講義が終わってから数日後。再び集められた私たちは炉の準備が整ったとのことなので実際に鋼を作ることになった。前日に明日ぐらに完成するだろうという報告は聞いていたので、ゆっくりと寝て、三日三晩の作業に耐えられるようにしていた。
「おい・・・本当にこれでいくのか?」
鍛冶師の人たちからは疑問の声が上がる。
「でもこれしか方法が無いので・・・」
とまぁ軽くあしらう程度にしておく。鋼作りに手加減はしないのだ。
私は炉に火を入れるように指示する。
「これより作業を始めます。水分はこまめにとるように。食事は携帯食で。脱落者は急いで離脱させるようんひお願いします」
そして一定間隔で木炭と鉄鉱石を入れるように指示。
「いいですか。炎の色を覚えておいてください。これでしか期は測れないので」
嘘八百も良いところだ。私にはスキルがあるからわかるだけでスキル無しに見たら何がなんだがわからないだろう。
そして作業を開始して7,8時間が経った頃。次の段階に移る
「そのまま鉄鉱石を一定間隔で投入し続けてください。それから下の穴から液体がでてくるはずが、分かってると思いますが触らないように。超高温の液体ですので。それから鞴で風を送ってください」
言われたとおりに作業が進むのは良い物だ。そうしていると火が暮れてきた。さて、何人脱落者が出ることやら・・・。
そしてまた数時間が経過した。すると炉に変化が起きる。
「おい、炎の色が変わったがどうすりゃいいんだ?」
「そのまま作業を続行させてください」
そして一昼夜をかけて炉の温度を最高潮をキープさせ、鉄の還元率を高めた。そして見物の鍛冶師の人たちから何人か脱落者が出ていた。そうして二日目の夜更けに作業は最終段階へと入るのであった。
「投入する鉄鉱石の間隔を短くしてください。それから炉の壁には決して当てないように」
最後の下り期に入った。ここまででやっと一日と半分。そして今からそのもう半分を過ごすことになる。
そうして再び一昼夜を過ごし、最後は鉄鉱石の投入もやめて、燃焼するのを見ているだけだった。
炎が弱まってくるのを見て、私は炉の壁を壊すように指示すう。壁を壊していくと、煌々と光を放つ塊が見えてきた。そしてその塊の下を少し彫って鎖を通して、炉があった場所から引っ張り出した。
そして空間冷却の魔法を設営してもらい、冷却を待った。
そして私たちは一日休憩をとって再度集まった。
「どうでしたか?私の製法は「
「確かにヒデェ作業だったな。あんな作業やったことがねぇ。だができる鋼の性能は知ってる。あれだけ良い鋼を作るなら目をつぶる方がいい。ただ・・・」
「ただ人手がかかるのが難点だな。少しは人員を減らせそうだが、最低でも三日寝ずの作業ができる奴がいないとダメだ」
「それに空間冷却を使える魔法使いも必要だ。魔法はからっきしの連中が多いからこれは外部に求めるしかないな」
様々な意見が飛び交う。流石は職人といった感じだろうか。
結果として鋼の製造には複数の鍛冶師が出資して作ることになり、作成した鋼は参加した鍛冶師で分けるという仕組みで決まった。分けられた後は売るも使うも自由となる。だが参加した鍛冶師は少ない領ではなるが、鋼の使用料を祓うことになる。それは巡り巡って私の懐に入る算段であった。こうして不労所得が手に張ったのであった。
しかし喜べない結果もあった。もし私が工房を持てるようになって刀を作ろうと思っても鋼を作るのにあれだけの人員がかかるとなると相当厄介な問題となる。いくらかは私一人でできそうでもあるが、最後の空間冷却の魔法だけは習得していないので手詰まりである。故に魔法学校に行ってなんらかの手がかりをつかまないといけないのであった。
そうして考えて少し。私はエラムと一緒に魔法学校を訪れた。エラム曰く空間冷却の魔法はかなり高難度らしく、まずは基本を覚えないといけないとのこと。というわけでおさらばしたはずの講義を受けることになった。
まぁ、やることは実技なので眠る暇などないのだが・・・。
「・・・であるからして氷結魔法はより鋭いものが求められます」
とりあえず氷属性の魔法を教わっていた。まずは氷の塊を打ち出す魔法、『アイスアロー』を教わってい。
といってもなかなかうまくいかないものであった。エラムはとっくに習得済みらしくこれ見よがしに魔法を放っていた。
「こん・・・のお!!」
とりあえず気合で撃ってみた。すると私の手から氷の塊が発射された。
「うまくいったみたいですね、シズネ」
「うん、やったよ、やった!!」
それからは何度も魔法を発射して感買を覚えていった。一々噛みそうな詠唱を唱えながら数をこなしていった。そしてそんなことをしているうちに授業は終わりとなった。
魔法を撃っていて思ったのだが、剣豪もかっこいいと思ったけど、魔法剣士というのもかっこいいなぁと少し思ってみてみたり・・・。
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