これはある冬の日のこと。
僕は塾から足早に自宅へと向かっていた。
二葉くん!
僕を呼ぶ声が後ろからした。
「葉月ちゃん?」
後ろを振り返る。
葉月ちゃんは以前僕があった時よりもずいぶん大人になっていた。
葉月ちゃんの私服は鮮やかな色で美しさを一層際立たせる。
最後に会ったのは小学生の六年生の時。
今僕らは高校生だから、あれからもう五年も経ったのか。
「一緒に帰ろうよ、夜遅いしさ。」
葉月ちゃんは僕にやさしく声をかけてくれた。
でも。僕はトイレに行きたい。
おしっこがしたい。
でも久しぶりに会えた葉月ちゃんと帰りたい。
迷った挙句僕は
「そうだね、夜遅いしね。葉月ちゃんに何かあったらいけないし。」
「二葉君の方こそ心配だよ?小学生の時よくおしっこ我慢できなくて漏らしてたから。」
「だ、大丈夫だってば!子ども扱いしないでよ!」
「ごめんごめん。さすがに高校生だからおもらしとかはしないか」
葉月ちゃんは笑いながらそう言った。
葉月ちゃんは痛いところを突いてくるなあ。
僕の尿意はこうやって話しているうちにもだんだん高まってきている。
ここから家までは歩いて20分だ。
葉月ちゃんの家は僕の家と同じ方向にあるから、このままずっと一緒に歩いていくことになりそう。
この距離なら何とか我慢できるかな。
「そういえば、家近いのに全然会ってなかったよね。」
「確かにそうだね、こんなに近いのなら僕たち一回くらい会っててもおかしくないのに。」
「ほんとだよね。」
何気ない会話を続けているが、僕の尿意はいよいよマックスになりつつある。
そのときだった。
僕の体が大きく震える。
少しだけちびってしまったが、すぐに股間の先っぽをつかんだため被害は最小限で済んだ。
あぶなかった。
そんな僕の顔を、葉月ちゃんは心配そうな顔でのぞき込んでくる。
「おしっこいきたいの?」
「うん...。でも全然もらしそうとかじゃないから。」
「でも、すっごく苦しそうな顔してるよ?」
「そんなことないよ。絶対大丈夫だから!」
「そうだといいんだけど...。」
話しているうちに少し収まったようだ。
ふう、大丈夫そうだ。
僕らは再び歩き始めた。
五分後、再び尿意の波が僕を襲う。
冷たい風が、知らぬ間に尿意を高めていたようだ。
僕は足をばたつかせ、股間の先をつまみ何とか食い止めた。
でももう間に合わなさそう。
葉月ちゃんはがいなかったら立ってすることもできたのだろうが、この状況じゃ無理だ。
僕は必死に股間を抑えている。
手を離したら、今にもあふれ出してしまいそうだ。
どうしよう。
葉月ちゃんは僕を見て
「何かできることはない?」
ときいてきた。
あ。
カバンの中にペットボトルがあるじゃないか。
そこに出そう。
「私が持とうか。」
僕の考えが読まれたのか声を出してたかは分からないが伝わっていたみたいだ。
恥ずかしいけど漏らすよりはましなはず!
しかし問題は、手を放してしまうと漏れ始めてしまうであろうということだ。
僕はそのことを葉月ちゃんに伝えた。
僕はズボンを下ろし、股間の先にペットボトルを合わせてもらうまで葉月ちゃんに股間の先を掴んでてもらうことにした。
その作戦通り、僕はズボンを下ろした。
そのとき。
冷たい風が急にふいてきた。
ああっ!
おしっこが溢れ始めてきた。
「葉月ちゃん、早く!」
葉月ちゃんは僕の股間を手であわてて包み込む。
温かい手。
一瞬解放感を感じてしまった。
それが命取りだった。
ビシャァァァァァァァァ
勢いよく出始めてしまった。
しかも葉月ちゃんの手の上で!
止まってくれ!止まってくれ!
僕の願いと裏腹に勢いよく放出は続く。
「あわわわわ...。」と突然のことにびっくりする葉月ちゃん。
ようやくペットボトルを合わせたときには、ほとんどすべて出きっていた。
どうしよう。
葉月ちゃんの手はおしっこまみれになっている。
「ごめん、そんなつもりじゃなくて...!」
僕は弁明しながら涙があふれてくる。
「大丈夫だって。手は洗えばいいから。それよりも漏らしてパンツ濡れて気持ち悪いでしょ。私の家でシャワー浴びていきなよ。」
葉月ちゃんは優しく僕にそう言ってくれた。
今度は嬉しくて涙があふれた。