刀オタクが異世界転移したので剣豪を目指します   作:かんせつ

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第二十七話

朝。私は一人ぼっちの家で目を覚ました。宿でも一人部屋ではあったが、部屋に誰もいないというのは例え他人であったとしても寂しいというものであった。

今日は競売当日である。私たちはいつものように冒険者ギルドに集まってから競売の会場に赴いた。出品者特権で入場券を得ることができて実際の競りにも参加できるようだ。といっても欲しい物はそうそう出てこないというのが当たり前なのだが・・・。

「それにしても多いですね。それに着飾っている人も多い・・・」

「なんか私たちが出した岩熊の皮、かなり貴族の間で話になってるようだよ」

これはレオ王子からの情報。

「さてどのようなものが出品されるのか・・・」

「さぁさぁお集まりの皆様方。長らくお待たせいたし巻いた。これより競売の開始でございます」

その合図を切りに様々な品が出品され、購入されていった。

「続いてはこちら!!本日の目玉商品!!黄金を食べるという魔獣。ゴールドプレデターの魔石です!!」

次に出品された魔石は本当に黄金に輝いていた。普通の魔石が紫などの色をしているのは知っているが、食べた物によって魔石の色が変わるのか、興味があった。武器を作るのに使えば黄金色に染まるのであるのだろうか?

「1100万!!」

「1100万!!これ以上はいませんか?では1100万で落札です」

その魔石は1100万ゴールドで落札された。今度から貴重そうな物をゲットしたら競売に売るのもいいかもしれないと思った。

「それでは本日の目玉商品はまだまだございます!!通常よりとても大きい岩熊の皮でございます」

「来たな・・・」

「いくらになるんでしょうか・・・」

「こちらは先日討伐されたばかりの岩熊の皮でございます。見てもわかる通り一般的な岩熊の皮の約二倍の大きさを持つこの皮。それでは開始します40万からスタートです」

「え、40万からスタートなの?」

「ふむ・・・安易に素材屋に売らずに競売に出したのは正解だったかもしれないな」

「60万」

「65万」

どんどんとお金が積みあがっていく。

「70万」

「70万。これ以上はいませんか?では70万で落札となります」

「70万、70万だよ!!」

「規定で売り上げの一割は引かれるけどそれでも63万。大儲けですね」

それからもつつがなく競売は続く。まったく見たことが無い商品などを目にし、購買意欲がそそられたがそんな金額はどこを叩いても出てこない。とりあえず指を咥えてみていることにしていた。

「それでは売上金63万ゴールドとなります」

競売が終わった次の日。落札金額を受け取った私たち。

「とりあえず当面の資金は困りませんね」

「あ、そのことなんだけどさ・・・。みんな宿ってどうしてる?」

「うーんちょっとボロの宿に泊まってますが?」

「私は普通のところだな」

「ちょっと色々あってさ、家を手に入れたんだけど・・・一緒に住まない?」

「ちょっとで王都に家は持てんぞ・・・。それで、いいのか?」

「うん。今日朝起きた時に寂しくてさ・・・」

「いいんですか?」

「うん。部屋は空いてるし」

「宿代も馬鹿にならんからな。世話になる」

「よろしくお願いします」

「じゃぁ、案内するね」

こうして私は二人を家兼工房に招待した。

「ほー。これは貴族屋敷か?」

「あ、やっぱそう見える?」

「まさか知らずに手に入れたのか?」

「うーん。物件選びは他の人がやったんだよね・・・」

「一階は・・・工房ですか、これ」

「うん。実は私鍛冶師でもあるんだよね」

「ほう。鍛冶師なら冒険者よりも安全に稼げるだろうに」

「うーん素材を集めるのにも冒険者って必要だし(適当)」

「しっかし部屋も広いな。工房の新品のにおい、部屋の装飾や広さから考えて貴族屋敷を改造したのかもしれんな」

「うーん、そっかぁ・・・」

レオ王子!!一体どんあ物を作ってくれちゃったんですかぁ!?

「とりあえず部屋決めは終わったな。しかし・・・」

「料理が全員できるとは・・・分担どうします?」

「三人いるし一日交代で回すのが一番だろうな」

「ならそうしよう。食費は三人分割でいいだろう」

こうして新しい生活が始まったのであった。

一応ウィリアムさんを最初に誘ったのだが・・・。

「流石に年頃の女性と同じ家に住むわけにはいかないだろう。パーティーメンバーを誘うのがいいだろう」

と、断られたのであった。ともかく新しい生活が始まるのであった。




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