ワイ、あのカッコ良すぎる主人公、上条当麻の親友になってた件 作:箱箱さん
過去、最高に長いです。サッポロポテトでも食べながらゆっくり見てくれると幸いです。
「今日は本当に助かったじゃんよ」
一方さんと打ち止めちゃんと別れた後。病院の片付けを手伝っていると黄泉川先生に話しかけられた。
「いえ!全然大丈夫です!」
「村山は、本当にいい奴じゃんよ。それなのに欲望の化身とかやべー奴とか酷い噂が飛び交ってる。なんでサイコパス村山なんて言われてるのか解らないじゃん」
ホ、ホントにそうっすよねぇ(目逸らし)
「あれですよ、噂なんて一人歩きするもんですよ」
ワイは黄泉川先生の目を見ながらそうキリッと答えた。
「うん。まあ・・だからといって『成人女性とホテルから出てきた』と言う噂についてはしっかり答えてもらうじゃんよ?」
嗚呼あァァ!!!!!!!!何故!?何処からのリーク情報なんや!?
「根も歯もない・・噂ですよ」
「『公園で女性の服を剥ぎ取った』という噂もあるじゃんよ?それもホテルから出てきた女性と同じ。・・時間的にホテルに入る前じゃん?」
なぁ〜にこれ。 :(;゙゚'ω゚'): 現行犯か?ワイ。ここで終わるんか?
あれするか?マジで魔神さんに土下座して、[劇場版、ワイ。ノーウェイホーム]するか?
いや!大丈夫や!
「う〜ん。本当のこと言えば、あながち間違ってないんですよね」
「・・・・・」
黄泉川先生が素敵な笑顔で手錠を取り出した。 ほほ〜ン。ちょっと逮捕されてみたいかも(ヤベェ奴)
「えっと、その方、お酒大量に飲んだらしく、すごく体調がわるかったみたいで顔を洗ってもらうために公園に連れて行ったんですよ。そしたら酔いがまだ覚めてないのか衣服脱ぎ始めちゃって・・慌てて衣服着せたんですけれども、んでホテルに関しては・・・」
「ホテルに関しては?」
ああ!!ダメだ!ホテルに関しては言い訳が思いつかねぇ!話したいんだったらそのまま公園で話せばいいし、ワンチャンあるかも!?とおバカな考えで断らずにホテルに向かったって理由が無きにしも非ず!
「えっと・・・ちょっとその方が無防備すぎたので・・ホテルまで付き添ったんですよね。んで・・その方が教師を務めていた時があったらしくて、ホテルの中でお礼としてお悩み相談を・・・ワイに悩みはあんま無かったのでただの雑談になりましたけれども・・本当ですよ!?」
そ、そうや!何を動揺する必要がある!?ワイは木山先生に対して不埒な行為はしていない!これは断言できる!この事実を使うんや!
「えっと!疑うならそのホテルを調べてもらっても構いませんよ!指紋でもDNAでも」
「ああ、もう調べ尽くしたじゃんよ」
( ^ω^ )うん?
「村山。人を助ける行為は素晴らしいけど、疑われるような事をしたらダメじゃんよ?そんな奴じゃ無いって知ってたから鎌をかけたじゃん?それに、普通は未成年の男子と成人した女性がホテルに入るなんて、おかしいじゃんよ。でも、事実を知れたし自分は作業に戻るじゃん」
美しい笑顔を向け、先生は去っていった。
「え、あ、ありがとうございました!!!!!!!!」
ワイは完璧な礼をして、先生が見えなくなるまで礼を続けた。もし黄泉川先生が居なかったら、ワイは・・・わっぱをかけられて・・・・
こ、怖すぎぃ! 村山修司は恐怖した。
《数時間後》
窓ガラスの破片、ヨシ! 崩れた瓦礫、ヨシ! 大方片付いたゾイ!!
学園都市の機械はやっぱりすごいっす。普通、何日もかかる復旧作業を夕方までで、ある程度終わらせてしまった。科学の力って偉大やな。もちろん魔術もだけど。けど魔術の存在は学園都市では全く知られてないゾ。確か13巻の0930事件で、学園都市は『魔術』を違う能力開発として発表してたんよな。やっぱ隠したいんすねぇ〜。
んで、そんな魔術というビックな情報を特殊回線の電話で大悪魔さんに教えられるワイ。魔術は存在するよ〜くらいの説明だったからルーンがどうとかの説明は受けてないゾ。 でもなんで存在をワイに教える必要があるんですか・・?
はぁ・・・・トラブルよりT○loveるの方がいいゾ(爆弾発言)
まぁ前も言ったかもだけど、アレイスターさんって学園都市のことを
『上条当麻を誘致し、活躍させるためだけに作った箱庭』って言うてましたから。
つまり、ワイがいろんなトラブルに巻き込まれるのは、全部アレイスターさんの所為です(とばっちり)・・・ん?ワイが招いた事?まっさか〜
そんな事を思いながら、ワイは自分の病室に足を運ぶ。ね、眠いゾ。今日一日動きすぎたかな?
ワイは自分の病室の前に来ると、扉を開け、ベットに倒れ込んだ。
( ˘ω˘ )スヤァ…
《隠世》
「村山ちゃんは贅沢言い過ぎ」
「そうね。もう少し弁えた方がいいかしら」
「私にも了承出来ないことはある」
「すいまっせん!!!!!!!!」
ワイは何もかも曝け出さないといけないという事らしい
ここは、隠世。今は高級そうな大きいテーブルの前に、ワイと魔神さん達がそれぞれ椅子に座って話し合っています。
「あの・・神様の前で本当に不浄で申し訳ないのですが、自分も思春期の男でして・・見守って貰えるのは何とお礼を申し上げればよいか、感謝の極みなんですけれども3大欲求のあの・・」
ああああ!!言ってて自分で恥ずかしくなってきた。顔を前に向けれねぇ・・
「いいじゃん。村山ちゃんは気にし過ぎだよー」
「私も別に気にしないけど・・」
「村山、お前は自分自身で『こまけぇこたぁいいんだよ』と言っておきながら一番細かい事を気にしているぞ?」
「いや!?程度ってものがあるじゃあないですかぁ!? 細かいですかねぇこれって!?」
どうすれば良いんや・・・ぐぬぬ・・・
いや、待てよ。・・もういいんじゃないかな。プライバシー、プライベートが少しなくなるだけで、メリットの方が強いんジャマイカ? 今回の病院での一件、主にどういった事をされたのかは解らないが、助けて頂いた。にも関わらずプライベートが欲しい?贅沢極まりないじゃないか。
神様が見守ってくださるんだぜ?これ程の安心感はないゾ。そうや、ワイには感謝が足りんのや
それに今更ながらアレイスターさんにも覗かれてるだろうし・・・今思えばそれって普通にヤベェゾ。
いや兎に角、今は感謝や!感謝の言葉や!
「本当に今回の一件ありがとうございましたぁ!!」
そう言い、小中高と褒められて来た礼の仕方でビシッと礼を決める。
「もー。いいってぇ〜そんなに感謝されると照れるよぉ」
「そんなにお礼を言わなくてもいいのよ?私達の仲じゃない」
「ふむ。悪くない」
なんていい方達なんだ。涙が出、出ますよ。その内、親友とかにもこの方達の素晴らしさを・・
「ふ〜ん、村山ちゃん。また人間のこと考えてない?・・いや
急な威圧感に心臓が跳ね上がる。そうだった。隠世に居る時は元の世界の人達のことは考えちゃいけないんだった。うん?でもなんで?
「いえ!全然考えておりませぬ!!」
「ならいいや。ああ!そうだ!はい。これ。新しい首輪付けておいてね」
「はい!ありg・・・・うん?」
「何?文句あるの?」
「付けます?付けさせてください!!首をへし折る様なジェスチャーは辞めてください!?お願いします!!!よっしゃあ!!娘々さんからの贈り物でワイは涙が出そうですよ!」
「えへへ。も〜照れるよ〜」
正直、b・・げふん。
ワイは貰った首輪を付けた。ま、前のより数倍重い。首輪を付け終わり、顔を前に向けると娘々さんがすごくニコニコしていた。・・可愛い
正直、この笑顔のために首輪つけてるまであるな。うん(ヤベェ奴)
「・・・・・・・・・」
笑顔な娘々さんとは対照的に、ネフテュスさんの顔はみるみる無表情になって行く。
あ、だめや。怖くてネフテュスさんの顔をこれ以上見れない。
「ネフテュス〜ちょっと怖いよ?」
「誰のせいだと思ってるのかしら?」
「きひひ・・・」
「ふふ・・・・」
お互い睨み合うと、2人とも凄まじい速度で何処かにいってしまった。まさか殴り合い・・・とか・・
こんなとこに居たらメリットどうこうの前にちょっとした事で転がされちゃう。
まあ、外そうとすれば爆発する首輪を、なんでネフテュスさんがいとも簡単に破壊できたのかすらも分からんけど・・・いずれは此処を脱出するッ!
ワイがそんな事を考えていると、唐突にオティヌスさんが腕を掴んできた。
「あ、はい!なんでしょう!」
「もっと私に構え。村山修司」
「え?」
「友達・・なのだろう?私は」
あああ!!!そんなうるうるした目で見ないで下さい!!な、何があったんです!?
「えっと・・邪険にしたとか、無視したなんて事は一度もないと思いますけど・・」
「・・・よし、村山。口を開けろ。お前ために手作りチョコを作ってきた」
ファ!?ど、どういう事!?状況が分からないゾ。でも、手作りチョコ・・・だと!!??
オティヌスさんは袋の中から、ひと口サイズの星形のチョコを取り出した。もしや・・と思いワイは口を開けようとした。
「ふん!!!」
「はぐぅ!!!!!!!」
なんと無理矢理、口の中にチョコを押し込まれたのである。オティヌスさん・・嬉しいんですけど想定していたものと少し違うかなって・・・
「ングぅ!!!・・・・ゲホッ!ちょ・・・一回も噛めずに飲み込んじゃいましたけども・・・」
「それでいい」
「え!?いいんですか!?・・・えっーと出来ればゆっくり味わって食べたいなって」
「よし。友達というのはプレゼントを贈る事ができるからな・・・あの猫には出来まい」
ええ・・・・ちょっと会話が出来なさそうな状態かも・・ちょっと、いや、結構怖いんで・・・すこーし。この場を離れさせてもらいますね。多分ですけど今のオティヌスさんは冷静じゃないっす。
ワイが立ち上がろうとした瞬間、オティヌスさんに腕を掴まれ力を込められた。
「何処に行こうとした?まさか逃げようとしたのか?私を裏切るのか?もう私とは口を聞いてくれないのか?答えろ・・・・村山修司」
凄まじい剣幕でそう言われ何も言えなくなる。
な、なんで!?どうしたんですかぁ!?痛い!!!!!!!腕がぁ!!ち、ちょっと。待って、待っ・・腕痛いっす!
「何処にも行きませんから!!!!ちょっと座り直そうと思っただけですから!!!!腕が取れちゃいます!」
「そ、そうか。すまない。疑ってしまって」
オティヌスさんがしゅんとしている。ああ、ええと。か、勘違いなら仕方ないゾ。
「いえ、大丈夫です!!わ、ワイとオティヌスさんは、仲の良いお友達ですからぁ!!!」
そ、そうだゾ!チョコを押し込まれたりされても、オティヌスさんは大切なお友達には変わりないゾ!!・・・・あれ?お友達ってなんだっけ?(錯乱)
「そ、そうだよな!私とお前は友達だもんな!」
アレェ!??スッゴイ美しい笑顔!!じょ情緒が・・・と、友達という言葉ってこんなにズシンと来るものでしたっけ!?
痛ってええ・・掴まれたところアザになってるゾ。これ普通だったら取れてるぞ腕。
「えっと・・・何かあったんでしょうか?」
非常に聡明で落ち着いている印象のオティヌスさんが取り乱すのは珍しいと思ったゾ。気になる・・
ワイがそう聞くと、オティヌスさんは少し怯えた表情で話してくれた。
「夢を・・・見た」
「夢ですか?」
ゆ、夢・・・確かネフテュスさんだと、スタンド使いみたいなシャッターにワイがぶち転がされて蘇生できないって夢だったな。ま、魔神さんの夢は独特だゾ・・・
「猫だ・・・私がいくら話し掛けてもお前は猫に夢中で振り向くことすらしてくれない。そして最後にお前は言ったんだ。『オティヌスさんより猫の方が愛らしくていいな!君さえ居てくれれば他に何もいらないぜ!!』っと」
なにぃぃぃぃい!!!!猫は確かに可愛いけども、オティヌスさんにそんなこと言うなんて・・・なんて野郎だ。
「あの馬鹿猫ッッッ!!!!!!」
「落ち着いてください!!大丈夫です!ただの夢ですから!」
「挙句、その猫は襲いかかってきた。私の体は縮んでいて、あの猫が巨大と感じるほどのサイズだった・・何も出来ずに逃げるしかなかった・・・」
「・・・・・・・」
あっ、おい待てぃ(江戸っ子)所々おかしいですけど、その猫スフィンクスって名前じゃあないですよね?まさか予知夢じゃあないですよね?
ちょホンマに助けてくれ親友。今からボスラッシュしてくれ(鬼畜)
いや、大丈夫やろ!原作通りならその内、上条がどうにかしてくれる(他力本願)上条くんはオティヌスさんの理解者。ワイはオティヌスさんの友達。上条当麻が一番長く付き合う事になるヒロインさんやゾ。具体的な年月は示されてないけど、それこそ億~兆単位はあってもなんらおかしくはないゾ。
重ねるようだけど所詮。ワイはただの友達。億とか兆も親友と長く一緒に居たらワイのことなんて流石に忘れる筈だゾ(フラグ)それに2人の関係性や活躍はめちゃんこカッコいいゾ。オティヌスさんには是非、上条くんと素敵な生活を送ってほしい。だからワイはそれまでサポートをする。その後は頼むゾ。上条当麻。
いずれ来るかもしれない。そんな未来を考えていると、またしても威圧感がワイを襲ってきた。場所はオティヌスさんの方からだった。
「村山。お前・・その内、友達を辞めるなんて言わないだろうな?どんな事があろうと、お前が『友達』であると言う事実は変わらん。もしそんな事を言い出したら・・・分かっているな?」
「はい」
「あ?」
「はい!!!!!!!!(銀河史上、一番いい返事)」
「よし。いい返事だ」
助けて親友・・・・
今回長すぎぃ!!! 疲れなかったでしょうか?