ワイ、あのカッコ良すぎる主人公、上条当麻の親友になってた件   作:箱箱さん

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自習の時間?遊びまくってたゾ。

追記。エンデュミオンの奇蹟はやる事にしたゾイ!Netflixで劇場版見直してくるんで、いつになるかは分からないけど気長に待ってくれると嬉しいゾ。


・・・パイセン

『自習』の時間。それは神の時間。授業時間が自由時間になることとほぼ同意義なることを告げる。魔法の言葉。(偏見)

 

 

ははは。なるほどぉ、ちょうど先生もいないし、この時間を使って青ピにラリアットを食らわせればいいんですね。わかります。

 

「ムラチ〜ン、机くっ付けて一緒にプリントやろうや〜」

 

唐突にブラザーから声が掛かった。

 

「いいゾー」

 

(^O^) しっかりワイは返事をします。・・・まさか自分から近づいてくれるなんてねぇ。よくもまあ何もなかったかの様な感じ出せるねぇ兄弟?

 

「じゃあ俺も」

 

「オレも参加するぜい」

 

親友とツッチーもどうやら机を持ってきてくっ付けるらしい。

 

うんうん。やっぱ観客が居た方が盛り上がりますからねぇ。

 

 

 

暫くして、皆が上手く机を合わせた所で、気付いた。上条が真横に来てしまった。さりげなーく青ピの横につけた方が位置的にラリアットしやすいのだが、青ピは土御門の机に吸いつく様なスピードで机を合わせていた。ぽまえの吸引力はダイ◯ンの掃除機か。

 

皆が椅子に座り落ち着いた所で、ワイは腕と拳にギュッと力を入れた。しかし、唐突に親友が青ピの方を見て言葉を発した。

 

「で、本当のところはどうなんだ?いつもの如く青髪ピアスのノリに合わせて、村山もナンパしたんじゃないのか?」

 

その問いに、青髪ピアスがやれやれと言った表情で告げる。

 

「はぁ〜・・・最初からみんな分かってたやろ?僕も写真は撮ったけど、そんなに深い意味があったわけじゃないねん。第一、ムラチンは自主的にナンパなんて事しいへんからな。僕がやろって誘ったんや。動画でも撮っておけば、みんなに見せれたんやけどな〜。ムラチンがやってたのは、ナンパというより道案内やったで?ムラチンごめんな?」

 

そ、そうだよ。自主的にナンパなんか・・し、しないし。あわよくばなんて考えてないゾ(震える心)

 

「ま、そういう事だぜい?少し前に『この撮った写真の使い道がわからない』って青ピから相談を受けてにゃー。だったら面白いことに使おう!ってことになったぜよ。あ、ムラチンごめんにゃ〜」

 

なんだよぉ・・ぽまえら、そういうことか。やっぱりワイらは固い絆で結ばれた友人やな!(手のひらドリル)

 

「ハハ、分かってたから全然いいゾ(大嘘)」

 

「はぁ〜よかった。上条さんは心配しましたよ・・・それで?結局、写真に映ってた子はどうだったんだ?」

 

「それはオレも気になるぜよ」

 

OH・・・・・ツッチーは知らないのか。そこは兄弟が言わないでくれたのかな?

 

「「・・・・・」」

 

ワイは、青ピと顔を見合わせたと同時に黙り込んでしまう。

 

「ん?どうしたんだ?もしかして失敗したのか?」

 

「・・・・いや、普通に失敗やったらよかったんやけど・・・」

 

「ちょっと・・・まあ、うん。やばかったゾ」

 

あの勢い、あの迫力、そしてあの距離の詰め方。 凄まじかったっす、らっこちゃんは。

 

「あーなるほど〜。この件には触れないということがベストですかね?」

 

「うむ、そういうことだゾ」  

 

「ホンマにそういうことにしといてくれへん?」

 

「これは流石に聞けないやつだにゃー」

 

 

土御門の言葉を最後に、しばしの沈黙が流れる。

 

今まで気にしていなかった周りのクラスメイトの話し声も聞き取る様になってきた。

 

ふと、冷静になったお陰か、ここで記憶が蘇る。そうや。暇な時に連絡します!ってらっこちゃんに申していましたわ。何処かで時間を作ってお会いしなければ・・・本当に今気づけてよかった。もしこのままずっと忘れてままだったら風穴開けられてたかもしれないゾ。

 

 

うーん。今は自習中とはいえ、授業中やからな・・。それに、スマホ使った瞬間、なぜか毎回確実に吹寄さんにバレる。今の今まで授業中にスマホを触ろうとすれば、吹寄さんの消しゴムが飛んできた。上手くいった試しがない。スマホ弄るなら帰りのHR終わったあとくらいだな。

 

 

やる事ないので配られていた自習用のプリントに集中する事にした。

 

プリントの問題に目を通してみると、案外出来そうな気がしてきた。

 

よし行くべ、力を貸してくれ!サボテンと同じIQを持つワイの頭脳よッ!

 

 

〜プリントと格闘中〜

 

 

よしよし、問5撃破。へへ。問6は〜クク。この村山修司を舐めてもらっちゃ〜困りますぜ。 うん!?おいこら点P!動くな!暴れんなよ・・暴れんなよ・・・

 

 

しかし、この時から、村山修司はプリントに熱中しすぎて周りの声は一切届いていなかったのである。

 

 

─────────────

 

 

上条当麻は困惑した。

 

む、村山がプリントをやっている?自習用プリントは折り紙だと豪語していたあの村山が?

 

明日の天気はハリケーンでもくるのだろうか?

 

いても経ってもいられず。俺は土御門と青髪ピアスに目配せした。すると2人とも頷き、土御門が声を発する。

 

「吹寄〜ちょっと来て欲しいにゃ〜」

 

すると、姫神と席をくっつけてプリントをやっていた吹寄が渋々と言った感じで来てくれた。

 

「なに?プリントなら写させないわよ?」

 

「違うんだよ吹寄ぇ!ほら見てくれよ!あの村山の哀れな姿を!はあ・・・プリントに支配されてしまって・・・何たる姿か!」

 

すると、呆れた声で吹寄は言った。

 

「上条当麻・・・貴様というのは本当に・・・はあ、はこっちのセリフよ。少しは村山を見習いなさい。学生の本分は勉学よ?第一弛みすぎなのよ。村山も改心してやるようになったんだから、ノリがいいアンタらなら、それにしっかり便乗するなりしてプリントくらいやればいいじゃない」

 

 

ま、まさか。もしかして・・・村山は。

 

「カミやん、ツッチー、僕分かったで?」

 

「奇遇だにゃ〜オレもしっかり分かったぜよ」

 

「ああ、これは決定だな」

 

2人も結論が出たらしい。おそらくこの答えは一致しているだろう。

 

「村山(ムラチン)に何か吹き込んだ(な)(ぜよ)(んやな)!!」

 

俺ら3人は口を揃えて吹寄に言い放った。いつもの村山修司を取り返さなければ!

 

「はあ!?なんでそうなるのよ!」

 

「おっと!とぼけたってネタは上がってるんだぜい!ムラチンが今日来た時、吹寄は『よし!・・・ちゃんと来たわね』って発言してたのをバッチリこの耳で聞いてるんだよ!つまり、ムラチンが今日学校に来たのは確実に吹寄が関係してるってことぜよ!」

 

「村山が黒板に答えを書いている時、ずっと笑顔で見守ってたな。まるで正解する事をわかっていたかの様に」

 

「僕らが猥談してる時チラチラこっち見てたの知ってるで?何か気になることでもあったん?」

 

おかしいと思えば幾つも理由が出てくる。哀れな村山は吹寄に『来なかったら殴る』とでも脅されているのだろうか。

 

「吹寄!人の個性を潰すのは!上条さん感心しませんことよ!」

 

まかせろ!村山!今すぐ今まで通りの村山に戻してやるからなぁ!

 

すると、吹寄は拳をポキポキと鳴らし始めた。

 

「今すぐその訳のわからない妄言をやめないと、どつくわよ?」

 

「「「すいませんでした」」」

 

まずい。これは息の根を止められる。村山すまない。どうしようもできない。そう思っていると・・・

 

「よしゃあ!終わったゾ!」

 

歓喜に満ち溢れた顔で村山がプリントを掲げながらそう言った。 

 

 

─────────────

 

 

集中し過ぎて時間を忘れていたが、とうとう全ての欄を埋める事に成功した!

 

やっぱやってみればできるんすねぇ!

 

「村山。少しプリント見せてくれない?」

 

「ファ!?吹寄さん!?いつの間に?」

 

いつから居たのかはわからないが、吹寄さんが近くに立っていた。何故かワイのプリントを要求していたので素直に従った。

 

目線的にワイの回答をじーっと見ている様だが、吹寄さんは段々と素敵な笑顔になっていく。

 

「村山・・・・・・・・」

 

「は、はい!?」

 

や、やべえ。もしかして正答率が低いとか・・・か、神様ぁ!南無南無!!!

 

すると吹寄さんはワイにプリントを返してくれた。

 

「・・・やればできるじゃない。これからも頑張りなさいよ。やる気があるのならいつだって手伝ってあげるから、いつでも相談しなさい」

 

「え、あ、はい。ありがとうございます」

 

「い、いつだって相談しなさいよ!?」

 

「え、は、はい!2度言わなくても理解できています!相談いたします!」

 

「よし、それでいいのよ」

 

 

「ありぇ〜吹寄って、な〜んかムラチンに甘いにゃ〜」

 

「・・・・・・・」

 

「あ、ちょ!ごめん冗談ぜよ!ま、ま、ってちょああ!!!!!」

 

 

吹寄さんはツッチーをしばいた後、自分の席に戻って行った。ツッチー大丈夫かな?後でご飯奢ろう。

 

 

てか、これはまた大変なことになりそう。今すぐにコサックダンスを踊り出したいんだが・・・こんな空気じゃあできないゾ。もし踊り出したら吹寄さんに頭突きでKOされそうだゾ。これはもう模範生!村山くん!になるしかなくねぇか? いや〜無理ゾイ。

 

 

なんて事を考えていると、姫神さんが手を振って来た。・・可愛い。すかさずワイは手を振り返す。

 

宇宙人同士のコンタクトかな?

 

 

──────────────

 

 

上条当麻は激怒した(心の中で)。大事な親友を180度変えた、かの邪智暴虐の吹寄を成敗しなければと決意した。補習を一緒に受ける友が減るのは非常にまずい。だがしかし、吹寄を倒す方法は上条当麻にはわからぬ。

 

「どないすればええんや・・ムラチンがもうムラチンじゃなくなってまう!」

 

「イテテ・・ムラチンは、その内優等生のレッテルをはられることになるぜい?元々成績自体は悪くなかったし、主に出席日数や授業態度が問題だったぜよ。このままいけば、いずれ補習を受ける宿命から外れることになるにゃ〜。いっそ有る事無い事言いふらすか?」

 

「いや、村山は単純だ。だが、正直者故に嘘の事を言いふらしても物怖じしない。だから誰も信じない。実際にあった話で何かないか探さないと」

 

「いや、聞こえてるゾ。さっきからぽまえらは何を言ってんべ?人の心とかないんか?てかまず、青ピは小萌先生の補習受けたいから意図的に点数落としてんのに、何でワイに拘る?」

 

 

 

ガラガラ!

 

突然。教室の扉が開く音がした。全員が、一斉に音のした方へ振り向いた。

 

 

 

 

「失礼。村山修司くんはここにいるかな?」

 

 

『名前だけは知っている美人の先輩』の登場によって、賑やかだったクラスが一瞬で静寂に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




メモをしっかり取らなくっちゃあな。とあるのキャラクターの方多すぎぃ!

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