私コレ絶対主人公の相棒ポジションだよね?   作:アイリスさん

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3月4月は仕事がコロナ前より忙しく、5月に入って少し落ち着いて来たと思ったら親父にガンが見つかって入院、手術とバタバタしてました。

来月から通常運転できる予定。


022 月子「ネタが割れれば大した事はないですね。それはそれとして…………ふぅ」

チラリ、と右隣に立つ陽里先輩に視線を向けます。

 

二の腕から太股まで隠れる学校指定のユニセックスな水着とは比較にならない露出……ゴクリ……体のラインが出てるとかそういう次元ではありません。パライソはココにありました。陽里先輩、もう少しこう胸を強調しつつ脚を広げてくださ……ゲフンゲフン。

 

ですがそろそろそうも言ってられませんね。冷静に考えてみればあの蛇モドキの溶解液?をあと一回でも食らえば陽里先輩のあられもない姿をエロ兎モドキに晒す事になりますし。流石にボク以外に先輩の裸体を見せるわけにはいきません。いい加減デーモンを何とかしないといけませんね。

さてさてどうしたものか。隠れてからしか瞬間移動?をして来ないって事は……隠れる場所を無くせばいい?つまりこの一帯の木を伐り倒していけば……でも伐採してる最中に攻撃される可能性が……いや、待ってくださいよ?一発で一面焼け野原にしてしまえば良い?つまり陽里先輩がエロ形t……ゲフンゲフン第二形態になって面攻撃をすればいけるのでは?

 

「陽里先輩、第二形態に変身してください!」

 

「……この状況で?」

 

第一形態の通常砲撃を拡散型のホーミング砲に変えられたんですからやって出来ない道理は無い……筈。

 

「そうです。第二形態の高威力砲で一点集中ではなく面攻撃するんです。障害物が粗方無くなれば隠れて攻撃なんて出来なくなります」

 

「そっか、一理あるね。幸いこの鏡面世界なら幾ら壊しても現実には反映されないしね。やってみる価値はあるか」

 

陽里先輩も納得してくれたみたいですね。なら早速……先輩の今の格好は物凄ぉぉぉぉぉおく惜しいですがこの際仕方ありません。

 

『範囲攻撃ぴょん?つまり某集束砲(ブレ●カー)みたいにマルチロックオンするぴょん?』

 

ブレイ●ー?そんな兵器ありましたっけ?広範囲攻撃って意味ではクラスター爆弾っぽいなとは思いましたけど。

 

『また月子に通じない……だと……ぴょん……』

 

「だからイプレはいちいちワタシの方を見るなっての!」

 

『……陽里は管●局の白い悪魔じゃなくてオレンジ髪の執務官っぽいぴょん。攻撃力的な意味で。あっ、胸の大きさはどっちにも大敗してるぴょん。ぷーくすくす』

 

「本当に余計なお世話だよ!?」

 

うむむむ……ボクの知らない事で陽里先輩とイプレが通じあってる感じが……万が一にもイプレと陽里先輩が、なんてあり得ないとは思いますけどモヤモヤしますね……。

ん?イプレの奴、陽里先輩をじーっと見てますね。何だかまた失礼極まりない類いの視線を向けている気がします。

 

『いや、待てよ?ぴょん。つまり陽里は実は短大卒の23歳という裏設定のあるドイツハーフの現役女子中学生アイドル15歳として芸能界に潜入している女子中学生14歳という事になっているドイツ系三世の男子高校生の可能性が……』

 

「誰が男子高校生かっ!?(今世では)正真正銘女子中学生だよっ死ねっ!大体なんなのその長ったらしい面倒な設定!」

 

『えっ、ぴょん!?陽里、ブ□ッケンの血族知らないぴょん!?』

 

「聞いた事も無いよ!こっちは妖精界の為に戦ってるんだから真面目にやれっ!!」

 

『まあそうカッカするなぴょん。だいたい陽里は羞じらいが足りないぴょん。折角エロ同人みたいになってるんだからもっと『キャアァァア!』とか『やだぁぁぁあ!見ないでぇぇえ!』みたいにエッッッな感じのリアクs』

 

「ダッシャアァァァアッ!!」

 

あ、陽里先輩が掛け声と共にイプレの兎耳を掴んで地面に叩きつけましたね。当然の報いですけど。イプレは『ユアッシャアァッ!?』って変な悲鳴をあげて頭が地面に埋まってます。悪は成敗されました。

 

「……よしッ!デフォルマーレ!」

 

陽里先輩、光に包まれて誤魔化すようにして第二形態に変身し……!?!?!?は!?え!?

 

「ちょっ!?なにコレッ!?」って陽里先輩も困惑してますね。第二形態になったら更に布面積が減ってる……ビキニアーマー、っていうんでしたっけアレ。上半身はビキニパーツ以外布面積ゼロ、下半身も同様って……もしかして第二形態って衣装チェンジじゃなくて第一形態の衣装をパージしてるんですか……何の為に?ま、まあそれはそれとしてイプレがダウンしちゃってますし今の陽里先輩の姿を脳内に永久保存しておかないと。……ウッ思わず鼻血が。

 

っとと。そんな事してる場合でもありませんでした。第二形態には時間制限もある事ですし蛇モドキデーモンをさっさと片付けてしまいましょう。

 

「月ちゃん、鼻血出てるよ?大丈夫?」

 

「大丈夫です」

 

「でも」

 

「大丈夫です」

 

我に返ってすぐ心配そうに見つめる陽里先輩にボクは精一杯の笑顔を向けます……だらしなくニヤけそうなのを必死に抑えつつ。

 

ボクはその場で両掌を地面スレスレで上に向けて重ねて腰を落とします。意図を理解してくれた陽里先輩は一度後退して距離を取って、ボクの方へと走ってきます。フフン、以心伝心ってやつですね。流石ボクと陽里先輩の仲!

 

「行くよ!」って声と共に陽里先輩の右足がボクの掌を踏みつけて。瞬間ボクはそれを目一杯上へと放りあげます。同時に陽里先輩も思い切り跳び上がって…………凄いですね。あんな空高く跳躍とは。流石魔法少女です。

 

…………計算通り。

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

よしっ、これだけ高く上がれば上出来だね!これで後は面攻撃が出来れば成功。跳躍してすぐに月ちゃんにバリエラを掛けたし準備も万全。

にしてもこれだけ高く上がってるのにそれほど寒さを感じないのは凄いね、魔法少女って。ホント、こんな女戦士みたいな心許ないビキニアーマー姿だってのに。……流石にイプレにも見られるのは危険だったけど月ちゃんだけだしセーフ。

 

にしても範囲攻撃……勢いで跳躍したのはいいけどどうやったものか……。こう、巨大な板状の魔力を撃ち出す?いやそれよりは蛇口から流れた水が地面で広がる感じで、細く撃ち出した魔力を接地面を起点に広範囲に広げるほうがやり易いかな?

木々を薙ぎ倒せる程度の威力でいいんだ、なるべく広範囲をカバーする事を意識して…………いっけぇぇえ!!

 

杖……ロケランの先端から放たれた何時も通りの大きさの魔力砲が下に向かって走って、地面スレスレで拡がっていく。辺りの木々は倒れる、というよりはワタシの魔力砲に飲み込まれて消滅していくと言った方が正しい。月ちゃん達もワタシの張ったバリエラのお陰で無事みたいだし一安心。あ、後でバリエラがどの程度まで耐えられるのかも実験しなきゃだなぁ。

 

さてさて、徐々に光も収まって来た頃合いだし、蛇モドキデーモンは、っと……ちょっ!?ホントに3匹いる!?魔法じゃなくて只の手品じゃん!

くっそぅ、人を馬鹿にして!挙げ句こんな格好にした報い、受けてもらうよ!真下に向いてる銃口を先ずは一番遠くのヤツに向けて……死ねぇぇぇえ!!

 

ってうわっ!?!?砲撃の反動でワタシの体、思いっきり後方に飛ばされてるっ!?狙ったヤツには命中したけどこれどうやって復帰……って考えて無かったけどそもそもどうやって降りよう!?

そうだ、地面に向かって砲撃して落下速度を弱めるとかは!?よし下に砲撃……って反動で高度が上がった!?砲撃が強過ぎた!なら今度は弱めに砲撃……って何コレまた高度上がった!第二形態だと砲撃の出力下げられないの!?

待ってあと一発撃ったら第二形態解除されちゃういや落ち着け地面激突スレスレで撃てばワンチャン上手く着地出来るかもああああ月ちゃん何でワタシの真下に居るのお願いだからそこ退いて危ない砲撃出来ないじゃん何で両手広げてるのヤバいヤバいヤバいヤバい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか、陽里先輩」

 

「………ありがと月ちゃん。お陰で助かったよ」

 

まさか後輩の子にお姫様抱っこで受け止められるとは。恥ずかし過ぎる……クッ、殺せッ。

 

「近場に居た一匹は斬りましたから、後はアソコにいる奴だけですね」

 

ワタシを抱える月ちゃんの視線の先には、障害物が一切無くなって視界良好になったお陰で剥き出しになった蛇型デーモンの最後の一匹。格好は全くつかないけどワタシは冷静にロケランをソイツに向けて、シュート。うん、お疲れ様。

 

にしても今回は随分搦め手で来たよね。殺意マシマシだった前回とは違い過ぎる。あのカマキリモドキで駄目だったから方向性を変えてきたとか?いやでもそれにしてもあまりにも……。何か理由とかあるのかな?例えば……デーモンを生成する法則に制約があるとか、魔王はまだ完全復活してなくて本来の力を取り戻してないからデーモン生成も不安定とか。こりゃその辺もう一度トア様に聞かないと駄目か。

 

あ。そういえば月ちゃんにお姫様抱っこされたままだった。ありがとね月ちゃん、そろそろ降ろしてくれて大丈夫……アレ?月ちゃん?おーい月ちゃん、聞こえてるー?月ちゃんってばー。あ、月ちゃん今ビクッってなった。やっと聞こえたかな?

 

「………………はぃっ!?どどどうしました?」

 

「月ちゃん、そろそろ降ろしてくれて大丈夫だよ?」

 

「そっ、そそそそうですね!」

 

何か変な反応だなぁ。ま、いいか。

降ろしてもらった所で丁度イプレと目が合った。チッ、無事だったか。

 

『うわぁ……ぴょん。流石にちょっと引くぴょん』

 

ちょっと、幾ら無様に後輩にお姫様抱っこされてたからってさ、そんなに引く事なくないかな?

ってアレ?イプレの奴ワタシじゃ無くて月ちゃんを見て言ってる?何で?ワタシの醜態は兎も角、月ちゃんはワタシを受け止めてくれたんだから非になるような所は無いよね?

何か月ちゃんは月ちゃんで狼狽してるし……何だろう、ホント大丈夫?「勿論大丈夫ですよ」そっかそれならいいけど……。

 

「とっ……兎に角無事解決しました。早く帰って明日に備えて寝ましょうそうしましょう。『リーフト』」

 

ま、月ちゃんが言ってる通りさっさと帰って寝ないとね……あれ?月ちゃん、さっさと帰るなら変身解かない方が良いんじゃ?

 

「月ちゃん?何で変身解いたの?帰るなら変身したままの方が都合良くない?」

 

「エッ、いや、そっ、そそそそうですね!ついうっかりしてましたよアハハハあっぶねービキニアーマー姿盗撮してたのバレたかと思いましたよ

 

うーん、何か最近月ちゃんの様子がおかしいような……何か悩みでもあるのかな?まあ中学生だし悩みくらいあるんだろうけどさ。恩も少しは返したいし先輩としてもここは悩みくらい聞いてあげるべきかなぁ。

 

 

 

この時のワタシは知る由もなかった…………夜中に戦った事がバレて次の日佳織に滅茶苦茶怒られるって事を。




討伐完了。陽里は月子の性的な視線にはまだまだ気付いてない模様。

ブロッ●ンブラッド知ってる人どれだけいるかなぁ……個人的には好きなんですよね
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