よければ感想などよろしくお願いします。
「
私の名前を叫びながら近寄ってくる彼女の名前は
「どうしたの?小蘭?」
「ねぇねぇこれ見て〜!」
そう言いながら彼女は手に持った器を見せてきた。
「なに?それ?」
「おやつだよ〜猫猫にもらったんだ!」
ニッコリと笑ってそう言った
「猫猫?あぁ!上級妃に取り立てられたっていう友達だっけ?」
小蘭は、少しシュンとした顔をしながら答えた。
「うん。いつのまにか玉葉妃の元に行っちゃって少ししか一緒に働けなかったんだ…でもね、こうやってたまにおやつとかおそそわけに来てくれるんだ〜」
「ふぅーん。いいお友達なのね?それ、半分もらっていい?」
「うん!いい友達だよ!」
小蘭は、満面の笑みで言った。
「そうなんだねー私も会ってみたいな。」
小蘭にもらったおやつを食べながら言った。
「子翠がくる少し前にいつも来てるよ。」
小蘭もさっきまで食べていたおやつをすべて飲み込んで言った。
「そうなんだ。じゃあ、早く来れるように頑張るね」
本当に玉葉妃の下で働いてるのなら、絶対に合わないようにしないと。後宮に入った時に見られてるだろうし。今の時間よりもう少し遅く着くようにしよう。
「2人は似てるところもあるし、すぐにいいお友達になると思うよ。」
「似てるところ?」
「うん。猫猫は町で薬屋をやってるんだって。それで、薬の材料とかにすっっごく詳しくて。いつもはあんまり話さないのに、薬のことになるとすっごく話すんだよ。子翠だって虫の話になったらすごいじゃない。」
「そう?」
「うん。だから2人はぜっったい!仲良くなるよ!」
「じゃあ。会えるの楽しみにしてるね。」
「うん。楽しみにしてて!」
「おやつ美味しかったよ。じゃあねー」
「じゃあねー」
小蘭と別れた後、私は虫を探すことにした。
「あっ!カマキリの赤ちゃんみっけ!あっ!これ!蛾の蛹だ、これって確か夜に見るとすっごく綺麗なんだよな〜桃源郷みたいで。
あっ!バッタ発見!うん?これは…イナゴだ!
後宮内に出てるってことは、そろそろ蝗害が発生するかもしれない……お母様に伝えた方がいいかしらね?う〜ん。言ってもあの人は信じないだろうしなぁ。
いっか!なにも言わなくて。他にはなにがいるかな〜」
私はその後も後宮内の探索を続けた。そして、少し陽が下がり始めた頃…
「ハァ〜〜もう帰らないと。お化粧するのに時間かかるし…うぅめんどくさい。帰りたくないよ〜まだ虫探したいよ〜」
そして、私は重い足取りで宮に帰った。
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「「「「「「楼蘭さま、おかえりなさいませ」」」」」
私が下女の姿で後宮探索をしているのを世話係の侍女たちは、知っているが何も言わない。私を怖がっているのではない。お母様に折檻を受けるのを怖がっているのだ。
「今日は何もなかった?」
「先程。壬氏さまの使いが来て明日、宮の様子を見にくるそうです。」
「分かりました。では、明日は宮にいますね。」
「はい。お願いします。では、夕餉を運んできます。」
「よろしく。」
「はい。」
そして、侍女たちは仕事に戻っていった。
「ふぅ〜楼蘭を演じるのはなにも考えなくていいから楽だわ。お母様が望む通りに演じればいいし。」
「あっ!そうだ今日見つけた虫のこと日記に書こうっと」
『今日の虫
カマキリの赤ちゃん、月光蛾、イナゴ
ついに後宮でも発見。蝗害が発生する可能性増加。』
よしっ。今日はこんなんでいいかな。
「楼蘭さま。夕餉のご準備ができました。」
「えぇ。分かったわ」
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フー。やっと食事終わったー!!
長いのよ。毒味なんていらないと思うんだけどなぁ
毒味のせいで食事は遅くなるし、冷めるし…
いいわよねー玉葉妃のところは!
この前の四妃だけのお茶会で、玉葉妃のお料理来るのすごく早かったのよね。
湯気が立ってていいなぁ。と思ったの。
その毒味役に感化されたのか、あの時は少しだけど、料理くるの早かったのよ。ほんのりだけど温かかったもの。
「あーあー。あの毒味役うちに入れれないかしらね?それか、お姉さまが侍女としてでもいいから入ってくれればいいのに…」
わたしのお姉さまは、 毒に詳しくて、医療知識もあるからいたら安心するんだけど。まぁお母様が許さないだろうからダメか…
「やっぱりあの毒味役ほしいわね。玉葉妃のお気に入りだから無理だろうけど…明日。壬氏さまに聞いてみようかしら?」
コンコン 侍女「楼蘭さまそろそろ就寝時間です。」
「あら。もうそんな時間?」
そう言って私は寝台にはいった。明日は朝から準備でバタバタするし。早く寝るに越したことはないしね。お休みなさ〜い
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楼蘭(子翠)
「ようこそいらっしゃいました。壬氏さま。」
壬氏「どうも、楼蘭さま。今日は東の島国の服ですか?」
「はい。着物というものだそうです。」
「着物ですか、少し胡服と似てますね。」
「胡服の着丈を長くしたら似たようなものができると思いますよ?壬氏さま頼んでみますか?」
いたずらっぽく笑って聞いてみると
「いえ、私は胡服で十分です。」
天女のようだと評判の笑みを浮かべながら返された。
「あら、残念。」
なによ、もっと取り乱したりすればいいのに
「そろそろよろしいでしょうか?後宮内で何か不満なことなどはないですか?」
「そうね…特にないのだけど。強いて言うなら退屈だってことくらいかしらね。」
「それなら、何か遊具を入れられてはいかがですか?例えば……チェスや将棋などはどうでしょうか?」
そういう頭を使うゲームはあまり好きじゃないのだけれど。仕方ないわね
「チェスに将棋ねぇ…考えてみるわ」
「では、ほかに気になることや要望が無いのであればそろそろお暇させていただきますがよろしいでしょうか?」
「あっ!ちょっと待ってくださらないかしら。一つ聞きたいことがあったのよ。」
「何でしょうか?」
「他の妃が連れている侍女を引き抜いてもよろしいのかしら?」
「引き抜く…ですか。勿論いいですよ。一つ参考までにお聞きしたいのですが。どちらの侍女を引き抜きたいのですか?」
「壬氏さまは知っているかもしれませんね。賢姫(玉葉妃)のところの毒味役ですわ。」
「っ!あぁ、あの者ですか。それは難しいかもしれませんね。彼女は玉葉妃のお気に入りなので。」
いま、一瞬表情が動いた気がしたけど。気のせいかしら。
「ふーん。やっぱりそうなのね。諦めようかしら。」
「では、そろそろお暇させていただきますね。」
「えぇ。では、また。」
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そのあと。
玉葉妃の元に赴いた壬氏が猫猫に楼蘭に狙われていると忠告し。
猫猫がタチの悪い冗談だと思い壬氏に蛞蝓を見るような目を向けるのだがそれはまた別の話。
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意外と早く終わったことだし小蘭のとこに行こうかな。
あー。でも着替えないと、化粧も落とさないとだし。めんどくさいなぁ、もう。準備終わって行ったら猫猫?だっけその子も、もう来たあとだろうし。丁度いいかな?
よし!そうと決まれば!準備しよう!
「このあと出かけるから、いつもの服準備して。」
『出かける』とは、私が後宮散策する時の隠語だ。
侍女「この後ですか!」
「なに。なんか文句でもある?」
侍女「い、いえ、おっしゃる通りに」
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「小蘭〜」
「子翠!今日はなんか少し遅かったね」
「いきなり、うちの宮に壬氏さまがきたのよ。」
[うちの宮]とは私のいる柘榴宮のことだ。私はそこで侍女をしていると小蘭には言ってある。
氏さまが来たと言った途端目をキラキラさせて顔を寄せてきた。
「壬氏さまが来たの!いいなぁ〜ホントに壬氏さまって宦官だと思えないくらい綺麗だよね。子翠は近くで見たことある?」
「ないよ。遠くからなら見たことあるけど。」
「私も。ほんとうに綺麗だよね壬氏さま。宦官だっていうのが残念よねぇ。」
「本当に。あんなに綺麗なのが男だっていうんだから憎たらしくなるわよ。もぅ。」
「ねぇねぇ。淑姫さまの所に行ってるってことは、きっと貴妃さまのところにも行ってるよね?」
「多分ね。急いでたみたいだから、用事はあったと思うけど。翡翠宮かどうかは分からないけどね。それがどうかしたの?」
さっきまでとは打って変わって寂しそうな顔をしながら言った。
「あのね。猫猫が今日はまだきてないんだ。今日は来れるかもって行ってたから、ちょっと気になっちゃって。」
「あーそう言うことね。大丈夫じゃない?ちゃんと約束したわけじゃないんだしその後も仕事があるんでしょう?」
「うん…まぁ、そうなんだけど。」
そう言いながらふと小蘭は前を向いた。
「あっ!猫猫!」
「えっ⁈嘘!」なんで?なんでもうきたの?
もし本当に壬氏様が翡翠宮に行ってたんだったらこんなに早く来るはずがないのに!
それに、彼女あの毒味役じゃない!
「はい、これ。」
「わあ〜お菓子だ〜ありがとう!」
彼女はチラッとこちらを見たが特に反応はなかった。
「あっ!そうだ紹介するね。子翠だよ。柘榴宮で働いてるんだって。見たことない?」
そう紹介されたからか顔をじろじろ見たあと言った。
「よろしく」
「よ、よろしく」
き、気づいてない?今は気付いてないけどそのうち気づくかもしれないしできるだけ会わないようにしないと。
「ねぇねぇ。猫猫のところにも壬氏さま来た?」
猫猫はその話はするなとばかりに顔を歪めた。
「あぁ。来たけど。」
「やっぱり!だから遅かったんだね。」
「あの変態野郎の何が良いんだ?せいぜい顔ぐらいだろ?」
「でも、顔が良ければ良いじゃない。それに壬氏さまは性格も良いって噂だし。子翠もそう思うでしょ?」
「うん。まぁ、顔はいいわよねぇ。でも私は少し苦手かな。何考えてるか分からなくて。表情が何も変わらないんだもの」
「確かにそうかも!」
「え?何言ってんだ?あんなコロコロ変わってるのに」
「「え?」」
小蘭
「猫猫本気でいってる?壬氏さまニコニコはしてるけど目が笑ってないよ。ねぇ。」
子翠「うん。もしかして猫猫って壬氏さまと仲いいの?」
「誰があんな人と。さっきだって楼蘭妃が私のことを欲っしてるとか冗談言うし。」
子翠「それって壬氏さま本人に聞いたの?」
「あぁ。」
っ!ウソ!あの壬氏さまが侍女本人に直接言うだなんて
「もうこの話はいいだろ。」
「ん〜そうだね。あっそうだ!猫猫知ってる?今度キャラバンが来るんだって」
「あぁ聞いた。」
二人は今度来るという商人達のキャラバンの話を始めた
子翠「ごめん。私そろそろ戻らなきゃ。じゃあね。」
「そっか。またねー」「また」
小蘭は元気に手を振りながら
猫猫はペこりと頭を下げて送ってくれた。
あぁなんか今日は疲れたもう帰ろう。
「ハァ〜帰って寝よう…」
私は虫探しをするのも忘れ宮に戻った。
終わり