていたものだとか?いや、それにしては何も無しに放置されすぎているか。ここまでの道程でそれらしいものは無かった。既に朽ちたのでなければ、だが。」

 

「考えるのはいいけど、結局どうするよ?もしかしたら、これを削った粉を煎じて飲めば効果があるかもしれないぜ?」

 

「本気で言っているのか?」

 

「そうだと思うならなんとかしてくれ。」

 

男が、過去を想像するその思考を一旦止め、少し落ち込んだ気を紛らわせようと軽口を叩く男に疑問を返し、一応詳しく確認するかと木乃伊に目を向け、気付く。

 

遥か昔に命を落としたと思っていたそれから、木の根のような物が出ている。しかも、目に見えてわかる速度で土を、外を目指している。

 

「もしかしたら、本物かもしれん。」

 

「はぁ?」

 

「見てみろ、これが獣の木乃伊かどうかは怪しくなったが、これはまだ生きている!これがお前にはどう見える?私には根を伸ばす木に見えるが、だとすればこのままでは力尽きてしまう……?どうすればいいと思う?」

 

「落ち着け!あー、木か?木だとすりゃあ、土が必要なんじゃないか?あぁ、あと水もか。それに、ここじゃ暗すぎるか?」

 

「だとすれば外か!よし、手伝え。これを洞穴の外に運び出すぞ!」

 

「うえぇ……?本当にどうした?お前……」

 

斯くして男達に運び出されたそれは、興奮を抑えきれない男によって土に根を張ることができ、呆れる男によって水を与えられ、みるみる内にその活力を取り戻し、太く根を張り、青々とした葉を付け、洞穴の中に居た頃の姿の見る影もない程に、忽ちにしてそれはもう元気な巨木へと育ったのだった。

 

男達は子供のように興奮し、その喜びをぶつけ合う。

 

根の力強さ、幹や枝の太さ、葉の青々しさから、その素早い成長速度や、木の香りなど、思い思いの点を語り、喜び合う。

 

ひとしきり興奮を語り合った後に、一人の男が疑問をぶつける。

 

「……で、結局最初の目的はどうなったんだ?木が生えてよかったねおしまい。じゃあ顔も見せられねぇぞ?仮にこの木の果実がそれだとしても、どれだけ待てばいいのか……しかも結構な山の上だし。」

 

「それは……確かにそうだな。毎日ここに来る訳にもいかないし、下手したら何年もここに住む羽目になるかもしれない。そんなのは御免だ。」

 

 

男達が頭を悩ませている側で、大木の枝、一際太い物の中程に、花が咲き、更にそれを押しのけるようにして、それはそれはとても丸い果実のようなものが膨らみ始める。

 

熟す前の梅の実のようなそれはみるみる内に大きくなり、一尺余ほどの大きさまで膨らんだところで落ち着いた。

 

この先の方針について夢中になって話し合っていた男達も大きく存在感を放つその実に気付き、もしやこれが目的の物なのではないかと、今にも落ちそうなその実の下でおろおろと慌てている。

 

 

 

ひとしきり慌てて落ち着いたのか、二人の男はそれぞれの行動をとり始める。

 

大きな実の影で大きく手を広げる男を横目に、もう一人の男が木の枝に登る。

枝の上で身体を安定させ、その実に手を触れた。

その瞬間、青い実の皮、地に面した方が僅かに裂ける。

 

「実が!」

受け止めようとする男が気付き、枝から実に手を伸ばす男に咄嗟に告げるも意図は伝わらず時既に遅し。

 

小さかった裂け目は中身の重さにその大きさをみるみる広げていき、果実の中身は拡がっていく裂け目から外に出ようとする。

耐えきれなくなった果実の皮が中身を産み落とすのは、まるで母が子を産み落とすかのように見え、産み落とされたそれの形を見て、下に居た男が咄嗟に身を挺して受け止める。

 

「大丈夫か!?」

慌てて木から降りてきた男が倒れている男を起こそうとする。

しかし、視界に入ってきたものに、動きが止まる。

 

倒れた男もすぐに気が付き、中途半端に手を伸ばす男に疑問を懐き、その視線の先、自らの大きな腹の上に乗っているものに気付く。

 

「これは……なんだ?あの実から落ちてきたのか?」

 

「俺は、落ちてきた実を受け止めた筈……だが、これはなんだ?」

 

「……月の姫様とでも返してやりたいが、そんな事を言っていい空気でも無さそうだな。」

 

男の腹の上に乗っていたのは、獣の特徴を持った、人の幼子のようなものだった。




なんか話が丁度良く切れたので切りました。本当は次に落ち着くところまで書こうと思ってたとか言えない。投稿期間開いちゃったし丁度良いのかもしれない。


台詞のリハビリを兼ねた話でもあるので多分読み辛かったかもですね。ごめんなさい。
この話に関しては表現の改善案があったら取り入れると思います。
よっぽど拘った表現は別だけど、正直どこが拘ったとか覚えてられない量ですけどね。(



そういえば今日ってクリスマスなんですよ。いつの間にか。
早いですね、時間がすぎるのって。
メリークリスマス!
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