転生したらキャルちゃんだった話   作:榛翔

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またまた遅れて申し訳ありません。寝落ちって怖い。

今回は寝落ちでデータが吹っ飛んで一から急いで書き直したので誤字多いかもです。
見つけたら報告お願いします。
一応二通り読んでるけど徹夜気味なんで見落としてるかも…
まさか二時間も寝てしまうとは…一生の不覚!
皆様もPC使う際はこまめに保存しないとダメだゾ
とにかく寝不足で今気持ち悪いです

出会い物語最終話です。この後一話と閑話入れてトレセン編入ります。
ようやく序章脱出ですよ!ここまで長かった…一か月ちょい頑張りましたよね。
今回からセリフ前に名前付けてみました、いりますか?意見欲しいです。

名馬アグネスデジタルに合掌

グラブル進出おめでとう!
これで後はプリコネに来るだけ!
原作のゴルシ達の掛け合い見てみたいですね。

今年もあとわずか頑張りましょう。




7話 出会い5 (オグリキャップ編)

7話 出会い5 (オグリキャップ編)

 

 

京都旅行から一月経ちあたしは何時もと変わらない日常を過ごしていた。ウララからは手紙、ライスはビデオ通話、ゴルシは…毎日来てるから置いといて、京都旅行で新しく友達になったスカーレットは手紙&ビデオ通話だ。帰ってきた次の日から早速ビデオ通話してきたのにはビックリした、ライスと相談して通話時間を調整するのは大変だった。手紙に関しては小学生の女の子!って感じの可愛らしい書き方で微笑ましいが、学校で流行ってるのかは知らないが文字をカラフルにするのは控えてほしいと思った。読んでて目がチカチカするし、読みずらい。

勿論鍛錬や勉強もしている、やることが増えて大変だが楽しいから仕方ないのである。

因みにだが中央のトレセンの倍率は前世でみたのより凄い事になってた、流石この世界で人気トップの職業。

今日も今日とてゴルシに連れまわされクタクタになる、あっ、サラッと外に出ているがゴルシと護衛さん(変装)達となら近場への外出も可能になった。これも四回も遠出したおかげだ、これからは変装無しで外を出歩けるようになるのが目標でもある。

 

研究所に戻ると姉さん達が出迎えてくれた

 

「キャルちゃんお帰りなさい。いきなりで申し訳ないのだけど夕食後連絡あるからお部屋で待っててね?」

 

どうやらまた何かしらあるみたいだ、何をやらされるのか分からないがここは大人しく従うことにする

 

「分かったわ。」

 

あたしは手洗いうがいを済ませ夕飯前にお風呂を済ます、鍛錬は今日ゴルシが出かけると前もって連絡があった為午前中に済ましている。

自分の部屋で姉さんが来るのを勉強しながら待っていると、扉が開いた音がした。

 

「ごめんなさい待たせちゃったかしら?」

 

「待ってないわよ。」

 

あたしは首を振りながら応える

 

「連絡の事なんだけど、次に行く場所が決まったわ、場所は岐阜の笠松よ。」

 

そう教えてくれた姉さんにあたしは目を見開く。

そこはあたしが前世住んでいた地元だ、笠松では無いが岐阜出身なのだ。

あたしは急いで思考を切り替える、何も答えないあたしを不思議そうに見つめている姉さんが目に映った。

 

「そ、そう、岐阜なのね…岐阜…」

 

「大丈夫?もしかして何か気になる事あるの?」

 

「い、いえ違うわ。岐阜が何処なのか度忘れしちゃって思い出してたの!」

 

あたしは慌てて否定する、それをおかしそうに笑う姉さん

 

「そうなの?来週行くからまた準備してね?あ、あとこれが今のところだけどラストになるからね、沢山連れまわしちゃってごめんなさい。これ終われば勉強に集中できるわよ!」

 

今回ラスト…しかも最後が前世での地元って何か怖いわ。

 

『そういえばこの世界にはあたしはいるのかしら、行けば分かるけど…行ったら行ったで怪しまれるかも。』

 

別世界線の自分の事だ、この世界に前世のあたしと同じ名前の人間が存在してるのか気になる。

隙を見て行ってみようと思う。

 

「分かったわ、準備しとく。」

 

その後姉さんは部屋を出ていった、あたしはベッドに倒れこむ。

この世界に自分の家はあるのか、もしかしたら転生した手掛かりがあるかもと可能性としては低い事を考える。

世界が同じだけで向こうとは違うのだから無いかもしれないのにそんな事を考えてしまうのはやっぱり前世に未練があるからなのか、あたしはモヤモヤしたまま眠った。

 

あれから一週間岐阜遠征当日までモヤモヤは消えずゴルシ達にまで心配されてしまった。

前世で悔いのない奴だったらここまで悩まないだろう。なぜここまで悩んでいるのかというのは前世に遡る、僕は普通に何処にでもいる学生だった。変わりない日常に飽き飽きしていた、転生したいとも思っていたがそんなつまらない人生で唯一大切にしていたのが家族だ。僕の家族は両親に弟妹を合わせた五人家族だった、家族仲は特に不仲でもなかった普通に仲良かった。両親はこんな僕にも優しく好きだったし尊敬できる人だった。

弟と妹は僕より優秀で多少なりとも嫉妬したし劣等感を感じた事もあったがバカやって笑いあってたくらい仲良かったと思っている。前世ではこの家族だけは大切にしようと心に誓っていた。

だが親より先に死んでしまい親不孝者になってしまった僕は今まで家族の事を考えないようにしていた。異世界だからいないと思っていたのと何も言えずここに来た罪悪感のようなものがあったからだ。だがここは異世界とは言え日本だ前世と同じ地名があるのは今までの研修でさんざん確認している、でもいざ自分の地元と同じ所に行くとなると前世の事が嫌でも思い起こす。

そんな葛藤していたのがここ一週間のあたしだ。

 

研修の準備を終え行くのを待っていると姉さん達が部屋に入ってきた。

 

「キャルちゃん?そろそろ行くわよ。準備できたかしら?」

 

「え、ええ、大丈夫、初めて行くところだからちょっと緊張してただけよ。」

 

「…キャルちゃんもしかして行きたくないの?」

 

あたしの顔見ていた真帆が急にそんなことを言い出した

 

「なッ、そんなわけないでしょ!今更そんなこと思わないわよ!」

 

「え~、でもなんか不安そうな顔してたよ~」

 

「あら?風邪かしら?今回の研修無理しなくてもいいのよ?」

 

キャル「だから、違うのよ!少し緊張してただけよ」

 

何とか誤魔化そうとするも気づかれる、あたしの中では気にしないよにしたつもりでいたが表情に出るほどまでとは思わなかった。

そこまで【僕】が引きずってるとは思わなかったから少しビックリする、とにかく今から行くのはキャルちゃんなんだ決して僕が行くわけでは無い為気持ちを切り替えないと。

あたしは頬を叩き切り替える

 

「ど、どうしたの!?」

 

「ええ!?」

 

あたしがいきなり頬を叩くもんだから二人共慌ててこちらに寄ってきた

 

「大丈夫よ。ただ単に気合い入れただけだから。」

 

「もう!」

 

「あ~もう!ビックリしたじゃん!」

 

「ふふ。でも、これで問題ないでしょ?」

 

あたしがそう言うと二人は苦笑いし頷いた、解せぬ。

 

 

あたし達は荷物を車に乗せ乗り込む、勿論今回もゴルシや研究所の人達がお見送りしてくれた。皆には今回迷惑かけて申し訳なかったから向こうで何かお土産を買って帰ろう。

移動中なるべく前世の事を考えないようしていた、今回も新幹線での移動だから二時間ちょいで着いた。

羽島に着き新幹線から降りる、このあとまた電車に乗り数十分移動になる、久々の故郷だからかとても懐かしい感じになる。

あたしがボーっと眺めていると姉さん達から呼ばれる笠松行の電車が来たみたいだ、あたし達は電車に乗り込み笠松を目指すのであった。

あれから15分も経たないうちに駅に着く、岐阜のトレセンが近いからかそれなりに賑わっていた、学生服のウマ娘達がちらほら見える。

前世だともっとがらんとしていた、地方だと当たり前だが…ともかく笠松駅にそれなにヒトがいるのは驚きでもあった。

駅から出ると競馬場があった辺りに大きな建物が立っていた。地方のトレセンだろう、周りも前世できた時とはだいぶ違っていた。

近場には自分が知らない学校まであるしオシャレな飲食店、ウマ娘専用のスポーツ用品店も多数ある、地方とは言えトレーニングセンター学園付近だ、学生が不便なく生活できるようにだろう。

変わりすぎてて啞然としたがこれから挨拶回りだ気持ちを切り替えないといけないと頭を振り、切り替える。

 

それから数時間挨拶回りをした、皆優しいヒトばかりだった、あたしの事を怖がったりせず対応してくれたしおもてなしなんかもしてもらえた。

本当に感謝しかない、今回でこの挨拶回りは終わるがまだまだあたしの事を支援してくれているヒト達がいるのだ、そうゆうヒト達にもいつかはお礼が言いたいと思う。

クタクタになりながらも今日の挨拶回りを終えホテルへと向かう、今回は駅近くのホテルで宿泊だ半月の滞在を予定している。あたしは今回も誰かしらの家にお邪魔すると思っていたからホテルと聞いた時はちょっと驚いた。

ホテルに着きチェックインを済ませ部屋へと向かう、両隣の部屋は護衛の人が使うらしい、あたし達の部屋は三人部屋であたし、姉さんに真帆の何時ものメンツだ。

荷物を置きそれぞれ自由時間になる、旅館ではないから温泉は無い、真帆はベッドに寝転がり姉さんはパソコンで何か作業をしていた、あたしはというと…ベランダから外の風景を眺めていた。

近場にトレセンがあるためトレセン側に目をやるとトラックが見えた、そこでは何人かのウマ娘達がトレーニングしていた、今度は駅付近を見やると下校時刻なのか帰宅途中の学生たちで賑わっていた、ヒトと同じ制服を着ているウマ娘がいるという事は普通校の生徒だろう、コンビニや飲食店でワイワイしているのを見ると少し羨ましいと感じた。

駅から目を離し次は遠くの方を見やる、東京と違い大きなビルがあまりないし所々に田んぼや畑なんかも見える。

ここまで来たのなら次は岐阜駅の方も行ってみたい、名駅も行ってみたい、金時計銀時計はあるかな~とかそんな懐かしい思い出を思い浮かべていると

後ろから姉さんに呼ばれる、どうやら夕食らしい、あたしは部屋に戻り姉さん達の後を追う。その日はホテル内のレストランで食事を取った。

 

次の日、昨日に引き続き挨拶回りをしたそれも午前中には終わり今は笠松のトレセンに来ていた。

話を聞くに学園のお偉いさんが姉さんに会いたいらしいついでにあたしも、だから今姉さんと助手として真帆と連れのあたしが来ている、あたしの場合中央のだけどトレセン目指している訳だし地方のトレセンがどうなっているのか気になったからでもあるが、そんな事を考えていると女性慌てて来た。

 

「ハァ、ハァ、お待たせして申し訳ございません。」

 

「いえいえ~、こちらも急に来てごめんなさい。」

 

姉さんと何やら親しげに話し始めたのだ、知人だろうか。不思議そうに見ていると真帆があたしにボソッと教えてくれた。

 

「あの人ここの教頭だよ。美波さん地方にも無償支援してるから地方の学園にたくさんのお友達がいる訳。」

 

姉さんはウマ娘絡むと性格変わるからな~と姉さんを見ていると

 

「あなたが噂の子ね?」

 

姉さんと話していた女性が屈んでこちらを見ていたのだ、

 

「あ、え、ええ。キャル…です。」

 

あたしは慌てて自己紹介をする、いきなり声を掛けられるのは慣れないみたい。

 

「ふふ。あたしはここで教頭をしている三沢っていうの、あなたとは一度会ってみたかったわ。これからよろしくね?」

 

教頭の三沢さんが握手を求めてくる、それにあたしはびくびくしながらも握手に応じる。

その後真帆とも自己紹介しあってたが真帆もそれなりに有名らしく名前を聞いていた三沢さんが驚いていた、そんなこんなで学園の案内というかお偉いさんに会いに行くため移動を開始した。

学園内に入るとグラウンドらしきものが見えたがたぶん昨日ホテルで見たトラックだろう、近場で見るとやはり広いこれで中央より小さいというのだから中央がどんだけ大きいのか気になるところだ。

次に学園の方を見る、いたって普通の学校だ、地方だからもっと年季が入ったのだと思っていたけど案外綺麗だ、校舎内に入ると生徒が少数ではいたがいた、休日に来ているという事は練習できていると思ったがよくよく見ると部活動をしているんみたいだった。地方には普通の学校と同じように部活があるようだ、ゲームや公式作品では描かれてないこうゆうのを見るとウマ娘もちゃんとした人なんだなと思う。それが普通で常識なのだがあたしからしたら非常識になる、たぶんまだ作品として見ている感じが抜けて無いのだろうか…そうこうしているうちに校長室のような…いや、校長室だった。

教頭がノックすると中から渋い声が聞こえてきた中に入ると60くらいのおじいさんがいた、あたし達は高さそうなソファーに案内され腰を下ろした。

姉さん達と校長が話している間あたしはする事無いので大人しく座りながら用意されたジュース飲みながら校長室を見渡していたのだが時間が経つにつれて…

唐突だが猫とは気分屋なのだ、何が言いたいのかというと、あたしは今猛烈にソワソワしているのだ。こうゆう緊迫した雰囲気は大の苦手である。

ソワソワしながら待つ事一時間、話がひと段落したのか雑談へと変わっていた。姉さんがウマ娘達の為にシューズやらを無償提供している事への感謝とかだった。

その後はあたしが自己紹介をして少し見学し学園を出た。校長はとても優しかったし頭も撫でてくれた、前世のおじいちゃん思い出してウルっときたのは内緒だ。

今日もいい時間帯という事でホテルへと帰る、あたしからしたらまだ遊び足りないがこの周辺は観光地といえる場所は無いし特にこれと言ってやる事無い為大人しく姉さん達に従う。

そういやあ、笠松のトレセンを見て思ったが何か忘れているような…そんな気がした。

 

次の日は岐阜の方へと来ていたこっちにも支援者の方々がいるみたいだ、姉さん達に付いて行き挨拶回りをしていくのであった。

昼頃に終わり今は岐阜駅回りを散策していた、前世とこの辺はあまり変わらないみたいだ、ただ競馬場改めレース場がいくつかあった、ウマ娘世界の特徴だろうレースや学園以外のウマ娘達が定期的に利用しているみたいだ。

散策していると姉さんのスマホが鳴った、どうやら急遽呼び出しがあったらしくあたしを真帆に任せ駆けて行った。あたしと真帆と護衛の方々だけになった、あたしは近場の公園に行く事を提案し移動する。

公園に着くと駅近いからなのもあって賑わっていた、ウマ娘の親子連れもちらほら見える。あたし達は空いている東屋に座りテイクアウトした弁当を皆で食べる事にした、あたしの場合ヒトより多くなるのは仕方ないのだ(言い訳)、5個弁当を広げて食べていく。因みに全て別種類だ、流石に同じのを5つ同じのを食べるのはさすがのあたしもキツイ、食べ始めて数分あたしは今まで感じた事もない鋭い視線を感じた、慌てて視線の感じたほうへ振り向くとあたしと同じ年か下くらいの芦毛のウマ娘がじーっとっこちらを涎を垂らしながら見ていたのだ。

改めて彼女の視線の先を見るとあたしではなく弁当にいってることがわかった、確認の為箸で掴んでいたカツを横へずらしてみると彼女の目も横へいく、確信した彼女の獲物を見つけたような鋭い目はあたしじゃなく弁当にいっている事をッ!と心の中で戦慄しながら彼女を見やる試しにカツを彼女の方へ差し出すと目をキラキラさせながらあたしとカツを交互に見ていた、貰っていいのか迷っているようだ。

 

「いいわよ。」

 

そう言うと魚が餌に食いつくようにパクっと箸ごと齧り付いたのだ、それに驚き箸を落としそうになるが何とか耐える。

 

「モグモグ...ゴクン…。ありがとう!とても美味しかった!」

 

彼女はそう言うと花を咲かせたような笑顔であたしにお礼を言ってきた。

 

「え、ええ。別にいいわよ。…そのもっと食べる?」

 

彼女はあたしというよりも弁当の方をチラチラ見ていたから手を付けていない弁当をあげる事にした。

 

「!?!? いいの!?ほ、ホントに貰ってもいいの?」

 

文字じゃ表せないような声を出しながらあたしに迫ってきた

 

「え、ええ。欲しいんでしょ?てか、大丈夫なの?見ず知らずの相手からの物なんだけど…」

 

 

「ありがとう!ん?君は私にお弁当をわけてくれたんだ悪い人じゃないのは分かっているから大丈夫!」

 

「えっ…えぇ…」

 

なんて危なっかしい子なんだと思った、要は今の流れだと食べ物くれたからいい人ってことになる困惑気味に声を出すが相手には伝わっていないのだろう。

というか、この子なんか見たことあるような~ないような~芦毛のポニーテールの子なんて原作にいたってけ?

うんうん悩んでいると

 

「ん?どうしたの?私の顔に何かついてるの?」

 

「い、いや!何もついてないわよ!」

 

「? そうなんだ、あっ、そうだ、私の名前はオグリキャップだ。君の名前は?」

 

「ブフゥゥウウウウ」(前にいる真帆に掛かる

 

「だ、大丈夫か!?何か変な物でも入ってたのかな…」

 

「ゴホッゴホッ…。だ、大丈夫よ。ちょっと気管支に入っただけだからっ。ゴホッゴホッ」

 

「そ、そうか。ほっ、大丈夫ならいいんだ。」

 

「ええ。ごめんなさいね。ま、真帆もごめんなさい。」

 

「いいよ~、キャルちゃん成分補給できたし!」

 

「ヒエッ、そ、そう…」

 

「面白い人なんだな。」

 

「そ、そうね。って早っ!?あんたもう食べ終えたの!?」

 

「ん?ああ、とても美味しかった!え、えーと…」

 

「あっ、そういえば自己紹介まだだったわね。あたしはキャルっていうのよ。よろしく。」

 

「キャル。うん、覚えた。」

 

「ええ、ありがとう。ん?覚えた?」

 

「あたしは真帆っていうの~よろしくオグリちゃん。こっちの黒い服の人達は私の仕事仲間だから安心して」

 

「真帆…さん。よし、こっちも覚えた。よろしくお願いします。黒い服の人達もよろしくお願いします。」

 

てな具合でオグリキャップとの自己紹介が終わった、まさかあのオグリキャップだとは思わなかったから知った時は物凄く驚いたし動揺もした。

でもあのオグリキャップねぇ…とオグリを改めて見る、アニメやゲームではポニーテールにしていなかったから最初は分からなかった。たぶん漫画の方なんだろうか、あたしは漫画読む前に死んだから漫画版の方は全然分からないのだ、分かる事はこの笠松が舞台なのとオグリキャップが主人公ってことだけなのだ。昨日カサマツトレセン見て何か思い出したのはこの事だろう。

 

「オグリ!」

 

オグリキャップがあたし達と話していると突如声が聞こえてきた、声の方へ顔を向けるとオグリに似た芦毛の綺麗なウマ娘がいた。

 

「お母さん!」

 

どうやらオグリの母親のようだ、確かにオグリをそのまま大きくした容姿だ、表情豊かなオグリと言えばいいか、ともかく可愛らしかった。

 

「もう、どこ行ってたの!心配したんだから。ってあら?」

 

「ごめんなさい。キャルがあたしにお弁当をわけてくれたんだ。とてもいい人だ。」

 

「すみません!うちの子がご迷惑をおかけしたみたいで!」

 

「いえいえ~、オグリちゃんお利口さんだったから迷惑掛かって無いですよ~」

 

オグリ母はあたしや真帆次に机に置いてあるお弁当を見て何か気づいた様子になると慌てて謝っていた。オグリは何度かやらかしたような反応だった為あたしは呆れた視線をオグリに向ける、当の本人は分かって無いのか頭を傾げていた、この頃から天然だったのかオグリを見ているとこちらが見ているのに気付いたオグリが可愛らしくコテッと再び頭を傾げる。

 

「ごめんなさいね。お弁当代かわりに払うから」

 

先程まで真帆と話していたオグリの母親が今度はあたしに向かって頭を下げる、そして鞄から財布を出そうとしていたので

 

「ち、違うわよ、あたしが勝手にやった事だからオグリのお母さんは気にしないでいいのよ!お金もいらないから!」

 

あたしが慌てて止める

 

「あら?そう?でも、もう一度謝らせてね。ごめんなさい。」

 

もっとねばるかと思ったがあっさり引いた事に戸惑っているとオグリ母から再度謝られる。

 

「その、あたしは気にしていないから別に謝らなくて大丈夫です、よ。」

 

「この子食いしん坊だからもしかしたらあなたのお弁当全部食べちゃったのかと思ったのよ」

 

まあ、そのことに関しては出会う前から知ってた為あまり驚きはない、食べる早さが以上に早いのは実際見て驚いたが。

その後改めて自己紹介をし直した、オグリ家族はオグリが駆けっこしたいからとこの公園まで来ていたそうだ、近場にある公園じゃ小さくて危ないから広いここがちゃうど良かった。

最初はオグリ母の目の前で遊んでいたが気づいたらいなくなってて探していたところらしい、方向音痴もこの頃からあるみたい。

オグリはオグリであたしがもう一つ追加であげたお弁当をむしゃむしゃと食べている、マイペースというか天然というかこう純粋そうにしているオグリを見ていると怒る気力がわかないのである、ウララと同じようで違う、そもそも分かっていないのだから余計にたちが悪い、まぁ、それがオグリである事も原作知識であった為にそこまでではあるが…

あたしとオグリが残りの弁当を一緒に食べ、真帆とオグリ母が話していると用事を終えた姉さんが帰ってきた、事情を説明しオグリとオグリ母と話している姉さん、オグリ母は姉さんの事を知っていたようで驚いていた、流石姉さん有名人なだけはある。

 

食べ終えたあたし達はオグリと遊んできなさいと言われ広場まで来ていた、オグリに何がしたのか聞くと駆けっこと返ってきたので駆けっこすることなった。

結果は聞くまでもないだろう、でもでも最初の方は結構いい勝負だったんだよ、持久力には負けたけどね。

その後もオグリは元気よく走り回っていた、ウマ娘はホント凄い体力あるな~と感心する、あたしもヒトではないからそれなりに体力はあるがウマ娘と比べられると負ける、あたしは見失わないようにオグリの後を追う、だいぶ走って疲れを感じた時あたしとオグリは公園では無く住宅街に迷い込んでいた。

 

「大変だキャル、私たちは迷子になってしまった。」

 

「見れば分かるわよ!あたし…公園の入り口付近にいた気がしたんだけど…あんたについて行ったらワープしたかのようにここまで来た記憶ないんだけど…もしかして何かしらの能力者なの?」

 

「のうりょくしゃ?何それ?美味しいの?」(涎

 

「うがああああああ!違うわよおおお!」

 

そうなのだ、あたし達はというかあたしは公園から出た記憶がないのだオグリが公園から出そうになってたから入口付近に駆けてから気づいたらここにいたのだ、ゴルシワープ並みにヤバい方向音痴とか聞いてないわよ…。どうやらこの世界のオグリは超能力並みに方向音痴が凄いらしい、ともかく公園に戻らないと。まず此処が何処なのか確認しないと、周りを見回し此処が何処なのか見る、大抵電柱や近場の店の看板見れば分かるのだが、市は超えてないようで安心する。ゴルシの場合東京から富士山と訳分からない移動したからまさかとは思ったがオグリのはそこまででは無いようだ、あとは公園に戻ればいいのだからと歩く、ふと周りをもう一度見渡す、さっきは混乱してて分からなかったがここの道に見覚えがあったのだ、あたしは此処に来たことが無い為この既視感は僕の方つまり前世の記憶だ。僕が済んでいた場所だったのだ、此処も僕が登下校によく使ってた道でこのもう少しした先の交差点で僕は死んだんだ。

まさかこんな形で此処に来るとは思ってなかったから少し驚く、

 

「キャル?」

 

ボーっと止まっているあたしを不審に思ったのかオグリがあたしに声をかけてきた

 

「え?ええ、大丈夫よ。さあ、行くわよ。」

 

あたしはオグリの前に立ち歩いていく、そんなあたしについてくるオグリ。少し進むと例の交差点が見えてきた、あたしはそのまま進もうと足を進めた瞬間今まで感じた事のないような恐怖感があたしを襲ったのだ、まるであの時トラックに轢かれた感覚が突如蘇ったかのような、あたしは思わずしゃがみこんでしまった。

 

「キャル!だ、大丈夫?お腹痛いのか?ど、どうしたの?な、泣かないで、あわわわ、ど、どうしたら」(アセアセ

 

あたしが急にしゃがみこんでしまったのを見て驚いたオグリがあたしを心配してあたしの周りをグルグル回っていた。あたしは突如来るこの恐怖に涙が止まらなくなる、原因はもう分かり切っている。

死んだときの記憶がトラウマになっていたようだ、自分ではあまり気にしていなかったが死んだときの記憶が体や心に深く刻まれていたのだろう。この交差点に実際に来てようやく分かった。

あの肉が押し潰される感覚、衝撃で体の中がシェイクされるような気持ち悪い感覚、地面にたたきつけられた時の痛み、全て蘇ってきたのだ、怖くて怖くてたまらない、体が震え涙もたくさん出てくる

どうにかなってしまいそうに思った瞬間、あたしに誰かが抱き着いてきた。

 

「私が怖いと思った時はいつもお母さんがこうして抱きしめてくれるんだ、これをされると胸がとても暖かくなって何時の間にか怖さが無くなるんだ。私はお母さんじゃないけど少しでもキャルが怖くならないように!」

 

オグリがあたしに抱き着いてきたのだった、それは姉さんに抱かれたあの夜のようにとても暖かく安心できた、そう思ったらあれだけ震えていた体の震えが止まっていた。

 

「あ、ありがとう。ありがとうオグリッ!」

 

あたしはオグリの胸に抱き着き泣いた。

それから数分したらだいぶ良くなったためオグリと共に立ち上がる、あたしの目元は真っ赤だしかも駅近くの交差点という事もあって人通りが多いのだ、つまり何が言いたいのかというと物凄く注目を集めていた。それに気づいたあたしは急いでオグリの手を掴み横断歩道を渡る、まだ怖かったがこの時だけは羞恥心の方は勝ったのであった。

 

「キャルが元気になってよかった。」

 

あの交差点から少し離れた所でオグリからそう言われた。

 

「ごめんなさい。そしてありがとう、迷惑かけたわね」

 

「別に気にしてない」

 

「そう。」

 

それからあたし達は無言で歩いた、手を離さずに。

 

どれだけ歩いたのだろう、住宅街を進んでいると一軒家に目がいった

 

「あっ…。」

 

その一軒家を見た瞬間あたしは再び立ち止まったのだ。

 

「? キャル?大丈夫?まだ何処か具合悪いのか?」

 

そんなあたしを又もや心配してオグリがのぞき込んできた。

 

「え?え、ええ。だ、大丈夫。」

 

「…。この家に何かあるの?」

 

「うぇ!?な、何でもない!何でもないから!」

 

「…。そっか。」

 

この家は忘れるわけがないのだ、僕が17年間過ごしてきた家なのだ。

幸い家には誰もいないようだ、あたしはオグリの手を引きそこから離れる、歩幅を速め歩く。

家から少し離れた所で遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた、家族のようだ大人二人と中学生くらいの男女二人がこちらに歩いてきた。

あたしは思わず立ち止まった、だんだん近づくに連れて顔が鮮明に見えるようになる、その顔は忘れもしない家族の顔、僕がいないが前世では何度も見てきた顔であった。

両親と兄弟はあたし達に気づいたのかあたし達の前に立ち止まる、あたしは今どんな顔をしているのだろうか分からない。

 

「?どうかしたの?」

 

「もしかしてここら辺に子かな?」

 

「父さんこの辺にウマ娘の子供いなかっただろ」

 

「うわ~、小さい可愛い!そっちの子も可愛いし!」

 

家族いっぺんに話すところは変わって無いようだ、それに安心してしまう。

 

「あっ......え、と......う........ぁ」

 

何か喋らないと怪しまれると思い場所を聞こうとすると声が出なかった、かすれた声しか出せず泣きそうになる。

 

「すまない。私達は道に迷ってしまって道を聞きたいのだがよろしいだろうか。」

 

あたしがおかしいのを気づいたのかオグリが代わりに聞いてくれた

 

「あら?そうだったのね、どこ行きたいの?」

 

代表して母が聞いてきた

 

「駅の公園まで行きたい。」

 

「あぁ、それならここから」

 

オグリと母が話しているのを黙ってみている事しかできなかった。

話が終わりオグリがあたしの手を引っ張る

 

「ありがとうございました。」

 

「いえいえ~、気おつけていくのよ?」

 

「ウマ娘は皆別嬪さんばかりだな~」

 

「まータ変なこと言ってる、まあ、分からないでもないけど…」

 

「明日学校で自慢しよ~っと、ウマ娘ちゃん達またねー!」

 

「ああ、また縁があったら会おう」

 

あたしはオグリに引かれ家族から離れていく、ここで、ここで、聞かないと後々後悔する、あたしは決意を決め再び立ち止まる、オグリが少しビックリしていたが知った事じゃない今は目の前の事だ。

 

「あっ、あの!」

 

帰ろうとしていた家族に声を掛ける、全員揃ってこちらに顔を向ける

 

「そうしたの?もしかしてまだ聞きたい事あった?」

 

「あ、はい、あ、あの唐突に聞いて申し訳ないですがも、もう一人お子さんっていらっしゃいますか?」

 

「?ここにいる二人以外子供はいないわね」

 

「そ、そうですよね…。........すみません、変な質問して。」

 

「でも、もしもう一人いたとしても私のすることは変わらないわ」

 

「え?」

 

「あたしの子供なんだもの大切に、愛情を持って育てるに決まってるわ」

 

「あっ…」

 

「ふむ。もう一人いたらか。私もお母さんと同意見かな、どんな子であっても私達の大切な家族だからな。」

 

「俺は兄が欲しかったよ」

 

「お兄ちゃんがもう一人か~優しいお兄ちゃんなら私は大歓迎かな~」

 

その言葉で泣きそうだった、世界が違えど前世と変わらない家族で良かったと思った。

 

「ありがとうござい…ました。」

 

あたしは泣くのを耐えながらなんとか声を出す。

こうしてあたしと前世との家族との会合は幕を閉じた。

 

今まで悩んでたのが嘘のように思えた、今は家族ではない確かな家族との繋がりというのを感じたのだ。

 

「ふふっ。」

 

「?どうしたのよ?」

 

「とてもいい顔になったなと思って。」

 

「…。いろいろと迷惑かけたわね。でも、もう大丈夫よ。」

 

「そうか、なら安心だ」

 

公園までもう少し早く戻らないと姉さん達に心配かけるだろうから、あたしは今までとは違う軽い足取りで公園へと向かうのであった。

 

公園へ戻ると案の定姉さんとオグリのお母さんがプリプリ怒っていた、そりゃ、昼過ぎ頃に遊びに行き戻ってきたのは日暮れ間近なのだから怒られても仕方ない、あたし達はちゃんと謝りその日はお開きとなった。

因みにだがオグリの家も笠松らしく帰りも同じになった。別れる時あたしはオグリのお母さんの連絡を交換した。オグリは明日もあたしと遊びたいらしくあたしはそれを承諾する。

 

次の日、この日はオグリの家で遊んでいた。オグリがわざわざ招待してくれたのだ、家でする事と言っても特にこれと言ってないのだがまあそこはスカーレットの家にいた時に経験済みだ。

そして今、あたしは今台所でオグリのお母さんと一緒に料理をしていた。

…何がどうしてこうなったのかは数分前に遡る

する事無い為オグリと一緒に寝転がってたらオグリのお母さんに料理してみないかと提案されたのだ、あたしは勿論OKしたしオグリも興味あるのかしたいと言っていた、そうして今の現状に至るわけだが、オグリは料理が壊滅的にダメだった為今は味見役に徹している。食材用意してもそのまま食べてしまうから料理どころではないって話だ。

あたしはオグリのお母さんに教えてもらいつつ作っていく、完成した時オグリが食べいと言ってきたのであげたら物凄く喜んで食べていた、初めての料理だから味は保証できないがオグリは美味しいと言ってくれた。

あたしの腕が相当いいみたいでこれから料理学びに来ないかとオグリのお母さんから言われあたしはそれを承諾した、これは気分いいからとかでは無い、トレーナーになった時にみんなの食事を考え作れればより一層彼女達を成長させることができると考えての事だ。決して褒められたからではない!ほんとよ!

こうして岐阜にいる間オグリのお母さんによる料理教室with味見のオグリが開催されたのであった。

 

 

オグリとの出会いから二週間、オグリとはほぼ毎日一緒に遊んだ、昔は足が弱かったみたいだが今では元気に走り回る事ができるようだ。これをオグリのお母さんから聞かされた。あたしは知っていたからとりあえず驚く振りをする。オグリはオグリで気にしてないみたいで何時もの無表情でテレビを見ている。

そういえば、週に三、四回駅の公園まで行き駆けっこをしている、ウマ娘だから走るのが好きなのだろう、しかもとても速い、競走バになるのは時間の問題だろう。

あたしはというとどんなオグリと併走をしている、速度的に何時も置いて行かれるがオグリはそれでも気にしてない様子で走り続ける。

料理の方も2週間で結構上達したしとても充実した生活を送っていた。

と、言ってもあたしがオグリと居られるのもあと残り一週間しかないのだ、少し悲しいが仕方ない事だ。

オグリは原作でも中央にいたしいずれ来ることになるだろうから心配はしていない、あたしというイレギュラーがどう影響するかが心配だが、オグリならやってくれると信じている。

 

あたしは今日もオグリと一緒に遊ぶ、最近オグリに笑顔が増えてきたとオグリのお母さんにも感謝された、あたしもオグリと居るのは楽しいしオグリも楽しんでくれているなら良かったとも思う。

ここに来るまでの前世の事も家族の言葉で粗方無くなった、ただまだトラウマに関しては治らないからちょっとずつ慣らしていこうと思う、あのトラウマの発作からトラック(車)が怖くなったのだ。

こればかりは心の問題だから時間がかかる、トレーナーになるまでには治したい。

ここ最近はオグリの昼食夕食をオグリのお母さんと共に準備している、あの小さい体のどこに入るんだと思うくらいに大食いなのだ、量が半端ない、作っても作っても減る一方でこれを毎日続けているオグリのお母さんには戦慄したし尊敬もしたのは記憶に新しい、あたしも研究所の人達にこう見られてるんだち実感もした。

あ、勿論勉強やウララ達とのやり取りもしているからね。

たまに草レース(模擬レース)なんかもオグリ達と見に行ったりする、地方だから中央みたいに堅苦しいルールや規則みたいなのは無いし、緩い感じだがレースになると皆人が変わったかのように凄いのだ、草レースでは大半が何かしらの理由で引退したウマ娘、結婚や年で引退したウマ娘などいろんなウマ娘達が出ている。

勿論年や怪我具合なんかでレースの順番や距離などが違ったりするが皆真剣に楽しく争っていた。

見ていてとても勉強になった、地方だからってなめないようにしないと足をすくわれる、オグリみたいな原石もいるわけだし地方も地方で侮れないのだ。

 

更に数日後、明日帰ることになっているあたし達、最終日前日で休日という事もあって今日はあたし達みんなでショッピングに行く、名古屋の方まで出てのだ。行ってみたかったからとても嬉しい。

オグリがはぐれないようにしっかりと手を繋いでだ、少し目を離すと異次元の速さで迷子になるからね、もはや迷子版のサイレンススズカだ。

あたしが確認したかった金銀の時計塔もあったし、駅の外にあるあの何か分からないオブジェもあった。

デパートへ着くとあたし達は初めに衣類売り場に連れてこられた、ここからが地獄だと知らずに…。

あたしとオグリは試着室に入れられるなり姉さん達が持ってきた服を永遠と着せ替えさせられるのであった、隣のオグリもさすがに参ったのか耳が垂れてしょぼんとした顔になっていた。

オグリのワンピース姿とゴスロリはごちそうさまでした。

お昼のレストランではオグリの食べっぷりに周りがドン引きしていた、あたしはそのおかげで目立たず済んだが、会計時十万超えるのは初め見た。

お昼を食べた後はゲームセンターに来ていた、提案したのはあたしだ、ゲーセンは音が大きい為初めて入るオグリ親子は耳を抑えていた、あたしも初め頃は人間の時と同じ感覚で入った為音でやられた

この先公式のレースになるとこのくらい、いやもっと大きい音が流れるため慣れさせる為に連れてきていた、ならレースでいいだろうと言われるだろうが公式のレースはそれなりにお金がいるのだ、決してあたしが行きたいからだとかではないからね。

まあ、最初のうちは音の大きさにしかめっ面をしていたが数十分も経てば慣れたのか普通にあたしとクレーンゲームで遊んでいた、クレーンが動くたびに「おぉお!」とか「すごい!」とか言ってる姿はとても可愛かった。あたしが取ったぬいぐるみを大切そうに抱きしめている姿はホントにすごかった。最後は皆でプリクラを撮って ゲーセンを出た。

その後は姉さん達と本屋に行った、あたしとオグリは漫画コーナーであたしのお気に入りを力説していた。

本屋を出ると丁度いい時間帯だったから夕食の話になり、夕食は皆でオグリ家で食べる事になった。

夕食の材料を買い込んで家へと向かう、道中オグリのお腹の虫が鳴ってたのが面白くて笑ってしまった、オグリは恥ずかしそうにしていた。

家に着くとあたしと姉さん、オグリのお母さんと三人で夕食を作った、物凄い量に真帆が頬を引きつらせていたがオグリならこの程度造作もないだろう。

案の定三十分足らずでほぼ平らげるオグリに姉さんや真帆も苦笑いであった。

この日は夜遅い事もあってオグリ家で寝ることになった、あたしはドヤ顔なオグリに手を引かれオグリの部屋へと入れられる、部屋の中は普通の小学生女子らしくないシンプルかつ物が勉強道具と走るためのシューズくらいだ、何をそんなにドヤってるのかと思ったら机の上にあたしと遊び始めてから撮った写真が並べてあった、今日取ったぬいぐるみもベッドに置いてあった。

 

「これは私の宝物なんだ、キャルと会ってあたしはとても充実している、一緒にいると胸のあたりがポカポカして気持ちがいいんだ、キャル、その...私と仲良くしてくれてありがとう。」

 

オグリは写真を手に取り大切そうに胸元で抱いてあたしを見つめてくる。

 

「フニャ⁉え、ええ!あたしもオグリと会えてとても嬉しかったわ!これからもよろしくね?」

 

オグリのあまりの可愛さに一瞬昇天しそうになったが何とか持ち直す。照れた上に上目遣いで猫撫で声とか反則の極みよ、どこでそんなの覚えてきたのよ。

 

「ああ!」

 

オグリはとてもニッコリと笑い返事をする。

あたしとオグリは一緒のベッドで寝ることになった。四人目となるとさすがにもう慣れるわよね。

今日の事を思い出しつつあたしは静かに瞼を閉じた。

 

朝、体にまとわりつく重さに目が覚める、目を開けるとオグリがあたしにしがみ付いていたのだ。

 

「むにゃむにゃ、肉まん、オムライス、ハムぅ…。」

 

何ともまあテンプレ的な寝言だことと思っていると

 

「ハムっ!」

 

「ヒニャ!」

 

オグリがあたしの耳を甘噛みしてきたのだ

 

「むにゃむにゃ」(ピチャピチャ

 

「ひっ....ひゃぁ....や、やめてぇ~、ヒン!」

 

こそばゆさと続々とした変な感じにあたしは変な声が出てしまう。声をかけても寝ていて反応がないのだ、あたしは耳をハムられがオグリが起きるまで

続いたのであった。

 

「むっ、朝か…。」

 

「ハァ、ハァ、ハァ、んくっ、ハァ、ハァ…。」

 

「ん?キャルどうしたんだ?」

 

「あ、あんた覚えてなさいよ、ハァ、ハァ」

 

「???」

 

最終日の朝だというのにこのありさまだやはり天然怖し。

それから朝の身支度を済ませ朝食を取った、この後お別れ会らしきものを行うみたいだ、今日の為に作っていたオグリへのプレゼント、気に入ってくれたら嬉しい。

 

あたし達は一旦ホテルに帰る事になっている為、その後に行うみたい、オグリとオグリのお母さんがその間に準備するのだろう。

ホテルに戻り荷物をまとめてチェックアウトする、もうここには戻ってこないため、オグリの家での行事が実質最後だ。

あたしは一刻も早くオグリに会いたいために急いで荷物をまとめた、その様子を見て姉さん達は笑っていたが気にしない、チェックアウトを済ませオグリ家へ向かう、その際に車に荷物を詰め込んでいく。

オグリ家に着く、中に入るとまるで誕生日会のような豪華な飾り付けがしてあるその真ん中に何時ものドヤ顔オグリ、あたしはおかしくてクスクスと笑ってしまった。

お別れ会は順調に進んでいくっといっても食べてるだけだが、オグリらしいちゃあオグリらしい

一通り食べ終えるとあたしはオグリにプレゼントを渡す

 

「はい、手作りで申し訳ないけど、その、受け取ってくれるとありがたいのだけど…。」

 

「!?い、いいのか?」

 

「ええ、あなたの為に作ったやつだから」

 

「ありがとうっ。....はっ!私は…え、えーと」

 

オグリが慌てて何かに気づき探し始める、数分後何かを思いついたように髪を縛っていた可愛らしい髪留めを外し、あたしに渡してくる

 

「ご、ごめん、プレゼント用意してなくて…あたしの宝物の一つのこの髪飾りをキャルに」

 

「え、ええ!?そ、そんな大切そうなの貰えないわよ!あたしはあなたとの思い出あれば十分だし…」

 

「お願い、受け取ってくれると助かる。」

 

「…はぁ、分かったわ、貰うわ、大切に使わせてもらうわね」

 

「ああ!」

 

「でもちょうど良かったかもね。」

 

「?」

 

「あたしがあげたの開けてみて」

 

オグリは丁寧に袋を開ける

 

「あたしが作ったのはヘアゴムとブレスレット兼用で使えるやつだから」

 

「!?あぁ、ありがとう。」

 

オグリは目に涙を浮かべていた、渡してよかったみたいだ。

 

あたしとオグリのプレゼント渡しも済み後は帰るのみになる、玄関先であたし達を見送るオグリ親子

 

「キャルちゃんありがとう。また何時でも来ていいからね?」

 

「ええ!また来させてもらうわ!」

 

「お世話になりました。」

 

「お世話になりました~、オグリちゃんもバイバイ!」

 

あたし達がそれぞれ別れの挨拶を言っているとオグリがあたしの袖を掴んだ

 

「ま、また、会える…かな?」

 

悲しそうな顔であたしに聞いてくるオグリに

 

「ええ、必ず。…もし、あたしと居たいなら中央来なさい。」

 

「中央?」

 

「ええ、オグリはそこのカサマツトレセンに入るんでしょ?」

 

「ああ…で、でも私勉強は…」

 

「なら、実力見せつけて中央にスカウトしてもらえばいいのよ」

 

「スカウト?」

 

「ええ、定期的に地方のトレセン周ってスカウトしているみたよ」

 

「なるほど。分かった!私頑張ってスカウトされるように頑張る!」

 

「ふふ。待ってるわよ?」

 

「ああっ!」

 

オグリは他の子と違って地方からの出だ、漫画版にもなるくらここでの競争が成長に重要不可欠なのだろう。

だから原作を壊さないようにしたのだ、あたしがいる時点で原作とかもはやない物同然かもしれない、でも、それでもオグリには強くなってもらいたいのだ。

というか、会った子全員に中央に来いって言っちゃってるから受験落ちたらシャレになんないじゃない…。

より一層勉強しないとね(← 一般トレーナーを超えていることを知らない)

 

車が置いてある駐車場まで行く途中

 

「あら、あたなはこの前の…」

 

「あ、ホントだ」

 

「あ~この前前白いウマ娘と一緒に居た子じゃん!」

 

母と弟妹に会った、どうやら家族で出かけるみたいだ、父がいないがたぶん車を置きに行ってるのだろう。

 

「あ、こんにちは。」

 

「知り合い?」

 

「この前道に迷ってた時に…」

 

「ああ、この方々が」

 

「うちのキャルがお世話になったみたいでその節はありがとうございます。」

 

「あらあら、ご丁寧にどうも~。」

 

母と姉さんが話し始めた、あたしも前よりは普通に接する事ができたと思う。

 

「ねえねえ!あなたキャルちゃんっていうのね!」

 

唐突に妹があたしに話しかけてきた。

妹の性格は向こうと一緒みたいで人懐っこいみたいだ

 

「え、ええ。」

 

「あなたウマ娘なの?」

 

「ふぁ!?え、えーとそ、そうなのかもね」

 

「ふふ、何それ」

 

あたしと妹達も少しだけ話し込んだ。

数分後父が車から戻ってきたみたいだ、これからレースを見に行くらしい

 

「キャルちゃん」

 

別れる直前に母に呼ばれて振り返る。

 

「何か迷ってたみたいだけどもう大丈夫そうね。でも一応、あたなご両親と何かあったのかは分からないけど親なら子供の事考えるのは当たり前だからね。あなたのお母様もちゃんとあなたの子と思っていると思うから。」

 

あたしの頭を撫でてそう言ってくれた、あたしはまたもや泣きそうになる。

 

『ありがとう。母さん、ちゃんと伝わったから』

 

「ええ、ありがとう!」

 

あたしは涙を堪えて笑顔で感謝を伝える。

 

最後の最後でまさかの再会を果たしたがこれで前世の事はだいぶ吹っ切れることができた。

 

こうして岐阜研修は終えた。

 

帰り道窓の外を眺めながら今までの事を思い出す、オグリや両親との出会い、ホントにいい思い出ばかりだったな。

あたしはまた一つ成長した気がした。

 

研究所に戻り、部屋に入ると何時ものようにゴルシがいた。

 

「ただいま。」

 

「…おう!お帰り!もう大丈夫そうだな。」

 

「ええ。迷惑かけたわね。」

 

「アタシとキャルの仲だろ~気にすんなって!」

 

あたしはいい友達を持てて良かったなと思う。

今日も少し話した後ゴルシは大人しく帰っていった。勿論お土産も渡したから安心してね?

 

 

夜、就寝時間になるとあたしはベッドに潜る、これで研修は無くなったわけだがあたしにはトレーナー試験が待っている。

これから勉強漬けになりそうだがあの子達の為に頑張るしかない、あたしは決意を新たに眠るのであった。

 

 

 

キャルちゃんと幼馴染sは果たして中央に行けるのだろうか!キャルちゃんと幼馴染ウマ娘たちの戦いは此処からだ!

 

 




ここにきてようやく主人公の出身地公開。ホントはもっと前にしようと思ってたんですが書くの忘れてて最後のオグリの故郷に近い所にしました。
まあ、岐阜ならよく行ってるからある程度分かるからね書きやすかったです。
ロリオグリの口調ってこれでいいのかな?中学生近い年だし今見たな片言喋り発言しててもおかしくないよね。
シングレより前時空ってのが余計難しい。
この作品のオグリはシンデレラグレイ時キャルちゃんに会うために中央目指しているっていう設定なので原作よりも血の気が多い気が…

次回は閑話かトレーナー編ですがどちらが先見たいですか?

話変わりまして、ウマ娘イベギリコンプできました。
もう残りわずかですが、ウマ娘って年末年始SSR確定ガチャ来るんですかね?
年始に来てくれたら嬉しい。
2月後半はウマ娘一周年なんで余計に楽しみです。


今年もあと半月ちょいです、皆様体調にはくれぐれもお気を付けください。
自分はもう死にそうですが頑張って乗り切ります。

今回は徹夜気味で急いで書いたので誤字脱字多いかもです。報告お願いします。
一旦寝たらまた修正します。
感想もお待ちしております。

今後の参考に聞きたいです、ご協力をお願いします。

  • 地の文もう少し減らしてもいいと思う
  • もう少し会話パート増やしてほしい
  • このままでも全然OK!
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