刀オタクが異世界転移したので剣豪を目指します   作:かんせつ

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第十五話

レオ王子の刀の試し切りに参加することになった私は朝早くから集合場所の王都の門付近にいた。

「おや。シズネが一番乗りか」

少ししてウィリアムさんがやってきた。

「おやもう揃ってるのか」

さらに少ししてから近衛のお供を引き連れてレオ王子がやってきた。事前に説明が合った通り、レオ王子が用意した馬車で道中進むことになった。馬車には私とウィリアムさんとレオ王子。近衛のお供の人は馬で移動だった。

「シズネは一体どんなところを旅していたのかい?」

いきなりドギツイ話題がきた。私は流浪の民出身とはなっているが実際は旅などしたことはない。故に旅の話など全く持ってできなかった。それでも修学旅行の話を脚色してなんとか話をつなげることができた。

目的地には半日で着くとのことだったので、色々と冷や冷やした旅路ではあったがウィリアムさんが色々と話してくれたおかげで楽しい旅路であった。

「殿下。そろそろ魔獣の森付近となります」

「よし。打合せ通り待機の人間はここで野営の準備を。俺たちは魔獣を狩りに行く」

私とウィリアムさん、それからレオ王子に近衛の人が二人の計五人で森に入ることになった。

森に入ると近衛の一人が杖を構えて何かをつぶやいていた。杖からは間隔をあけて波紋のようなものを発していた。

「あの、近衛の方が使っているのって・・・?」

「あぁ、あれは魔獣探知の魔法さ。あぁやって周囲の波を感じ取って魔獣を探すのさ」

「殿下。ここより左に複数の魔獣の反応を確認しました」

「よし、進もう」

近衛の人を先頭に私たちは森の中を進んでいく。すると聞いたことがある鳴き声が聞こえてきた。

「ゴブリンか」

「先に言っておくが、シズネ。君がいたゲーンの町近くに住むゴブリンとあのゴブリンはレベルが違う。戦い慣れたゴブリンだ。しっかりと構えておくように」

横からウィリアムさんが注意を伝えてくれた。≪慧眼≫でゴブリンを見てみるとレベルが12から14と表示された。私は鍛錬を積んできて今はようやくレベル4。レベル差があるものの、レオ王子やウィリアムさんがいれば大丈夫だろうか?

「よし、まずは俺とシズネで切り込む。ウィリアムたちは手を出さないでくれよ?あくまでもコイツの力試しだから」

と、いう訳で私とレオ王子で切り込むことになった。見つけたゴブリンは五匹。

「俺が右の二体をやるからシズネは左の二体を頼む。一番奥にいる奴は先に手が空いた方がやるということで」

「了解です」

打ち合わせは済み、私たちは刀をすらりと抜いて構えた。

「いくぞ!!」

レオ王子ど同時に茂みから飛び出して一番近いゴブリンに斬りかかった。まず奇襲で一体ずつ倒すことができた。そして次のゴブリンは仲間が突然仲間が倒されたことに混乱することは無く、武器を構えて近寄ってきた。

(相手は尖った木の棒が武器。刺さると当然痛そうだけど、雫で受ければすぐに斬れるはず)

ゴブリンが突きを繰り出してきた。それを私は≪慧眼≫で先読みし、横にするりと避けて返す刀で木の槍を真っ二つに斬り払った。武器を失くしたゴブリンはあわてず噛みついてくるがそれも避けて地面にぶつかって動きが止まったところを背中から突き刺し、倒した。

レオ王子の方を見るとすでに二体のゴブリンを倒して奥の残り一体を倒しにかかっていた。小さい頃から剣の腕を磨いていたレオ王子が不覚を取るはずもなくすぐにゴブリンは討伐された。

「いやー。これは本当に良い剣だ。あまり力を入れずともバターを斬るようにゴブリンを斬ることができた。これはまさに業物だ」

「おほめにあずかり光栄です」

「んじゃ日暮れまでにどんどん狩るとするか」

その後もレオ王子とともにゴブリンを斬り続けた。後から数えてみると拾った魔石からして10体ほど倒していた。おかげでレベルも5に上がっていた。そして夜は野営地で過ごすことになった。一応今日参加した面子の中で女性は私一人だけだったため専用のテントを用意してもらった。とりあえず、夕食は豪華とは言えないものであったが、会話に花を咲かせて楽しく食べることができた。

その晩慣れないテントでの睡眠となったが、疲れもあってかすぐに眠りにつくことができた。

 

そして翌朝。朝食を食べてから私たちは王都への帰路に就いた。レオ王子は打った刀に満足した様子であった。そして私たちは昼過ぎに王都に着いた。私たちは王都の門で別れた。その後は私は冒険者ギルドに行き、魔石を換金してもらった。レオ王子から大金を貰った身であるから換金額はかなり小さく見えたが、お金はお金である。節約を心がけ、貯めておいていざというときに使う。それが私の信条である。その後は王都を少しふらついた後、夜になって泊っている宿に入って眠りについた。




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