転生したらキャルちゃんだった話   作:榛翔

11 / 15
ほんとお待たせいたしました。ちょっと一週間くらい入院してまして遅くなりました。ごめんなさい!
これからはちゃんと続くと思うので
Twitterの方で先週中に出すって言っちゃたからホント申し訳ないです
見てくれた方々はホントすみません
もう大丈夫なんで!

さてさて
今回はダイワスカーレット編ですが、今までの子達よりもっと幼いです。なので性格はツンツンじゃなくて恥ずかしがり屋な子供らしい感じになってる為誰だこれってなってます。(リアルの小学生しかも低学年の性格なんて知りませんのでね)
キャルちゃんとダスカって似てますよね!
似てるからキャルちゃんの影響モロ受けて原作の性格になったら面白そうと思ったんで…
うわぁ、無いわ思った方がいたらすみません。
ちょっと今回早足気味です。

皆様も体調にはくれぐれもお気を付けて
夜更かしも身体には毒ですからね。


6話 出会い4 (ダイワスカーレット編)

6話 出会い4 (ダイワスカーレット編)

 

 

北海道遠征からはや一月、変わった事はライスとのビデオ通話が追加された。勿論毎日である。

朝起き朝食後勉強し昼頃にウララの手紙を読み書き送る、昼過ぎにゴルシが来るのでゴルシを相手にしその後訓練と勉強、寝る前にライスとのビデオ通話。

これがあたしの一日になっている。最初の頃と比べるとやることが多く疲れはするがとても充実している。

トレーナーになるための勉強も日に日に難易度や量が増している、だが、体のスペックがいいのか前世よりもスラスラ頭に入っていく為とても助かっている。

あたしがスラスラ覚えるもんだから姉さん達が張り切りより難しくなるのだ、まだまだ覚えない事は沢山ある、落ちない為にも頑張らないと。

―ただ、この時のあたしは気付かなかった……教えている人達が類いまれな天才(変人)であることに……そしてこの時点でのあたしの学力はエリートトレーナーすら超えている事に……

そんな感じであたしはこの一月怪我もなく平和に過ごしていた。

 

そんなある日、またしても挨拶回りの目的地が決まったのだ。

今回は前回よりも滞在期間は短いみたい、行く場所は京都だそうだ。

四回目ともなると慣れてくるもので何時ものように準備をする、準備と言ってもあたしの場合は私物がほぼ無いので着替えと数冊の本と携帯くらいになる。

後は当日を待つだけだ、わくわくしつつあたしは日課を過ごした。

 

 

京都遠征当日

あたし達は身支度を整え車に乗る。今回は新幹線を使うみたいだ、車、飛行機の次は新幹線、日本の交通機関コンプしそうねと思いながら車が出発するのを待つ。

外を見ると何時ものように研究所の皆やゴルシがお見送りに来ている。そんな光景を見ると嬉しいし何より胸が温かくなる、前世ではこんな大勢の人から見送りなんて無かった、本当に生まれ変わったのだと実感するしこの身体の持ち主である彼女の分まで幸せに生きようと思う。少しウルっときたがあたしは見送りの人達に大きく手を振った。あたしは今幸せだ。

 

そんなこんなで駅に着いた。移動中ほぼ何もなかったので割愛する。新幹線も飛行機同様に初である。田舎住だと新幹線や飛行機なんてほぼ乗らないのである。因みに車、バス、自転車があれば不自由なく暮らせる。

駅内はそれなりにヒトがおり賑わっている、スーツを着ているヒトが多いので出張なんかで利用しているのだろうかとあたしは周りを見渡し思った。

車両に乗り込み指定席に座る、周りを見渡すとあれ程いたヒトがいなかった。不思議そうにしていると真帆が

 

「あぁ、少し料金高めの席だからヒト少ないんだよ、皆安く済ましたいからねぇ、それにヒト多いとキャルちゃん落ち着かないでしょ?」

 

そう笑みを浮かべ言ってきたのだ。確かにヒトが多いと落ち着かない為、姉さん達の配慮がありがたい。

車内はとても静かで快適だった。あたしは着くまでに駅弁を食べたり、持ってきた甘味を食べたりして過ごした。この体になってから食欲が凄いのだ、ヒトの倍は普通に食べるようになった、原作ではそこまで大食いでは無かったはずなのでこの世界ではウマ娘と同じようになったのだろう。

あたしはくつろいでると新幹線が止まった、着いたようだ、あっという間に着いた為にここが京都だと実感できない、文明の技術凄いとぽけーっと立ってると

 

「さ、行くわよ」

 

姉さんに腕を引かれる。

あたしは車に乗り込みまた移動する、今回お世話になる場所は元競争バの方がいるらしく、その方がどうしてもあたしに会いたいという事で決まったようだ。

あたしの支援団体なのだからあたしの何処かを気に入って支援してくれているのだろうから文句はないがあとどれくらい会わないといけないのだろうか。

そんな事を考えていると目的地に着く。家は豪邸と言うわけではないがそれなりに大きく、日本屋敷ではなく西洋っぽい感じだった。庭もあり庭には花壇がある、なにか花らしき物を育てているようだ、家全体がオシャレで入りにくい、家を見まわしていると姉さんがインターホンを押していた。ちなみにだが、今回お世話になるのはあたしと姉さんと真帆の三人のみである、いつもはそこに数人研究所の人達がいるのだが一般家庭に大勢で行けないというわけでこうなったのだ。

玄関から綺麗なウマ娘が出てきた、姉さんと少し話すとこちらに来てゆっくりと膝を折る、その動作にビクッと驚くが耐えるあたしに

 

「こんにちは。あなたがキャルちゃんね? あなたの話は聞いているわ。今日は来てくれてありがとう。私あなたにとても会いたかったの。ふふっ、写真で見るよりとっても可愛いわ」

 

そう優しく語りかけるように話しかけてくる。少し姉さんと雰囲気が似ているのか直ぐに落ち着くことができた。

何を言うか迷ってると

 

「ふふっ。緊張しちゃったかな? ごめんなさいね? 私あなたに会えて舞い上がってるみたい」

 

笑いながらあたし撫でてきたのだ、いつものあたしなら少ししかめっ面するか固まるかのどちらかなのだが、不思議と不快感は無く逆に安心できるような感じだった。

これが母親なのだろうか、ライスの母親にも撫でられた時とても安心した母は偉大と思った、肩がチョンチョンと突かれ振り向くと真帆がいた。

挨拶の事だろう、このままでは埒が明かないと思ったのだろう。

 

「え、えっと、あたしはキャルよ、そ、そのよろしく……今日からお世話になります」

 

照れつつぎこちなく言うあたしに

 

「ふふっ。はい、よろしくね。ほんと可愛いわ~」

 

またしても撫でられあたしはなすがままにされる。

 

「お客様を玄関で待たせるなんて……ごめんなさい。さあさあ、上がって上がって」

 

一通り撫で終えると彼女がハッとする、急いで立ち上がり家へと招く。

彼女は少し抜けているようだ、苦笑いしながら家へ入ると、リビングルームであろう部屋のドアから小さなウマ娘がこちらを覗いていた。

 

「あ、あの子……」

 

 真帆も気づき何か言いかける

 

「あら? スカーレット、こっちに来てご挨拶しなさい」

 

 彼女の子供のようだ、呼ばれたからかビクッと体を震わせ隠れてしまった。

 

「ごめんなさい。あの子恥ずかしがりみたで……」

 

 あたし達は玄関からリビングに向かう、中に入ると先ほどいたウマ娘がソファーから顔を覗かせていた

 

「あの子はダイワスカーレット、私の子よ、仲良くしてあげてね」

 

あたしが見ている事に気づいたのか彼女がそう言って小さなウマ娘に目をやる。

あたしはそのウマ娘に少し近寄る、またビクッとして隠れるが

 

「あたしはキャルっていうのよ。これから短い期間だけどお世話になるわ、よろしく」

 

先ほど彼女がしたように優しく言うと、ソファーからちょこんと顔を出しこちらを見つめてきた。

あたしはその子に向かい笑いかけると、ゆっくりとだがソファーからこちらに歩いてきた、

 

「わ、私の名前はダイワスカーレットで、す! よ、よろしくお願いします!」

 

緊張しているが元気よく挨拶をしてきた。

 

「ええ! よろしくね」

 

あたしは膝を折り彼女の頭を撫でた、最初はビクッと体を震わせたが直ぐに

 

「えへへ」

 

と微笑んだ。

 

これがあたしとダイワスカーレットの出会いであった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

スカーレットと出会って早一時間、今では最初会った時の態度が嘘のようにあたしの膝の上で過ごしているスカーレット。

 

「それにしても、驚いたわ、人見知りのスカーレットがこうも早く懐くなんて。キャルちゃん凄いわ」

 

そう言ってあたしを褒めてくれる彼女に少し照れながら

 

「そ、そんな事ないわ」

 

と返す。そんなあたし達を姉さんは微笑み、真帆はニヤニヤしながらあたしを見ていた。

 

「な、なによ」

 

「何でもないよ~、ただ見てて微笑ましいな~って思っただけ」ニヤニヤ

 

あたしが真帆と話していると、スカーレットが構ってほしいのかあたしの服を引っ張る。

 

あたしは構いながらふと思う、

 

『そういえば、前世ではダイワスカーレット推しだったはず、キャルちゃんに似てて可愛かったし……。あれ、よくよく考えたらキャルちゃんとダスカほぼ同じ属性持ちよね……口の悪さ除けばほぼ被ってるじゃない! てか、子供の頃のダスカは原作時の性格とはかけ離れているのね、これから誰かしらの影響でツンデレになっていくのかしら?』(←まさか自分の影響で原作の性格になるのは知らない)

 

そんな事を考えつつダスカ改めスカーレットの頭を撫でる、スカーレットは目を細めて気持ち良さそうにしていた。

それからしばらく撫でているとスカーレットが何か思いついたのかあたしの膝から降り絵本がある本棚に走っていく、そしてそれを取りこちらに戻ってくる

 

「お姉ちゃん! 絵本読んで!」

 

あたしに本を見せつけながらあたしの膝に座る。

 

「ふふふ、いつもはあんなにはしゃがないのよ? スカーレットったらお姉ちゃんができてとても嬉しいみたい」

 

スカーレットのお母さんがあたしにそう言ってきた、話によるといつもは一人で本読んでいるらしくこんなにはしゃいでいるのは珍しいみたいだ。

この年頃だと外で遊びたいとか思うはずだけど人見知りなスカーレットは家の中で過ごすのが好きみたいだ、だが別に外で遊ぶことが嫌いというわけではないらしい。

一緒に公園なんか行くと元気よく走り回るらしいのだ、要は遊ぶ友達がいないという事だろう。

だからか今まで一人だったのが姉のような存在ができた為に溜め込んでいたものが弾けたようだ、あたしもその気持ちが分かる、ならスカーレットが少しでも楽しめるよう存分に相手をしてあげようと決めた。

その日スカーレットと沢山絵本を読んだ、ライスの家でたくさん読んでた為そこまで苦ではなかった。

読んでいるとスカーレットがこちらに倒れこんできた、はしゃいだからか寝てしまったようだ、スカーレットのお母さんがそれに気づき抱きかかえると部屋まで運んで行った。

その後はあたしも少し疲れたためソファーに身を預ける。

 

「いやー、それにしてもいいお姉ちゃんっぷりだったねぇ」

 

真帆が何か言ってきたがあたしにはそれに返す気力が無いため無視をしゆっくりと瞼を閉じた。

 

 

 

「ハッ!?」

 

あたしは急いで起き上がる、はらりと掛け布団が落ちそれを見る、どうやらあたしは疲れてソファーで眠ってしまったようだ。

 

「目、覚めたかしら? もすぐ夕食だから待ってて」

 

声がしたほうを見ると姉さんとスカーレットママが夕食の準備をしていた。真帆は机に食器を並べていた、そういえば料理苦手って言ってた。

あたしも何か手伝おうとしたが戦力外通告を受け大人しくソファーに座った。

テレビを見ているとスカーレットが起きたようで目を擦りながらリビングに入ってきた、あたしを視認した途端笑顔になり一直線にあたしの元まで駆け寄ってきた、そしてあたしの隣に座るとこちらに顔を向けてむふーとドヤ顔してきたのだ。あたしはとりあえず笑顔で見返すがスカーレットは先ほどよりも顔をドヤらせあたしにすり寄ってきた、まるで猫さながらである。

とにかくそんな可愛いスカーレットに離れてとは言えずなすがままにされる。

 

「ご飯できたわよ~」

 

二人で寄り添っているとスカーレットママから声を掛けられる、あたしはスカーレットと共にソファーから移動して椅子に座ると目の前には美味しそうなものが沢山並んでいた、どれも美味しそうで内心今か今かと待っていると

 

「じゃあ、皆に行き渡ったみたいだし、食べちゃおっか。いただきます」

 

「「「「いただきます」」」」

 

皆で手を合わせ、あたしは目の前の夕食を口に入れていくのであった。

食べている最中ふと隣を見るとスカーレットが野菜をのけていた、好き嫌いがあるようだ、今も原作でもそういったのはなさそうに見えたから少し意外だった。あたしも好き嫌いは勿論ある、だが残すと姉さんが怖いため最近は涙目になりながらも飲み込んでいる。

 

「スカーレット、好き嫌いしないでちゃんと食べなさい」

 

それに気づいたスカーレットママがすかさず注意するが

 

「やっ! だって苦いもん」

 

スカーレットは嫌そうな顔して拒否をしたのだ

 

「こら! そんなこと言わないの。ちゃんと食べないと大きくなれないわよ」

 

「やっ!」

 

遂には言い争いにまで発展し掛ける始末、あたしは口に入れたものをもごもごと食しながら見ていると

 

「ふふっ。少し前までのキャルちゃんみたいね」

 

姉さんがあたしに目を向けながら笑ったのだ。

 

「お姉ちゃんと?」

 

それが気になったのかスカーレットは首を傾げて聞き返す

 

「ええ、キャルちゃんも少し前までは好き嫌いあって食べなかったことあったの」

 

「え! お姉ちゃんが……」

 

そう言ってこちらに視線を向けるスカーレットにあたしは恥ずかしくなり顔を背ける

 

「そうだよ~、キャルお姉ちゃんもついこの間まではスカーレットちゃんと同じで怒られてたんだよ」

 

真帆があたしを見ながら又もやニヤニヤする、そんな真帆にイラっときたのは内緒だ

 

「でもお姉ちゃん、ちゃんと食べてるよ……?」

 

不思議そうに見つめてくるスカーレット

 

「ええ、でもねこの子はちょっとずつ食べて食べれるようになったの、スカーレットちゃんも残してもいいから一口だけでもいいから食べてみない? キャルちゃんと同じ方法ならできるでしょ?」

 

姉さんがスカーレットに優しく言うと

 

「お姉ちゃんと同じ……うん! お姉ちゃんみたいにする!」

 

元気よく返事をし野菜を口に入れた、子供だから単純だなぁと思った。ちなみにだが、あたしは今こうして野菜を口にしているがほとんど嚙んでない、この体に転生してから身体能力は勿論のこと中身も前とだいぶ変わった、その中に味覚も含まれる、ヒトの倍になってる為食材の味がとても分かるようになったのだ。その為野菜何かは苦みが前世の倍感じるようになった、元々好き嫌いはあまり無かったが今じゃ苦手なものが増えたのだ、そもそもネコ科動物である以上肉食動物なんだから肉食えばいいんじゃないかな? (極論)今世ではお肉と魚が好物です。

 

スカーレットは一口食べてうえ~と舌を出していた、数回口に入れて後は残したのだが、残りはなぜかあたしが食べる事になった。なんで? 

 

食事を終えお風呂に入る時間になった、あたしはスカーレットと入ることになった。二人で洗いっこして一緒に湯船につかってお風呂をでる。 

夜も勿論スカーレットと一緒になった、寝る前はママに絵本を読んでもらうのがルーティンみたいだ、あたしもスカーレットと一緒のベッドに入る、横になるとスカーレットが抱きついてきたのだ今日初めて会ったのにこの懐きよう、他の子達もそうだったが転生特典でウマ娘に好かれやすい体質みたいなものでも貰ったのかと思うくらい懐かれてる気がする。そんな事を思ってると、スカーレットママが来た、読み聞かせの時間だ、とても優しく不思議と落ち着く声が聞こえてくる、その声を聴きながらあたしは静かに瞼が落ち眠りについたのだった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

朝目が覚めるとあたしをがっちりとホールドして寝るスカーレットがいた。体が動かせず起きるまで大人しく待つ事にしたあたしは寝ているスカーレットの顔を見る。

幼いながらも整った容姿をしている、ぷっくりとした唇、傷一つない白く透き通った肌見れば見るほど可愛い、こんな子がこの世界には沢山いるんだから恐ろしい。

見過ぎて視線を感じたのかスカーレットが起きた、未だ眠いのかウトウトしているがあたしと目が合うとぱぁっと笑い

 

「お姉ちゃんおはよう!」

 

スカーレットはあたしの胸に頬ずりをしてきた。

 

「グッ!!!」

 

あまりの可愛さに変な声が出た。

 

『何この可愛い生き物! これがあのダスカなのか!? ギュって抱きしめたい。可愛すぎて尊い……しゅき……』

 

限界オタクみたいに動揺していると

 

「朝ご飯できたよ~、って……あらあらあら^~」

 

真帆がタイミングよく入ってきた、あたし達を見ると途端に物凄いニヤケ顔になる。

 

「お邪魔しちゃったみたいだね。私の事はいいか存分に続きをどうぞ!」

 

とてもいい笑顔でからかってくる、あたしはムカつきつつも未だ抱きついてるスカーレットを離し起こす。

一階のリビングに向かってる時もニヤニヤしていた真帆に

 

「いい加減そのニヤケ顔やめなさい! 怒るわよ!」

 

声を上げるあたしに、真帆は慌てて謝る、謝るくらいなら最初からやらなきゃいいのにとため息をつきながらリビングへと向かうのであった。

 

朝食は特に変わったことは無い、スカーレットママの作るご飯はうまい! ということだけだ。今更だがママ呼びになったのはスカーレットがママ呼びしてたからである。心の中だけだが、外で呼ぶ時はちゃんと名前だからね? 

今日することは特にないみたいなのでスカーレットと遊んで過ごす事になりそうだ、そのスカーレット本人はというと今日遊ぶ物を選んでいる最中だ、昨日は本読んで終わったからかテーブルゲームや人形遊びなんかをする予定なのだろう、おもちゃ箱の中をあさっていた。

ちなみにだが、外で遊ぶことはまだできないみたいだ、安全確保優先の為下見調査してるみたい、護衛の方々いつもあたしの為にありがとうございます。

スカーレットが選び終える間あたしはソファーでボーっとしていた、やる事ないから暇である。そんな事してると選び終えたスカーレットがこちらに来る、人形を持ってるってことは人形遊びでもするのだろう、それから数時間スカーレットと人形遊びをしたのであった。

三時頃になるとスカーレットママ達が焼いてくれたマフィンやらクッキーをもらい食べたりもした。

食べ終え少し経つとスカーレットがウトウトし始めそのままあたしの膝を枕代わりに寝てしまった、寝顔を見つつあたしはソファーにもたれる。家に一日居るというのは案外疲れるものだ、それが他人の家となると尚更である。数日経てば外に出られるあと数日の辛抱だ。

京都観光は意外と楽しみにしている、前世では修学旅行で来た事があるが班行動であまり周れなかった気がする。だが今回はあたしを合わせた数人+αだ、しかもあたしが行きたい所は優先してもらえるのだ、この世界の京都は知らないが美味しい物があるのだろう。気が早いが楽しみで仕方ない(食い意地)

京都観光の事を考えてると何時の間にか夕食になっていた、楽しみ過ぎてトリップしてたみたいだ、気を取り直してあたしは夕食ができるのを大人しく待つのであった。

夕食とお風呂を済まし、昨日と同じようにスカーレットのベッドに入る。今日もスカーレットママの読み聞かせ(子守唄)を聴きながら眠りにつく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

スカーレット家に来て数日が経過した。一応少し事件と言うか些細な事はあったが無事に過ごしている、ただここまでする事無いと飽きてくる。

遊びは基本的に家でしか出来ない為限られているのだ。ここにゲーム機なんかあればいいが小さい子、しかも女の子の家には無い物である。

この世界は前世であったゲームが少ないのだ、全然無いというわけでは無いがP〇2やD〇くらいの物しかない無かった。スマホ出来てるならもっと作れと思ったがこの世界はウマ娘のレースが世界的なブームである、ヒトがやるスポーツなんかよりもだ。野球やサッカーなど前世では人気あったスポーツもウマ娘のレースと比べると天と地、月とすっぽん……言い過ぎたがそれくらい人気度が圧倒的なのだ。ウマ娘のレースが絶対なこの世界の価値観。あたしだけが違うのはもう慣れたつもりでいたがここまでウマ娘関連と差があると少し嫌になってしまう。

娯楽も基本的にウマ娘だ、ゲームなんかは二の次なのだろう、今の技術ならP〇3くらいの物は作れるはずなのだが作ったところで需要が少ないのだろう。その為ゲームは基本的にテーブルゲームくらいだ。因みにネットのほうはそこそこ面白いゲームはある、前世であったハイクオリティなFPSや3DRPGなどはないがオンラインでの昔ながらのRPGや格ゲーなんかは結構面白いのがあった。あとはゲーセンにはクレーンゲームは勿論音ゲーなんかも人気が高いみたいだ。家庭用ゲーム機にもっと目をやってもいいと思う。

ライスの家では今以上に長い日数家の中にいたが向こうは家が広いし庭も広い、暇になれば外でも遊べたがここは住宅街だしライス家と比べると……。

ともかく同じことばかりだと飽きる、ここ数日鍛錬も出来て無い為体がうずうずしているのだ、スカーレットに関しては飽きておらず今まで通りである、あたしといるだけで楽しいらしい。

そうそう、事件と言えばスカーレットが学校に行きたくないと駄々をこねたのだ。(あたしはダスカ登校拒否事件と勝手に呼んでいる)

あたしと離れることが嫌みたいでお姉ちゃんと一緒に居たいと泣いてしまった、だからあたしは

 

「スカーレット! 学校から帰った来たら何でも言う事聞いてあげるから学校行きなさい!」

 

「グスン……ほんと?」

 

「ええ! 約束するわ!」

 

これで何とかなったわけで、学校から帰って来る度にいろんなお願い事されて参っている、自業自得だから仕方ないが。

スカーレットは今では文句言わずに学校に行っている。

こんな事があった訳だがそれ以降特に変わったことは無い。

 

そして遂に外出許可が下りたのだ、だからといって今すぐに出られる訳では無いがそれでも外に出られることが嬉しい

明日スカーレット達と近場の公園に行くことになった、あたしは遠足前の子供の様にワクワクしていた。この日の夜はあまり寝付けなかった。

次の日待ちに待った外出日だ、あたしは思いっきり体を動かしたい衝動に駆られていた。隣のスカーレットもあたしと出掛けるのが嬉しいのかニコニコしている。

数十分移動すると公園が見えてきた。あたしが思ってたより大きなとこだった、遊具広場や休憩できるスペースもある、さらには芝生広場もあった。

着くとあたしは遊具をガン無視し芝生広場へと急いだ、とにかく犬の様に駆け回りたい、あたし猫だけども、芝生広場の坂を走って登りきると気持ちいい風が吹いていた、あたしは大きく深呼吸する、久々の外の空気はとても新鮮でおいしかった。

遅れてスカーレットがあたしを追いかけて坂を登ってきた

 

「お姉ちゃ~ん、待ってよ~」

 

「ごめんなさい、嬉しくてついね」

 

それからあたしとスカーレットは芝生広場で疲れるまで走り回ったのだった。

あたしとスカーレットは今芝の上で寝転がり休憩している。さすがウマ娘と言えばいいのか、スカーレットはこの年でとても速かったのだ。あたしもそれなりに鍛えているがやはり種族の違いはどうしようもないのだ。ただ俊敏さや反射神経はあたしの方が上だというのが分かった。

あたりを見まわす、あたし達と同じように遊びに来ている親子ずれがそれなりにいたその中にはウマ娘もおり皆楽しそうに遊んでいた。その光景を見ていると袖の部分が引っ張られた、隣を振り向くと頬を膨らませたスカーレットがいた、どうやら構ってもらえないのが気に食わなかったようだ、あたしはスカーレットの頭を撫で落ち着かせ次の遊びを考えるのであった。

追いかけっこをしているとお昼になったのか姉さん達が呼びに来た、東屋(あずまや)に着くとスカーレットママと真帆がお弁当を広げていた、動いたからお腹が空いていたあたし達は急いで手を洗い座る、そんな姿を見て大人組はふふっと笑ったのであった。

いただきますを言い終えるとあたしとスカーレットは近場にあったおにぎりにかぶりつく、やはり運動後のご飯は別格だ。味わいつつモグモグと食べていく、気づけば沢山あったお弁当は半分ほど無くなっていた。お腹もだいぶ膨れこれ以上食べてもこの後また体を動かすのだからと控えることにした、食後直ぐには遊びに行かず食休みをする。

食休みを終えると再びスカーレットと共に遊ぶ、こうして時間は過ぎていった。

夕日が沈んでく頃あたし達はヘロヘロになっていた、帰りの車の中汗が服に張り付いて気持ちが悪かった、家に着くと急いで手洗いうがいを済ませお風呂に入る勿論スカーレットも一緒だ。今日は夕食前にお風呂を済ませた、お風呂を出た時丁度夕食が出来たみたいであたし達は直ぐに食事にありついた、夕食を終えるとスカーレットが眠たそうにしてたので少し早いが寝るために寝室へ移動する。

ベッドに入るとスカーレットは直ぐに寝てしまった、あたしは日課になっている読み聞かせをするために来たスカーレットママにもう寝ていることを伝えあたしも眠りについた。

 

それから更に数日、平日はスカーレットが学校に行ってる為家に休日は近場の公園にピクニックに行ったりした。

今日は京都観光に行く事になっていた、京都に来てから早数週間遂に来たって感じだ、あたしは何時ものようにワクワクしながら車の窓から景色を眺めていた、いつも見ているビルやマンションなど近未来感はなく京都は歴史を感じる建物が多い、生前修学旅行で来た事あるがここまでじっくり見たことはなかったのでとても楽しめた。

隣の席ではあたしに構ってもらえないのが原因なのか頬を膨らませたスカーレットが腰にしがみ付いていた、その姿に苦笑するが可愛らしくてあたし的にはもっと甘えてもらいたいと思ってるから敢えて放置する。

数時間走ると車が駐車場へと入り停車する、目的地に着いたようだ。あたし達は降り姉さん達について行くと観光通りが見えてきた、休日だからかヒトが多く賑わっていた。出店などが沢山並んでおり美味しそうな匂いが至る所から漂っていたのだ、あたしは涎が出そうになるが何とか耐える、それを不思議そうに見るスカーレットと目が合った。

あたしは恥ずかしくなり手を繋ぐことで誤魔化す

 

『はぐれるといけないからね! 仕方なくよ、それに腹ペコキャラはオグリとスぺとぺコリーヌだけでいいのよ!』

 

あたしはスカーレットと共に姉さん達の後を付いてくのであった。

 

 

昼過ぎまで通りを観光したあたし達は別の場所に移動している。

観光通りは普通に楽しめた、出店の食べ物もとても美味しくスカーレットと共に欲張って沢山食べてしまった、勿論姉さん達に食べ過ぎと叱られてしまったが悔いはない。

移動中スカーレットはあたしの膝で寝ている、最近すっかりあたしの膝がお気に入りになってしまったみたいだ、お昼寝の時は基本寝るのはあたしの膝を枕にして寝ている。

流れる景色を見ながら京都の町を楽しむ、次はお寺巡りかな、また食べ歩きとか、内心思いつつ着くのを待つ。

車で移動する事数十分あたし達は清水寺に来ていた、やはり有名観光地な為先ほどよりも多くの観光客で賑わっていた。全体を見回してみる、前の世界同様で建造物自体が変わったとかは無い為安心している。

ウマ娘という存在がどういう変化をもたらしたか謎であるためにこういった歴史的建造物に何らかの影響が出ていると思っていたが日本は比較的前の世界とは変わっていなかったのだ。

あたしはヒトの多さに若干恐怖しながらも姉さん達の後ろを付いてく、舞台も三重塔などの内部も前の世界と同じだ、前世で一回来ている為そこまで驚きはないが今世では初めての京都だ、迂闊な発言は出来ないから変な事口走らないようにしないと、そう心に決めた。

 

その後は何もなく無事に清水寺の観光を終えた、やはり子供には退屈な所で始終スカーレットは暇そうにしていた。可愛らしい御守を見つけた時はとてもはしゃいでいて可愛かった。

清水寺の後は八坂神社や伏見稲荷大社に行った、ここではスカーレットがおみくじや御守買っていた、お揃いの御守を買ったらスカーレットが凄い喜んでいた、ちゃんとお参りもしたからね? 

こうして観光一日目は終わった。

 

二日目は昨日の神社巡りではなく水族館や動物園に行った。スカーレットがはしゃいでコケて涙目になってたのは可愛かった……。

正直に言って神社巡りとかよりはこういった所の方が個人的に楽しい。水族館ではイルカショーなどを見た。

泳いでいる魚が美味しそうと思ったり、素早く動く魚に反応してガラスに手を付けたりとネコさながらの行動をしてしまったのは恥ずかしい思い出だ。

動物園では、ネコ科の動物を見に行くと向こうから寄ってきたり鳴いてきたり見つめられたりと不思議な行動が多かった、もしかしなくてもネコ科の本能的な何かであたしがネコだと感じ取ったのかもしれない、ネコに近い動物ほどその行動がはっきりしていた。小動物がいる所では何故か体がうずうずしていた、そして遊びたいと気持ちが強くなるため早々に撤退、爬虫類ゾーンではキャルちゃんが虫嫌いな為物凄く毛が逆立ったり悲鳴を上げたりした。

やはり向こうのキャルちゃんと違いこの世界のキャルちゃんは動物の特徴が強く出ている、特に猫が反応しそうなものは目が行ってしまう。例えば素早く揺れるものや狭い所、

狭い所に関してはたまに段ボールなんかに飛び込みそうになるのは内緒だ。マタタビなんかもダメで前に検査でマタタビを嗅がされた時があったがとても頭がフワフワした感じになった、人間でいうお酒なんかと同じ感じだと思う、嗅いだ間の記憶は無かったからそのまま寝たのだろう。そんな話はさておき観光二日目も無事に終わった。

 

この二日間結構楽しめたし推しの可愛い姿を沢山見れたからとてもいい思い出になった。

この後は数日滞在して帰るのみになった、あいさつ回りはとっくに済んでいるため滞在理由が無くなったのだ、スカーレットと別れるのは辛いがまた会えると信じている。スカーレットはどうなのか分からないが別れの日は着々と近づいてきた。

 

ここ数日はこれまでと変わらずスカーレットが学校に行ってる間は家におり、休みの日は姉さん達同伴で公園に行ったりと最終日までスカーレットと共に遊びつくした。

 

それから更に数日、あたし達が帰る前日予想していた問題が起こった。

スカーレットが帰ってほしくないと駄々をこねて部屋に閉じこもってしまったのだ、これには姉さん達やスカーレットママも困り果ててしまいどうするか悩んでいた。

 

「ねえ、あたしがスカーレットを説得してくるわ、だから……あたしに任せてくれないかしら」

 

あたしがそう切り出した。これはあたしなりのけじめだ、そしてスカーレットの成長の為でもある。

 

「…できるのね?」

 

「ええ、やってみせるわ」

 

あたしの目を数秒見つめスカーレットママがあたしに聞いてきたから見つめ返し応える。

 

「……ふふ。ならキャルちゃんにお願いしようかしら。……スカーレットのことお願い」

 

「任せなさい!」

 

スカーレットママに許可をもらえたのだからほかの二人も文句はないだろうと思い姉さん達に振り向く

 

「キャルちゃん頑張って!」

 

「キャルちゃんファイトー!」

 

二人は応援してくれた、別にこれから戦いに行くわけでは無いのだが今はその応援が不思議と心地いい

 

『さてと、わがままなお姫様を部屋から引っ張り出さなくちゃ』

 

あたしは二階へと上る。

スカーレットの部屋の前に着くとあたしは控えめにドアをノックした

 

「スカーレット? あたしよ、キャルよ」

 

「おねえちゃん……?」

 

部屋の中からか細い声が聞こえてきた、どうやら泣いていたようだ。

 

「話があるの、入れてちょうだい?」

 

そう言うとゆっくりとドアが開き隙間から涙目のスカーレットがあたしを覗いていた、怒られると思ったのか耳や尻尾が垂れていた。

 

「大丈夫よ。怒らないから、スカーレットとお話したいから来たの」

 

あたしが微笑みながら言うと安心したのかドアが開いた。中に入るとスカーレットがあたしに抱き着いてきた。

 

「おねえちゃん帰ちゃいやだよ……もっとここにいて。もっと遊ぼうよ」

 

泣きながら必死にすがりつく、そんなスカーレットの肩をつかみ離し言う

 

「スカーレット。聞きなさい、別にこれが最後のお別れじゃないのよ? ちょっと遠いけどまた会えるしあなたが望めば電話や手紙のやり取りもできるのだからそんな悲しい顔しないで。夏休みとか長い休みの日はあたしの所に泊まりに来てもいいわ」

 

「ほ、ほんとうに? また会える? わたしのことわすれない?」

 

「ええ、会えるし、忘れるなんて絶対ないわ!」

 

「で、でも…」

 

「スカーレット、どうしてもって言うなら中央のトレセンに来なさい」

 

「え?」

 

「あたし、これでもトレーナー目指してるのよ?」

 

「トレーナー……」

 

「そうよトレーナーにね、あなたが中央でレースに出るならまた一緒に居れるわよ。まあ、スカーレット次第だけどね」

 

「中央……トレセン……ン、わたし、行く! トレセン行ってお姉ちゃんと一緒に居たい!」

 

「ふふ。あんたトレセン何するところなのか理解してるの? 生半可な覚悟じゃ行けない所よ?」

 

「私もそれくらい知ってるもん!」

 

「そう……なら待ってるわ。まあ、スカーレットならいけるわよね? よく一番にこだわってるんだから」

 

「うん! 絶対一番になる!」

 

「ええ! その調子よ」

 

「で、でも、さ、寂しくなったら会いに行っていい?」

 

「ふふ、ええ。でも、さっき言ったように夏休みよ? それ以外は電話か手紙、いい? 我慢できる?」

 

「うん。グスッ、ン、わ"か"っ"た"、我"慢"す"る"も"ん"」

 

「あんたなら凄い競争バになれるわ、だからこれから頑張るのよ」

 

「う"ん"」

 

「ほら、泣かないの。そんなんじゃ立派になれないわよ」

 

 泣いているスカーレットの頭を撫で落ち着かせるあたし、それから数分後泣き止んだスカーレットを連れ一階に降りる。

 

「ほら、ここで立ち止まってないで行きなさい」

 

あたしはリビングの扉の前で立ち止まっているスカーレットの背を押す、あたしの手を握りながら頷いて扉を開ける、

あたしとスカーレットを見てスカーレットママや姉さん達が少し目を見開くが直ぐ笑顔になり

 

「スカーレット」

 

「マ、ママ……ご、ごめんなさい」

 

「もう大丈夫なの?」

 

「うん……。お姉ちゃんと約束したから、わたしね、中央のトレセン行く!」

 

「っ!?…そう、でも勉強も運動もいっぱいしないといけないのよ? それでもやるの?」

 

「うん! わたし、合格してお姉ちゃんと一緒に走りたい!」

 

「そっか、分かったわ、私は応援するわ。頑張りなさいスカーレット!」

 

「う、ええ!」

 

スカーレットママに言われスカーレットが覚悟を決めたよう表情になる、この時彼女の中で何かが成長したのだろう、それはスカーレットしか知らないからあたしは言えないが、今まで以上にとても生き生きしたいい表情になっていた。

 

「キャルちゃん、何言ったの? なんか一気に大人びた感じになってるんだけど……」(ヒソヒソ

 

あたしがスカーレット親子を見ていると、真帆がボソボソと聞いてきた

 

「別に特にこれといって言ってないわよ、トレーナーになるからトレセン来なさいとは言ったけどね」

 

「……絶対それだと思う」

 

真帆がジト目でこちらを見つめる

 

「ふふ、でもキャルちゃんは本当に凄いわね」

 

隣で話を聞いていた姉さんがあたしの頭を撫でながら褒めてくれる、それが恥ずかしくでも嬉しくも感じ頬が熱くなる、でもちゃんとスカーレットが立ち直ってくれて良かったと思う、あたしは口下手で上手いこと言えないから勢い任せでしか出来ない為少し不安だった。スカーレット自体あたしがいなくてもちゃんと成長できたのだろう。でもあたしの言葉で少しでも救われたのなら嬉しい。

夜、この日は寝る時間が何時もより遅かった、スカーレットが何かをしていたようだ、あたしは教えてもらえなかったけどね。

横になるといつも以上にスカーレットが力強く抱きついてきた、それに苦笑しつつあたしもスカーレットを抱きしめて寝た。こうして騒がしい一日を終えた。

 

 

京都最終日

この日の朝は珍しくスカーレットが先に起きていた、起きたら隣ががら空きになってて焦ったのはここだけの話ね。

どうやら朝食作りの手伝いをしていたみたいだ、最終日だけあって少し豪華な朝食になった、どれも美味しくとても温かかった。

食べを終えると、あたしとスカーレットで食器を洗った、最終日くらいは何か手伝いたかったのだ、この皿洗いの時間もとても楽しかったし大切な思い出だ。

食器を洗い終え帰りの支度を始める、昼過ぎにはここを出るらしくスカーレットと過ごせるのもあと数時間だ、スカーレットを見るとやはり元気がない。

何時ものように遊ぼうと誘おうとした時

 

「お姉ちゃん!」

 

スカーレットが先にあたしを呼んだ、

 

「な、なに?」

 

昨日の様に何か覚悟を決めたような凛々しい顔だったため少し動揺してしまう。

 

「私ね、ちゃんと中央のトレセン行くから。だから、待ってて」

 

その声と目からは闘志のようなものを感じ取った

 

「……ええ。あたしもトレーナーになってみせるから」

 

そう返すとスカーレットが手を差し出してきた、見ると何かを持っている

 

「こ、これ。お姉ちゃんの為に作ったの。良かったら受け取って」

 

先程と打って変わって弱々しく不安そうに聞いてくるスカーレットに笑いが出そうになった。

 

「ええ。勿論受け取るわ」『やっぱりスカーレットは可愛いってはっきりわかるのよね!』

 

スカーレットはパアっと笑顔になる、やはり彼女にはこの笑顔がお似合いだ、特に笑う時に見せる小さな八重歯がキュートで……。はっ! 違う違う、目的見失うところだったわ。

 

「あ、あたしも渡したいものがあるの」

 

あたしは急いで荷物をあさり目的の物を取り出す、あたしもこの日の為に用意していたのだ。

 

「これ、スカーレットが学校に行ってる間に作ってたの。初めてだから上手くできなかったけど受け取ってくれると嬉しいわ」

 

あたしは照れくさくなり、そっぽを向きながら渡す

 

「っ! ……ありがとう」

 

あたしの手から受け取るとスカーレットは泣くのを我慢しながら大切そうに胸元でぎゅと包み込む、そんなスカーレットを見てあたしは渡して良かったと思った。

それからはスカーレットと共に過ごした、渡したプレゼントはあたしが家を出てから開けると一緒に決めた為開けていない、スカーレットはずっとあたしの手を握っていた、ソファーに座り二人で駄弁り笑いあい残りの時間を過ごした。

 

 

準備を終え家を出る、そんなあたし達を泣くまいと必死で涙をこらえ見つめるスカーレットがいた。

 

「長い間お世話になりました」

 

「もう! そんなにかしこまらないで。私たちの仲でしょ?」

 

「ふふ、そうでしたね」

 

「ママさんありがとうございまーす! ご飯すっごく美味しかったです!」

 

「あらあら、ありがとう。真帆ちゃんも何時でも来ていいからね」

 

「むふ~、ありがとうございます!」

 

 大人三人がそんなやり取りをしている中あたしは未だうつむいているスカーレットに寄る

 

「スカーレット、ほらそんな顔しないの。可愛い顔が台無しよ?」

 

「グスッ……泣かないって決めたもん」

 

 そう言ってあたしの手をぎゅっと握ってくる、そんなスカーレットに

 

「トレセンでまた会うんでしょ? ならこのくらいの事は乗り越えなくちゃね」

 

スカーレットの目の端にある涙をそっと手ですくいとると握っていた手に力が入った、スカーレットを見やると

 

「お姉ちゃん、私行くから待っててね。絶対に行くから」

 

真剣な眼差しであたしを見つめるスカーレットに

 

「ええ、待ってるわ」

 

あたしも手に力を入れ握り返す。

 

「そろそろ良さそうね」

 

あたし達の様子を何時の間にか見ていたスカーレットママ

 

「あ、あの、お世話になりました。とても過ごしやすかったしご飯もすごい美味しかった。来てよかったわ……です」

 

「こちらこそありがとう。また来てね? 私もキャルちゃんにはまた会いたいからね。それからスカーレットの事ありがとう、あの子キャルちゃんと会ってからずいぶん成長したわ、これからもあの子の事よろしくね」

 

あたしの頭を撫でるスカーレットママはどこか寂しそうに見えた。

 

別れを告げ車に乗り込み始める、その時

 

「お姉ちゃん!」

 

スカーレットがあたしに抱きついてきたのだ、ぎゅっと昨夜の様に力を籠め胸元に顔を埋める、それから数分したらゆっくりと離れる。

その行動に疑問に思っていると

 

「ふふ、お姉ちゃん成分充電完了!」

 

花の咲いたような笑顔をあたしに向けてきた。てか、

 

「ス、スカーレット? そんなのどこで覚えてきたの?」

 

「? 真帆さんがこうするとお姉ちゃんと離れてても悲しくなくなるって」

 

どうやら真帆が教えていたみたいだ、溜息を吐きながらもそんな可愛らしいスカーレットに笑みが出る、この子がそうするならあたしも……

 

「ス、スカーレット! ぎゅ──っ!」

 

 あたしはスカーレットが先ほどあたしにしたように抱きしめる、あたしよりも少し小さい体があたしの腕の中に収まる、スカーレットも最初はビックリしていたが抱きしめられていると知ると逆に抱きしめ返してきた、そんなあたしを見て姉さん達がクスクスと笑っていたでもこれはスカーレットが可愛すぎるのが原因だから仕方ない。

 その後名残惜しいが離れ車に乗り込む、窓を開けスカーレットを見ると涙を浮かべていたが笑顔だった。

 

「お姉ちゃん! またね! 遊びに行くから!」

 

そう言って大きく手を振るスカーレット

 

「ええ! また会いましょう!」

 

あたしも手を振り返した時車が発進する、スカーレット親子はあたし達の車が見えなくなるまで手を振り続けていた。

 

車の中でスカーレットからもらったプレゼントを開けてみると中からあたしとスカーレットそして姉さん達が描かれた絵とスカーレットを模した小さな人形が入っていた。

人形の出来はお世辞にも上手いは言い難いがとても可愛らしかった、あたしはその人形をぎゅっと抱きしめ

 

「…プレゼント被っちゃったな…」(グスッ

 

涙をこらえながら笑った、あたしもスカーレットにあたしの人形を送ったのだ。まさかの一致に笑みが出る。

この日また宝物が増えた、あたしは絵と人形を大切に抱え込んだ。

 

 

帰りの電車も何事もなく乗り込めた、行きよりヒトが多かったがあまり気にならなかった。

駅弁を堪能しつつ研究所まで戻るのであった。

 

こうしてあたしの京都旅行は幕を閉じた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「で? なんであんたがあたしの部屋にいるのよ」

 

「おいおい、そんな冷たい事言うなよな~」

 

いつものように部屋を開けると我が物顔でいるゴールドシップがいた、あたしの部屋なのに……

どうやらあたしがいない間よく来ていたらしい、ゴルシの私物が増えているからね。

あたしは帰ってきたばかりで疲れているのを感じ取ったのかこの日は少し話して帰っていった。

こうゆう時は素直というか察しがいいというか、常日頃からそうあってほしいと思いつつあたしは少し早い就寝する準備をする。

 

お風呂を終え夕食も取り後は寝るだけになった、約一月振りのマイベッドだ、今までスカーレットと共に寝ていたから少し寂しく感じる、今頃あの子は泣いていないか心配だ、

時間がある時抱き枕お願いしようかなと考えつつ眠りについた。

 

 

ウララにゴルシにライス、そしてスカーレット。こっちに来て多くの大切な友達ができた、毎日が楽しい。これからの事は不安だがあたしなりに頑張っていきたいと思う。

だから、あたしをちゃんと見てなさいよね。

 

 

キャルちゃんの旅はまだまだ続く、今後何が待っているのだろうか、果たしてキャルちゃんの運命は如何に。

頑張れキャルちゃん、負けるなキャルちゃん、可愛いよキャルちゃん。

 

キャルちゃんの物語はまだ始まったばかりだ。

 

 ~完~

 

 

 

って、まだ終わんないわよ! てかあたしは誰に向けて言ってんのよぉ~! 

 

 

 

 

 




ちょっと展開速すぎた気…急いで書いたんで許して~
今の小学生ってすっごく大人びてますよね~、自分が小学生の時なんてバカばかりしてましたもん
今回のダスカのモデル実は家の姪っ子なんですね、今時珍しい年相応で可愛らしいんですが相手してると疲れますね。
時間あったら今までの話も少し修正します、もう少し読みやすいようにしますね。
ストーリー自体は変えないのでご安心ください。

そんな話はさておき今年も残すところ一月しか無いですね
自分は悔いしかない年でしたが皆様はどうでしょうか。
あと一月あるんで何かしらやり残したことに挑戦してもいいかもしれません
そこで一つ提案が…皆様もキャルちゃんで小説書いてみましょう!
キャルちゃんの可愛さを広めるチャンスですよ!
まあ、ほんと悔いないようにやり残したことあるなら一つでもやり切りましょう。

話変わってゲームの方は悲惨過ぎて何も言えないです。
ガチャ文明マジ滅びろ!(唐突)
いや~辛いっす。
新イベ皆様頑張ってください。自分も何とか最後まで出来たらいいな感覚でやります。見るたび胃が痛いんですがね。
単発で当ててる人達に念を送ってるのはここだけの話でw

次回は今年中には出しますね、なるべく早く出す予定ではいます。

オグリか~キャラどうしよう、何気に難しいね
ウマ娘のオグリの幼少期の情報知ってる方いたらこのにわかにご教授お願い致します。

投稿気にしてる人はぜひこちらを↓
いろいろ近況報告なんかもしてますのでフォローしなくても定期的に見て頂ければ
Twitter
https://twitter.com/Haru_kyaru3

感想ドンドン書いてくだい、作者のやる気につながります。
誤字脱字報告もお願いします。
毎回してくれてる方にはホント感謝です。
ありがとうございます。

今後の参考に聞きたいです、ご協力をお願いします。

  • 地の文もう少し減らしてもいいと思う
  • もう少し会話パート増やしてほしい
  • このままでも全然OK!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。