私コレ絶対主人公の相棒ポジションだよね?   作:アイリスさん

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5話からは月イチくらいで更新。
正直何番煎じ、とかだと思うのでまったりやりたいと思います。

正直勢いで書いた。
かなり反省はしている。後悔はしていない。


01 魔法少女爆誕(強制)、だぴょん

さて。どこから話そっか。

ワタシの名前は芦田 陽里(あかり)。金髪(地毛)で赤目だったり、つい半年前に前世の記憶を取り戻したりしてるけど概ね普通の中学二年生だよ。

 

先ずは現状からだよね。詳しい話は後からって事で。生きて帰れたら、だけど。

ワタシは持久走よろしく街の中を走っている。何故かっていうと、命の危機なんだ。

現在進行形で熊の化け物に追われている。体長は158センチあるワタシの倍以上の4~5メートルくらい、二足歩行をしていて体つきが熊っぽくなくてボディビルの男の人みたい。全身灰色の毛に覆われてるけど。特撮に出てくる怪人?みたいな感じ。

特撮系のドッキリとかでは決して無い。何故なら今ワタシが走っている場所は、色が全て抜けたモノクロの世界だから。昔の事を懐かしむような番組でよく見る、白黒テレビに映るモノクロの世界そのもの。ただ、建物や風景からしてどう見てもワタシが住んでる街の筈なんだよね、一面白黒だけど。

この世界で色が付いてるのはワタシと、ワタシを追ってくる熊の化け物だけ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

後ろを気にしながら走ってたら石につまづいた。頭から地面に激突しそうになって、咄嗟に両手をついた。地面に落ちてる小石なんかのせいで掌に傷ができる。膝も擦りむいた。学校の制服のチェックのスカートも汚れたし血が滲むけど気にしてる場合じゃない。早く立ち上がって逃げなきゃ。

 

……って思った直後、ワタシのすぐ頭上を何かが通り過ぎて、視線の先にあった三階建てのテナントに直撃。テナントはまるで砂のようにあっさりと崩れ落ちた。

 

「ひっ……ひぃぃぃい」

 

思わず変な声が出た。涙が滲んで来る。もしもつまづいてコケてなかったらワタシ、今ので死んでた?

 

「グォォォオ!!」

 

叫び声で我に返って振り向くと、もう目と鼻の先に化け物が居た。口からは涎を垂らし、鋭く長い爪が明らかに私に向いている。駄目、もう逃げられない。ワタシはもうすぐ殺されてこの化け物の餌になるんだ……パパ、ママ、ワタシももうすぐそっちに行くみたい。

 

化け物熊が右手を振り上げ、爪がワタシの顔へと迫って来る。やっぱり嫌だ、まだ死にたくないよ!

 

「誰か!誰か助けて!」

 

恐怖で目を瞑った。

ガキィン、って何かに当たる音。

意識、まだある。痛みとか、襲って来ない。あれ……ワタシまだ死んで無い……。恐る恐る目を開けてみる。ワタシの顔どころか全身を隠せるくらいの大きさの、紫色の五芒星の魔法陣?みたいなものが熊の化け物の爪を止めていた。何……これ……。呆然として状況が飲み込めない。

 

『間に合ったぴょん!』

 

……ぴょん?

背中側から聞こえた声の方に顔を向ける。地面に立っていたのは20センチくらいのヌイグルミ程度の大きさの二頭身の、エメラルド色の髪が肩まであるメルヘンな顔をした小人。着ているものは西洋でよくある話に出てくるような妖精のような服。羽は無いけど、その頭には瞳や髪と同じエメラルド色の毛のウサミミがあって普通人間ならあるべき筈の位置に耳は無い。どう見ても作り物には見えないその小人は右手を突き出してて、その掌が魔法陣と同じ紫色に光ってる。

 

『長くはもたないぴょん!先ずは現状の打開…………ところでキミ何歳ぴょん?』

 

何でこの状況で年齢聞かれたんだろう。反射的に「14歳だけど」って答えちゃったけど。

 

『って事はJCぴょん!?うぉぉぉお美少女JC!美少女JCぴょん!大当たりぴょん!!』

 

うわっ。何この小人、危ないヤツだ!!確かにワタシ自分でも美少女の部類だとは思うけどさ。あ、小人の視線がワタシの胸に向いた。って『チッ』て舌打ちしたよコイツ!そりゃ胸は大きくないけどさ、大きさでいえば同年代の周りのみんなと同じくらいで別に小さいってわけじゃないんだからね!ワタシに懐いてくれてる巨乳の後輩と比較されて凹んだりはしてるけど!

 

『……っと、失礼したぴょん』

 

「ホントに失礼だよ!」

 

助けてくれたっぽいけど白馬の王子様からは一番遠いキャラだ。御礼だけ言ってコイツからもさっさと逃げなきゃ。

 

ワタシの言葉を無視してコイツは突然真剣な表現に戻って『時間が無いぴょん!』って言って熊の化け物の方を向いた。確かにさっきからガン、ガン、ガンって魔法陣を叩く音はしてるけど……あ……魔法陣にヒビが入って来てる。もしこのまま魔法陣が壊れたら……。

 

『ええっと確か資料によると……『ボクと契約して魔法少女になってよ』ぴょん!』

 

「全力でお断りしますっ!!!」

 

どこの孵卵器だよっ!!なったら絶対ヤバいヤツじゃん!!きっと魔力使い切ったらワタシも目の前の熊の化け物とかに変わっちゃうとかのヤツだよ!!

 

『何で断るぴょん!?この国の文化だとこのセリフで合ってる筈ぴょん!』

 

「断るに決まってるよ!絶対危ない副作用とか最後は化け物になっちゃうとかでしょ!」

 

『そんなの無いぴょん!魔力使い切ったらある程度回復するまで疲れで動けなくなるだけっぴょん!迷ってる場合じゃ無いぴょん!』

 

コイツは何処からかカードを一枚取り出した。赤、黄色、ピンクのマーブル模様に白で五芒星が描かれたデザインの、キャッシュカードの大きさのもの。それをワタシに向かって放り投げてきた。思わず受け取っちゃった。

 

『このままだとボクもキミも死んで喰われるぴょん!ゴチャゴチャ言ってないで黙って魔法少女になれぴょん!『変身(トランスフォールマ)』!!』

 

小人の言葉と同時に、ワタシの手の中のカードが輝き出す。ワタシは直径2メートル程度の大きさの球型の光に包まれる。と同時にワタシが着ている制服やらなんやらが全て光の粒子になって消える…………変身バンクだこれ!?ってちょっと、裸!?

……っていうのは一瞬で、直ぐにインナーが形成された。なんていうかその、ハイレグっていうの?の競泳水着から肩紐部分を取っ払った感じ……内側から赤、黄色、ピンク色のV字のラインが入ってる。あ、付け根から太股まで覆うスパッツみたいなのが付いて競泳水着のショートジョンみたいになった。ホッとしたよ。

その上にいかにもなフリフリの、赤とピンク色のドレス。但しスカートはミニ。ま、下はスパッツだしこの方が動きやすいからへーきか。

両手には赤、黄色と白のマーブルの、肘まであるグローブ。両足には赤とピンクのブーツ。うん、魔法少女っていうよりはプリ●ュア寄りかなぁ。あ、ボブカットだった髪が腰までのロングになってて挙げ句赤色に変わってる。

因みに後で聞いた話だと、ワタシの体感では1分くらいだけど現実だとこの間僅か0.1秒だって。

 

「何これ…………じゃないよ!?勝手に魔法少女にされた!?」

 

『これが魔法少女Lumina soarelui(ルミナ・ソアレルイ)……凄いぴょん!初めて見たぴょん!伝承通りぴょん!……早速スレ立てするぴょん

 

なんか最後のほうボソボソってよく聞きとれなかったけど……今は後回しだよね。バリバリッて音と共に防御用?魔法陣が壊れたし。

 

『来るぴょん!』

 

「来るってどうすれば……わっ!?」

 

熊モドキが爪を振り下ろして来た。思わず顔の前で両手を交差させる。強烈な何かに叩かれた感じがあって痛かったりしたけどそれだけ。確かに爪がぶつかったけど耐えられる程度の痛みだし両手に怪我は無し。凄いよこれ!?

よし、反撃……って武器は!?魔法少女でしょ、魔法の杖とかは!?

無いなら仕方ない、このっ!

ワタシは右足で熊モドキを思い切り蹴った。勿論格闘技なんか経験無い。でもワタシのその一撃で熊モドキは20メートルくらい後退った。ホント凄いね!?でも熊モドキは全然ダメージ受けて無いっぽいよ!

 

「ねぇ武器は!?魔法使えるんだよね!?」

 

『落ち着くぴょん、そのカードを掲げて『デフォルマーレ』って唱えるぴょん』

 

このカードか。そういえば右手に持ったままだったよ。

 

変形(デフォルマーレ)

 

ワタシの言葉と同時にカードが眩しく輝く。気付いた時には形どころか大きさまで変わってる。赤、ピンク、黄色のカラフルかつ一対の羽まで付いてる杖……じゃないよねコレ、ファンシーなカラーリングだけどどう見てもピストルグレネードランチャーとかいうヤツだよね!?

 

「全然魔法少女っぽく無い!?」

 

『いいから構えろぴょん!!』

 

構えるって言ったって魔法なんてどうやって……あ、いや、何だろこれ。魔力、分かるよ。右手で持って銃口に魔力を収束させて構えて……くらえ、発射!

ワタシの顔と同じくらいの魔力の塊が熊モドキに向かって高速で飛んでいって直撃。今度は熊モドキも悶え苦しんでて当たった箇所から流血してる……効いてるよ!

 




とりま4話まで投げます。
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