私を含めたゴブリンの巣討伐パーティーはゴブリンを見たという盛を探索することになった。そしてすぐにゴブリンと遭遇することになった。
「よし。エラム。いつものを頼む。アリムとシズネは攻撃準備」
ライトさんがエラムさんに何を頼んだ。とりあえず私は雫を抜刀して構え、合図を待った。するとエラムさんんが何かをつぶやくと、周囲に落ちていた小枝や木の葉が浮き上がった。持っている杖が光っているあたり、魔法の用だった。そしてそれを付近をうろついていたゴブリンに向けて放出した。
「ギィ!?」
突然の攻撃にゴブリンたちは慌てふためいた様子を見せる。
「よし、アリム、シズネ。突撃だ!!」
ライトさんの合図で私たちはひるんだゴブリンたちに攻撃を仕掛けた。私はゴブリンに近づいて雫を一閃。するりとゴブリンが真っ二つになる。≪慧眼≫で見た限り、以前行った魔獣の森のゴブリンよりもレベルは低かった。故に簡単に討伐することができた。五体いたうちの三匹を私が。後は一体ずつライトさんとアリムさんが仕留めていた。
「いやーシズネは強いな。俺たちが一匹やる間に三匹もやるなんてな」
「そうね。Fランクにしてはやるようね」
「どっかの傭兵だったりしたのか?」
「まぁ、色々ありまして・・・」
「まぁ、今はいいか。ゴブリンの足跡を探してゴブリンの巣を探すぞ」
私たちは森を散策し、ゴブリンを見つけたら同じ方法で倒していった。そして攻撃されがゴブリンが逃げようとしていた方向に進んでいきと少し切り立ったt崖があり、そこに洞窟があった。洞窟の入り口にはゴブリンが数匹立っていた。
「あそこがゴブリンの巣だな。エラム。できるだけ枝とかを保持しておけ。立っている奴らは俺たちだけで仕留める」
私とライトさん。それからアリムさんで入り口のゴブリンに攻撃を仕掛けた。少しは抵抗されたものの、これを無事討伐することができた。しかしライトさんが腕に切り傷を受けてしまった。
「ライト!!すぐに治療するわ」
どうやらミーンさんは治療師のようだった戦闘に出ていなかったのはそのせいか。すぐにライトさんの傷も塞がり、私たちは洞窟を進むことになった。エラムさんの魔法で洞窟を照らしながら私たちは洞窟を進んだ。すると進路の先がやけに明るい光を発していた。
「待て。とりあえず様子をうかがうぞ」
少し飛び出した岩陰から先を覗いてみると二十体くらいのゴブリンが座ったり寝転んだりして休んでいた。そして部屋が発していた光は松明によるものだった。そして部屋の奥に暗い通路が一つ。それからその付近にひときわ違ったゴブリンがいた、骨などで装飾された飾りを身に着けていた。
「ゴブリン・マジシャンか。面倒だが巣を作るなら予想はできていた」だがゴブリン共は油断している。エラム、持ってきた枝を全体にばらまけ。その後は魔法で、援護とミーンの守りを頼む。アリム、シズネ。殺気みたいに突っ込むぞ」
≪慧眼≫によるとここにいるゴブリンは森にいたゴブリンより少々強いくらい。ゴブリン・マジシャンというのが少し群を抜いて強いといったくらい。数が多いのが難点だが多分大丈夫だろう。
「いきます」
アリムさんが魔法で浮かせて持ってきた枝や木の葉を休んでいたゴブリンめがけて放出した。突然の攻撃にゴブリンたちは慌ただしくなるが、混乱するとまではいかなかったようだ。
「よし、行くぞ!!」
森では混乱していたゴブリンを討伐していたが、今回は混乱している様子が見えない。辛い戦いになりそうだと実感した。事実、ゴブリンとの戦は膠着する一方だった。私は攻撃を当てることができれば一撃で倒すことができるが、何分数がいるわけで攻撃の隙を伺うので精一杯だった。ゴブリンたちは長い木を使った槍で武装しているために刀で近づくのは勇気とリスクが必要だった。
「くそっ。まさかこいつら戦い慣れてるのか!?」
ゴブリン・マジシャンと呼ばれたゴブリンが杖を振り回しながらゴブリンの集団を操る。そして私たちが攻撃の隙を得たと思うとそこへ火炎弾を撃ち込んでくるという厄介な展開となりつつあった。こちらもエラムさんの魔法で攻撃しているが、そのカバーもライトさんだけで私とアリムさんは何とか自分の力で戦えているといった感じだった。
「クソッ頭を狙うしかないか!!」
一応戦況は見えているようで、ライトさんは押し寄せるゴブリンから離れてゴブリン・マジシャンめがけて突撃を試みた。エラムさんが必死にゴブリンたちへ魔法の攻撃をしかけ、ライトさんへ寄るゴブリンを防いでいた。そしてライトさんはなんとかゴブリン・マジシャンに肉薄する。ゴブリン・マジシャンも火炎弾で攻撃をするが、それをライトさんは避けて、剣を振りかざす。
「ギァァァl?」
ライトさんの剣はゴブリン・マジシャンの左腕を斬り飛ばした。そして追撃をしようと試みるが火炎弾に阻まれる。
「ギィ、ギァ!!」
何か後ろにゴブリン・マジシャンは叫んだ。するとズシンという音が聞こえた。そして何か硬い物を引きずる音が聞こえてきた。そして出てきたのは体長3メートルは肥えていそうな巨大な生き物だった。
「ゴ、ゴブリン・チャレンジャー!?」
ライトさんが何かにおびえるように叫んだ。逆にゴブリンたちはそのゴブリン・チャレンジャーとやらの出現で雄たけびを上げていた。どうやらソイツがこのゴブリンの長のようだった。
「ライト!!チャレンジャーがいるなんて予想外よ。ここはいったん退きましょう!!」
「あ、あぁ!!」
退こうとするが、ゴブリンたちがここぞとばかりに猛攻撃を加えてきた。私は突き出される槍を斬り払いながらなんとか入ってきた入り口へと向かった。するとミーンさんが何かを投げた。それは私の近くに落ちると破裂し、煙をと何かの臭いを生み出した。
「ライト!!」
煙に紛れて私たちは退却しようとするが、なぜか煙があるというのにゴブリンが私めがけて襲い掛かってkるう。慣れぬ視界で煙から繰り出される槍をギリギリで避けていく。それでも革鎧が傷ついていく。煙が晴れたころにはライトさんたちはいなくなっていて私一人になっていた。
「えっ・・・?」
そして私一人に狙いが絞り込まれゴブリンたちが一斉に襲い掛かってくる。私は包囲されて狭い洞窟の入り口にも行けない状態だった。しかし少数ではあるものの、武器である木の槍を斬り折っているためなんとか応戦することはできていた。そして少し戦って、周囲のゴブリンの槍を斬り終えると私は一気に攻勢に出てゴブリンを討ち取る。そして空いた空間に入ってくるゴブリンは歩くだけで攻撃にまでは転じれない。だからそこを突いてさらにゴブリンを討ち取っていく。そして無我夢中に戦っていると周囲にゴブリンがいなくなっていた。確かな記憶はないが全てを斬った間隔はある。しかしかなり疲れてしまった。
だがゴブリンの方も変化があった。ゴブリンの体液でまみれた私を見てゴブリン・マジシャンはなぜか怯えていた。だから簡単に討ち取ることができた。だがまだ問題はあった。チャレンジャーと呼ばれた個体が私の前に立ちはだかったからだ。
チャレンジャーは巨大な剣を持っていてそれを振り回してきた。
(でかい剣といっても錆び付いている。あれなら簡単に雫で・・・!?)
チャレンジャーの攻撃に合わせて雫を振るうが、予想に反して雫は弾かれ、私は大きく態勢を崩してしまった。それでも大ぶりな剣だったため追撃には間に合った。
「あれは・・・闘気?」
よく見るとチャレンジャーが持っている剣が白く光っていた。ウィリアムさんから教えてもらったのだが、闘気は色で判別され、一番低い白。そして黄色、緑、青、赤の順に高くなり、最上位に紫があるという。私はまだ闘気を会得していない。闘気はたとえ白と闘気無しが戦ってもかなり差が出るという。つまり闘気を使えない私は不利であるというわけであった。
「グルァ!!」
雄たけびを上げてチャレンジャーが剣を振るってくる。しかし大ぶりなので後ろに下がることで避けることはできた。そして大ぶりな攻撃の一瞬の隙を突いて私は地を蹴って肉薄する。
あれ、こんなに私動けたっけ?
そういう考えはすぐに捨てて雫を突き出す。私の突きはチャレンジャーの足にしか届かなかった。しかしそれだけでチャレンジャーに膝を突かせることができた。バランスを崩して倒れるチャレンジャー。その倒れてくる巨体を避けて私は地に着いたチャレンジャーの首を思い切り斬りつけた。なんか首を切断することができた。
人型の首を斬るというのに多少は抵抗があったはずだが、すんなりと斬ってしまった。私も戦いの世界に浸ってしまったということだろうか?
首を斬られたチャレンジャーの身体は塵となって消えた。しかし斬った首は残った。ヘルプで調べてみるとチャレンジャーという個体は冠個体と呼ばれて特殊な個体であり、冠個体は倒しても体の一部が残るらしい。私はとりあえず周囲の安全を確認してからゴブリンの魔石を全て拾った。そして部屋の奥の暗い通路を進んでみた。そこには一つの部屋があった。チャレンジャーの部屋だったようだ。そこには獣の角や皮などが保管されていた。私は戦利品を全て空間収納に突っ込んだ。そうして私は洞窟を後にした。
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