転生したらキャルちゃんだった話   作:榛翔

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皆様、大変長らくお待たせいたしました。
アンケート結果については活動報告にて詳細書いてます。
連絡帳にも一応設定というか決まり事書きました。一応見てない人用でここにも載せます。
※故郷について
正直、故郷が分かっているウマ娘が少なすぎるんです、現実の方だと、ほぼ皆北海道生まれで楽なんですが。
ハルウララだと高知だったり、オグリキャップだと笠松と公式の方のストーリーでも度々出てて分かるんですが、その他は謎のまま(作者が知らないだけ)なんですよ。
ゴルシに限ってはゴルゴル星ですよ?ウサミン星の親戚か何か?
ともかく故郷については二次創作の特権であるオリジナル性を持たせて史実でのデビュー地にします。(例外あり)

まず、ゴールドシップについてはいろいろ不明なんで出会う場所を東京にします。

ハルウララは勿論高知です。

ライスシャワーはデビュー地が新潟ですが変えて北海道にします(史実の方参照)。

ダイワスカーレットは京都。

オグリキャップは岐阜笠松ですね。

これで行きたいと思います。

故郷ってだけで、最終的に皆東京に行くことになるんであんまり深く考えないようにします。
ちなみにキャルちゃんは東京にある研究所って設定です。なので、出身地東京。

これから1話ずつにまとめれた場合5話分は出会いのストーリーになります。
なので、トレセンでの日常はもう少し先になります。
出会う順番については
ハルウララ
  ↓
ゴールドシップ
  ↓
ライスシャワー
  ↓
ダイワスカーレット
  ↓
オグリキャップ

でいきます。

あと、ウマ娘世界特有の時空の歪み&年齢とかは「ウマ娘世界だし。」で理解してください。
ホント、いろんなウマ娘ストーリーありますがどれも世界観が違ってる為作者も良く混乱してます。
二次創作特有のオリ展開とか設定で乗り切る予定です。

と長くなりましたがこういう風にします。
ともかく5話分のキャルちゃん旅行記をお楽しみ下さい。
ではどうぞ。


3話 出会い(ハルウララ編)

3話 出会い (ハルウララ編)

 

 

あたしが外に出れると聞いてから一月、ようやく外出の許可と準備ができた。

どうやら今回の外出にはあたしの教育の他にあたしを保護や支援をしてくれている人に会いに行くみたいだ。

そういった人達が一人ではなく数人いるみたいで、その全員があたしに会いたがっているため今回の件と兼ねて行くことになる。

ここに来た当初よりはトラウマを克服出来たと思う。人見知りはまだだが、いきなり威嚇や攻撃はしない。…はずだ。

外出時、あたしや姉さんの他に研究所内で姉さんの次に仲のいい真帆という女研究者とSPみたいな護衛も付くのだ。凄く、大きいです。(震え声)

今回の目的地は高知県らしく、前世でも行ったことが無い場所の為楽しみで前日寝付けなかったくらいだ。交通手段は車で行くらしい。

そして、今、あたしは車の中にいる。

顔を青くしてだ

「おえっっ。」

そう、車に酔ったのである。

「ちょ、大丈夫?少し横になりなよ。」

と、真帆が膝をポンポンと叩いている。

「もうすぐパーキングエリアに着くからそれまでの辛抱よ。」

と姉さん。

こうなった原因は数十分前に遡る。

あたし達を乗せた車は数時間下道を走り高速道路にのったのだ。高速に入ると今まで見えていた景色が一定になるため暇になるのだ、その為暇になった時ように本を用意していた。

乗り物で本を読むと酔うと良く聞くがあたしは乗り物で読んでも前世ではなったことが無かった為に高を括っていたのだ。そして、案の定酔ったのだ。

今にも吐くのを我慢しつつ、PAに着くのを待つ。着いた直後、あたしは物凄い速いスピードでトイレに駆けこんだ。

 

「ごめんなさい。」

あたしは今みんなに謝っていた。

「大丈夫!大丈夫!私も時々なるから!」

「まだ調子悪い?悪かったらすぐに言うのよ?」

真帆と姉さんが言う、護衛の人達に目を向けると微笑みながらも首を横に振っていた。

「でも、もう車の中で本読んじゃダメよ?」

屈みつつ目線を合わせてくる姉さんに

「ええ。分ってるわ。」

と返し。車に乗り込んでいく。

ちょっとしたハプニングはあったものの車は進んでいく。

 

 

姉さん達とお話していると、車が停止したのだ。どうやら着いたようだ。

車を降りると目の前には大きな館のような建造物が建っていた、目の前の建物に驚愕しているといつの間にか姉さんが大きな門の前で警備員と思わしきヒトと何かお話していた。

話し終えるとこっちに手招きしていた、それに従い門まで行くと、門がゆっくり開き中から中年らしきおばさんが出てきた。

「遠路お越しいただきまして、ありがとうございます。」

そう言うとお辞儀をした。姉さん達もそれに合わせお辞儀を返す。あたしもそれを見て慌ててお辞儀をすると、おばさんがこちらを見て

「あら!あなたがキャルちゃん?」

と聞いてきたのだ。

「え、えぇ、じゃなくて、はい。」

慌てつつ返す。

「ふふっ。落ち着いて、別に取って食わないわよ、あなたにとても会いたかったの、今日は来てくれて本当にありがとうね。」

優しく微笑み頭を撫でてくる。

だが、知らない人の為体が硬直し動かなくなる。

「ああ!後藤さんズルい!私も撫でる!」

真帆があたしに抱き着きついてくる。そして、こちらに向かいウインクした。どうやら気を使わせたみたいだ。後で、お礼を言っておこう。

「こら、真帆。後藤さんに失礼でしょ。真帆がすみません。」

姉さんが軽く頭を下げ謝る。

「いいえ、私も少し焦りすぎたみたい、出会ってすぐにすることではないわね。」

どうやら目の前にいるおばさんは後藤というみたいだ。これからお世話になるみたいだし覚えておこう。

「立ち話もここまでにして、入って?お茶用意するから。」

そう言うと玄関に向かい歩き始めた、それに付いていく一同であった。

 

家内は物凄く広く、綺麗であった。使用人も沢山いて、どうやらお金持ちみたい。

今日から数日間この家にお世話になるらしい。先ほど後藤さんと話し合い決まったのだ。あの人はいろいろお金の件でお世話になっているみたいで、あたしのこれまでの教育費や食費もこの人が支援をしていたみたいだ。なぜ見ず知らずのあたしにそんな事しているのか気になって聞いてみると、どうやらあたしに一目惚れしたらしい。一目惚れと言っても恋愛じゃないほうのだ。

全国にあたしの事が知れ渡ったとき、あたしを守ろうとした一人みたいで、あたしを知ったのもその時みたい。一目見て気に入り即行動していた事には引いたが頼もしくも思えた。

他の支援者も同じな感じらしい。あたしの何処かを気に入り守ろうとしてくれているみたいだ。

 

今は案内された部屋のベッドで寝転んでいる。あたしの部屋は姉さんと真帆と一緒の部屋みたいでとても広かった。ベッドは勿論3つある。

高知観光は明日からみたいだ。今日はこの家で過ごすことになる、後藤さんがあたしともっとお話ししたいみたいだが私は初めての相手なので、もうくたくたなのである。

今は姉さんや真帆が相手してるみたいであたしは部屋に逃げ込んでこうして休んでいるのである。

 

今日はこの世界に来て初めての旅行だ、長時間の移動と知らない人との長時間の会話で相当疲れていたようだ、瞼が落ちていく、夕食まで少し寝よう、そう思いそのまま眠りにつく。

 

「…ぉぉ。…ぉぉ…ぃ。…。おおーい。起きてー!ご飯だよー。」

体揺さぶられ目を覚ますと真帆がいた。どうやら夕食の時間のようだ、まだ眠たいが夕食の方が重要だ、重い体を起こしつつ真帆と一緒に食事が用意された部屋へ行く。

 

その後は特に大きい事はなかった、食事中後藤さんがこちらをずっと見ながら食べていた事くらいだ、あと話が長い。食べて終わった後は、お風呂に姉さん達と入った。

最初の頃は目をつぶって入っていたがもう数年繰り返してやってきた事だ、いい加減なれる。(目をそらす)

そんなこんなで今日が終わろうとしている。布団に入り明日に備えて寝る。明日はいよいよ高知観光だ、楽しみだ。明日は無事に楽しく観光できたらいいな、そう思いつつあたしは眠りについた。

 

 

 

次の日の朝、あたしはお姉さんに注意事項の確認を行っていた。それが終わるとリュックのショルダーストラップに2つポケットにも一つ防犯ブザーを取り付けられ、GPS発信機も付けられる。

他にも携帯電話や不審者撃退グッズなど持たされ行くことになった。ちなみに今の私は帽子で耳を隠し、尻尾も服の下に隠している。周りの混乱防止やあたしの為でもある。

とても窮屈に感じるが仕方ない。

 

観光は何の問題もなく順調に進んでいった。私と真帆は景色や歴史的建造物よりも食べ歩きの方が良かったので姉さんに頼み込んだ。

高知の名産に舌づつみしつつ食べ歩くのであった。

そんなこんなで気づいた頃には昼を過ぎており、食休みで近場の大きな公園に来ていた。

ベンチに座り休憩していると、あたしの視界に猫が映った。あたしは本能的な何かにつられ猫の後を追いかける事にした。

 

この時、美波はお手洗いに、真帆は昼寝をし護衛も周りを警戒していたため、誰一人としてキャルが猫を追いかけた事を知る者はいなかった。それもそのはずだキャルは無意識に気配消しつつ足音も消していたのである、熟練の護衛にすら気づかれないほどである。

 

あたしは猫を追いかけていた。ふと猫が止まりあたしを見つめるのである。恐る恐る近づき手を伸ばすと猫はあたしの手に頭をすりすりと擦り寄せてきたのだ。

「うへへへ。」

気づいたらそんな声が出ていた。どうやら、この世界のキャルちゃんも猫好きのようだ。

猫を撫でていると、

「ああー!猫ちゃんだ!可愛い!」

と元気な声が前方から聞こえてきたので、顔を上げてみると、そこにいたのはピンクの派手な髪色をした、ウマ娘が立っていた。

唐突な事で唖然とし撫でていた手が止まる。

彼女はあたしを見て不思議そうに首をかしげる。そしてまた笑顔になる。

「ねえねえ!その猫ちゃんきみの?私も触っていいかな!」

そんな事聞いてくる彼女に再びフリーズするあたし。

「?おーい、大丈夫?」

目の前にきてあたしの顔を覗き込む。

「ファ!?」

と飛び退きしりもちをつく

「!?大丈夫!」

そんなあたしを見て彼女は心配そうに近寄ってきた、そんなやり取りがあと数分続いたのであった。

 

「ごめんなさい」

落ち着きを取り戻し、あたしは彼女に謝る。

「全然いいよ!怪我無くて良かったぁ!」

彼女がとびっきりの笑顔で答える。

あんなに取り乱したのに猫は逃げることなくあたしの膝に乗っている。

そんな猫を撫でている彼女に目をやる。

派手なピンク髪で身長があたしより小さい。頭にはあたしと違うとんがった耳が付いており、お尻には髪と同じピンクのふさふさしてそうな尻尾があった。

「ねぇ、あんたなんであたしに声を掛けようと思ったの?」

自分で言うのもなんだが、今のあたしは帽子を深くかぶっていて目元などが周りから見えないようにしている為、不審者に近しい恰好になってるはずだ。

「うーんとねぇ、わかんない!」

彼女は少し目をつぶり考えるがすぐに目を大きくさせニッコリ笑いながら答えた。

「はぁ?分からないって、あんた…。」

あたしが言葉を詰まらせると

「でもねでもね、きみ見た時話しかけなくちゃって思ったの!でね、話しかけて良かった!」

そう言ってまた笑顔見せる彼女にあたしはドキッとした。

「こんなとこに一人でいると危ないわよ、親が心配してるんじゃないの?」

照れた気持ちを隠すために話を唐突に変えた

「大丈夫!家近いから!」

またもや彼女は笑顔でそう言う、どうやら笑顔と元気は彼女にとっては当たり前らしい。

そんな事を考えてると彼女が

「ねえねえ!きみの名前なんていうの!わたしはねハルウララっいうんだよ~。」

と聞いてきたのだ、その言葉に心臓が鷲摑みされたような感覚になる、そう彼女がハルウララと言ったからだ。

ハルウララ、ウマ娘世界でも主要キャラで彼女の純粋かつ子どもの様に無邪気な性格がさらに可愛らしい為史実共に人気が高いキャラなのである。

こんなとこでこの子と会うなんて予想してなかったのだ。

彼女の顔を見て固まっていたため、再び彼女が顔を近づけてくる、

「?おーい。」

はっとし動揺を隠そうとしつつ

「え、えっと、あたしはキャルよ」

彼女は花が咲いたような笑顔で

「キャルちゃん!可愛い名前だね!」

と言ってきたのである。

「そ、そう、ありがとう、あんたの名前もいい感じだとおもうわよ。」

照れつつこっちもお返しに言ってみるが

「わあ~、ありがとう!わたしもこの名前気に入ってるんだ~。」

笑顔を向けてきた。

それから少しの間だが、彼女とのお話しが続いた。

 

ハルウララと話していると

「ああああああああ!いたあああああああああああ!」

大声が聞こえてきた。あたしもハルウララもびっくりして声の方向に目をやると

疲れ切った真帆の姿と涙を浮かべた姉さんの姿が映った。

姉さんはあたしを見るやいなや猛ダッシュで駆けてきてあたしを抱きしめ

「ほ、ほんとに無事でよかった。よ″か゛っ゛た゛よ゛~゛」

泣き出してしまったのだ。

「ちょ、ちょっと!あたしは大丈夫だから!泣かないでよ、恥ずかしいじゃない!」

あたしは慌てながら姉さんを落ち着かせる。

そんな様子をポカーンと見ていたハルウララが

「あわわわわ、大丈夫?どこか痛いの?」

と姉さんに聞く。

「グスッ、グスッ、あなたは?」

ハルウララを見ると目を大きく見開き、泣き止んだのだ。

「わたし?わたしはね、ハルウララっていうんだよ!」

ハルウララは元気よく答える。

「ハル、ウララ、そう、とてもいい名前ね。」

何か感じたのか、言い聞かせるように姉さんが言った

「えへへ、ありがとう~。キャルちゃんにも言われたんだよ!可愛いって!」

照れた笑顔で言うハルウララに

『可愛いなんて言ってないわよ!いい感じって言ったのよ!』と心の中でツッコむ。

「ふふ、キャルちゃんと仲いいのね?」

 

「うん!さっきまでいっぱいおしゃべりしてたんだ!楽しかった!」

 

気づいたらハルウララと姉さんが楽しそうにあたしの事を話していた。

そこからは真帆も混ざり4人での会話が夕方まで続いたのであった。

 

 

 

「キャルちゃ~ん!また明日もお話ししようね~!」

手を振ってくるハルウララ

「明日もあんたといる事確定みたいじゃない。」

帆を赤く染めつつ返す。

「あんたじゃないよ~ハルウララ!」

 

「急に何よ!?あんたの名前でしょ。教えてもらったから分かるわよ。」

 

「だってキャルちゃんわたしの事あんたしか言ってないもん、わたしはハルウララなんだもん…」

不貞腐れたようにつぶやくハルウララ

「ウ、ウララ、ウララ!これでいいでしょ!フルネームだと長いからウララって呼ぶわよ!」

叫ぶように言うあたし

「ウララ、うん!いいよ!嬉しい!」

ハルウララはさっきより増した笑顔で言うのであった。

 

ウララと別れ館に帰宅するあたし達。

今日は観光と新たな出会いがあり、あたしはまた一つ成長したと感じさせられた。

姉さん達もウララになら会ってもいいらしいので高知にいる間はまた会えそうだ。

この世界に来ての初主要キャラメンバー、会えたことに喜びと興奮を感じた。今後もウララ以外にも会えるだろうか。

そうそう、姉さんが高知への滞在期間を伸ばしてくれたみたい、これでウララともう少し一緒にいれる。

あたしはそんな事を考えながら眠りについた。

 

 

 

ウララとの出会いから三周間、今も出会った公園でお話ししている。

まだ年齢が小さいため何処かに買い物に出かけたりもできないので基本公園でお話しするだけだ。

ウララとの関係も良好で、今ではと、友達なんだと思う。たぶん。

ここ三週間は、

「キャルちゃん!キャルちゃん!」

飛び跳ねる勢いで聞いてくるウララ

「な、なによ。」

勢いに怯み少しどもる

「ぎゅーっ!」

いきなりそんな事を言いながらあたしに抱き着いてきたのだ。

「ふぇ!?」

びっくりして変な声が漏れる。

「大事な人や大好きな人にはこうすると気持ちが伝わるってお母さんに聞いたの!キャルちゃんは私にとって大事な人だし大好きだから!」

可愛らしい笑顔でそう言うウララに

「う、うん///」『も、もうやめて~、可愛いすぎでしょ!何よこの生き物!』

 

 

 

「キャルちゃん!」

今日もウララは絶好調みたいだ。

「なによ?」

 

「キャルちゃんにお土産持ってきたの!」

ニパーとでも言いそうな笑顔で

 

「お土産!なになに!」

お土産と聞いて少しテンションが上がるあたし

 

「じゃじゃーん!にんじん!」

高らかに上げたのはにんじんであった。

 

「うげっ」

あたしは野菜が大の苦手なのである

 

「ここのにんじんとても甘くて美味しいよ!」

 

「そ、そう。…良かったわね。」(目そらし)

 

「だから、キャルちゃんにあげる!食べて!」(グイッ

思いっきり突き出されるそれに丁度の位置にあたしの口があり…

 

「うぐっ」

にんじんが口に突っ込まれる

 

「どうどう!」(満面の笑み)

 

「む~、む~。」(顔青ざめ&口ににんじん刺さってる)

あまりの満面の笑みで口から出せず青臭さを感じながら最後まで食べさせられたのであった。

もう絶対食いたくない、特に生で!

 

 

 

 

「キャルちゃん!」

 

バッ「今日は何も持ってないようね」(安堵)

 

「? 、今日は一緒に走ろうよ!」

 

「え?走る?」

 

「うん!わたし走るの好きなんだ~、だから、友達のキャルちゃんと走るともっと楽しくなると思ったの!」(満面の笑み)

 

「ぐっ!わ、分かったわ」

 

「やった~」

 

 

 

 

「キャルちゃ~ん、むにゃむにゃ」

 

「ちょ、ちょっと、こんとこで寝ると風邪ひくわよ。」

 

「すーっ。すーっ。」(zzz)

 

「全く、しょうがないわね。」

 

「・・・・。」(zzz)

 

「見てたらあたしまで眠くなってきたわね」(ウトウト)

 

 

様子を見に来た真帆

「ありゃ、二人とも気持ちよさそうに寝てますね。」

「それにしても、可愛らしいですな^^~」

「写真撮っておこっと。」(カシャ

 

キャルとウララが寄り添って寝てる写真。

 

 

とこんな感じで三週間はあっという間に過ぎていった。

 

出会いもあれば別れもある。

 

あたし達が東京に帰る時が近づいてきたのだ。

 

その日のあたしは気分が沈んでいた。その為ウララに悟られないよう注意しながら会いにいく。

「あっ!キャルちゃん!こっちこっち!」

ウララが元気よく手を振っている。

「相変わらず元気ね。」

いつものベンチに座り話しをしようとした時である。

「あれ?キャルちゃん元気ないね、何か嫌な事でもあったの?」

ウララがそう聞いてきたのである。自分は悟られないよう気を使ってたのに、

「ど、どうしてそう思うのよ。」

慌ててウララに聞く、

「だってキャルちゃんだもん、わたしの大切な友達!だから何となくだけどキャルちゃんが元気ないの分かるの。」

なんだそれ、そんなにあたしの事を…。

ウララはあたしを大切だと言ってくれた、好きだと言ってくれた、そんな彼女に嘘をつきたくなかった。

 

意を決してあたしは東京に帰る事を伝えた。

「え…、帰っちゃうの?…ッ!い、イヤだ!キャルちゃんともっと一緒にいたいよ!」

初めて見た顔だった、いつも能天気で笑顔でポジティブなウララが泣いていた。

涙でぐしゃぐしゃになりながら、あたしの服を掴み泣いてる。何度もイヤイヤと言いながら。

「うえっ、キャルちゃんいかないでぇ、イヤぁ、ううぅぅぅぅ」

あたしはそんな彼女を慰めようとした時、頬に生暖かいものを感じた。

手で拭いで見るとそれは涙だったのだ。あたしも彼女、ウララと離れたくないのだ。

その時、あたしの中で何かが切れるような感覚に陥った。

 

「あたしだって、あたしだって!ウララと一緒にもっと居たいわよ!でも無理なのよ!あたしがウマ娘なら、あたしが普通なら!」

 

気づいたら叫んでいた。

あたしもウララと居たい、一緒にこれからも仲良くしていきたい。でもあたしは普通じゃないのだ、あたしがいるとウララにも迷惑掛ける、そんなの絶対嫌だ、そんな事になったらあたしはあたしを許せなくなる。

「グスッ、ふつうじゃない…?」

ウララが気になったのかそう聞いてくる。

あたしはウララに自分がネコなのを隠していたのだ、この三週間ずっと帽子をかぶりひた隠してきた、もし見せて嫌われたらどうしようとか気味が悪いと思われたらとか考えたら、言えなかったのだ。

ウララがそんな事しないと思っていても打ち明けられなかった。

でも今なら、別れるのなら気にしなくたっていい、もし嫌われても関係がリセットされるだけ。

あたしはウララに見せつけるように帽子を取り、尻尾を出す。ウマ娘とは違う耳に尻尾、一目見ればウマ娘じゃないと分かるものだ。

ウララの目が見開き啞然としている。

「あたしはウマ娘じゃない、ましてやヒトですらないの…ネコ娘、それがあたしらしいわ。分かったでしょ?あたしに護衛が付いてたのもずっと帽子をしていたのもこれが原因よ。気味悪いでしょ?嫌いになったでしょ?」

あたしは今酷い顔をしているのだろう、ウララに嫌われたのだろうか、もしかしたら聴こえてないだけで今罵倒されているのだろうか。そんな事を考えていると

 

「そんなことないよ!わたしはキャルちゃんの事気味悪いなんて思わない!嫌いにも絶対ならない!だからそんな事、言わないで!」

 

目から大粒の涙を零しながらウララがあたしに向けて叫んだのだ。

「わたし勉強苦手だから難しい事分かんないけど、キャルちゃんが大変なのは良く分かったもん!それにヒトとかウマ娘とかは関係ないの!わたしの知っているキャルちゃんは優しくてかっこよくて困ってる時は必ず手伝ってくれてわたしに沢山いろんなこと教えてくれた。そんなキャルちゃんが私にとって一番の友達!」

ウララが言う。

嬉しかった、体の奥からじんわりと感じた事のない感情が出てくる、この子はキャルをキャルとして見ていてくれた、あたしを認めてくれた、気づいたら、あたしはウララに抱き着いていた。

ウララの小さな体に顔を押し付ける。

「ううぅぅぅぅ、ウ″ラ″ラ″ぁ″、あ″り″が″と″~、あたしも離れたくないよ″~。」

泣いて泣いて泣いた。ウララの存在を確認すように強く抱きしめる。

「うえっ、うぐっ、わたしもキャルちゃんともっと一緒にい″た″い″よ″~。」

ウララのもあたしに抱き着いた。

あたしたちはお互いの存在を確認しあうように、抱きしめ続けた。はたから見ればギョッとする光景だろう、だが今のあたし達には気にする余裕がなかった。

 

互いに落ち付き合い見つめ合う。

目元が赤く腫れ、ウララに至っては鼻水が出ている。

 

「帰っても友達だから、忘れるんじゃないわよ。あたしトレーナーになるわ。あたしからはウララに会いにいけない、だからウララが東京に来なさい。トレセンならまた一緒にいられるわ。」

 

「うん!絶対に行く!また一緒にお話ししたり、遊ぼうね!」

 

互いに酷い顔になりつつ握手する。

「「また、東京で!!!」」

 

あたしたちは熱い想いで繋がったと感じた。

 

最後の日はいつも通り、お話した、いつもよりもたくさん話し合った。

 

 

 

 

「一月お世話になりました!」

そう言って頭を下げる。

「いいえ、いいのよ。キャルちゃん達なら何時でも来てくれていいのよ?ここはあなたの第二のお家なのだから」

後藤さんが優しく言う。

「ええ!その時はまたよろしくお願いするわ!」

笑顔で答える。

こうして後藤さんとの別れが済んだ。

 

 

 

車の中でここ三週間の事を思い浮かべる、本当にいろいろあったな。ウララ泣いてないかな、また会いたいな…。

そんな事を考えていると、車が違う道に入った、不思議に思っていると、

「キャルちゃ~~ん!!!」

ウララの声が響いた。とっさに声の方向へ振り向くと彼女が走っていた。車のスピードが落ち隣につく、ここ三週間で彼女の走りに指導を入れた、教えれる限り、そして今ウララは教えた事をちゃんと守って走っている、まだまだ合格とはいいがたいが。

「キャルちゃん!ありがとう!絶対そっち行くから!待っててね!お手紙も沢山書くから!また、また、あそぼうねぇ!」

走りながら声を上げているせいでどんどんスピードが落ちていく、後半に限っては泣いてるせいで声が震えていた。

どうやら、姉さん達があたしの為に仕組んでいたようだ。

「ッ!ええ!分ってるわよ!あたしも頑張ってなるからウララも来なさいよね!来なかったら酷い目合わすわよ!あたしも毎日書いてやるわ!あんたは、ウララはあたしにとって、さ、最高の友達よ!ありがとう!」

窓から精一杯体を出しあたしもウララに負けじと声を出す、涙が零れ落ちる、でもこれが彼女との最後じゃない。また会うのだ。

 

ウララに手を振る、ウララも負けじとこちらに手を振る。

 

 

こうしてあたしの高知への旅行という名の試験が幕を下ろした。

 

 

 

 

ウララ、待ってなさい、必ずトレーナーになってみせるから。

 

 

 

待っててねキャルちゃん、わたし絶対トレセンに受かって見せるから。

 

 

 

>>>>ン。?面白れぇ電波を感じたな。さてさて、このゴルシ様を楽しませてくれる奴なのか…期待してまってみるか!ってやべぇ!こんな事してる場合じゃねぇ!レーダに受信ありだ!ひとつなぎの大秘宝か!?それとも七つ揃える玉か!?それともドーナツか!…。ネオ●ームストロングサイクロンジェット●ームストロング砲じゃねぇか。完成度たけーなオイ。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

  新たな物語が幕を上げようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 




はい、またまたやったワン!
今作のウララちゃんは大改造、トレセン入学前に強化されたのである。
展開早すぎるっぴ!でも許してくださいこんなの後4話ぶっ続けきついです。
キャルちゃんトレーナー理由はハルウララの為になる予定みたいです。
今後増える幼馴染達にこの二人につけ込むことはできるのであろうか!
そして最後のは一体何ルドシップなんだぁ?
ちなみに今回のキャルちゃん達はまだ小学生です。

真帆って新オリキャラについて
研究所にいる女研究員でキャルちゃんとは美波の次に仲良し
そこまで上り詰めるのに何したのだろうか。
簡易的なプロフィール
肩まで伸びた黒髪をポニーテールにしていて、顔立ちは童顔、身体つきは普通、全体的にラノベによくいるパリピ後輩キャラのイメージ、ヘリオスなんかと相性よさそう
キャルちゃんファンクラブ副会長(会長は勿論美波)
キャルちゃんのこと好きで欲望が抑えきれず関わろうとしてその純粋さ(本人は理解してないだけ)で返り討ちにあったヒト


ハルウララの口調ってこんな感じでしたっけ?キャラの口調マジ分けわかめ
一番難しいのはやっぱりゴルシなんだよなぁ、あの子どうしよう
キャラの口調違ってたらすみません。


ウマ娘イベ終わりましたね。特にこれと言ってないですが、皆様はどうでしたか?
ガチャに関してはお察しください。

次話は早くて今日か明日です。
今回も急ピッチで作ったんで誤字等あるかもしれません。
あったら報告よろしくお願いします。

今後の参考に聞きたいです、ご協力をお願いします。

  • 地の文もう少し減らしてもいいと思う
  • もう少し会話パート増やしてほしい
  • このままでも全然OK!
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