刀オタクが異世界転移したので剣豪を目指します   作:かんせつ

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第七十二話

静音がやらかした当日の夜。静音は夢を見ていた。辺り一面の燃え盛る炎。ただそれだけの夢だった。

夢から目覚めて朝。静音は予感がした。静音は朝食を食べてからすぐに訓練場に急いだ。

そして素振りをしながら練習すること少し。静音の身体を炎が包んだのであった。

静音は炎の魔力を獲得したのであった。原因は不明であるが、静音には一つ確信があったのだ。

以前雷の魔力を獲得した前夜にも夢を見た。おそらく魔力を獲得できる段階になると特殊な夢を見るのではないかと。

「うーん炎の魔力かぁ・・・。鍛冶師としてはありがたいと言いたいところだけど、使いどころがわかんないなぁ・・・」

取り合えず色々と試してみた。斬撃波に炎を混ぜてみたり、足踏みの時に爆炎を使って重さを足してみたり。

やれるだけのことはやってみたがわかったことは衝撃に対して有効であるということがわかったのである。

剣閃が触れる瞬間。間合いを詰めたり、踏み込むときの足さばき。こういう時に炎の魔力を使うと効率が良くなるのであった。

また一つ新たな力を獲得したわけだが一向に傾向がわからないのであった。事実クランのメンバーからは羨ましがられた。

ただ一つ静音には疑問があった。ので・・・。

「団長と手合わせ、ですか?」

「そ。もしかしたらってね」

「理由をお聞かせ願えますか?」

「昨日強い人と手合わせしたんだよね。その人が属性の魔力を持っているのかは知らないけど、実力があったり魔力を持っている人と手合わせしたら体の中の何か目覚めないかなって」

「なるほど。ではやってみましょうか」

そうして静音とアリムスの手合わせが始まった。戦いはそれぞれの内側が現れていた。

見てくれに囚われずただ相手を仕留める剣技の静音と流れるような剣技のアリムス。

状況は静音が一方的に攻めたてアリムスがそれを受け流していくという構図であった。

それから静音はアリムスの中の何かを目覚めさせるべく雷の魔力を発動させた。

そのまま静音の剣閃はアリムスが耐えきれる物ではなくあっという間に勝負はついた。

「ここまでだね」

「ありがとうございました。一つ、わかったことがあります」

「何かわかったの?」

「雷を纏った団長の一撃を受けるたびに何かが浮かぼうとしている感覚を覚えました」

「ほうほう・・・もしかしたら何かあるかもね」

「そうと聞いちゃぁ黙っていられないな。団長。俺とも一つ頼む」

「いいよードンドン回していこう!!」

こうして静音はクランのメンバーとの手合わせを行っていった。剣技だけなら互角、あるいは上回られることもあったが魔力を使ってしまえば静音が圧倒的に有利であった。それでも普段手合わせをしたことが無かったため静音も良い経験ができた。

そして次の日。ばらつきはあったものの数人が属性の魔力を獲得することができた。

アリムスは水。ダンは風。リーシャは地の魔力を獲得した。これで少しは戦力が整ったはずである。

しかし全員が自分を守れる技術を上昇させれたわけではないため油断はできなかった。

とりあえず魔力獲得組の実戦のために遠征に行きそこで力の底を見ることにしたのであった。




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