皆さんこんにちは、「非現実国」海軍提督の霊夢です。この度は新設された第三艦隊の指揮を執ることになりました。アルトー閣下はかつてフランスがあったところに止まらず、世界中で停滞主義を打破し、人類全体を加速されるという崇高な使命を果たさねばならないと仰いました。国家という身の毛もよだつほど停止した存在をひとつ残らず加速させねばなりません!我々は現在ユーラシア大陸全体をル・パトロンの元に加速させ、遂にどうしようもなく停滞したもの同士が争っていた日本列島をも加速させることに成功しました!ですがアメリカは未だ加速されていないどころか、分裂と内戦の果てにアカが国内を掌握したというではありませんか!許せません!我々は太平洋を横断し、彼らを加速させねばなりません!ですが陸伝いに加速してきた我々には太平洋を渡るための海軍がありません!全てドーバー海峡を渡るために沈めてしまいました!そこでル・パトロンは旧日本海軍の艦艇に目をつけました!素晴らしい!我々の加速の最先端の頭脳には誰も追い付けません!ル・パトロン万歳!加速万歳!
という訳で、「非現実国」第三艦隊は、艦娘のみで構成される精鋭揃いです。この度「亜細亜連邦」を「加速」させたことにともない、停滞主義者どもが国家という旧時代の檻に閉じ込めて独占していた艦娘を加速的に解放することで編成された部隊です。素晴らしい!我々は遂に海上においても加速しています!さあ艦娘の皆さんもアルトー閣下と共に加速しましょう!加速せよ!
「えと・・・加速って何ですか?」
おや、あなたは駆逐艦「吹雪」さんですね?大戦後の駆逐艦として抜群の性能を誇るあなたならスピードがいかに重要かご存じですよね?ほら、島風さんがさっきから物凄い勢いで首を縦に振っているのが分かりますか?勿論躊躇もあるでしょう。仕方がありません、ですがあなたは悪くありません!何故ならあなたは停滞主義者に拘束され、洗脳されてきた被害者だからです!でももう過去に囚われる必要などありません!これから毎日、世界を加速させましょう!
(ダメだこの人、加速が何なのか説明しようとしない・・・あとで島風ちゃんに聞こう・・・)
「島風ちゃん、霊夢提督の言っていた『加速』ってどういう・・・」
「加速せよ」
「・・・え?」
「加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ!!加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加」
「ちょちょちょっっと待って」
「駄目。待たない。止まっちゃ駄目。加速して」
「ダメみたいですね(諦め)」
では提督としての初仕事をこなしていきましょう。艦娘の中には島風さんのように既に十分に加速している優秀な者も居る一方で、まだまだ加速が足りないノロマも大勢います。彼女らには加速的改装が必要です!砲は両用砲だけで十分でしょう!それ以外の装備は外してもらいます!装甲も大型砲も加速には必要ありません!エンジンだけ4型の最新式に換装しておきましょう!
「貴様ッ、どういうつもりだ!」
あら、度しがたいロリコンさんではないですか。貴方の性的指向は非常に加速的で素晴らしいですね!成熟した一組の男女の純愛なんぞは封建的な退廃主義者の戯れ事です!あなたのその趣味が彼らを粉々に打ち砕き加速させることでしょう!きっとエスカドロンの皆さんも感心していることでしょう!
「わ、分かってくれるのか!?・・・って違う!そんなことをしている場合か!何だこのふざけた改装計画は!」
あー長門さん、あなたは趣味はいいんですが、物理的な加速がめっぽう足りないのが玉に瑕なんですよね。でも大丈夫です!私があなたを劇的に加速させる改装案を考案しましたよ!おめでとうございます!これであなたは心身ともに加速し続けることでしょう!
「何を言っているんだお前は!私は戦艦なんだぞ!これでもビッグ7なんだ!大型砲と装甲がなくてどうして私と言えるんだ!」
ああ何と憐れなんでしょうか!停滞主義者は彼女に「ビッグ7」などという馬鹿げた停止的枠組みを信じるように洗脳を施したのでしょう!彼女の思想を何としてでも加速的に解放しなければなりません!それでは島風さん、長門さんに加速的調教を施してやってください!
「じゃあ長門さん、こっちへ」
「うわっ、何をする!何のご褒b・・・何のつもりだ!やめ」バタン!!
・・・まあ、本人も喜んでいるようですし、問題ないでしょう。
さて、長門さんの加速が完了するまでエンジンと両用砲の追加発注事務をしなければなりません。デスクワークは停滞的で得意ではありませんが、加速のためならやむをえな・・・
いえ、加速のための行動は「メタ・加速」ということが出来ます!すなわちデスクワークは加速です!素晴らしい!我々は加速しています!
「あの、提督、お手伝いしますよ?」
おやおや、これは大淀さんではないですか。加速はもうお済ですか?
「その、私秘書艦なので・・・」
おや、そういう事でしたら力になっていただきましょう。では、こちらの大量の書類を加速させてください!
「り・・・了解しました・・・」
な、なんということでしょう!ル・パトロンとともに加速してきた私でさえ10時間はかかると思われた書類の山がものの一時間で溶けていくではありませんか!素晴らしい!あなたの事務処理能力は実に加速しています!今後も我々の事務作業を加速させていただきましょう!
「ア・・・アリガトウゴザイマス・・・」
(こんな頭のおかしい提督は初めてですね・・・)
≪注:そもそもこの国自体が色々とおかしい≫
(でも・・・こんなに褒めていただいたのは初めてかもしれません・・・)
「吹雪さん、加速が足りませんよ!書類仕事はもっと加速的に!」
「は、はいぃ!」
「こっちは私が加速させますので、提督にお茶を加速して下さい!」
「わ、わかりました!」
(まさか大淀さんがおかしくなるなんて・・・)
「吹雪さん、手が停滞していますよ!加速せよ加速せよ加速せよ!加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速」
「うわああああああ!」
アヴァンギャルド・フランス政治NFで非現実国ルートを進んだ世界線です
ドルイディストを選んだら艦娘があんなことやこんなことをされる未来しか見えない()