うーん、相変わらず文章を作るのに一苦労……。だけど、どこかに妄想を残しておきたい気持ちもあります。そしてそれを見てほしい気持ちもある……。難しい……。
闇フレイアの食事とは呼べないダークマターを食べてから数日、やっとのことで腹痛が収まり復帰する。
そして自分はある場所へと向かっている。最近になってようやく道順を覚えてきた迷路のような廊下を歩く。カツ、カツ、カツと頭が狂いそうなくらい足音だけが鳴り響く廊下にうんざりしながら…。
なんでわざわざこんな迷路のような構造にしたんだ、と心の中で悪態を付きながらある部屋の扉の前に立つ。
星の歌い手の細胞を使って育てられた闇の歌い手。その姿はワルキューレの美雲・ギンヌメールに似ており、誰が呼んだか『闇雲』と呼ばれている。
その彼女の部屋の前に自分は来ている。
コンコンコン、と部屋の扉をノック。そして数秒後、中からの返事はなかったものの扉が自動でスライドされて開いた。
……。これは"入れ"ということなのだろう。
開いたドアから中が見えるが誰もいない。かと言って照明がついているのはおかしい…。体の上半身を乗り出して中の様子を伺う。
部屋の中には誰もいない。だが、入ってすぐの右の壁に扉がある。そこからか微かに音がするのだ。
ザァー、という音が自身の耳に聞こえてくる。部屋の構造と音から察するにシャワーでも浴びているのであろう。
そして少ししてから音が消えた。静寂が訪れる。シャワーの水の音が消えて数分。脱衣室の扉が開いた。
「待たせたわね」
立ちながら待っていた自分は顔を闇雲の方へと向ける。
そこには堕天使がいた。一糸纏わぬ姿で部屋を歩く黒い翼を背に生やした水色の髪の女性。
思わず自分をは彼女背を向ける。なにせ彼女が全裸であるのだ。
「どうしてそっちを向いてるの?」
服を着てくれ、と伝える。やはりそういう貞操概念が低い。
「ここは私の部屋なのよ。別にいいじゃない」
そう言って彼女がこちらの両肩に手を置いた。そしてくるりと無理矢理に闇雲へと向けさせられる。
何を、と言うよりも早く彼女がこちらをゆっくりと後ろへと押すように壁へと追いやられる。
壁際と追いやられ、闇雲と向き合う形になった。それだけではない、裸で迫ってきているのだ。ふい、と顔を横へと向ける。横へと向けた時に気付く、自分の両端の壁に彼女の翼が伸びていた。
まるでこちらを逃さないようにしているように。
フフ、と笑いながら彼女がこちらの顎を掴んできた。クイッとこちらの顔をむりやり闇雲の顔と向き合わせるように。こちらを近づけてくる。
───うつくしい。
整った顔立ち、凛とした表情。
思わずそう呟いてしまう。そして長く、見たものを吸い込ませるような水色の髪。その長い髪が外の様子を遮るように垂れている。
部屋の光を遮られその暗さが少しだけ深海へと沈んでいるような感覚。そして彼女の紅い瞳、獲物を狙うかのようにこちらを見ている。
お互い見つめ合ってから数秒、段々と距離が狭まってくる。
そこで我へと帰る。彼女の肩を押し退けた。
そして素早く彼女の翼を掻い潜り、彼女から離れた。
背後から彼女の悪戯の笑みが聞こえる。
「ところで、ここには慣れた?」
ボス、も背後から彼女がベッドへと体を預けるような音が聞こえた。ふぅ、と安堵のため息をつきながら自分は彼女の方へと振り向いた。
慣れるはずがない、と思いながら自分は彼女の体を直視しないように俯く。こちらを見て何を思っているのかはわからないがこう言った。
「まぁ、そうよね。けど安心して。私達は貴方と一緒にいてあげるから」
優しく穏やかに安心させるような声色で言った。それと同時に寒気を感じた。なぜ、自分に拘るのか。統合軍とかに取り入れてもらった方が他の奴とかがいたはずなのに。
「───嫌よ、そんなの。そんなものはただの仮初の自由でしかないわ」
彼女のからの返答は即答。確かに彼女の言葉には一理ある。彼女達は星の歌い手と同等でありワルキューレのような存在だ。それを軍や組織の者がみすみす手放すわけにはいかない。今もなお機能していることを知れば手元に置いておきたいはずだ。そうなればそれはただの仮初の自由。いわばペットみたいなものとなる。
「私は好きなように生きて好きなように歌いたいわ」
そうハッキリとした口調でそう言った。彼女の意思は理解した。ならば今の自分はどうだろうか。
こちらの意思を理解してくれず帰ることもできない。
そしてなにより、と彼女は口にする。バトル・アストレアの爆発と惑星ウィンダミア全体で発生した歌によって発生したエネルギー、そして惑星ウィンダミア自体に囲まれた次元断層が重なり合って奇跡的に起こったフォールド波に巻き込まれた際、飛ばれた先に発見したのが自分と大破した機体であった。 それはまるで運命、と感じたらしい。
だが、自分はそんなもの偶々にすぎないと思うことにした。
「まぁ、いいわ。けど私達は貴方を一生離さないわ」
これは状況が状況だけに人生が詰んでるとも言えるであろう。
だが、その考えが一瞬だけよぎるもいつの間にか目の前へとやってきた闇雲がこちらを抱きしめてきた。
服越しに伝わる彼女の胸の感触。そしてこちらを堕落させるかよのようにな透き通るような声。
全てがどうでもよくなる感覚。
これはまずいかもしれない。心が少しだけ彼女達の闇へと堕ち始めている。
胸の鼓動が高まる音が感じる。
「フフ、貴方の音を感じるわ」
耳元で囁かれる。流石は星の歌い手、声質が明らかに良い。彼女の声は他の女性とレベルが違いすぎる。
端末から通して聞く音楽、音声作品の域を超えている。
彼女の囁き声に肩がピクリと小さく震える。
フゥー、とこちらの反応に気付いてか闇雲がこちらの耳に息を吹きかけた。
右耳だけを狙う風圧に耳が耐えきれずすぐさま身を捩った。
だが、抱きつかれているせいで逃げることが構わない。
「あら、ちょっと強かったかしら?」
こちらの反応を見て楽しむ闇雲。
そういう問題ではない。
ただの風と違って耳だけに当てられる風に体が慣れていないのだ。それに耳の中というのは複雑で特に人間にとって感じやすい部分の一部なのだ。
だが、こちらの問題を気にせずに闇雲が再び右耳へと息を吹きかける。今度は先程よりも弱く優しく。
マズイ、と心の中で呟いた。何より彼女に抱きしめられてさらには耳を責められるという状況。興奮ものではあるがなにせ逃げ場がない。
心臓の鼓動も速くなっていくのが自分でも分かる。
「逃げちゃ駄目よ」
彼女の左手がこちらの後頭部に触れられる。そしてこちらの頭を彼女の右肩にの上に乗せられるような形にされてしまう。
下を見れば彼女の美しい背中が丸見えだった。だから自分は敢えてその背中を見なかったことにする。いや、したかった。そもそも彼女は服を着ていないのだ。
男からすればご褒美の眺め。それでもまだ自分には羞恥心を感じてしまう。それも男だからなのか。まだ人として理性を保っていたかったのか。
まだ人としての理性を保っていたい、と願う。
───ウィン、と部屋の入口の扉が開いた。
「「「あ」」」
開いた扉の先にいたのは他のYami_Q_rayのメンバーの4人。
4人と目が合う。闇フレイア以外の3人は不満そうにこちらを睨みつけてくる。
闇雲も4人に気付いて残念そうに笑う。
助かった、のか……?
闇フレイア以外の3人がこちらへと近づいてくる。
ムッ、としながら闇雲を自分から引き剥がしてくれた。
ふぅ、と安堵のため息をつきながら何度も深呼吸をして自分を落ち着かせた。
だがガシリ、と背後から両肩を掴まれた。
「───随分、お楽しみだったみたいね?」
背後を振り返る。表情こそ怒ってないものの明らかに不満を顔にあらわにしながら笑顔を作っていた。
これは彼女たちを説得するのに骨が折れそうだ……。
ちょっと表現がエッな部分があるので夜に投稿しました。Yami_Q_rayのASMRとか絶対に需要あると思います