ヤミキューレという存在を劇場版だけで終わってほしくないという気持ちがある。歌マクロスだけでも出してほしい。
───格納庫に来てほしい。
闇マキナにそう言われた。格納庫として使ってる所へと向かう。ここの遺跡の空き場所は色々と使っている。寝室、食堂、格納庫と様々だ。
格納庫として使ってるスペースへと入っていく。格納庫には何があるのかというと、あの新型ゴーストだ。
確か正式名称はSv-303 ヴィヴァスヴァットとか闇マキナが言っていた。可変戦闘機でヤミキューレのシステムによって制御できる機体でフォールドデバイス云々と言っていたが詳しいことは半分以上聞き流していた。
この機体には自分も統合軍も深手を追った。
4基のエンジンを搭載している為、かなり速い。
この機体を見ると嫌な気分になる。
「遅い……」
背後から囁かれる声に思わず大きく振り返る。振り返った先には彼女、闇マキナがいる。
高身長のピンク髪の女性。ヤミキューレの中でもナイスバディな身体を持っている。パーカーを着ているがその中は黒い生地の下着が見える。それが問題なのだ。見えるということがだ。目のやり場に困る。
来たくて来たわけではない。ただ、行かないと何をされるかわからないので渋々、来たのだ。
何をやらされるのかはわからないが。
「言ってなかったっけ?君の機体を改良するって話」
改良?なぜ、そんな事が必要なのだろうか。
「あれ、量産機だけどそれ以上も以下もない。だからもっと強くなれるように改良する」
別にしてほしいと頼んだ覚えはないが。してくれるのは有り難い話だが変なものを付けるとかは遠慮してほしい。
特に反応弾とか。
「安心して、そこまではしないよ」
それなら良いけど、ただ、それのためだけに呼ぼれたのだろうか?
「ううん。改良するのを手伝ってほしい。流石に私、一人じゃあ限界がある」
そんな事を言われても自分もそんなに詳しいわけではない。改良とか改造とか出来るはずがない。
「大丈夫。この遺跡の技術を使えば或いは……」
そう言ってパネルを操作する彼女。正直に言えば乗り気ではない。
こんなたった一機の量産機を強化したところで戦力が大きく変わるわけではない。乗ってるパイロットが百戦錬磨の戦士でもなければ。
そう、自分はただの一般兵だ。自分の腕であの新型ゴーストにも勝てないのだ。
ただ、自分には拒否権はないのはわかってる。この遺跡の施設を使って生き長らえているのは事実。彼女達のお陰でもある。
やってるフリでもしてればいいだろう。
「手伝ってくれたら願いを一つ聞いてあげる」
彼女の放った一言はまるでこちらの心を見透かしたかのような一言だった。
もしかしたら帰れるかもしれない。
「どうする?」
期待を胸に小さく頷いた。
彼女に引っ張られ殆ど付きっきりの作業だった。
ふと、自分は思い出したかのように彼女に聞いた。
「他の子……?どこかで遊んでると思うよ?こうやってやることやってるのは私と闇カナメだけだし」
そう言われると納得してしまう。闇雲はそういう事はやらない感じだ。闇フレイアはすぐに別の事に夢中になるタイプ。闇レイナはつまらない、と言って放置するだろう。
そしてヤミキューレの中でもしっかりものの闇カナメと大人しい闇マキナだけが動けることになる。
ふと、なんでこんな事をしてるんだろうと自分でも思う。
戦争で撃墜され、彼女達に拾われこの星で囚われ。こんな事をやらされ。
こんなことなら軍人なんてならなければよかったかもしれない。思わず、ため息を付く。
作業終わり、自分は椅子に腰をかけた。彼女、闇マキナも隣に座る。
「…………」
彼女からの視線を感じる気がするがどう声をかけたらいいのかわからない。
「手伝ってくれてありがとう。願いを聞いてあげる」
彼女がこちらに寄ってきて話しかけてくる。その言葉を聞いて彼女の方へと振り返る。
彼女の姿が目に入る。鼓動が高まる。露出が多いその格好はどう見ても危険だ。殆どの男が彼女を見て最初に見るのは彼女の胸だろう。
見せつけるような胸の谷間に思わず息を呑む。
咄嗟に彼女の胸から視線を外し、装うように願いを告げる。帰りたい、と……。
「帰りたいんだ……」
彼女の顔をチラリと見る。少しムッと不満そうな顔をしてるいるように思える。
「まぁ、帰さないんだけどね……」
帰ってくるのは予想外の答え。
「だって願いを
屁理屈だ、と自分は言いたい。彼女にとっては天然なのかは知らないが沸々と怒りが湧いてくる。
「代わりと言ってなんだけど…」
そう言って彼女がこちらの後頭部に手を回してくる。そして彼女がこちらへと急接近してきた。
っ……。
顔全面に柔らかいものが押し付けられる。彼女の豊満なバスト、胸であった。
怒りを忘れてしまう程の唐突な出来事に頭が追いついていない。
「作業中、ここをチラチラ見てた」
うっ、と思わず息を呑む。言い訳するつもりはないがそんな格好でいられると気にするなというのは無理な話だ。
「気になるなら言えばいいのに……」
言えるわけがない。そんな胸の谷間が気になるなんて男が言えばただのセクハラ発言になる。
「手伝ってくれたご褒美」
ギュッ、と彼女が抱きしめてくる。彼女の胸に顔を埋められる。
彼女のスベスベな肌を感じる。超高級なクッションに埋もれている感覚。いや、それ以上かもしれない。
引き剥がしたいが流石にそんな気力がなくなる。仕事終わりにベットに倒れ込むようなそんな感覚だ。まぁ、今の状況がそれに近いような気もしなくない。
こんなにも女性の肌と触れ合うのは初めてかもしれない。ただ、興奮と本能が段々と抑えられなくなる。
「いっぱい、堪能していいよ?」
スーッ、と目を閉じて瞑想に入りたくなってしまう。流石にマズいかもしれない。こんな状況で女の子にそんな事言われればノックアウトだ。
自身の理性が段々と消えていく感覚がわかる。
「けど、今日はここまで……。流石にやりすぎると怒られるから」
そう言って彼女が引き剥がす。名残惜しいが助かったのかもしれない。
「続きはまた今度ね?」
そう言って彼女が手を振って去っていく。
暫く深呼吸を繰り返して気持ちを落ち着かせる。なんかおかしい気がするがそんな事を考えられる状態じゃない。
暫くあの感覚は忘れられないかもしれない……。
闇マキナで興奮しない男は多分、いない。いるとすればそれは熱気バサラだけ(
闇マキナの格好はもはや痴女……。絶対に誘ってる。