どうも善人を書くのが苦手です。
なので供養として続きは載せますが、また書くとしたら別人格にした主人公使い回しになります。
では最後の投稿です。
トキノミノルは無敗のレコードブレーカーと呼ばれた3冠ウマ娘であり、早くに海外に渡り海外でも無敗を貫いた最速の王者である。
引退までの生涯戦績は20戦20勝12レコード
シンザンは最強の戦士と呼ばれたウマ娘であり現役時代の殆どを日本で戦い5冠、海外でのレースは主要なレースで無敗で5勝をもぎ取り凱旋帰国後に引退している。
引退までの生涯戦績は25戦23勝3レコード
公式なレースではぶつからなかった2人。
「よく言われるよ。 私はトキノミノル先輩に似てる、皇帝シンボリルドルフはシンザン先輩に似てるってさ……まあシンザン先輩はトキノミノル先輩に説教されるまで不真面目な生徒だったらしいから、そこは逆。 2人が出来なかった公式での直接対決、それをやろうと思ってね」
報道関係者のまえで話すのはアグネスタキオン、8冠のインタビューの時の話。
アグネスタキオンの敬愛する先生の教えの一つ、報道関係は上手く使えば役に立つという教訓。
ライバルとの対戦を談合と言われずに果たす手段、結果を出し続ければ勝手に好意的な報道をする等と色々あるが今回は
宣戦布告だ。
「戦おう皇帝、貴女を倒して私は超光速を名乗る事にしよう。 半年の期間で精々錆取りをしてくれ、私達の世代に身体的不調や怪我の言い訳は効かない。 ではインタビューは終わり」
『今ここで返答しよう、皇帝は逃げない。 共に8冠どちらが勝つのか、勝負だ。』
スマホのスピーカーから威厳のある声が響き、ここに8冠同士の決戦が確定する。
後日の生徒会室にて
「私が勝ったなら先生の病院に研究室を作り自由に出入りする許可を頼むよ、説得の手伝いもしてもらおう」
「では私が勝ったなら引退後に発足させる組織の根回しを頼もう、その優秀な頭脳を私と先生の為に使うといい」
真面目なエアグルーヴが逃走する程の覇気を撒き散らす2人は約束をした。
賭けではない、金銭を賭けていないから賭けではないのだ。
勝者と敗者は常に生まれる。
同着など許さないとばかりに脚を折る程の脚力で2バ身の差を着けた最速。
「新薬の臨床試験終わったよ、相変わらず先生の薬は気味が悪いくらい副作用がないね」
「そう作っているからな……抗ガン剤の副作用を0にできたか、一般普及には十分な値段だろう」
「先生の癌克服の偉業になったアレは効果に比例して高いからね、希少なモノを複数使うし当たり前だよ」
「この10年で少しずつ原料の増産はしてもらっているが、まだ安めの新築一戸建て並の値段だ……初期の転移前ならこの新しい抗ガン剤で完治まで持っていけるが」
「金に物を言わせて転売を企んだバ鹿もいたけど医神教が3万人以上の人で豪邸を包囲してたね、アレには笑わせてもらったよ」
「その名前を出さないでくれ……武器を持たず盾だけ持って攻撃せず、攻撃されても反撃せずに言葉と人数の圧力で薬を正式に買い戻して俺に届けてくれたが……是が非でも無血を貫いて従順過ぎて怖い。 一応新品の薬に取り替えて少し増やして送り返したら、さらに規模が拡大して……」
「大丈夫だよ先生、私は先生が一人の人間だと分かっている。私が居るから先生は孤独にならない」
「男に抱きつくな、何度も言うが年頃の娘がはしたないぞ? お前は小学生ではないんだ」
「照れ隠しかな? 先生はもっと素直になりたまえ」
項垂れた男の低くなった頭を優しく抱きしめる彼女こそ超光速のプリンセス、ワールドレコード保持者にして9冠を戴くウマ娘アグネスタキオン
皇帝を玉座から引きずり降ろした勝利者である