また君とこの日を。
「マネージャー!あんたがまほろの担当してから2周年経ったって言うのに、忘れてたの?」
「あはは…いやぁごめんごめん。」
「マネージャーが忘れてたなら、今日はハロウィンだし、まほろの好きなようにするからね。」
今日は10月31日。ハロウィンだ。そして、俺がまほろのマネージャーを担当してから2周年と6日後。
本当はちゃんと25日に色々する予定だったが、とある物が揃わなかったために遅れてしまった。
「マネージャー。こっち見て。」
「ん?なに?」
まほろの言う通りにまほろを見る。
「トリック・オア・トリート」
「え、あぁ…お菓子かぁ。ちょっと待ってね、確かにバックの中に……。」
あるはずだったのになぁ。なんでないんだろう。多分…家に忘れたな。
「マネージャーがお菓子持ってないならいたずらする。」
「うん、ほんとは渡す予定だったんだけど、家に忘れてしまった。」
「それじゃあいたずらするね。どんないたずらにしようかな〜。」
まほろは顎に手をあて、少し考える。まほろの真剣に考える姿をちゃんと見るのは久々だ。
「決めた。」
まほろは首にかけていたマフラーを少し取り、俺の首にかけてきた。
「これで2人でマフラー使えるね。」
「な、なんでこんなこと…」
「だって、マネージャーが最初に来た時に寒そうにしてたから。」
「へぇ…まほろって前から思ってたけど優しいよね。」
「はぁ!?まほろは優しくなんかないし!飴と鞭よ!」
そう言いつつも、まほろの頬は赤い。」
「それなら、俺も飴と鞭として。これをプレゼントしようかな。」
俺はバックからある物を取り出した。
「まほろ、お疲れ様。そしてこれからもよろしく。でも、これからはただのマネージャーとしてじゃなく、1人の恋人として。」
左手で底を持ち、右手で蓋を開ける。その中身は煌めく宝石が埋め込まれた指輪。
まほろはそれをじっと見つめたまま硬直している。そして俺の顔を一瞥し、すぐに逸らす。
小さな声でボソボソ言ったあと、こちらへ向き直す。
「マネージャーのバカ。まほろのいたずらより、もっといいものじゃん。」
「こ、答えは…」
「こちらこそよろしく。マネージャー。」
その日の夜は、2人でハロウィンに満ちた街を並んで歩いた。
またいつもと違う気持ちで見ると、つい緊張してしまう。
だが、正直になりたかったのだ。だから、ここで告白をした。
「もしかして、マネージャーが遅れたのってこれのせい?」
まほろは左手の薬指につけた指輪見せながら言う。
「あぁ、少し時間がかかっちゃってね。」
「…………ありがとう。」
10月末までに投稿する予定でしたが、うp主の事情により、投稿期限最終日終了の50分前に書き始めました。
時間のない中、できる限り頑張りました。ですが、このような失態はもうしないよう以後けじめをつけさせていただきます。