Yami_Q_ray 妄想   作:Million01

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そういえば書き忘れてたんですが彼女達の身体の作りのイメージはマジンガーZ INFINITYのリサのような感じです。


大好きか大嫌いか

夜という時間は一番好きだ。こんな生活をしているからか一人になれる。何より、夢の中では何もかも忘れられるのだ。

なんなら、ずっと寝ていたい気分だ。だが、そういうわけにはいかない。寝すぎると闇レイナとかが悪戯しに来るのだ。そうなってしまうと溜まったものではない。

普通に考えれば興奮するシチュエーションではあるが状況が状況のせいで気が気ではない。

 

前まではあまり寝れなかった気がするが最近は命令でよく動いて疲れたせいかぐっすりと眠れる。

 

瞼も重くなり意識が遠のいていく。やがて闇へと堕ちていく。

 

 

 

コツ、コツ、と足音が聞こえる。その音のせいかそれとも別のせいなのかわからないが目を覚ます。

 

コツン、コツンと足音が闇の中に響く。わかることはその音が近付いてきてるのはわかる。だが、あまりにも寝起きのせいか身体が動かない。いや、動きたくないのだ。

 

やがてその音は自身の真後ろで止まる。ゾワッ、と思わず寒気が走る。

 

いる。確実に何かがいる。部外者かそれとも彼女達の誰かか。

どちらかになるが今はそんな事を考えている暇がない。

身体を起こそうとした時だった。背中に何かがくっついた。さらに、とらえるように両腕でこちらを囲んできた。

 

そこで理解する。背中にくっついているのは人である。しかも、女性だと。背中にあたる二つの柔らかい感触。それは女性の胸であると。

 

この時点で申し訳ないが闇レイナではないとわかる。

 

「んっ……」

 

短い声と共に後ろでモゾモゾと動いている。更にはこちらを囲んでいた両手がいつの間にかこちらの胸部あたりまできていた。

さわさわと胸部を探るように触ってくる。

 

「スー……ハー……」

 

終いにはうなじあたりに鼻息が当たってる。意識してやってるのかはわからないがマズい状況かもしれない。

自分は少し身体を動かしてみる。そう、少し寝返りをうつ程度に。

 

「……!」

 

ピクリと一瞬、相手の動きが止まる。だが、すぐに動き出した。だけど、今の反応でわかった。部屋を間違えてこちらを抱き枕的な何かと思って横になってる訳ではない。

完全にわかっててやってるのは反応なのだ。

 

背後から胸を押し当てられ、スリスリと胸を弄られ、終いには背後から女性の鼻息の音。こんな状況に興奮しないわけがない。

ただ、問題なのは誰かだということだ。それに相手はこちらが寝てると思ってるからしているのであって、もしこちらが起きてると知れば何をされるかわからない。

 

誰か、闇レイナは完全に論外。闇フレイアの割には計画性がある。闇マキナの割には少し胸が小さく感じるような気がするが、背中だけではどうも分かりづらい。

一番、確率が高いのは闇雲か闇カナメということになる。

 

 

それにしてもだ。触り過ぎでもあるし、嗅ぎ過ぎな気がする。彼これ10分以上は嗅がれている気がする。

 

ドクッドクッ、と自分でも鼓動が速くなっていってるのがわかる。

 

この状況では興奮しすぎて眠れない。目もすっかり覚めて完全に夜目に慣れてきた。ただ、背後にいる相手の姿が見えない。

どう反応したらいいかもわからない。叫べばいいのか、ムクリと起き上がればいいのか、ゆっくりと振り返ればいいのか。

どれが正解なのかわからない。正常な判断ができなくなってるかもしれない。

意識が完全に自分の胸と背中にいってしまっている。

そのせいか、自身の心臓の音がよく聞こえている。

 

「スー……ハー……スー……ハー……」

 

女性に臭いを嗅がれて興奮する人間なんてほんの一握りかもしれないだろう。だが、わざわざ寝てる人間と一緒に横になって匂いを嗅ぎにきてくれるというのは嬉しい気もしなくもない。

それがただの匂いフェチなのかそれとも本当にこちらの匂いが好きなのかはわからない。

 

もしかしたら身体の作りが人間と違うせいなのかもしれない、と考えるがそこで考えるのをやめた。

いくら考えたって今の人間に作れない身体の事を考えてもわからないだけだ。

 

とりあえず今は様子見としよう。幸いこちらに害を成すような感じはしない。ただ、度が過ぎるようになってきたら色々と考えなくてはいけないかもしれない……。

 

 

 

 

 

 

 

「よく眠れた?」

 

───翌日、闇カナメが怖いくらいの笑顔でそう聞いていた。 思うわず彼女の気迫で頷いてしまったがこれは嘘だ。

あんな出来事があって眠れるはずがない。

 

「そう。それじゃあ今日も頑張ってね」

 

彼女がそう言うとくるりとどこかへ去っていく。彼女との会話はいつもあんな感じだ。なんかおっかないさを感じる。

どこかへ向かう彼女の後ろ姿を見て自分はポケットにしまっていたあるものを取り出す。

 

一本の長めの線。それは先日の犯人の髪の毛だった。

 

その髪の毛を彼女の髪と比較する。一本だと少しわかりづらいがそれでも薄い赤色の髪の毛だというのはわかった。

そしてそれと同じ色の髪を揺らしながら歩いている彼女の後ろ姿を確認する。同じ色の髪。

 

そう、ベットに残っていた髪の毛と同じ色なのだ。

まさかとは思っていた事が本当だとは思っていなかった。あんな冷たい態度を取る彼女が、と。

ただ、夜の女性が本当に彼女かどうかは確認できてはいない。

ただ、確かめる必要がある。夜の女性が闇カナメであるのかどうかを……。

 

 





闇カナメは根はワルキューレのカナメとそんな変わんないけど歌う時とかちょっと性格変わりそうな感じがする。

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