なので大事にしまってたこの話を急遽、投稿します(
レイレイ、誕生日おめでとうございます!
Δ当初からの推しの一人です(
───暗く狭い感覚。体が浮くような感覚。両手に握られているもの。
この空間に見覚えがあった。そうだ、ここは───
五つの流星。水、黄、赤、桃、緑のそれぞれ色を纏った流星。
バルキリーだ。認識した時にはすでに五機のバルキリーが散開していた。
マズイ、そう思った時には手元の操縦桿を動かし、足元のペダルを操作。自身のバルキリーを上昇。
だが、相手の方が速い。
相手のバルキリーに後ろを取られている。
すぐさまガウォーク形態へと変形して減速。相手の隙間へと搔い潜って背後を取る。そこでパトロイド形態へと変形。ガンポッドを両手で固定させて狙いを定める。
それと同時にミサイルランチャーで他の三機をマルチロックオンする。
───待て。何かがおかしい。
ガンポッドで狙いを定めている水色の機体。そしてマルチロックオンをしている黄、赤、桃の色が付いた三機の機体。
───緑がいない。
まさか、と背後へと振り返る。いつの間にかこちらの機体へと貼り付いていた緑色のパトロイド形態のバルキリー。
コクピットへ向けられた銃口。恐怖を感じる間もなく閃光が視界を覆った。
体が堕ちていく感覚。それに抗うように自分は体を起こした。
ハッ、とそこで気が付いた。これは夢なのだと。
ハァッ、ハァッ、ハァッ…!と遅れてやってきた恐怖に息ができなくなってくる。
「───大丈夫よ。落ち着いて」
耳に闇レイナの声が聞こえた。トン、頭を触れられ彼女の胸へと抱き寄せられる。
トクン、トクン、トクンと、鼓動が聞こえる。これは…彼女の音。彼女の胸に当てている耳からは心臓の鼓動。もう片方は彼女の耳は彼女の手で塞がれている。
そして彼女のもう片方の手はまるで子供をあやすようにこちらの頭を撫でてくる。
トクン、トクンと彼女の音を聞いているうちに段々と落ち着いてくる。フゥーッ、フゥー、フゥ、と深く深呼吸で心を落ち着かせる。落ち着くような海の匂い。
視界が段々と明瞭になっていく。カーテンの隙間から漏れる日差し。もう朝の時間だった。
意識も段々と覚醒し始めて来た。
「落ち着いた?」
闇レイナの声、彼女の言葉にコクリと頷いた。
そっと彼女の抱擁から離れる。ベッドの上で彼女と向き合う。いつの間に?
「貴方を起こしに来たのよ。揺さぶっても起きなかったから仕方なく隣で起きるのを待ってたわ」
なるほど……。ん?まさか夢の中で揺れていたのは闇レイナが起こしてくれてた揺れなのだろうか……。
まぁ、確かにバルキリーの中の揺れの割にはものすごい揺れだったような気がしなくもなかった。
「それにしても大丈夫かしら?凄い汗だったけど……」
顔をこちらに近づけて様子を伺ってくる。
大丈夫なわけがない。敵のバルキリーに殺される夢を見たのだ。あの光景が脳に焼かれて暫く忘れる事が出来そうにない。
とりあえずムクリと起き上がって洗面台へと向かった。眠気を飛ばすために顔を洗おう。
手で受け皿を作って蛇口から出た水を溜めて顔へとかける。それ2回ほど行う。
掻いた汗も落とすように水で洗い落とし、タオルで顔を拭う。
段々と夢の中での出来事を冷静に理解してきた。
そうだ。相手の機体……あれはYami_Q_rayのヴィヴァスヴァットだ。
そうか、自分は相手に弄ばれていたのか。でなければこっちが相手の隙間を潜り抜ける事もできるわけがないし、相手の後ろを取ることもできない。そうだ、こちらは相手の掌の上で踊らされているだけにすぎなかった。
まぁ、どちらにせよ悪夢には変わりない。
とりあえず自室へと戻る。
?なんだ……?自室に戻るなりおかしなものに目が行った。
自分のベッド。そこで奇怪なものを見た。
そう。闇レイナだ。
なんだ、何をしている……?
彼女の行動に理解ができなかった。
そう───自分が先程寝ていた自分のベッドに仰向けで蹲っている。
何をやっているんだ?と硬直してしまう。
「貴方の残り香を嗅いでいるのよ」
は?と思わず言いたくなったが喉から声が発する事ができなかった。
その言葉の意味を理解できなかった。
けどこの行動…変態とも呼ばれる行為に近いような気がしなくもない。
だが、普通は男女が逆の展開が多い気がするが。
「じゃあ、私の匂いを嗅いでみる?」
ゴロンと寝返り仰向けになって両手を広げてこちらを誘うようなポーズで言ってきた。
どうやら、思っていたことを口にしていたらしく、手で口を抑えた。
口にしていたことに自分でも驚きだが、彼女の言葉も理解できなかった。
「貴方の好きにしていいのよ?」
好きに……。ゴクリと息を呑み込む。"好きに"という言葉に思わず自分のしたいことを思い浮かべ───ブンブン、と頭を横へと振り邪な考えを振り払う。
ふぅ、と一度ひと息ついてから彼女に近づく。彼女はまだニヤリと嗤っているがこちらには関係ない。彼女の背と膝裏へと伸ばし、抱えあげる。
いわゆる"お姫様だっこ"というやつだが彼女達がそれを知ってるかどうかはわからない。
え?という声が聞こえたような気がしたが気にせずそのまま部屋の入口へと向う。
部屋を出て彼女をおろし、すぐに自分は部屋へと戻りドアを閉める。
彼女達にドアのロックは意味をなさない。なぜなら彼女達が超高性能なコンピューターみたいなものだ。
こちらの部屋の電子機器のドアへのハッキングなんてお手のもの、すぐに開けて来るのだ。
そこで自分は奥の手を使うことにする。
部屋に入ってすぐ横に衣服棚がある。あまりこの位置に衣服棚を置かないのが普通だがこれには訳があった。
電子ロックが意味をなさないのであれば物理でどうにかするしかないという結論だ。
自分は衣服棚をすぐに入口を塞ぐようにスライド。兵士として鍛えたからこそ難なく塞ぐことに成功した。
とりあえず一段落してとりあえずベッド座る。油断も隙もない彼女達だ。額の汗をシャツで拭う。
少しだけ衣服棚が揺れる。どうやら彼女がどうにかして動かそうとしているようだ。幸い、彼女達の体の設定に助けられたようだ。
何より彼女達は体のパワーを体にあったパワーに調整している。理由は"そっちの方がリアル"だからとかなんとか。理由を聞いても意味がわからなかったがこちらにとっては好都合だったようだったようだ。実際に今、その現実を目の当たりにしている。
着替えるから待っててくれ、と闇レイナに伝えて自分は汗で濡れたベッドのシーツと枕、毛布を洗濯カゴへと放り込む。
そして今度は悪夢で汗びっしょりと濡れて下着とパジャマも洗濯カゴへそして新しい服へと着替えた。
着替え終え、塞いでいた衣服棚を元に戻し入口を開ける。そこには壁に背を預けて待っていた闇レイナがいた。
「随分、早かったわね」
そう言ってこちらの部屋に入ろうとしてくるところを彼女の腕を掴んで制止させる。さすがに飽きたのか部屋に入るのをやめた。
「じゃあ、行きましょう」
行く?どこに?と首を傾げた。
「決まってるでしょ。朝食を食べに行くんでしょ?まぁ、私は見てるだけなんだけど」
彼女はそう言ってこちらの腕を掴んで引っ張ってきた。どうやらこのままキッチンへと向うらしい。
どうやらまだ彼女の拘束は暫く続くらしい……。
pixivくんの方は仕事終えて覚えてたら夜にあげます(
覚えてるといいな(