三本目…?私は何を…指が勝手に…!
というわけで、昨日に引き続いての第三話目。
それでは、ご覧あれ…
朝になった。
目が覚めた僕はいの一番に背伸びをして、ちょっと眠い目を擦る。あ、目を擦ると手についた細菌とかが目に付くんだっけ。どうでも良いけど、妖怪の視力って細菌で悪くなるのかな。
というか、朝日が見れないって辛いねぇ。こう森に囲まれてるから、日の出が拝めないのはちょっと残念かな。
それにしても…やっぱりお花畑だ。一向に抜け出せない森に囲まれた事を除いては普通のお花畑なんだけど、やっぱり問題は森だよねぇ…どうなってるんだろ、よくある目の錯覚かな。
自然の形態が、程よくちょうど良い感じに視覚の情報を騙してるとか。ま、ないか。
となると、今の僕に出来ることは何もない。攻略本もないし、ましてや携帯なんてものもない今の僕じゃ出来ることなんてたかが知れてる。
候補を挙げるとしたら、一つ、懲りずに森の脱出。これは脱出云々より僕が餓死しそうだから却下。
一つ、諦めて死ぬ。普通にやだ。何が悲しくて手に入れた第二の人生を終わらせるんだ。
一つ、鍛錬。これは森の木を一本一本破壊していけばいつか出られるんじゃないかという案の派生だ。強くなれるし、夢の声はここは比較的安全な場所って言ってたから、ここから出たら絶対安全じゃなくなる。だから強くなる必要があるし、僕が餓死しないために森の外に出る必要がある。
決まりだね、これからの方針は鍛錬中心で、僕自身を鍛えていこう。
まず腕力でしょ、脚力でしょ、腹筋もいいかな、いや背筋も…
あ、あと何故か知らないけど僕はお腹が空かない…というと、僕が転生して結構経つのに、一向に空腹が訪れないからだ。何故かは知らないけど、これで空腹を気にすることなく鍛錬ができるってことだね。
さて、早速始めよう。えっと…とりあえず木をぶん殴ろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とある迷い森の奥深くにある、森に囲まれた花畑。
その花達は万病の薬、百薬の神と呼ばれるほどの成分を持ち、滅多に咲かない幻の花である。
その花畑を囲う森の一角。そこには一人の男が、森の木を揺らしている。
「ふっ…ふっ…ふっ…!」
打撃、打撃、打撃。一発一発が全力以上の力が込められており、不壊と謳われる迷いの森の木を“揺らしている”。
当然、そんな力を込めて全力で殴れば、拳は壊れるだろう。だが、男には幸として、何もかもをなおす力があった。
拳が砕ければ治し、骨が折れれば治し、筋肉が裂ければ治し、細胞が古くなれば治す。その工程は『転生』と同じく、拳が放たれるほど、男の身体はより強く、より
汗の一つ一つが美しい、拳を“撃つ”たびに揺れる黒髪が荒れ狂う海のように乱れ、川の流れのようにするりと空気を撫でる。
打撃、打撃、打撃。一発は力強い大砲のように、一発は突き進む弾丸のように、一発は突き刺す槍のように。迷いの森の木を揺らしている。
男…黒金鈴八は、より
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ふぅ〜、疲れた。手が痛いし、足がもうガクガクだよ。
あ、そうそう。僕の能力である『修復』の新しい使い方でね、なんと壊れた拳も治せるんだ。一回…というか何回も拳が壊れたんだけど、その都度その都度で『修復』を使ってなおしてね、かなり頑張ったよ。痛みを我慢するの。
少なくとも骨と肉は治せるよ。筋肉は分からないけど、多分治ってる。でもここまでやって筋肉疲労がないってことは、それほど運動してないってことなのかな…やっぱり不便だねこの身体。
というかこの木硬くない?殴っても殴ってもびくともしないんだけど。何回僕の拳が砕けたと思ってるんだ。例えるなら鉄板に向かってポッキーの拳で挑むような感じだよもう。
あ、そうそう。とりあえず殴ろうってなったけど、もう一つ殴ってる途中で新しい鍛錬方法を思いついたんだよね。
それは柔軟。空手とか柔道でも、かかと落としとかする時身体が硬いとできないでしょ?関節の可動範囲を広げないと、思った通りの動きができないからね。
武器もないし、危険なやつに徒手空拳で挑むんだったら攻撃の幅を広げないと。
…でも、柔軟の仕方ってどうやるんだろう…。こうやって足を広げるのかな、少しずつすり足で…こう…あっ、結構キツイ!ちょ、戻れない!
落ち着くんだ
あ、汗で足が滑___ヤバ___、
あ”ぁ“っ
あー、痛いですねぇ(経験者)
柔軟って生きてるうちじゃ結構重要になりそうですね。身体が硬い人とか、動きがスムーズじゃなくて、サビたロボットのような動きになっていそうです。
私は引きこもり体質ですが、柔軟は欠かさずやっていますよ。血流も良くなる、動きもコンパクトになる。良いこと尽くめです。
皆さんも、暇があれば柔軟体操とかやってみると良いかもしれませんね。
それでは、また次回…