京浜第3シェルターのアイツ 作:FD一枚ケルベロス
今回の内容は「しれんをうけ゛るゆうきか゛ありますか」を読み直してから
読んでいただくとより楽しめると思います
山梨・ガイア連合山梨支部(支部とはいっていない)
日々開発班と流れ込む
関係者でもない
そんな中でもまだ常識的なブロック。
空調、音響設備が整った講義室があった。
席の数だけでも数十人以上を収容出来る名門大学の講義室を思わせる作りの室内には、多種多様な人物が座っていた。
かたや剣を一時も手放さずに抱きしめた依存症患者めいた青年。
かたや全身を真っ黒なフード付きのマントに包みこんだ十代半ばにも満たない幼女。
かたやその横に行儀よく座る女子高生、ただし眼力がある。
かたや大きなリボンつけた姿が
かたや鼻をほじりながら欠伸をしている目が死んでる三白眼の自称まだお兄さんの着流し。
かたやどこぞの幼女状態のアーカード卿めいた黒髪の少女に、騒がしい三人組の男子たち、迷宮にでも潜ってそうなファンタジーな鎧や衣服に身を包んだものたちなどなど。
混沌としているとしか言いようがないごちゃまぜの面々。
ざわざわと、がやがやと騒がしく喋っているまさにカオス。
「まだー?」
そうぼやいたのは、(背が低いので)積極的に先頭の座席を確保した黒髪ロング色白美少女――特徴だけ抜き出すと、ここでは有り触れたTS系ロリ性癖に狙いすぎて需要過多だよきみぃと言われて別の幼女がなんか憤慨したことがある、あれ? 私無関係じゃね? というエピソードをもつ通称幼女ネキと呼ばれる少女だった。
「ちんちーん♪」
「やめなさい」
「え、これはおわんを叩いてる音をなんだけど何を想像したの――あばばば! 日々鎌を激しくしごいてる手で握るのらめえ! アイアンクローは真3最上位物理技ぁぁぁでもおぼえてないはずぅうう!!」
黒フードの世界樹の迷宮に出てくるカースメイカーそっくりの幼女が、横に座る少女に顔を掴まれて物理的に黙らされていた。
そんな様子に肩を竦めるのはスカートを履いてなさそうな顔をしている銀髪のシスター服の少女。
「おまたせしました」
そんな喧騒が切り裂いて、ガラガラ扉を開ける音が響いた。
入ってきたのは蛍光グリーンの事務服を纏った女性だった。
抱き抱えていたノートパソコンを手慣れた仕草で、講義室の教壇に置かれた機材に接続していく。
「ではみなさん、リモート会議の方々、おられますね?」
『へーい』 『見てるよー』 『こちらローマ、参加してるよ』『アメリカでーす、狩人ニキはまた出撃中のため代理っす』『お、聖杯マラソンか?』『うぅ、本部で見たかったなぁ』『田舎の回線で遅いが、なんとかみてます!』『カス子ネキは見てないで式神造って、義務でしょ!』「うるへー! 分身で参加してるからいいんだよ!」『社畜させられてるカス子ネキに悲しき今』『くくく、ガイア連合に労働基準は無用だろ』『しゃあっストライキ!』『それショタオジ見て言える?』『ショタオジだけは特別なんだよ』『スペシャルってことさ』『死は労働を辞める理由にならないんだよなぁ』『うわあああんこの世界は地獄ですぅ』『残念だったな、メガテンだよ!』
「はいはーい! 静粛に! せ・い・しゅ・く・に!」
バンバンと教壇を叩いて声を張り上げる事務員の女性。
「はーい」「はーい」「はぁい?」「誰だ今の撫で声」「
「静粛に! ぶっとばしますよ!」
「「「ええ、今日はここで暴れてもいいのか!?」」」
「くそ、修羅勢も混じってやがる。今日は映像だけだからてっきり参加しないと思ってたのに!」
「いや来るわ」「新しい激闘の予感が私たちを招いたのよ」「魔人との戦いだって!? 見るに決まってんだろ!」「メガテン主人公がどんだけ強いのか興味がありますねぇ」ニチャア
「ええい、誰か対処をお願いします!」
「時には諦めも肝心だよ~」
「始まってもいないんですけど!?」
とてもがんばって静かにさせました。
「ぜー! ぜー! はー、はー!」
「ちっひ頑張った! マジで頑張った!」
「感動した! まさか修羅勢をあんなスープレックスで沈めるなんて!」
「美しいブリッジだったぜ」
「おかげでスカートがビリって断末魔上げてお亡くなりになったけどね」
「誰のせいだと思ってるんですか!!?」
涙目で破れたスカートを履き直してきた女性が、ごほんと咳払いをする。
「これより【魔人マタドールVS旧約2主人公ヒデトPT】の戦闘記録の視聴会を開始します」
パチパチとたくさんの拍手と口笛が鳴り響く。
そうなのだ。
今回この講義室に集まったのは主に修羅勢と呼ばれる転生者の中でも戦闘に卓越した面々。
覚醒してからの人生の大半をレベリングに明け暮れる戦闘狂の転生者たちに、ごく一部の興味本位で見に来た一般転生者、スケジュールが合わなくて山梨支部に来ることが出来なかった者たちはWEB会議システムを利用したリモート参加。
イギリス――今やブリテン連合王国と名を変えた場所で発生した魔人マタドールと戦った女神転生の主人公PTの戦闘映像。
希望者ならば誰でも参加可能な映像の視聴会。
魔人という高レベルの悪魔との戦闘記録という貴重な映像に加えてそれと戦っているのが女神転生の
娯楽という意味でも興味をそそられる映像に、本部の限りある席を優先的に配られたのが修羅勢たちであり、転生者たちの中でも名が知られる
「この映像はブリテン連合王国にて在籍中の四条翔さんより提供を頂きました。彼に感謝を」
「よく取れたね」
「彼はデモニカ使いですので戦闘記録を保存出来ていたそうです」
説明をしながら、事務服の女性がノートパソコンを操作していく。
講義室の巨大スクリーンに写ったのは一つの傷ついた悪魔――魔人マタドールに、それと相対する後ろ姿の機械仕掛けの義手の青年と古めかしいフード姿の女性。
「画面に写っているのは魔人マタドール、レベルは
端末を操作し、スライドで表示されるのは幾つもの悪魔の姿。
その簡単な名前と種族、解説を事務服の女性が用意された解説に合わせて読み上げる。
ヒデトが呼び出し、四条や他の人外ハンターたちの使うデモニカから回収……大本のブラックボックスであるガイア連合製の
彼の集めて、作成した悪魔の多くが、こうやってガイア連合によって暴かれている。
ガイア連合にそう言った意味での油断はない。常に情報の優位性は確保しているのだ。
出される悪魔の数が五体を超えて十体になりかけた時、いちごミルク紙パックを啜っていた白髪天パが言った。
「たらたら悪魔ウィキペディアはいいけどよー、映像はまだですかこんにゃろー」
「これから流します。あと戦闘映像ですが、前半後半の二部構成になっています」
「二部? そんな長いの? もうマタドールボロボロだけどさ」
そんな長引くのか? と誰かが呟いた声に、返答する。
「特殊な状況でして、四条さんが加わって行っていたのが前半の戦闘。後半は現地でのエヴァンス夫妻の御息女アルトリアと、二人の式神を加えた決着までの戦いとなっています」
説明をしながら再生ボタンが押される。
「実際の映像に鮮明化するための映像処理、動態能力に個人差もありますので一部スローモーション化と、拾えた音声は字幕編集をしています」
「無加工の映像は希望すれば貰えるんだよね?」
「もちろんオリジナルは用意しています。とはいえそこまで価値があるかどうか……」
そうして流れ出したのはヒデトたちが次々と呼び出す悪魔とマタドールによる――
・
・
・
「以上が、前半の戦いです」
事務服の女性の言葉と共にアルトリアたちが援軍に現れた場面で映像が停止する。
それまで最低限の沈黙という静寂を保っていた講義室に、まず一つの声が飛び出した。
「なんだこれ?」
呆れたような声。いや、ようなではなく真実。
「ただの亀じゃねえか」
呆れ果てた言葉だった。
『亀じゃねえか!』『はぁん、なにこの退屈な踊り』『メガテン主人公さんさぁ、やる気あんの?』『悪魔が結界造って吼えるだけってさぁ』『一応バフか、ラクンダとか』『現地人だもんな、必死に強化しねえとそもそも戦えないんじゃね?』『アンティクトンさん! アンティクトンさんじゃないか! いんちき!』『ツナももってるやつだわ、あれ卑怯だろ』
『あんだけ結界と顔真っ赤にして固めてるのにトート即死とかww』『マタドール鬼つええ! 本当に死にかけてるの?あれ?』『死にかけてるからあの程度で済んでるんですねぇ』
リモート会議の面々の発言が、それぞれの席の前PC画面、放送中のコメントとして流れていく。
情報タスクが得意な転生者は同時に掲示板も開いて、レスを返していた。
「タルカジャ・スクカジャ、んんデカジャとデクンダの石毎度使ってるな」
「俺達じゃねえからな。食らったらろくに動けない、綱渡りの動きだ」
「マタドールが一手で動きを戻して二手目で弱体三手目で殴り返しの、五人がかりでようやくの均衡だろ」
「それでずっと粘ってんだから、アイテムが切れなかったのが運がいいぜ」
「万能反撃するテトラは卑劣では??」
「一発しか返せないんじゃ、伏せ札にしか使えねえな」
「しかし、地味だなあ」
「マジで地味だ、ゲームでやってた時思い出すわ」
『間合いの取り方は上手い、マタドールの動きの合間合間に動きを差し込んでる』
「全然反応速度足りてねえし、負けてるけどな」
「なんでこの主人公切り返さないの? 受けしか出来てないの見え見えだわ」
「悪魔のスキルめちゃくちゃ多いな、これが悪魔合体かぁ」
「よく調教されてるのはわかる」
「しかし、誰も空中跳べてねえ。MAG操作の足場も作れねえのか?」
「空中戦は悪魔が補うんだろ」
「浮いてる悪魔ぐらいしかいないんじゃが」
「データだと戦闘系しか全部いれてねえな、戦闘型特化っていうか脳筋というか」
「シキガミと違って選んで付け加える事できねえのが悪魔合体だし」
「写せ身システムみてえなもんだからなあ、ショタオジ頭おかしいよ」
「四体以上も同時に悪魔を使えてるのはえらい」
「カス子とか虫姫なら20以上余裕でやってくるけどな」
「頑張れば復活もします!」
「誰かこのカスナーフしろナーフ!」
「少数精鋭ってことだろ、全員レベルサマナーに近いぐらいあるらしいじゃん」
「勇者パかな??」
「マタドールマジで押し切れてねえ、どんだけ弱体食らってんだ」
「二回全体弱体だろ?」*2
「三回じゃなかったっけ? ンダ系って」*3
「式神でいけるのは三度までなの思い出してどうぞ」
「カポーテで速度上がってんだから切れ味はチャラだろ、それで人間一人もぶった切れてねえのはナマクラにもほどがあるが」
「もっと剣使えよ、剣! 聖剣なんだぞ!」
「躱されたら特殊スキルのトリガー引くからしてないってデータみてないの??」
『剣キチはさぁ』
「同じ行動を根気強くずっとやってる」
「攻める気がない、亀になってるようにみえる」
「アイテムを惜しまない、タイミングだけはマジで絶妙」
「人間はただのアイテム係だなあ、これ」
「というかマジで距離を取らねえな、こいつら。後衛の魔法使いなのにこんな距離でやり合うのか、ロザンナ」
講義室の面々が一切に口を開く。
開きまくる、各々が側にいる面々と思ったことを喋る。
まるで統一が取れていない言語の坩堝、混沌だった。
そんな会話の混沌の中で、事務服の女性は肩をすくめている。
(ある程度収まったらさっさと次を流しましょうか)
彼女としてはこの公開視聴会は仕事でしかない。
メガテンの主人公なんて興味もないし、終末での本稼ぎが中々進まないことにある意味苛立っている。
終末のあとにやるべき予定が山程あるが、そこから予定通りにいくかどうかも未知数なのもそれ以上にある。
言わば納期がどこまでも先送りにされていて、上がりが見えない状況に等しく。
(憂鬱ですね)
「……メガテンバトルしてる?」
はぁとため息をついたところで、一つの淡々とした声が耳に入った。
ガイア連合転生者、
誰よりも先頭にて座っている彼女がモニタを凝視しながら、指を曲げて1つ2つと口ずさむ。
「デカジャで解除、カポーテで確かスク系二段上昇で切り直し、挑発で二段攻撃アップ二段防御低下……」
「おっと、マタドールのカポーテは最大MAXになるよ! ただし真3の卑劣なバージョンだけどさ、してたらナーフしろよって直電案件だからしてないといいなぁ! うん」
「してると考える」
カースメイカーにそっくりの幼女。
通称カス子ネキ――命子の言葉に、鵺原リンは生返事を返し、淡々と数を数え直した。
「あの
「いや、<威嚇>*5ってスキルみたい。挑発の逆転版だったはず?」
「攻撃力を下げて、防御力を上げるスキルか」
「つまり防御力を二段階上げて、攻撃力を二段階低下させているのか。ああだからすかさずロザンナが、デカジャの石を投げつけてると」
(でも二段、タル・ンダ二回使ったぐらいでレベル20以上の悪魔、それも魔人の攻撃を防ぎきれる?)
指折り数えるが、計算が合わない。
ラクカジャとダイ・ハード*6という見慣れない――デビルサマナーなんていう古いゲームのほうのスキルだと解析班の解析結果が出てるが、それでも2つ防御と攻撃を一つを上げた程度。
鵺原リンからすれば馴染みのあるゲームからすると、格上相手にはまあ楽にはなるか? と無理やり納得する。
そうするしかない。
(バフかけて、デバフかければ相互的にダメージは減る。
あれば助かるが、なければないでなんとかなる、してるものだ。
鵺原リンもよほどの同格、手強い敵でもなければ一回かけるかかけないか、均衡を崩す絡め手としか使っていない。
リアル補正になってるからこそその程度にしかなっていない。
補助は所詮補助であり、どちらかというと
「バチクソに有利固めてるねえ、このPT。とはいえボロボロ過ぎるけどさ」
無論、それは現地人――メガテン主人公といっても今補足されている
ここまでの2ターンの戦闘。
マタドールから繰り出される凄まじき
重傷であるマタドール戦開始からアルトリアが参戦するまでの間、攻撃を加えたのはヒデトの
それも隙をついて切りかかっただけで、それ以外の戦いの間はロザンナや後ろの悪魔たちに切り込まれないように受けて、捌いて、凌いるだけでの必死な動き。
有効打といえるのは不意打ちめいたデカラビアの
転生者の修羅勢ならばこれだけの攻防で何度スキルを差し込めていたか……いやアイテムだけは使えていたか。
それぐらいしか出来ていないとも言えるが。
二人の幼女は冷静に見つめている。
二人はガイア連合でもトップクラスに戦闘経験と研鑽を積み重ねている。
これまでの今生において数え切れない数の悪魔を屠り、幾多のメシアンの屍を積み重ね、人間すらも少なくない数を殺している。
見た目によらず、口調によらず、二人の幼女は戦いに熟知し、ヒデトたちとマタドールが行っている駆け引きに気づいていた。
だが、二人は勘違いをしている。
二人は気づいていない。
ヒデトたちとマタドールとの間にかけられた
「このメガテンキャラ、やっぱり権能使えないっぽいな」
「普通50レベルも超えたら生えるはずだし、術式もいじれないかしら」
そう言葉を発したのはまだ幼い赤子を抱き抱えた一組の男女とロボ。
夫婦というにはどこか似たような兄妹のような顔立ちに、気温的に冷たい空気を漂わせる男女の後ろにはメカ型の式神が建っている。
権能という用語がある。
辞書曰く。
・その事柄をすることが認められている資格。
・権利を主張・行使し得る能力を示す。
という言葉である。
だが、ガイア連合に所属する転生者にとっては少し意味が違う。
権能とは神、悪魔などが持つ神話に基づいた物理法則を変化させ、自らの持ち得る
領域展開、神話兵装、神話再現、本霊再臨、様々な呼び方、個人ごとに発現のあり方が変わるが共通して転生者たちの切り札となりえる技。
個人差はあれども大体LV50も到達していれば転生者ならば目覚めている力。
レベル50も超えていればもはや転生者と悪魔共の戦いは神話の領域に等しい。
言うなればどちらの神話こそが強いか、優れているか、強いかという概念の戦いだ。
この段階までいくと既存のスキルや戦い方は手業になり、それをどう覆すか、押し通すかで、転生者と高位悪魔共の戦いの焦点になるのだが……
「現段階までの報告、調査ではヒデト、ロザンナ両方ともに権能の発現・使用報告共になし」
事務たる女性の報告が上がる。
「彼ら彼女たちに
メガテン主人公・ヒデト。
メガテンヒロイン・ロザンナ。
二人は転生者ではなく、ただのレベルが高いだけの――ソウルが強いだけの覚醒者たちだということが宣言された。
『はぁん権能使えないってマジ?』「これだから悪魔の魂ねえやつはさぁ」「えーうそー、力使えないとかレベル50未満までだよねー」『修羅勢の常識を一般にしないでくれますか!』『やっぱ旧式はだめだね、型落ちでさ』『ザクとは違うのだよザクとは!』『グフっていらないんじゃないか?』『が、ガルマ!!』『やろうと思えばマジでコロコロいけるんじゃね?』『修羅勢の戦いのほうがガチなのがわかる』『マタドールも思ったより早くねえし、押しきれてないの弱っww』『すごいスローモーションされているのをご存知ではない?』「耐久力人間をちょっと踏み外したぐらいだもんな、いちいち回復挟んでるし」「悪魔も脆いわ、一発喰らうだけで瀕死手前だし」『はぁ、式神でもねえのによく従ってんなこいつら、よほど契約の縛りが強いな』『悪魔召喚プログラムはどんだけきつい縛りしてんだ、十戒もびっくり?』『悪魔が可哀想、とは思わないんだなぁこれが!』『所詮悪魔だし』
ざわざわと映像のコメントに、思い思いの言葉も入り交じる。
『俺達とやっぱりちげーな、こいつら』
俺達。転生者が自分たちを示す言葉を使うのには意味がある。
本霊。
日本各地でも進む終末化……高レベルの悪魔の出現、上がり続けるGP、【天樹山】の開放に伴う各霊地の機能回復によって、神主から一部に開放された真実。
転生者とは、
極めれば本体に匹敵するポテンシャルを秘めた超高位悪魔の転生者こそが、ガイア連合の
その自分に宿る悪魔の魂、正体こそが本霊であり、
最近、時代の違う転生者からもたらされた情報から言えば真Vの
あれも悪魔王ならざるルシファーに認められて、自分たちが願うがままに作りたい世界を創るべしという物語であったし。
自分たちのあり方、ガイア連合の方向性が、アトラス的に肯定されているとも言える情報に、大多数の転生者たちが興奮したのは記憶に新しい出来事だった。
八雲とかいう悪魔滅殺、ライドウのパチモンのようなキャラがどんなルートでもナホビノに敗北して死ぬ、純人間の無力さの象徴だったというのは、どのメガテンユーザーだった転生者の言葉だったか。ナホビノ以外全員所詮敗北者じゃけん。
そんなメガテン情報の書き込まれる掲示板での一文であり、転生者たちがまあそういうもんかと受け取っている情報。
がやがやと騒がしくお喋りを続ける室内で、パンパンと手を叩く音が頑張って響いた。
「はいはい、そこまで! 続きを流しますが、よろしいですか? ここからは少し長いですよ」
「おっけー」
「長いってどれぐらい? お互い死にそうだけど」
「アルトリアちゃんたちがどかーってぶっ飛ばしたぐらいしか前情報ないんだよなあ」
「場は整えたんだし、今度はきっちりとした戦いか?」
「さて、それは私からはなんとも」
戦いを役割にしていない事務の女性はそう付け加えて、ここから流れる映像に頭を巡らせる。
ショタオジが(時間がないので)高速早回しで事前にチェックし、霊視の幹部と複数の幹部、さらに一般的な視線担当として彼女が三重チェックした映像。
中身に問題はないと自信を持って言える。
なぜなら。
「ただ、此処から先も退屈かもしれませんね」
たった一人の少女だけが奮戦し続ける、
【カオ転三次】今更転生ごちゃまぜサマナー
作者:ふーじん様
【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録
作者:Lilyala様
【カオ転三次】酒と葉巻と病と死神 ~みんな楽しく踊ればいい~
作者:マカーブル様
【カオ転三次】故郷防衛を頑張る俺たち
作者:名無しのレイ様
【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策
作者:タマヤ与太郎様
狂雷と一緒!
作者:霧ケ峰リョク様
その他三次作品のキャラの設定、色々なキャラなどをお借りしています
次回も近い内に更新できるとおもいます