「そういやさ?冬夜って素行不良で来たんだろ?何でE組に来たんだよ?」
「ん?俺か?」
「そうだね。そういえば聞いたことないけど。どうしてE組にきたの?」
「俺はA組の生徒をぶん殴っただけだよ。まぁ、カルマと同じパターンってこと。」
と俺は小さく苦笑する。中学三年になってから二週間が経ったが、いつもの通りな日常を送っていた。杉野と渚は気になっていたらしい。
それに加え今回のメンバーには四月からE組に入った茅野カエデという少女が入って四人がいつものメンバーとなっていた。
「そうなんだ?でも意外だね。大島くんってそういうことするとは思わないけど。」
「……ん?まぁ普通に仲良い奴にはしないけど俺は結構多いぞ?小学校の時もちょっとしたことで手が出てたからかなり呼び出し喰らっていたし。」
「でも、八重樫さんや白崎さんとかと仲いいっていうよりいつも途中まで同じように通学路で話しているじゃん。」
八重樫雫と白崎香織、この学校で2代女神と呼ばれる美人でりお互いに俺の同じ小学校である。
ポニーテールで剣道部所属、小学生の頃から一度も女子剣道で負けたことがない雫と料理上手で明るく誰にでも優しい香織とは幼馴染といっても過言ではないだろう。
「ん。まぁ色々あるんだよ。幼馴染ってこともあるし、同じ道場に通う仲だしな。」
「道場?」
「そう。八重樫剣術道場。俺は剣道じゃないけど剣術を学んでいるからな。」
まぁ実際は別のことが重点なんだが俺は黙っていく。
あの先生は今は中国で麻婆豆腐を食べに行っているらしい。
「でも、そのお弁当も白崎さんが作って来たんだろ?お前本当に付き合ってないの?」
「ん?付き合ってない。つーか光輝や龍太郎も同じメンバーだからな。」
そして俺の幼馴染にはもう二人天之河光輝と、坂上龍太郎もいる。光輝は剣道で全国大会常連で才色兼備を持ち合わせたイケメンである。二大美人が周囲を囲っているとはいえ週に三回は告白されているのだ。もう一人は坂上龍太郎。空手部であり、今の主将である。三人とはクラスが違うが大柄で実は性格的には光輝以上にイケメンだと思っている。
「それでも、お弁当作ってもらうとか色々頼っているんだろ?介護ひどくね?」
「介護って。まぁ確かに弁当とかは作ってもらっているけどさ。まぁ俺の家裕福じゃないし。中学校はバイトできないしな。」
とある事情で色々と八重樫家と白崎家にはお世話になっている。
あの月が三分の二消滅した時から俺の生活は大きく変わっている。
そうやって昼食を食べながら雑談していた時だった。
「おい渚!」
「えっ?」
「ちょっと暗殺のことで話そうぜ。」
と大柄な少年寺坂が渚のことを呼び出す。
暗殺という用語があるが俺たちは驚くこともせずただそれを日常生活の一つになっていた。
暗殺という用語が日常になったのは今年の始業式終わりにさかのぼることになる。
「わたしが月を破壊した犯人です。来年には地球も破壊する予定です。皆さんの担任になりましたのでどうぞよろしく。」
「……は?」
俺が今年から入るようになったクラスで真っ先に挙げた声がこれだった。俺は中学三年生今目が飛び出そうなくらいに驚いていた
二メートル近く黄色いタコが俺の目の前に現れそんなことを告げたら誰だって思うだろう
まず色々と突っ込ませろと
「防衛省の烏間と言うものだ。まずはここからの話は国家秘密だと理解頂きたい。」
と渋めの男性が告げる。大柄で顔が整っている人は凛とした姿勢を保っている。
「単刀直入にいう。この怪物を君たちに殺して欲しい。」
どういうことだよっと思ってしまう。でも、俺は昨年の三月に月が破壊されていたことを知っている。
要約すると月を破壊した犯人が来年の四月に地球を破壊するとのこと。
世界各国が秘匿で暗殺を試みるが成果は出ていないこと。
そして何故か椚ヶ丘中学3-Eをやること。
政府は生徒に危害を加えないことを条件に許したこと。
……多分全員が何でと思っただろう。でもたった一言で俺も含め全員の思考が吹き飛んだ。
「成功報酬は百億円。」
その衝撃で俺はそれが事実であることを理解する。
本当に三月に地球が破壊されること、そしてこいつが本当に破壊するんだと。
「当然の額だ。暗殺の成功は冗談抜きで地球を救うことなのだから当然の額だ。」
と言われ俺は小さくため息を吐く。
朝から空に映る三日月が今後の不安を表しているようだった。
速水とカエデについて
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