ヒト>ウマ>ヒト 作:ゼン◯ロブロイ
例年通り例年以上の酷暑でしたが、皆様いかがお過ごしでしたか?
私は熱中症舐めてたら死にかけたよ(四敗
夏休みが一日もらえたよ
失踪してたので初投稿です
ノースフライト実装にガタッとなった
そしてぱかライブで脳が焼かれた
ドゥラメンテで脳が焼け焦げた
やぁやぁ、はちみつ授業の開始だぁ…。
オイオイ、なぁんでそんな微妙なツラしてんだよカフェ。 いやさ生徒マンハッタンカフェ君?
はちみつなんてガラじゃないだろって? え、それじゃない? じゃあこの格好の事か? サイズが合ってないスーツ姿は可愛いけど違う? じゃあ何だってんだよ、わけわかんねぇなぁ。
「何故、ソファに腰掛けたドクターの膝の上に納まっているんですかね?」
はっはっは、なんだそんな事かよ………あのなぁ、ココに入れるのは俺か生徒マンハッタンカフェが呼んだ相手じゃなきゃダメだろ? で、今回のコレはカフェに説明する『領域』と『固有』に関係する訳ヨ。
で、色々と面倒な派生もあるから丸投げする助手が欲しくてな。 折角なんで椅子にした。
「あの………助手は理解しますけど、そこから如何繋がれば椅子になるんですか………? いえ、今の表情でもう聞かない方が良い事だけはわかりましたけど。」
お、おう。 それならそれでいいけどよ。 つっか、いつの間にサイトの事ドクターとか呼び始めたん? いや、アレから珈琲持ってく時にメモのやり取りしてたからそん時かなとアタリはついてるんだが。
ま、いいや。 本題の説明に入るからよーく聞いとけよ?
先ずザックリ説明すると、『領域』も『固有』も魂を燃料に行使するモンだ。 『領域』は外向き、限定的とはいえ世界を浸食して塗りつぶして占領するって括りにならあ。 逆に『固有』は内向き、自分自身のナカで作用するのが基本だ。 こういうと別モンみたいに思えるかもしれねぇが、向きが違うだけで本質的には同じモンだと言っていい。
こんなオカルト飛び交う世界が本格化を迎えたウマ娘、その上澄み連中が踏み込んでる世界だ。 雑に言うならG1タイトルを掴むような連中がコレに該当する。 が、実際にはウマ娘なら須らく扱える可能性があるモンでもあるんだなぁ、これが。
ここで質問だ。 ウマ娘とヒトの違いってよ、知ってる奴適当に幾つか上げてみ?
「…走る速度を筆頭に身体能力の違い、ですかね? 本格化はヒトの成長期みたいなモノ…では、無いようですが。 後は………そう、確か、ウマムスコンドリア? というモノがウマ娘にだけ存在する、と聞きました。」
おいおいおいおいおい、そりゃボケてんのか?
ま、順を追って説明すっか。 前にサイトとの馴初めとか話したときにチラッと言ったが、ココとは別の世界から因果を内包した魂と願いやらなんやらが流れ込んでウマ娘が産まれる訳だが………紀元前から存在してるウマ娘が、女しかいない理由については知らん。
おい、露骨に残念なヤツだなぁみたいな目で見るな。 ちゃん話すから最後まで聞け、いいな? よし、良い子だ。
男と女の違いってモンは色々あるが、ヒトとウマ娘の違いはそれ以上に多い。 学者連中がこねくり回した学説では、人類の近縁種って事にしてるらしいな。 同種の男も居ねぇ、自家受精するでもねぇ女だけの近縁種ってなんだよって話なんだが、それはまぁ、いいさ。
ウマ娘が女しかいない理由は、ヒトを駆逐しない為なんじゃねぇか、ってのが俺の推論だな。 オスだけの種とメスだけの種で共に交雑出来ると仮定した場合、どちらがより多く生まれてくるかって話さ。 言うなれば、『生まれついてヒトの隣人であろうとした命』だと思った訳ヨ。
おい、なんだその「そんなロマンチックな考え方が出来るなんて」みたいな目は。 ったく、続けるぞ?
ウマ娘は魂が一番重要なんだが、全てのウマ娘に共通する魂の発現のカタチが耳と尻尾な訳。 ウマ娘はヒトからも産まれるし、ウマ娘の名前は早ければ妊娠した時点で、遅くとも陣痛が始まったら『降りて』くる。 コレは魂と願いと呪いと因果のブレンドされた塊、所謂「ウマソウル」が伝えるからだ。
つまり、産まれる前に全てのウマ娘は『領域』に片足つっこんでる訳なんだなぁ。 だが、実際には扱えるヤツは一握りに留まっている。 何故だ? 本格化が来てないから? いいや、胎児の段階で魂は自然に扱っている。 極度の集中が必要なのでは? いいや、自我すらあやふやな存在が扱えている。 強烈なエゴが無いから? 魂の片割れには有り余ってるな。
答えは「忘れちまう」からさ。
産まれる前の記憶なんて持ってる奴なんざ居ねぇからな。 前世やらなんやらはまぁ、大半は思い込みや勘違いだらなぁ…。 兎も角、忘れちまったら使えねぇのは道理だ。
だが、文字通り「魂に刻まれた」モンだからな、切欠がありゃ思い出すし使えるだろうさ。 その切欠、トリガーになるのが………。
「深い集中や強烈なエゴ、ですか。」
そゆこと。 たまーに極々自然に扱えちまうヤツも居るが、そりゃ例外だしな。 だからスイッチになる条件やら状況やらが必要になるヤツばっかなんだよなぁ。 ま、補助輪みたいなモンよ。
つまりは生徒マンハッタンカフェが『領域』なり『固有』なりを発現させるとしたら、トリガー探しと並行して身体作りが必要になると思われますよ、ってな。
本格化が来るまでは気長に色々試すこったな。 扱えなくても冗談みたいに強いウマ娘ってのは居るからな。 ほれ、マルゼンスキーとか。
「えっ?」
えっ?
あー…………その、マルゼンスキーは素のスペックだけで暴れてるだけだぞ。 最近は『固有』に指先が届きそうになってるっぽいが、現時点では使えてないし使う気も無さそうだ。
欧州では是非にと呼ばれて出走しては無双して帰ってくるバケモンだからな…俺でもチト厳しい相手だ。 正直に言えば、ダートの2000なら多分勝てるが芝じゃ勝てねぇと思う。
はいやめ、この話やめ。
さっきのウマ娘が女だけの理由にそれっぽい理屈を付けて説明再開するぞー。
この世界の基本ルールは魂の比率がデカい。 ヒトもウマ娘も魂の力を上手く扱えるヤツは中々にバグってる奴ら揃いだ。 ま、それは置いとくが………この世界の女は、シンプルに魂の器がデカいのさ。
ヒト一人の魂を受け入れるだけのモンじゃねぇ、子供の分の魂も、子供の肉の器がきちんとしたカタチになるまで受け止めて負担を肩代わりする関係で、女は男の倍以上のキャパがあんのさ。 ま、個人差がありすぎて正確には出せない類の数字になるがヨ。
で、それだけの器があるからウマソウルなんてモンを受け入れてしまえるのさ。 完璧に例外なのはこの椅子、サイトだけだ。 俺? 俺はウマ娘のカタチはしてるがウマ娘じゃねぇだろ?
ええと…そうそう、水は方円の器に従うなんて言葉があるけどよ、魂もウマソウルも似たようなモンさ。 ヒトの器のカタチに入れれば、それなりのカタチになる。 溢れた分が耳と尻尾っつーカタチで現れてるわけだな。 ウマムスコンドリアっつーのも同様に、魂と器を馴染ませてる沁みだした中身が不都合の無いカタチを得た結果だと言える。
おいおい、胡散臭そうに見るなよ生徒マンハッタンカフェ。 さっき言ってた駆逐しないため云々と全然違うって? そりゃそうだろ、さっきのは『俺』の推論だし、実際のところは知らんのは変わらんよ。 今話してるのは、ま、先人から聞いた話ってヤツさ。 伝聞でしかねぇ以上は仮説扱いがいいとこだろ?
あん? 先人が誰かって………そらオマエ、
さておき、続きだ。 結局のところは、器の大きさが足りないから男はウマソウルに適合出来ないってところだ。 ま、適合出来ないだけで適応出来ないとは限らないのはオカルトだよなぁ。 器が足りないから零れ落ちるが、残ったソウルは無くなるわけじゃない。 そして、それを継いでいく人間ってのは実際少なくはない。
この世界の上澄み連中っつったよな? ヒトの上位連中はソウルの影響もあってウマ娘と同等かそれ以上のスペックを振り回す奴らが殆どだ。 具体的に例を出すなら………桐生院、だな。 出力だけならウマ娘と同等以上だが、器の補強が出来ない関係でウマ娘程じゃないっつー存在だ。 あぁ、器の補強ってのはわかるよな? ウマ娘が一般的な人間とほぼ同じ骨格筋肉内臓体重身長でありながら桁外れの能力を出せる理由だ。
因みに、ウマ娘が毒物や病気なんかに耐性が高めなのも同じ理由だ。 根源的に『走りたい』『生きたい』『残したい』ってのが刻まれてるのが殆どだからな、概ねデフォにもならぁな。 一部例外があるにせよ、な。
あぁ、刻まれた比率次第じゃ割と極端に走る事だけ考えるヤツとか、誰かに、何かに残したいって想いだけが肥大化して他がしぼんじまう事もある。 個人差って事になるのかねぇ、これも。
そうそう、ウマ娘以外でこの世界の上澄みになってる連中の9割は………その、だな………非常に、非常に言いづらいが、うん。 生徒マンハッタンカフェも聞いたことがあると思うが、通称ソックスハンターと呼ばれる連中、その最高幹部連中だ。
奴らは凄いぞ? 生身で特撮ヒーローみたいなことやらかしてるからな。
大規模災害なんかが発生した時に結構な噂が流れたろ? 『ヒーローが助けてくれた』ってヤツ。 アレの中の人が連中だ。
「……あの、世界的に噂だけは流れた………特撮やアニメ、コミックのヒーローが、という噂、ですか?」
そうだ。 最先端科学を超えた未来科学とまで言えそうなぶっ飛んだ技術と、現実離れした中の人のコラボで実現しちまった連中だな。 ソックスハンターの組織的な部分も尋常じゃないが、最初の19人から始まったフェチ集団が今じゃ総数数千万人の秘密組織だからな…。 内部統制寄りの九大天王と、外部攻勢寄りの十傑衆、その上のBFと呼ばれる存在を頂点にした変態集団…なんだが、やってる事は正義の味方みたいなもんだっつーのがな、頭おかしくなるぞ。
「何故……ドクターは滝のような汗を流しながら挙動不審になっているのでしょうか?」
え? だってコイツが最初の19人を鍛えたり開き直らせたり道を踏み外させたりしたBFその人だからじゃね?
「………………あの、流石にそれは、嘘、ですよ、ね?」
『いや…その、事実では、あるな。』
はっはっは、オマエが拗らせてた頃に出会ってやらかしたのはちゃーんと記憶を見せてもらったんでわかってんだぜ? それどころかあの御転婆とぬっちょぬっちょな関係だってのも…
『うるせぇ口塞ぐぞ教育に悪いから今は手でだけども』
「ドクター……えっちな人なんですね」
『ヴッ』
ぶは、ナイスだ生徒マンハッタンカフェ。 コイツはオマエみたいなタイプにそういう態度取られると良心が咎めるのか暫く黙るからな………助かった。 理性が飛んだコイツはエロエロ魔人だからな、本気で助かったぞ、うん。 ま、それは置いとくとして、ソックスハンターは近年発足した集団だが、世界的にソックスをすり替えるだけの変態集団だとしか思われてねぇ。 が、実際には犯罪組織や自然災害、果ては紛争まで叩き潰して回る正義の味方モドキだ。 ここ数年で災害での死傷者数が激減してるのは奴らの暗躍あってこそだ。 因みに行動原理は「ソックスの為」だから救われねぇ話でもある。
「あの………随分、詳しいですね……?」
さっき言ったろ?
「ウマソウル、と呼ばれる魂が根本……そこから汲み上げる力を出力したカタチが『領域』であり『固有』………その前段階が本格化による身体能力の上限向上、ですかね?」
ほっほー、優秀だな生徒マンハッタンカフェ~。 そう、本格化は要は汲み上げた力に適した状態でしかねぇ。 そして、本格化の個人差ってのは渇望や願い、想いにも影響される。 生徒マンハッタンカフェがオレに勝つ事を望むだけじゃあ本格化を迎えるにはチト足りねぇってこった。 ただでさえウマソウルには願いやら呪いやらもブレンドされてんだ、それを後押しするのは当然似たようなモンって訳だな。
だからウマ娘はレースが終わった後にウィニングライブを開く、って面もある。 よく聞くだろ? ファンの声援が後押ししてくれました、ってよ。 アレは文字通りの意味だぜ? 誰かの想いや願い、希望、呪い、恨みや妬み嫉みすらもな。 ほれ、実力はある筈なのにそれを発揮しきれずに敗着とか、大番狂わせの伏兵とか…そういうのに少なからず関与してるのが不特定多数から流れ込むモンな訳。 で、先人は経験則で何となくふわっとした感じで良くねぇなぁと考え、それを緩和する意味も込めて始めたのがウィニングライブって流れなんだわ。
だから、マグレでも偶然でも一度一着を取ってセンターで踊ったヤツが化ける切欠になったりするんだわ。 才能、資質、努力、経験。 そーいうのを積み上げた最後の一押しになったり、な。
『…言い方は悪いが、勝てる場面を選んで勝つ、というのは壁を超える意味では有用な選択肢ではあるな』
お、復活したかサイト。 コイツの言う事も選択肢としちゃ全然アリな部類だが、明らかに格下を潰すような真似すりゃ反感を買うから良し悪し。 数が纏まった感情ってのはポジティブでもネガティブでも侮れないからな。 ま、この世界は随分とお優しい世界だからな………随分とアレなヤツの比率は低い。 それなりには居るけどな。
さてさて、生徒マンハッタンカフェ。 ここまでで色々わかったろ?
焦るなとは言わねぇが、それも飲み込んでキッチリ基礎と身体を健康に伸ばす時期だって事は理解したな? 望んだ時に手が届かないなんて、つまんねぇだろ?
「それは……はい。 本格化に備える………今は、それが最善手…ですね。」
そそそそそ、物分かりが良くて先生嬉しい!
だから、一つご褒美っつーか…まぁ、生徒マンハッタンカフェが将来なれるかもしれない姿を見せてやろう。 あ、サイト。 折角だから髪の毛纏めろ。 髪型はオマエに任す……好きだろう? 長い髪の毛を弄るの。
「………身長、結構伸びるんですね」
そだな、多分160後半くらいあるんじゃね?
「………身体も、肉付きよくなるんですね」
おう……まぁ、カフェも相手が出来ればこれくらいにはなるんじゃね? 多分、恐らく。
「最初からこのつもりでいましたね? ぶかぶかだったスーツが随分と窮屈そうになってますし」
はっはっは、ずっとこの格好だと肩がこるし下が見にくいしサイトがケダモノになるからな。
『意義あり! どちらかと言えばオマエのほうがケダモンじゃねえか! 毎回毎回飽きもせず噛みついてくるコヒュォッ』
聞こえんなぁ…という訳で、カフェも本格化が始まるなり終わるなりしたらこんぐれぇ育つ可能性はまぁまぁあるぞ、って話だな。
「抉りこむように肘で鳩尾を打ち抜くのは良いんですか…?」
このぐらいならじゃれ合いの範疇だからセーフセーフ。
「物凄いプルプル震えながら脂汗ながしてますけど………あと、そんな状況でもおともだちの髪を纏めるのはやめないんですね」
ふふん、オレの髪は美しいからな! 自慢だが! それを手入れできるならこの程度は乗り越えるさ、この馬鹿はな。 あ、カフェは気を付けろよ? コイツに髪型好きにさせたらブラッシングから始まって耳や尻尾まで手入れしようとするからな。
さっきも説明した通り、ウマ娘の耳と尻尾は魂の一部っつってもいいようなパーツだからな、気軽に異性に許しちゃいかんぞ~?
「……えぇまぁ、アナタの緩み切った表情を見ればそれは理解出来ます。 そう、ですね……仮に、お願いする事があるとしても………うん、キチンと段階を踏んでから、ですね」
お、おう。 そうか。 お、今回は大三つ編みか…偶にはこういうのも悪くないな。 何より振り回した時に威力が出そうだ。
さて、ダラダラくっちゃべったが………ちったぁ基礎に戻る理由になったか、生徒マンハッタンカフェ。
爪のケアもそうだが、オレに追いつく事だけ考えて煮詰まり気味に見えたんでな、お節介を焼かせてもらったぜ。 オレとしても競り合う相手は強い方がイイからな。
「えぇ、勝つための道筋は未だ見えませんが………私は、まだ焦る段階にも届いていない事は理解しました。」
ん、そんならこの茶番にも意味があったな。 じゃ、カフェは「むこう」に戻っていいぞ。
「………? アナタは?」
え~~~? カフェちゃんそれ聞いちゃう~~~? 折角なんでサイトで楽しんでからもd
いだだだだだだだだだだ!!! カフェ! ちぎれる! 尻尾ちぎれる! ちぎれちゃうからぁ!! サイト! 笑ってねぇでたすk んぎいいいいいいいいいいいいい!!!
『あれ、私放置か?』
この後置いてけぼりにしてきた事に気づいたスタッフ(カフェ)の手で救助されました
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