裏庭で倒れていた、女性の近界民がくすりとこう言った。

「迎えが来るまでに匿ってくれたら、あなたと、あなたの親族を捕獲対象から外す」

 三門市の住人にとって喉から手が出るほど欲しい特権と、三門市の住人だからこそ受け入れてはならない条件を提示されて、青年は悩まずにこう言った。

「わかった」

 断る理由なんてなかった。だって青年は、近界民の女性に一目惚れしてしまっていたから。

※この作品は、龍流様が主催のワートリ杯に向けて投稿したものです。
  近界民の女①()
  近界民の女②2021年11月21日(日) 15:19()
  近界民の女③2021年12月01日(水) 21:38()
  宇井真登華()
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