Yami_Q_ray 妄想   作:Million01

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ここだけの話、この小説は次の話が書けてから投稿してます。
理由は特にないです。


自身の戦場

 

目の前に広がる宇宙。果てなく広がる空間で奴を見つける。

 

Sv-303 ヴィヴァスヴァット

 

奴と対峙してから幾千との戦闘を繰り返している。それも数秒の感覚での戦闘。

敵を確認して戦闘態勢に入ろうとした瞬間にやられるのだ。それほど相手との機体のスペックが違うのだ。

そして今回はそれを予測し、敵を確認してからすぐに横に機体を傾けて回避行動。

一筋の光が機体の横をすり抜ける。先程、自分がいた位置のパイロットを撃ち抜く位置にエネルギー弾が飛来していた。

とは言ってもこれも数秒の出来事。集中力を切らさず奴の光だけを見つめる。

やはり疾い。

目で捉えきれない速度ではないが…かと言って狙う事は極めて困難。何よりドッグファイトでは相手とこちらの操作技術と機体性能が天と地の差だ。

駄目だ、どうしても背後を取っても狙いが定めにくい。背後に取ってもすぐに逃げられ、どうやってもロック内へと収めにくい。

パトロイド形態への変形、ガンポッドの狙いを完全に手動へと切り替える。速度を失うがこれなら左右の視点変更もまだマシになる。

だが、ガンポッドを構えると同時に相手がミサイルの一斉発射。

 

───これはマズい。

 

ミサイルの一斉発射に紛れて奴に装備されている小型ゴーストが展開されたのが目に見えた。

ミサイルだけならまだ良かったものの小型ゴーストとなれば話は別だ。

小型ゴーストはミサイルと違って変則的かつそれぞれ連携をしてくるのだ。

とりあえず一度、ミサイル群に背を向けすぐさまファイター形態へと戻して加速。それと同時にフレアとチャフディスペンサーシステムの展開も行う。

 

後方での閃光。正直、確認する暇がない。

 

すぐに次の行動を───

 

そう思った矢先、背後から一筋の光が通り過ぎる。それと同時に真横で爆発。機体が大きく傾いた。

どうやら左翼に直撃したらしい。

爆発の衝撃で崩れた制御をどうにかして直さないと…。

 

目の前でありえないものを見た。───奴だ。

 

それもパトロイド形態の。いつの間に。それよりも避けないと。

 

すでに向けられていた銃口から放たれる光と共に光が消えた。

 

どうやらやられたらしい。モニターの映像が途切れる。

 

ハッ、ハァッ、ハァ…ッ!

 

集中力も切れ、額から出る汗を感じながら口で呼吸をする。

チラリと横のタイムを見る。

 

───00 :19 : 12

 

これが今回、奴と戦闘に入って生き残れた時間だ。未だにリミットを解除した奴と戦って生き残れる時間だ。

何百とやってもまだこれぐらいなのだ。

正直、撃墜させる方法が見つからない。どうすれば撃墜できるのか、どうすれば被弾しないのか、どうすれば───

 

ガッ、とシュミレーション用のコクピット筐体の扉が開かれ振り向いた。

暗闇の中、外から入ってくる光。それを背にして人影が目に映る。

ロングヘアーの女性の人影。

 

「休憩しましょ」

 

闇カナメの声が耳に入り、コクリと頷く。ゆっくりと席を立ち、その場を離れた。

 

筐体の近くのベンチの様な椅子に座らされ休憩する。

 

はい、これと闇カナメが冷えた水の入っているペットボトルと汗拭きタオルを手渡してきた。

差し出されたペットボトルとタオルを受け取り、タオルで顔の汗を拭う。

そしてペットボトルの水をゴクゴクと飲んでいく。

 

ふぅ、と息を吐いてペットボトルを横に置く。

 

───勝てない

 

なぜこんなことをやってるのだろう。敵もいないこんな惑星でいまさら戦闘シュミレーションなんてやって。

最初にやろうと思った浅はかな自分を殴りたい、とも思った。彼女達から逃げるためには追手となる彼女達のゴーストから逃げ切るため。だから戦闘シュミレーションでゴーストと戦闘を行っている。

そんなことをしてどこに逃げるのだろう。フォールドもできず、惑星外へと抜けることもできない機体に…。

 

はぁ、と思わずため息をついてしまう。

 

そのため息を聞いてか、彼女が声をかけてきた。

 

「膝枕してあげようか?」

 

彼女が自分の太ももをポンポン、と叩きながら誘ってきた。

 

───来てしまった。

 

最近、彼女と二人きりになると彼女がこうして誘ってくるが多い。スーッ、と息を吐いてからコクリと頷いた。

最初こそ躊躇ったもののその誘惑に勝てなくなっていた。

男にとって女性の膝枕なんていうのはご褒美だ。

視線を彼女の足へと向ける。彼女の衣装から伸ばされた黒い布が太ももへと伸びている。鼠径部を隠すように伸びている布が逆にこちらの欲をそそられる。

太ももの谷間と鼠径部の隙間を布で隠しできあがった三角形(トライアングル)の凹み。

 

───今すぐにでもそこに顔を突っ込みたい

 

そのような考えをすぐさま振り払う。これじゃあまるで変態みたいじゃないかと顔に手を当てた。

もしかしたら本当に疲れているのかもしれない…。

彼女の太ももを枕にして仰向けでベンチに横たわる。

機械の体ではあるものの生体パーツを使ってるからなのか頭に柔らかいものが当たっていた。もし太ももが硬かったら休むどころではなかっだろう。

スッ、と彼女がこちらの頭に手を伸ばし撫でてきた。

 

どうしてそこまでしてくれるのか聞いてみた。

 

「男の人ってこうされるの好きなんでしょ?」

 

と返ってきた。どこで知ったのかは知らないが否定できなかった。現にこうして撫でられているだけで安心しているのだ。

 

───それにしてもいい眺めだ

 

いつもとまでは言わないがたまに見るこの眺め。下から覗く彼女の双丘。しかも彼女の衣服の中央は谷間とおへそが見えるようになっている。ただ残念なことに衣服の下にボディストッキングを着ており肌色が見えないことだが、それでも彼女のボディにピタリとくっついているストッキングのおかげで胸の谷間がくっきりと見えるのだ。

 

よくよく思い返せば彼女達はかなり際どい服装をしているな、と思う。

いや、変なことを考えるのはよそう。意識すればするほどそういう気が出てきてしまう。

目の保養も見過ぎは毒だ。自分は目を閉じた。

他のことを考えよう…。そう、例えば…どうやってあのゴーストを倒すか、とか…。

いや、これは何度思考しても辿り着けなかったので考えるのは諦めよう。

 

そもそも機体性能で負けていて、なおかつあのΔ小隊や空中騎士団でさえ苦戦を強いられたのだ。そんな相手に一般兵である自分が勝てるわけがないのだ。

単機だけでも手強いのにそこからさらに6基の小型ゴーストを展開して死角からの攻撃に対処ができないのだ。

後ろにも目をつけるぐらいしないと相手の全方位攻撃を捌くことは難しい。

 

強いて対処を考えるとしたらゴーストを展開した瞬間に後退しながら本体を視界に捉えながらまず展開しながらこちらを追ってくる小型ゴースト達を撃ち落としていって最後に本体と戦うという流れになるのだろう。

 

───よし、と体を起こす。

 

「もういいの?」

 

あら、と言って彼女が聞いてきた。それに頷いて自分は戦闘シュミレーションへと戻る。そして…。

 

───普通にボロ負けした





フロムゲーみたいな戦闘シュミレーションの回でした。ちなみに最高難易度はYF-29 デュランダル(マクシミリアン・ジーナス機)です。ただし、劇場版で得れたデータだけをベースに作られているので全盛期でも何でもないです。
それでも強いんですけどね…。
正直、この設定この話だけしか使われないんで考えたのだけでも乗せておかないと…。
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