どうやらガールズとマッチ、サイガの実力を知りたいらしく提案したそうだ。
四天王はもののついでらしい。
「俺としてはスケジュール確認しなければならないんで何とも言えないんですが…地形が変わりますよ?」
「問題ないわい。そのくらいの土地なら儂が用意する!」
「俺としては願っても無い機会なんで是非受けたいですね」
マッチが四天王とガールズを見ると既に好戦的な顔をしていた。
「やる気マンマンかよ…日時が決まったら連絡くれますか?サイガに乗って行くんで」
「うむ。トリコ達はワシのパートナーアニマルに乗せて行こうかの。お主も本気で来いよ?」
「ええ、世界最強クラスに挑めるなんて早々無い機会だ。全力で斬らせてもらいますよ」
簡単な打ち合わせを終えてその後は食事を楽しんだ。
トリコが小松の作った料理を気に入ったのか、節乃さんやののといった料理人と話し込んでおりもしかしたら原作よりも早いコンビ結成かもしれない。
後から知ったが、どうも小松とののが少し良い雰囲気になってたらしい。
それから数日後一龍さんから連絡が有り、無理矢理予定を捏ねくり回して作った休日を使うとの事。
その事をガールズに連絡するとやる気を出して訓練を行っていた。
そして迎えた勝負の当日。
マッチ達はサイガに乗り込み手合わせの島に向かっていた。
「ねえマッチ兄。一龍爺ちゃんって本当に強いの?」
「ん?何だ信じてねえのか?俺が知ってる人の中で最強は(今のところ)間違いなく一龍さんだ。多分俺らが束になっても敵わねえだろうよ」
「飄々としてるからいまいち掴み所が無くて、実力が分かりづらいですね…。電磁波を見る限りでは何となく強いってことくらいです」
ストラが問いかけて来たので正直に答えるマッチ。
リエラも半信半疑のようだ。
「普段は好々爺だからな。まあ今日はたっぷりしごかれると良い」
そうこう話していると、かなりの大きさの島が見えてきた。
原作でトリコと一龍が戦った時の島の数倍の大きさだ。
「お、ここだな。流石IGO会長、良い島持ってるねぇ」
サイガに着陸してもらい、地面や障害物の様子を確かめる。
地面はしっかりとしておりきちんと踏み込める。
「お前ら、準備運動はしっかりしとけよ~多分四天王とお前ら、サイガ、俺で対戦すると思うからな」
「あたしたちが4人がかりで掛かっても敵わないのね…」
「安心しろ、世界であの人に勝てる奴なんざ早々いねえよ」
準備運動や軽い組手をしながら待ってると、バサッバサッという翼の音がしてきた。
音の方角を見ると巨大な天馬が翔けていた。
「おお、凄まじい迫力だな。ここからでもその威厳と強さが良く分かる。馬王ヘラクレスが支配するエリア8に生息する猛獣か?」
「あんなのがゴロゴロいるの、グルメ界。そりゃあマッチや一龍爺ちゃんが鍛えろっていう訳だねぇ」
「スゴ、ユニコーンとペガサスが合体した猛獣なんているの!グルメ界、夢があるね!」
マッチ達が天馬?を眺めていると着陸した。
頭の上にアロハシャツの一龍がおり、四天王は背中の上に乗っていた。
全員で1トンくらいはありそうな重量を軽々と支えており、実力の高さが感じられる。
「よう、早かったのう!やる気満々か?」
「ええ、そりゃやるからには本気で掛からないと。そいつがパートナーアニマルですか?」
「うむ、馬王の丘に棲む一頭でエーデルホースという名がある。翼を持ち飛行も出来るが、巨体じゃからマッハ1くらいでしか飛べんのじゃ。脚力もすさまじくそこらの山なら軽々と粉砕する」
「はぁ~流石ですね。音の速さと同等ってことはゼブラの攻撃と同じ速度でこの巨体が飛んでくるって考えたら恐怖ですよ」
「まあ、ワシの知り合いに預けているのでな。たまにしか会えんのじゃよ。それでもワシの子供のようなものじゃからなぁ」
そういうと頭を下げたジャニスユニコーンを撫でてやる一龍。
名前はシラユキ。
白い雪のように美しい姿に見惚れたからだそうだ。
「よし、ボチボチ始めるかの?」
「最初は四天王とガールズでしたっけ?」
「うむ、その方がハンデとして丁度良かろう」
「さらっと言いましたけど、物凄い気迫が後ろからひしひしと伝わってくるんですが」
一龍が挑発の言葉を口にするとカチンときたのか殺気じみた気迫が辺りを覆った。
原因は言わずもがな四天王とガールズだ。
マッチや一龍は飄々としており、シラユキとサイガは大あくびをしている。
「そいじゃ、始めようかの!マッチ達は少し離れておいてくれ」
「了解です。んじゃ、お前ら頑張れよ~」
周りよりも小高い丘があったのでそこに座って観戦することに。
シラユキとサイガもマッチの近くに寄って、見るようだ。
「さて、いつでも良いぞ~。お、そうだ!トリコ達~ほれ懐かしいじゃろ~、猫じゃらし」
どうやって動かしているのか分からない口ひげをぴょこぴょこと動かしている。
四天王たちを見ると、ゼブラとストラが何やら口を動かしていた。
「行くぞ小娘、合わせろよ?」
「ストラだって!」
「「ハウリングボイス!」」
離れた位置で観戦しているマッチが、思わず耳を塞ぎそうになるほどの大音量が島を駆け巡った。
どうやらゼブラが一龍の周りに特殊な音壁を作り出したらしい。
限度はあるが、範囲内の音を増幅し更にそれを増幅し…というようにほぼ無限ループができるようになっている。
「目覚ましか?近所迷惑じゃのう!」
「噓でしょ!何で効いてないの!?」
「ハッ、相変わらず規格外なジジィだ」
「全くライブ会場並みのやかましさじゃのう…喝っ!」
小指で耳をほじったと思ったら気合一発。
大声を出して腕を振るったと思ったら、音壁を粉砕された。多分だが箸を振るったんだろう。
「次は僕らが行こうか」
「ええ、行きましょう」
今度はココとウルズが仕掛けるようだ。
「ポイズンスピア…!」
ココが毒で槍を作り出し、一龍へと走り出す。
ウルズは合掌し目を閉じて集中していた。
「フッ、シッ!」
「ほっほっと、中々鋭い攻撃じゃな!ウルズは来ないのか?」
ウルズに目線を向けると、毒膜を雲のように浮かべて一龍の頭上に設置していた。
それを察したココがバックステップで一龍から距離を置く。
「
触れれば体が麻痺する毒をまるでゲリラ豪雨の如く、一龍に襲い掛かった。
しかし、規格外の龍は毒すらも脅威ではないらしい。
「体が濡れては風邪を引いてしまうじゃろ?」
「え?雨が弾かれてる…?!」
「そのくらいのことは軽々としてくるからね、会長は」
食欲のエネルギーを体表に薄皮一枚位の厚さに纏い、毒が染み込む前にはじくという離れ業をやってのけた。普通なら複数の動作をする際は、どこかにムラができるものだが、それが一切感じられない。
「さあて、少しちょっかいを出してみようかの?握り箸…箸砲!」
原作で三虎に傷を負わせた箸砲が繰り出された。
だが威力はかなり抑えられており、直撃しても致命傷には至らないが大ダメージは必須だろう。
放たれた箸に対して動いたのはサニーだった。
「相変わらずスゲ威力!
髪の毛よりも細い毛を網の様に張り巡らして、向かってきた攻撃を
物語が進むと、数倍にして跳ね返せるが今はそのままなので…。
「ほっと、キャッチボールかサニー!それじゃぁ少し強く行くぞ!」
難なく跳ね返ってきた箸を掴み少し振りかぶると、最初に放たれた物よりも素早いスピードでまた襲い掛かってきた。
それに立ち向かったのはレイカだった。
「ああもう!無茶苦茶なお爺ちゃんね!
長い髪を束ね箸砲を迎え撃つ準備をしつつ、リエラに合図を送る。
レイカが作ったのは2本の巨大な腕だった。
片方を箸砲に向けて構え、もう片方は…。
「トリコ、乗って!」
「成程な!面白え!」
手のひらの上に2人が着地し、リエラは左腕をトリコは右腕にそれぞれ力を込める。
飛んで来た箸砲をギリギリで掴み、その勢いを利用しリエラ達をカタパルトのように射出した!
「「ダブル釘パンチ!」」
箸砲の勢いと釘パンチの威力が合わさり、並の猛獣ならKOする威力をあろうことか
削岩機の様な轟音が響き渡り、一龍の体が少し浮くがダメージを喰らった素振りは無く、ピンピンしている。
「うむ、中々の威力じゃな。ご褒美にお主らに水面の走り方を教えてやろう」
そう言うと、まず1番近いトリコとリエラの顔面にパンチをお見舞いし、水平にふっ飛ばした。
水面を水切り石の様にバシャバシャと跳ねながら、近くの島に砂煙を上げて着陸。
その後、他の6人も同じ島にふっ飛ばした。
「は〜、流石最強の爺さんだ。サイガ、道程は遠いな」
「グルァ…」
思わずサイガと遠い目をするが、同時にやる気も出てきた。
シラユキは「これが当たり前!」というようにフンスと鼻を鳴らしていた。
次はサイガの番だが、どうもシラユキと戦いたいらしい。
自分と同格以上の強者を前に、どこまでやり会えるか気になったようだ。
マッチと一龍の戦いは最後になる。
サイガとマッチの戦いが終わったら、活動報告で送ってくれた食材を出して行こうと思います。
いつ完結出来るか分かりませんが、暇な時に見てくださいね。