刀オタクが異世界転移したので剣豪を目指します   作:かんせつ

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第百二十六話

エラムから言われた事実。私は異世界に転移したわけでなく、起こるであろう未来の出来事が起きた後の世界にいるのだという。

正直わかんない。頭の出来も良くないことは自分が一番わかっている。だからと言って全部がすぐに信じれるわけでもないけど・・・。

「似てるよなぁ・・・」

『教えるのは明日から。まず一回、頭の中を整理してきてください』とエラムに言われたので今は自分の部屋にいる。

頭の中では言われた事が色々グルグルと回っていた。だけど、エラムの目だけはずっと引っかかっている。

凄く頭が切れる人が共通点を偽って偽の情報を植え付ける、みたいな話があったような無いような・・・。

出も正直、一番怖いのは全てのことが本当なら私一人の存在が世界を変えてしまっていたということになるのだ。私はただちょっと刀が好きなだけな一般人だった。だけどこの世界に来てから、ずっとゲーム感覚でいたと指摘されれば反論する余地はない。だけどゲームのように簡単に正解が見えないのだ。

獣、動物たちがされてきたことは否定できないしそれに憎しみを抱いているのだということをとやかく言える立場ではない。だからと言って魔獣が生まれる前に異獣とか言うのを倒せるのかと言われればわからない。

遭遇したことが無い未来で戦う敵。

「・・・というかどうやって戦うの?」

そう、なんといっても私のいた世界では今私が持っている武器はもれなく銃刀法違反の代物である。

こっちの世界の物を持っていけるのか、持って行ったところでタイムパラドックスなんかが起きないか。

色々と気になるところはある。それに私の世界にはまだ『魔の力』は存在しない。一体どうやって戦えばいいのやら・・・まずそこをエラムに聞いてみるとしよう。と、考えをまとめようとしたが・・・。

「眠れない・・・」

気になって仕方が無いのだ。だからと言って今から押しかけるのもなんだし、だからと言って相談できる相手もいないし寝ている時間だ。私にできることは夜明けまでごろごろとベットの上で転がることぐらいだった。

「と、いうことがあったんだよ。どうしてくれるんだよぉ・・・」

「・・・特に何も」

「ひどくない!?一気にエラムが脳にざっくり入れて来たから夜も眠れず・・・」

「それについてはいずれ通る道なのです。しょうがないとあきらめてください」

「ぬぅ・・・で、今日から色々と教えてくれるんだよね?」

「えぇ。といってもどこから教えたものか・・・」

「まず最初に。どうやって元の世界で異獣とか言うのと戦うの?銃器は当然無理だろうし刀だって手に入らないよ?」

「・・・そのですね、原理がまったくわからないので説明し辛いのですが・・・金属バット数本を纏めたら刀になったらしいんです」

「・・・why?」

「いや、私に聞かれても・・・」

「金属バット片手にならぬ金属バット数本まとめて刀にする?どうやったらできるんですか・・・」

「教えると言ってすぐに頓挫してしまいましたね・・・」

「ぬぅ・・・ん?もしかしてもらった加護とかいうのも一緒に持って帰ったのかな?」

「恐らくそうでしょう。あなたは数多くの異獣に有効な武器を生み出しましたから」

「・・・具体的には?」

「聖剣や聖斧。聞いた話では末期には引きこもってひたすらライフルの弾頭を作っていたとか」

「後ろの事はひとまず置いといて・・・聖剣を私が作ったって?」

「はい。そう聞いています」

「・・・私のチョイスどうなってるんだ?どうせなら刀を打つだろうに・・・はっ、もしかして刀は異獣には有効ではないというのか!?」

「・・・真実を話せば聖剣の元の形は刀です」

「どー考えたってありゃ刀じゃないよ。断言できるよ」

「それが刀なんですよねぇ・・・今の魔王が細工をして余計な金属で覆われているんです」

「・・・なら作ったのはいつ頃なんだろう。そこんとこはわからない?」

「・・・刀に関してはあなたが好き勝手作りすぎたので判別がつきません。ただしあなたが作った中の最高傑作と言っても過言ではないでしょう。だからこそ妖精の力が宿っていてそれを恐れた魔王が細工をしたわけですから」

「うーん・・・実際に触って鍛造というか打ち直しというかやってみたけど、今感じるような力は実感できなかった気がするなぁ」

「そういえば聖剣の修復に携わったんですっけ。多分、打ち直しどころか全く別物、魔王の細工を良い意味で利用して新しい聖剣に作り替えたんだと思いますよ」

「え、そうなの?」

「元々あなたが作った武器は誰でも使えるような物でした。それが使い手を選ぶような意思のような物を持っていた時点で別物と言って差し支えないでしょう」

「そういえば私がこの世界に来て作った刀が意思みたいなの持っているような気がするんだけど、

正体わかる?」

「それ、妖精になりかけている存在ですね」

「妖精?そういえば初代勇者は私なんだっけ。そんで妖精は初代勇者である私が生み出した・・・。つまり妖精の正体は私が打った刀ってことか」

「そういうことです。契約できないなどと言われていますが、実のところ必要な媒介が無いからできないだけなのです」

「媒介?」

「刀のように打たれた金属類の事です」

「・・・よくファンタジーじゃ妖精は金属を嫌うって聞くけどそこんとこは?」

「ただ便宜上妖精と呼んでいるだけで本当の妖精なのかはわからないですね」

「ふーむ・・・」

「それと、妖精についてわかったのなら、妖精郷に行かないといけません」

「妖精郷に?どうしてまた」

「そこに、原初の妖精の宿主があるからです」

「原初の妖精の宿主?」

とりあえず言われるがままに私はファティに妖精郷に案内してもらうのだった。




お待ちしていた方へ。非常にお待たせしてすみません。これからもペースが崩れるでしょうが、どうかご容赦ください
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