東方黒狐録   作:よるくろ

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 息抜きに書いた東方Projectの二番煎じ…

 私の原点である小説を書くのは少し恐れ多いですが、頑張って書いてみます。

 それでは、ご覧あれ…


【い】 転生

 …眠い。

 

 ………眠い。

 

 ………………眠い。

 

 眠気さだけが残る、“夢の中”。

 

 そこでは僕と“狐”が横になっていて、僕は狐の尻尾を枕にして寝ている。

 

 

「『やぁ、災難だったね、君達』」

 

 

 声が聞こえてきた。

 

 はっきり聞こえるが、眠気さのせいではっきり聞き覚えることができない。

 

 

「『一匹の不運な狐を助けるために、優しい君が命を挺してまで守ったその姿に、僕は創世記時代以来の感銘を受けてね…そこで、僕が君達を転生させてあげることにしたんだ』」

 

 

 へぇ…そうなのか…でも、この狐はどうするんだ?

 

 

「『もちろん、一緒さ。でもただ一緒に転生させるだけじゃ面白くない。…そうだ、君達を一緒に“纏めて”転生させよう』」

 

 

 そりゃ手間もかからなくて良いや…本当は一人一人別々に転生、だっけ。させるんだろうけど、急ぎたいならいっぺんに済ませてしまえばいいもんな。

 

 

「『種族は…九尾かな。ねぇ、能力を手に入れるとしたらどんなのが良い?』」

 

 

 うーん…何でも、直す能力かな…壊れたら再生したり修復できたりするのって便利だから…。

 

 

「『ふむ…じゃあ修復能力と…あと容姿も変えられるけど、どうする?』」

 

 

 僕は人見知りだし…髪は長い方がいいかなぁ。好きな髪型にもできるし…あ、色は黒が良いな、日本人らしく、髪色は黒で。

 

 

「『なるほどね、髪は長め…で黒ね。うーん…あ、あと五感も強化してあげるよ。倍率的には…一般妖怪の五倍位かな。それ位じゃないと今の君達じゃ生きてけないし』」

 

 

 どんな所なんだろうか…いや、まぁどうせ人外魔境に放り込まれても死ぬ自信しかないよ。

 

 

「『大丈夫だよ。比較的安全なところに送ってあげるから。それじゃ、決めることは決めたし、そろそろ転生しようか』」

 

 

 あぁ、そうだ。僕達はこれから転生するんだった。

 

 

「『では、良い第二の人生…いや、“狐生”を。黒金鈴八君』」

 

 

 じゃあね…。

 

 すると、僕の意識は最も微睡んで…意識も保てなくなった…。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「…う…?」

 

 

 寝辛い。

 

 背中に踏み潰している花の感触…仰向けで寝てるのに、何故か寝辛い。お腹を圧迫されてるんじゃなくて、こう…背中と土の間に何かが入り込んでるような…

 

 と僕がその背中にある物を意識すると、少し動いた。

 

 生き物なのだろうか、いや、それにしては…というか、“感覚がある”。

 

 どういうことかと、妙に動かしづらい右手を背中側に持っていって、それを掴むと、確かに感覚があった。触れた感触もあるし、触れられた感触もある。

 

 

「…(尻尾?)」

 

 

 毛並みはサラサラ、綿のように柔らかくも、動物の毛のようにすぅっと毛並みがあるそれは、驚くことに“僕の尻尾”のようだ。

 

 まいったな…と頭を掻こうとすると、また異物。触れると、また触れた感触と触れられた感触。

 

 どうやらこれは耳のようだ。

 

 

「…(そうだ、狐はどこに行ったんだろう)」

 

 

 起き上がって見渡してみる。だけど僕の周りは森に囲まれた花畑だけで、狐どころかネズミ一匹見当たらない。

 

 あれ…と思い、首を捻っていると、起きる前の夢の中で聞いた、声のことを思い出した。

 

 

「…(“まとめて”転生…じゃなくて、“纏めて”転生…ね)」

 

 

 なんてことだ。じゃあ僕はあの狐と一緒になったということになるのか。

 

 …いや、そんなに悲観することでもないか。生きてれば万々歳だし。

 

 さて、これからどうするかだけど…うん、ここは静かだけど、“あっち”の方は煩いね。

 

 

「…(街か村か…文明があるのかな)」

 

 

 けど、行きたくないな。そもそも人の視線を遮るために髪を長くしてもらったんだし…そういえばどれくらい長くなったんだろ、首元までは欲しかったかな。

 

 頭から背中側に、髪の長さを確かめるように滑らせていくと…滑らせていくと……あれ、背中通り過ぎちゃった、え、腰、膝裏…足首で途切れた。

 

 長すぎじゃない?

 

 いや、せっかく長くしてもらったんだし、文句を言うのはお門違いだ。

 

 えーと、あと…あ、そうだ能力だ。確か…『修復』だっけ、どういうふうに使うんだろう。

 

 と、僕が思い悩むと、ふと下に、僕で踏み潰された花が目に入った。

 

 あちゃーと思いそっと触れると、するとその花はみるみるうちに元気もなり、他の花と同じように元気な花になった。

 

 あ、こういうこと?じゃあ植物でできるんだったら生物でもできるよね、便利な能力だなぁ。

 

 

「…(これなら、生きていけるかも)」

 

 

 さて…まずは水の確保からしなくちゃね。






 如何でしょう?

 私的には最低でも妖怪の山までは書きたいですね…

 息抜き程度で書きますので、頻度は期待しないでください。

 それでは、また次回…
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