FGORPG仮面ライダーセイバーDLCカリバールートRTA   作:かかむりょう

20 / 30
(RTAパートなのに半分以上が小説パートなので)初投稿です。

戦闘描写が長くなりすぎて文字数がエライことになってますが、筆が乗った結果ということで一つ。




交差する剣と炎

アドレナリンマシマシでサーヴァントと殺し合うRTAはーじまーるよー!

 

さて、早速ですが現在の状況をお知らせします。

 

ホモ君が孤立させられました(真顔)

 

いや、マジで驚きましたよ?なんか不審者さんと邪ンヌが話していたと思ったら、次の瞬間地面から剣生やしてホモ君と立香ちゃん達を孤立させてきましたからね。しかもホモ君が立香ちゃん達と合流できないよう、ホモ君の周りにも同じように剣生やして逃げ道を閉ざす徹底ぶり。そこに狂化というドーピングマシマシのサーヴァントを複数ホモ君にぶつけるという。

 

ホモ君、君はもしかして邪ンヌに何かしでかしたか?そうでもなきゃこんな仕打ちを喰らう説明がつかないって。

 

「途中で邪魔されたら困りますし、彼女たちにはこいつらの相手でもしてもらいましょうか」

 

>ジャンヌ・オルタが旗を振るうと、召喚陣らしきものが出現し、そこから無数のワイバーンが飛び出してきた。

 

みて!わいばーんがいっぱいでてきたよ!(白目)

 

冗談はさておき、状況はさらに悪くなりましたね。召喚されたワイバーンは全て立香ちゃん達に差し向けられました。立香ちゃん達がワイバーンの群れに対応しなければならない以上、ホモ君一人でヴラド三世、カーミラ、デオンを相手にしなければなりません。普通なら、こういう状況になった場合は素直にリセしたほうが、結果的にロスを少なくできると思われます。

 

ですが安心してください。リセの必要はありません。むしろ敵の戦力を削ぐチャンスなので、真っ向勝負を挑みます。

 

理由としては、単純にホモ君自身が単独でサーヴァントと戦える戦力なうえ、万が一のことがあっても闇黒剣月闇の力で魔力パスが繋がっている道満のもとにワープできるからですね。つまるところ、ホモ君は逃げようと思えばいつでも逃げられるわけです。

 

今、ホモ君と対峙しているサーヴァントは、邪ンヌによって強化されています。しかしその強化は、理性と引き換えにパワーを上げるというもので、デオンのような技術や判断力に優れたサーヴァントにとってはデバフでしかありません。加えて、ジャンヌ・オルタが舐めプしているのかどうかは知りませんが、召喚したワイバーンたちをすべて立香ちゃん達に充てているため、余計な邪魔が入らないという状況です。この状況を利用し、邪ンヌ陣営のサーヴァントを倒します。

 

ちなみに、邪ンヌのサーヴァントを一定数倒すと、邪ンヌはサーヴァントの補充のためにオルレアンに退却します。それによって、オルレアンに邪ンヌをとどまらせることができるので、実質邪ンヌの行動を制限できます。ただし、当然ながら邪ンヌの召喚するサーヴァントはランダムであり、場合によってはトップサーヴァントを複数呼び寄せることがあります。そうなると大幅な時間ロスになりかねないので、そこは注意が必要です。

 

長くなりましたが、今回の戦闘では最低でも一騎、可能であれば三騎撃破する方針でいきます。何気に今回複数のサーヴァントを相手取るのは初めてなので、彼らには練習台になってもらいましょう(邪悪な笑み)

 

というかぶっちゃけ今回の戦闘の最大の目的はそれです。ここで手こずっているようでは、これから先の戦いでやっていけませんから。

 

>あなたはこちらに殺意を向けてくるサーヴァントを見つめながら、闇黒剣月闇を構える。

 

「武っ!大丈夫なのっ!?」

 

>剣の柵の向こうから、立香の声が聞こえてくる。

 

あ、大丈夫ですよ立香ちゃん。こっちはどうにでもなるので、君はそっちのワイバーンをどうにかしてくださいな。おい道満、しっかり護衛頼むぞ!

 

「ンンンン!お任せあれマスター!拙僧、命を懸けて立香殿をお守りいたします!こちらは気にせず、あなた様は存分に大暴れなさってください!」

 

道満が謎にハイテンションなのが気になりますが、まぁ道満だしいつものことですね。

 

「ふむ……。あくまでも抵抗するつもりか」

「ならばその心もろとも、あなたを潰すまでよ」

「……気を付けてください。今回の彼、何かが違いますよ」

 

>ヴラド三世とカーミラはそれぞれの得物を構え、こちらに殺意を向ける。デオンは剣を構えつつ、こちらの動きを見逃さぬよう、注意深く睨みつける。

 

さて、それでは戦闘開始といきましょうか。と言っても、向こうはデオンくんちゃん以外はほとんど警戒してなさそうですね。やっぱりホモ君がサーヴァントではないからでしょうか?では遠慮なくその油断を突かせてもらいましょう。

 

>あなたは闇黒剣月闇を振るい、その場から消える。

 

「なっ!?消えたっ……!?」

 

まずは女性特攻のカーミラから片付けるとしましょう。後々マシュやジャンヌを狙われたらたまったもんじゃないですし。それじゃカーミラさん、とりあえずアゾられてください。

 

>あなたはカーミラの背後に転移し、そのまま月闇で背後から思いっきり突き刺す。月闇の刃は、カーミラの心臓を一突きで捉えた。

 

「がっ……!?」

 

>カーミラは、何が起きたのかわからないと言わんばかりの顔で、あなたの方に振り返る。

 

「なんで……あなた、どこから……」

 

>カーミラは最期まで信じられないと言った顔のまま、粒子となって消滅した。

 

はい、無事カーミラをアゾりました。これもタイムのため。卑怯とは言うまいな(ゲス顔)

 

「くっ……!」

「馬鹿なっ……いったい何が起こったのだ!?」

 

二人が何やら動揺していますが、今のうちにカリバーに変身して一気に畳みかけましょう。

 

>あなたは懐からワンダーライドブックを取り出して、闇黒剣月闇にリードさせる。

 

『ジャアクドラゴン!』

 

『ジャアクリード!』

 

「……変身!」

 

『闇黒剣月闇!』

 

Get go(月光) under conquer(暗黒) than get keen(斬撃)!ジャアクドラゴン!』

 

「……貴公、その姿は!」

「そ、そんなっ……なんで、そんなに禍々しい姿に……」

 

>ヴラド三世は変身したあなたを見て、鋭い視線を向ける。反対に、デオンは動揺したような顔をしている。まるで見たくないようなものを見てしまったかのように。

 

顔を動かす暇があるなら、手を動かした方が良いと思いますがね?それでは、戦闘終了まで倍速しましょう。

 

 

 

***

 

 

 

「な、なによ……あれ」

 

ジャンヌ・オルタは、目の前で起きていることが信じられなかった。

 

(なんで、ただのマスターであるあいつが、サーヴァントを追い詰めてるのよっ!)

 

目の前で行われてるのは、カルデアのマスターである星本武と、自身の配下であるヴラド三世とシュヴァリエ・デオンの殺し合い。本来ならば、殺し合いなどと呼ぶのも烏滸がましすぎる位、勝負にすらならずに武が殺されるだけのはずの戦い。

 

「ふんっ!」

「ぐぁぁぁぁ!」

「うあぁぁ!」

 

しかしいざ戦いが始まればそんな結末になるどころか、むしろこちらが押されているではないか。それどころか、勝負が始まる前に既にこちらの配下を一人失っている。他でもない、武自身の手によって。

 

そんな現実を前に、ジャンヌ・オルタはただただうろたえていた。こんなことがあり得るはずがない……と。

 

(それに、あいつが身に纏っているのは何っ!?あいつがあの鎧を身に纏ってから、雰囲気がガラッと変わって……)

 

「はぁぁぁぁ!」

 

ジャンヌが変身した武を見ながら考察している間にも、デオンは果敢に武に攻め入り、高速の突きを武に向けて放つ。

 

「ふっ!」

 

武はそれを冷静に闇黒剣月闇を振るって捌いていく。武はお返しとばかりに、鋭い蹴りをデオンにかます。

 

「くっ!」

 

間一髪、デオンは後ろに下がって回避する。しかし武の攻撃はそれだけでとどまらなかった。

 

『月闇居合!』

 

『読後一閃!』

 

「なっ!?」

 

蹴りを繰り出した勢いで月闇を納刀していた武が、デオンが後ろに下がったと同時に抜刀して斬撃を繰り出したのだ。後ろに下がった直後でデオンはその攻撃に対応が遅れ、闇の斬撃がデオンの体を両断すべく向かっていく。

 

「やらせん!」

 

しかしそこにヴラド三世が割って入り、地面から杭のようなものを出現させて食い止める。闇の斬撃が杭に接触すると同時に杭は跡形もなく消え去ったが、おかげでデオンはやられずに済んだ。

 

「はぁ、はぁ……つ、強いっ!」

「くっ……まさかこの余がこうも追い詰められるとは思わなんだ……よもやこれほどの力とは!」

 

ヴラド三世とデオンは、変身した武を見て思わず口に出した。しかしそれも仕方がないだろう。これまでほとんど苦労することもなく幾度も屠ってきた相手が、圧倒的な力を持って自分たちを滅ぼそうとしているのだから。

 

「……そろそろ幕引きといこう」

 

武はそうつぶやくと、ドライバーからワンダーライドブックを取り出し、闇黒剣月闇にリードさせようとする。

 

「……っ!はぁぁぁ!」

「よせっ!うかつに近づくな、セイバー!」

 

そうはさせまいと、デオンは再び武に肉薄する。それにヴラド三世も続くが、武はそれを見ても尚ただただその場に立ち尽くしていた。

 

「来いっ!」

 

デオンが繰り出した刺突を、月闇を振るって弾く。続いてヴラド三世が突き出した槍の一撃を、横に動いて回避するとともに槍を掴み、そのまま引き寄せて蹴りを喰らわせる。そしてその一連の流れで、武は月闇にブックをリードさせていた。

 

『必殺リード!ジャアクドラゴン!』

 

武は地面に月闇を突き立てる。その直後、月闇を中心に闇の衝撃波が発生し、二人を襲った。

 

衝撃波をもろに喰らった二人は、後ろに大きく吹き飛ばされる。ヴラド三世は剣の柵に背中から勢い良くぶつかってしまい、そのまま膝をついてしまう。デオンもヴラド三世同様、背中からぶつかると同時に剣を落としてしまった。

 

急いで剣を取ろうとしたデオンだったが、そんなデオンの前に死神が立ちふさがる。

 

「あっ……」

「さらばだ」

 

『月闇必殺撃!習得一閃!』

 

武は虚ろな瞳をしたデオンに対してそう告げると、月闇のトリガーを引く。即座に月闇の刃に闇が纏われ、武は今度こそデオンを屠るべく月闇を振り降ろす。

 

先ほどとは違って今度は遮られることもなく、デオンに月闇の刃が迫る。もはやこれまでか。そう思ったデオンは、ゆっくりと目を閉じようとする。

 

直後、デオンの頭の中で、様々な記憶がよみがえる。初めて彼に召喚された日のこと。初めて彼と共に戦った日のこと。剣を振るうこともなく、ただの友人として共に出かけた日のこと。……満月が浮かぶ日の夜、一人の女として想いを告げ、結ばれた日のこと。

 

誇り高き戦士として振舞う、男としての自分。淑女として振舞う、女としての自分。

 

そのすべてが自分を形作ってくれた、宝物のような日々。そんなかつての輝いていた日々の記憶が、死の直前の今になって次々と浮かび上がってくる。

 

気が付けばデオンは涙を流しながら、目の前の仮面の剣士に向けて手を伸ばしていた。

 

「………………たけ」

 

しかしその言葉を口にするより先に、無情にも月闇の刃がデオンの体を切り裂く――

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

と思われたその直後、上空から武目掛けて一人の女性が風を裂きながら突っ込んできた。雄叫びを聞いた武は咄嗟に振り返り、その女性に向けて月闇を思いっきり振るう。

 

闇の斬撃と女性の拳がぶつかり、爆風と共に激しい爆発音が辺りに鳴り響く。互いの攻撃が強すぎるせいか、近くにいたデオンとヴラド三世は攻撃の余波に思わず目をつぶってしまう。

 

「……チッ!」

「…………」

 

しばらくして爆風が収まると、聖女の装いをした女性が舌打ちをしながら武から離れる。よく見ると彼女が身に着けている手甲には、先ほど武に仕掛けた際についたであろう焦げた跡らしきものがあった。

 

「よくやったわ、マルタ」

「……一応ライダーって呼んでくれないかしら?」

「別にいいでしょう。見知った相手に対して何度もクラス名で呼ぶの、正直面倒なのよ」

 

少しして、ジャンヌ・オルタもまた武の前に降り立つ。しかしその顔は先ほどまでの余裕のある表情ではなく、限りない焦りと怒りに塗れた表情をしている。

 

「……まさか、あんたがこれほどの力を持つとはね」

「なんの話だ?」

「……いえ、こちらの話です。それよりも、ずいぶんと私の可愛い部下をいじめてくれたようですね?」

「そっちこそ、たかがマスターの俺一人に対してずいぶんな仕打ちをしてくれたじゃないか?」

 

互いに挑発し合いながらも、武はジャンヌ・オルタとマルタと呼ばれた女性の動きに対応できるよう、注意深く間合いを図る。そんな武を他所に、ジャンヌ・オルタとマルタはそれぞれの得物を構え、武に向ける。

 

「ここからは、私たちも加えさせてもらいますよ?卑怯とは言いませんよね?」

「上等だ。何人でもかかってこい」

「……フンッ。その余裕、いつまで持つかしら?」

 

敵が増えたにも関わらず、戦意を失うどころか全身から闇のオーラを放出し、より一層の奮起を見せる武。それを見たジャンヌ・オルタは苛ついた顔を隠すこともなく、剣を握る力を強くする。それに呼応してか、ジャンヌ・オルタの周りにメラメラと獄炎が燃え盛っていく。

 

両者が互いに殺意を高め合う中、最初に仕掛けたのはジャンヌ・オルタだった。

 

「せぁぁぁぁぁぁ!」

 

ジャンヌ・オルタは剣先を武の心臓目掛けて思いっきり突き立てる。しかし武は動くことすらせず、剣先を鎧で受け止め、逆にジャンヌ・オルタを蹴り飛ばす。

 

「後ろががら空きだっての!」

「……っ!」

 

そのすぐ後ろから、マルタが杖を振るってくる。武は体をかがませて回避し、その勢いのまま反撃と言わんばかりに闇黒剣月闇を逆袈裟に振るう。

 

「くっ!」

 

マルタは咄嗟に杖を構えて受け止める。しかし威力を殺しきれず、マルタは後ろに下がる。そのまま仕掛けようと踏み込もうとした武だったが、次の瞬間、武は全力でその場から離れる。

 

その直後、先ほどまで武のいた場所で獄炎が炸裂する。間一髪で躱した武を見ながら、ジャンヌ・オルタは苦虫を食い潰したような顔をした。

 

「……ちっ、無駄に勘が鋭いわね」

「あいにくと、それなりに戦いの経験は積んでいるつもりでね!」

「そう……ならこれはどうかしらっ!」

 

そう言うとジャンヌ・オルタは、頭上に獄炎を纏った無数の槍を具現化させる。ジャンヌ・オルタから放出される暴力的な魔力の炎は、ともすれば槍を燃やし尽くしてしまいかねないほどに燃え盛っていた。

 

「来るかっ……!」

「ふん、余がいることを忘れたわけではあるまいな?」

「っ!?」

 

それを正面から迎え撃とうとした武の耳に、ヴラド三世の声が聞こえてくる。気が付けばヴラド三世もまた、濃密な魔力を解き放とうとしている。さらにいつの間にか上に飛んでいたマルタも、自身の宝具たる竜……タラスクを召喚して攻撃態勢に入る。

 

(三方向からの同時攻撃……ならば!)

 

武はホルダーから、二冊のワンダーライドブックを取り出して、闇黒剣月闇にリードする。

 

『必殺リード!ジャアクぶた3!』

『必殺リード!ジャアクペガサス!』

 

リードすると同時に武の体は三つに分身し、それぞれの武が持つ闇黒剣月闇に闇が集束されていく。

 

「消し飛べ!」

「行きなさい!」

「食いちぎれ!」

 

逃げる素振りすら見せずに迎え撃つ姿勢を見せる武に向けて、ジャンヌ・オルタ達は殺意と共に攻撃を繰り出した。ジャンヌ・オルタが振りかざした無数の槍が、マルタが放ったタラスクが、ヴラド三世の肉体から放出された無数の杭が、武を貪らんと迫る。

 

「おぉぉぉぉぉ!」

 

武はそれら全てに真っ向から挑む。ヴラド三世の無数の杭を闇の斬撃を飛ばして消し去り、タラスクの突撃をジャアクペガサスを突撃させることによって相殺し、そしてジャンヌ・オルタの槍を闇黒剣月闇を振るってすべて切り払った。

 

「「「……っ!?」」」

 

自分たちのことごとくを打ち消した武を見て、三人は揃って驚愕の表情になる。三人は武に対して決して手加減はしていない。問答無用で殺す気で仕掛けたにも関わらず、まったく届くこともなく防ぎ切られたのだ。

 

(噓でしょっ!?サーヴァント三人がかりでも倒すどころか届きすらしないなんて、でたらめにもほどがあるじゃない!)

 

一体どこでここまでの力を身に着けたのか。何が武をここまで変えたのか。それを考える時間はジャンヌ・オルタには与えられなかった。

 

いつの間にか武が自分のすぐ近くまで接近して、剣を振るおうとしていたからだ。

 

「っ!……舐めるなぁ!」

 

とっさにジャンヌ・オルタはその場を飛んで斬撃を躱し、お返しに頭上から全力の回し蹴りを武に喰らわせる。剣を振るった直後で対応が遅れた武は、なんとか剣の腹で回し蹴りを受け止める。しかし蹴りの威力を殺しきれず、武は後ろの方へ吹き飛ばされる。

 

「ちっ……でたらめな馬鹿力が!」

「お生憎様!私は清廉潔白な聖女様と違って、残虐非道な魔女様ですので!手加減なんてしてあげられないのですよ!」

 

ジャンヌ・オルタは笑いながら武を煽るも、内心では非常に焦っていた。今の全力の蹴りも防がれたせいで大して効果は期待できず、武は再び攻撃態勢に入っている。デオンはもはや満身創痍で戦える状態ではなく、ヴラド三世の顔にも疲労が見える。まだこちらに控えているもう一騎のサーヴァントを含めても、ここで武を殺しきれる可能性は限りなく低かった。それどころか、こちらの戦力を削られるリスクの方が高い。

 

(それに、そろそろあいつが来る頃合いだし……やむを得ないわね)

 

仕方ないといった表情をして、ジャンヌ・オルタは自身の配下たちに命令を下す。

 

「セイバー!ライダー!ランサー!撤退します!急いでワイバーンに乗りなさい!」

「マスター、しかし!」

「今の私たちでは、彼を倒せません。ここは一度退却して態勢を立て直すことが最優先です……それに、あなたはもう戦える状態ではないでしょう、セイバー?」

「うっ……」

 

自分たちをクラス名で呼ぶあたり、ジャンヌ・オルタは本気だ。その場にいたジャンヌ・オルタのサーヴァントは言葉を交わすことなく、即座にワイバーンに乗り移る。

 

「逃げるのか?」

「ええ。今の私たちでは、少々分が悪いですからね。ここは退散させてもらうとしましょうか」

 

武の言葉に短く返したジャンヌ・オルタは、巨龍の背に飛び移ると同時に、召喚陣を発動させる。それは、先ほど立香達に向けたワイバーンの召喚陣と同じものだった。

 

「これはっ!」

「さんざん私たちを弄んでくれたお礼です。たっぷり受け取ってくださいな?」

 

ジャンヌ・オルタは魔術を発動させ、召喚陣から無数のワイバーンを呼び出す。その間に、ジャンヌ・オルタは配下のサーヴァント達と共にラ・シャリテから飛び去っていく。

 

「…………覚えてなさい。次はこうはいかないから」

 

去り際、ジャンヌ・オルタの負け惜しみのような台詞を聞きながら、武は飛び去っていくジャンヌ・オルタをただ見つめることしかできなかった。

 

「……何がお礼だ。ただの嫌がらせじゃないか!!」

 

武はいらない置き土産を残したジャンヌ・オルタへの怒りを燃やしながら、闇黒剣月闇にブックを連続でリードさせる。

 

『必殺リード!必殺リード!必殺リード!ジャアクドラゴン!』

 

「消し飛べぇぇぇぇぇぇ!」

 

武は怒りと共に、闇黒剣月闇に濃密な闇のオーラを纏わせてワイバーンの群れに向けて解き放つ。

 

『月闇必殺撃!習得三閃!』

 

月闇から放たれた極大の闇の刃が、無数のワイバーンを塵一つ残さず消し飛ばす。攻撃の余波が過ぎ去った後に残ったのは、変身を解除してジャンヌ・オルタが飛び去った方向を睨む武のみであった。

 

 

 

***

 

 

 

はい、戦闘終了です。いやぁ~我ながら実にものすごい暴れっぷりでしたね。ジャンヌ・オルタを含めた複数のサーヴァントにたった一人で渡り合うホモ君……闇黒剣月闇ありきとはいえ、いくらなんでも強すぎませんかホモ君?まぁ私が対抗できるように鍛えたので当然っちゃ当然ですが。彼女の置き土産のワイバーン集団も、もはや敵じゃありませんし。

 

今回はカーミラ一人しか倒せませんでしたが、複数のサーヴァント戦が問題なくこなせましたので、今後の特異点でも問題なくやっていけそうですね。

 

「武!」

 

>ジャンヌ・オルタの去っていった方向を睨んでいた武に、立香達が走り寄ってくる。どうやら立香達も、無事にワイバーンの群れを倒しきったようだ。

 

ちょうど立香ちゃん達もワイバーンの群れを倒せたようですね。経験値も素材もがっぽがっぽでウハウハですよ。これはもう幸先いいことしかありませんね!ガハハハッ!

 

というわけで、今回はここまでです。

ご視聴ありがとうございました。




というわけで、今回はカリバーがひたすら大暴れする回でした。

ぶっちゃけ、アゾるサーヴァントはカーミラかヴラド三世で迷っていましたが、色々考えた結果カーミラになりました。カーミラさん、ごめん……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。