FGORPG仮面ライダーセイバーDLCカリバールートRTA 作:かかむりょう
聖女と交流を深めていくRTAはーじまーるよー!
さて、前回は立香ちゃん達と無事に合流して、例の聖女と出会ったところで終わりましたね。
では続きをやっていきましょう。今回は森の中からスタートです。
>あなたは森にいる敵を撃退しつつ、落ち着ける場所まで移動した。
「……ここなら落ち着けそうです。ここでお話しませんか?」
>鎧を着た女性の提案で、あなたたちは一休みすることにした。
「それではまずは自己紹介から。私はルーラー。真名をジャンヌ・ダルクと申します」
はい、皆さんご存じ、姉を名乗る不審者ことジャンヌ・ダルクです。詳しい説明は省略しますが、この聖女はルーラーという特殊なクラスのサーヴァントで、サーヴァントの真名やステータスを自動で明かす『真名看破』や、二回まで令呪を行使できる『神明裁決』などを専用のスキルを使える存在です。
「……とは言っても、今はルーラーの能力は使えません。サーヴァントの探知もある程度近づかないとできません」
まぁ、今の不審者さんはルーラーの能力使えないんですけどね、初見さん。
今のジャンヌはサーヴァントになりたての状態で、ルーラー特権が使えないどころか、ステータス自体もかなり低いです。なので戦力としてはあまり期待できませんが、立香ちゃんの護衛には十分なので、基本的に立香ちゃんのそばにいてもらいましょう。
>あなたと立香とジャンヌは、互いの情報を交換した。
情報交換で、今このフランスを脅かしているのが竜の魔女として蘇ったジャンヌであること、フランス各地で自分たちとは別のサーヴァントが戦っていることがわかりました。それらの情報を基に、これからの行動方針を決めます。
「ジャンヌさん。あなたはこれからどうするつもりですか?」
「……もちろん戦います。もし本当にもう一人の私がこの惨劇を招いているというなら、私がそれを止めなければ。それに、なぜこんなことをしているのか、その理由も確かめないと」
>マシュの問いかけに、ジャンヌは確かな意志を宿した目で答える。
「マスター。此度の戦、まずは戦力を整えることから始めるべきかと。幸い、あの聖女とは目的も合致しております」
道満もこう言っていることですし、協力しませんか不審者さん?
「……いいのですか?」
もちろんですよ。というか現実的に考えてサーヴァントの力が弱ってるあんた一人じゃすぐ殺されるでしょうし。
>あなたは協力し合おうとジャンヌに提案した。
「とんでもございません!あなたたちが手を貸してくださるなら、とても心強いです!」
>あなたとジャンヌは互いに握手を交わす。続いて立香達もそれぞれ握手を交わした。
これで無事にジャンヌとは協力関係になりました。にしても道満がジャンヌと握手しているところなんて、なかなか見れる光景じゃありませんね。心なしか、ジャンヌが道満を警戒している気もしますが、特に問題はないでしょう。
『え、なんだいなんだい!?なんか見ないうちに金髪美女とすごく仲良くなってるけど!?というか武君いつから合流してたんだい!?」
お、誰かと思えばロマニキじゃないですか。レイシフトは安全かつ迅速だったんじゃないんですか?そこんところどうなってんですか、ロマニキ!
『い、いやぁ~……あれは僕もちょっと想定外だったかなぁ、なんて』
「……マスター。レイシフトから戻ったら、一回分の戦闘リソースを残しておいてください」
「わかってるよマシュ。私も一発ぶん殴りたい気分だからね」
『ひぃ!?マシュと立香ちゃんからの殺気がすごいぞぅ!こりゃ夜逃げの準備をしないといけないなぁ!』
ロマニキに詰め寄るのはここまでにしておいて、早速行動……といきたいところですが、今日はもう夜なので、明日の早朝に出発します。では明日の朝まで倍速です。
>あなたたちは起き上がると同時に、行動を開始した。
『みんな、そこからしばらく歩いた先に街がある。ついでに君たちとは別のサーヴァントの反応も確認した』
はい、というわけで、次の街であるラ・シャリテに向かいます。ですが別に急いでいく必要はありません。何故なら、このラ・シャリテという街は、ジャンヌと合流して街に向かう時点で必ず滅ぼされるからです。急いでたどり着いても、邪ンヌ率いるサーヴァント軍団との戦闘が早まるだけなので焦らず、ゆっくりとお茶でも飲みながら向かいましょう。
***
「こ、これは……」
ラ・シャリテにたどり着いた武たちが見たのは、見るも無残に破壊しつくされた街の残骸だった。かつては人々の営みが盛んであったであろう街は、今や廃墟と瓦礫の山で埋め尽くされている。
「……ドクター。この街に生存者は……」
『……駄目だ。もうこの街に、命と呼べるものは残っていない』
「そんな……」
僅かな希望にかけて立香はロマニに生存者がいないか尋ねるも、その希望はあっさりと打ち砕かれた。そんな立香にさらに追い打ちをかけるように、後ろから足音が聞こえてくる。
「あれは、骸骨兵!」
不気味に骨を鳴らしながら、あざ笑うかのように立香を見つめる骸骨兵。それを見た立香は、ある一つの可能性を想像してしまう。
(……もしかして、この骸骨兵はこの街の……)
嫌な想像が頭の中で形作られようとした瞬間、突如骸骨兵が何者かに切り伏せられる。見ると、闇黒剣月闇を構えた武が、いつの間にか立香の前に立っていた。
「……武?」
「……終わらせよう。この骸骨兵がどんな存在にしろ、このままにはしておけない」
そういうと武は、まるで作業のように骸骨兵を次々と葬っていく。それはどこか、彷徨える死人に救済を与える死神にも思えた。
それを見た立香たちもまた、武に続いて骸骨兵たちと戦い始める。戦力が増えていることもあって、特に苦戦することもなく骸骨兵を瞬く間に殲滅していく武たち。
「……これで片付いたか?」
最後の一体を倒して立香たちと合流しようとする武。しかしその直後、武は立香の背後にいる存在に気が付いて慌てて声を出す。
「……っ!?立香、避けろ!」
「え……?」
どこかから湧いて出てきたワイバーンが、立香を噛み殺そうとしていた。武の声を聞いた立香は慌てて避けようとするも、突然のことで足がうまく動かない。
(だめ……これ、死んじゃうやつだ)
無残に噛み殺される最期を想像した立香は目に涙を浮かべつつ、思わず目をつぶる。しかしいくら待っても、立香の体が噛み千切られることはなかった。
「……なんとか、間に合った」
「あっ……武」
「立てるか?」
「……うん」
ワイバーンが立香に嚙みつく直前に、武がワイバーンの背後に転移して胴体を切り裂いたのだ。ぎりぎりで武に助けられた立香は、足を震わせながらも、何とか立ち上がる。
「……ありがとう」
「気にすんな」
立香の無事を確認した武は、ワイバーンの群れと向かい合う。よく見ると、ワイバーンの口元には血がにじんだような跡がある。それを見て、武は一つの可能性に思い至った。
「まさかこいつら、死体を食ったのか?」
「なんてことをっ……」
ジャンヌは激しく消耗しながらも、何とか立ち続けていた。しかしこれ以上戦闘が長引けば、サーヴァントになりたてのジャンヌは限界を迎えてしまうだろう。そう考えた武は、道満を近くに呼び寄せる。
「道満、あいつらを何とかできるか?」
「承知。瞬くの間に殲滅してご覧にいれましょう」
武の命令を受け、道満が空に大量の呪符をばらまく。それらは次第に魔力を纏った魔弾となって、ワイバーンの群れに襲いかかった。膨大な魔力を纏って放たれる魔弾に、ワイバーンたちは断末魔すら上げられず、次々と撃ち落とされていく。
「さすがだな道満。この程度は朝飯前ってか」
「ンンン!もったいなきお言葉!あのトカゲごときに苦戦しているようでは、あなた様のサーヴァントは務まりませんからね!」
一瞬でワイバーンの群れを処理した道満を見て、他の面々は驚きと畏怖の目を道満に向ける。マシュや立香は特異点Fで道満の力の一端を目にしたこともあり、改めて道満の力に感心しつつ自分も負けてられないと奮起する。それはジャンヌも同様であり、道満の力の強大さに若干恐怖しながらも、自分も足を引っ張らないようにしなければと奮起した。
しかし、ある一人の人物だけは違っていた。
(……あの男)
その人物とは、この特異点にレイシフトしてから、刀一本で立香を守り続ける佐々木小次郎であった。
小次郎は道満が武に同行を希望した時から、彼の動きを片時も見逃さず警戒していた。なぜそれほど、自分があの陰陽師を警戒しているのか、小次郎自身もよくわかっていない。
(……あの陰陽術と呼ばれる力。それにあの禍々しい魔剣を振るう武殿を見つめるあの目)
だが小次郎は、道満が武に対して向けている目に気が付いたからこそ、道満を強く睨みつけていた。
(あの男が武殿に向けている目は、主を敬うような目ではない)
小次郎から見た道満の目は、マスターである武を敬うものではなく、
とはいえ、今の段階では道満が何を企んでいるのかを知る術はない。それどころか、本当に道満が武や立香を害そうとしているのかどうかもわからない。そんな状態で警告を促しても、聞き入れてもらえるかどうかは怪しい。
(……念のため、マスターには近づかせないようにしなければ)
せめて立香だけでも道満からは遠ざけるようにしようと、小次郎は一人決心した。
(ンンン……。何やら拙僧、小次郎殿に警戒されているようですなぁ……)
そんな小次郎を横目で見ながら、道満は心の中で小次郎を嘲笑する。
(心配しなくとも武殿や立香殿には手出しいたしませぬぞ……
道満はそそくさと武に近づいて、耳打ちするかのように語りかける。
「武殿、そろそろ彼女らがやってくる頃合いです。警戒なされたほうがよろしいかと」
「彼女ら?それはどういう……」
武が道満に聞き返そうとした刹那、突然通信が開かれ、そこから焦燥に駆られたロマニの声が聞こえてくる。
『武君!立香ちゃん!まずいことになった!先ほどまでその街にいたと思われるサーヴァント反応が、反転してそっちに向かってる!』
「なんだって?ロマン、数は?」
『五……いや、六騎はいる!この速度、ライダーでもいるのか?途轍もない速度でそっちに向かってる。向こうは完全に君たちを認識しているぞ!』
管制室でサーヴァント反応を確認したロマニは、戦力の把握のために敵サーヴァントの魔力数値を確認すると、表示された数値の異常さに絶句した。
『こ、これは……武君!立香ちゃん!今すぐそこから離れろ!敵のサーヴァントの戦力が高すぎる!一騎あたりの魔力の数値があまりにも異常だ!今の戦力で戦ったら間違いなく全滅する!早く逃げるんだ!さもないと……』
「――いやロマニ殿、どうやら既に手遅れのようだ」
ロマニの必死の提案に小次郎がそう返すと同時に、武は自分たちに向かってくる脅威を捕捉する。それと同じタイミングで、これまでとは比べ物にならないほどの巨大な火球が武たちに降り注いだ。
「道満!」
「お任せあれ!」
武は即座に自身の体に強化魔術を施し、さらに道満が呪符によって武の身体能力を向上させる。それにより、今の自分が耐えられる限界まで強化された身体で武は火球に向かって跳躍すると、闇黒剣月闇に闇を纏わせて横一閃に振るい、火球を切り払った。
「武!」
「立香、敵がすぐそこまで迫ってる!マシュとジャンヌの傍から絶対に離れるな!」
「うん!」
武の言葉を聞いて、全員が戦闘態勢に入る。それからほどなくして、武たちのもとに途轍もないほどの圧をだす巨大な龍がやってきた。
「へぇ、今回はそれなりに戦える力はあるみたいね。感心したわ……全く嬉しくもないけど」
巨龍の背から気怠そうにそうつぶやくのは、ジャンヌと瓜二つの容姿をした黒い鎧を纏う女性だった。
しかし瓜二つの容姿をしてはいるものの、決定的に違う部分がある。それは彼女から発せられる、全てを燃やし尽くさんとするかのような巨大すぎる憎悪だった。
「あれが……ジャンヌ・ダルク?もう一人の私……?」
「……相変わらず間抜けな顔ね。ろくにサーヴァントの役目も果たせない役立たずの聖女様は」
もう一人のジャンヌは、蔑むような言葉と共にジャンヌを睨む。圧倒的な圧と共にこちらを睨んでくるもう一人のジャンヌを見て、立香は戦慄しながらも恐る恐る尋ねる。
「あなたが、フランス中を襲ってる犯人……ジャンヌ・ダルクなのっ?」
「ええそうよ、カルデアのマスターさん。でもいつまでもジャンヌ・ダルクって呼ばれるのも癪に障るわね……」
「何?お前はここにいるジャンヌとは別の、もう一人のジャンヌ・ダルクじゃないのか?」
武の問いに一瞬顔をしかめるも、もう一人のジャンヌはすぐさま武の問いかけに答える。
「私は確かにジャンヌよ。でも私はそこにいるジャンヌ・ダルクと同じなんかじゃない……私は私なのだから」
「何だと?ジャンヌ・ダルクじゃないと言うなら……お前は何者なんだ?」
「それを今から教えてあげるわ。一度しか言わないからよく聞きなさい」
もう一人のジャンヌは、巨龍の背の上で大きく旗を振り、旗の竿頭を武たちに……否、武ただ一人に向けて高らかに己の名を告げた。
「私の名はジャンヌ・オルタ……フランスと共に、あなたたちの旅を終わらせる者の名よ」
***
はい、皆さんお待ちかね、邪ンヌことジャンヌ・オルタとご対面です。お供のサーヴァントもご一緒で殺る気満々ですね。……何か魔力の数値やステータスがバグってる気もしますが、まぁ大丈夫でしょう!
というわけで今回はここまでです。次回はオルレアンで最初のサーヴァント戦となります。
ご視聴ありがとうございました。
次回は小説パートの予定です。