ミリオンが主となりますが、シンデレラ、sideM、シャニも出てくる予定です。苦手な方は『戻る』ボタンのクリックをお願いいたします。
またμ'sも出る予定ではありますが絡みは多くならない予定です。
あくまでも予定です。
お目汚し失礼いたします。
PM000
(プロローグ)
俺は765プロダクションのプロデューサーとして39プロジェクトを一手に引き受けていた。
かなり忙しかった。正直しんどいと思う日だって一日や二日では済まなかった。だけど軌道に乗り、劇場に足を運ぶ人が増えていくたびに“やりがい”という奴が満たされていくのを感じた。
アイドル達がキラキラと輝く。
そんなアイドルを見てお客さんが笑顔になる。
しんどいと思う以上に嬉しかったし楽しかった。
これからも頑張っていこうと思っていた ――――
―――― はずだった。
そんな俺はただ今学園にて教鞭をとっています。
どうしてこうなったんだろうね。
*****
まあ、詳しい事は俺も解らない。
気付いたら赤ん坊になっていて順調に成長して今に至る。それだけである。
その過程では765プロダクションに再入社だ!と張り切ったけれども、残念ながらどれ程検索しようと765プロダクションは存在していなかったために諦めた事もあった。前世では子供に関わる仕事をしていたし、今世でもそんな感じの職に就くか…、とそんな軽い気持ちから教職員免許を取得したりもした。
そうして今ここにいる。
しかしなんとも不思議な話だ。
前世などというものは全く信じていなかった。だがこうして自分の身に降りかかってみれば信じざるを得ない。と、いうか俺は死んだのか?死んで生れ変ったのだろうか?それにしては死んだ記憶とかは一切ないのだけれど。
それと、不思議な縁とというかなんというか、こんな出会いもあった。
「ふふ、おはよ。こーはい君!」
「おはよう。石見せんせ!」
「お、おはようございます。莉緒先輩、このみ先生。」
そう。
元劇場アイドルである莉緒とこのみさん。
同僚として再開を果たしていた。
ただし初対面の際に「初めまして」と言われたため、この二人には前世とやらの記憶は無いようである。俺だけが一方的に既知であったようだ。あとね、正直なところ、「初めまして」と言われたときは滅茶苦茶へこんだよ。へこみすぎて「おえ」って咽吐いちゃったくらい。あの時は心配してくれてありがとう莉緒。けれども別に貴女のセクシーさにやられたわけではない。
それももう随分と以前の事だから時間経過によって心の傷も癒えてはいるけれども。
それと更にもう一つ。
つい最近不思議な縁というやつが増えた。
「スクールアイドル部の顧問になったそうじゃない。アイドルに囲まれるなんてこーはい君も隅に置けないわね。」
「いや、先輩に押し付けられたんですよ。その顧問という地位は。」
「あら、そうだったかしら。」
大スクールアイドル時代であるらしい今の時代ではこうして各学校にアイドル部なるものが乱立しているらしい。この学校にもついにその波が来たようで、生徒がアイドル部の創設を嘆願したらしい。
嘆願されたのは莉緒。気軽に「いいわよー」と言って創設を許可したようだ。さらに補足するなれば、目の前の先輩は顧問の欄に俺の名前を勝手に記入した。おい。
「まあまあ、いいじゃない。何かあったらお姉さんも手伝うわよ。」
「はぁ…。このみさんはお酒が入ってなければ本当にいい人ですねぇ。」
「ちょっとどういうことよ。」
「あー、セクシーって事ですよ。」
「え!?ホント?」
前世から少しも変わらずチョロイな、このみさん。
少々心配になる。なんなら「よかったじゃない、このみ姉さん!」と声をかけている莉緒と一緒に心配になる。
はあ、とため息一つ。
「それで、部員の名簿くらいはいただけませんか?」
「それがね、昨日お酒こぼしちゃって捨てちゃった!」
はあ、とため息もう一つ。
チラリとこのみさんを見ると顔を背けられた。さては貴様、共犯者だな。一緒に宅飲みしていただろう。
「だ・か・ら~。天文学部の隣の教室が部室だから。行ってみてのお楽しみよ!きっと部員もカワイイ娘たちばかりよ!うふふ。」
そんなことを言って「じゃあね」と言いながら職員室から出ていく莉緒。ついでにこのみさんの手も引いていく。出ていった二人は扉を閉める直前に手をフリフリしてから消えていった。
ふむ。さすがは前世アイドル組。可愛いな。
一人になった俺は腕を組んで頷きながらそう思う。
先生なんて辞めてアイドルになればいいのに。訳あって元教師。今はアイドル。ふむむ、なかなか良い感じのキャッチフレーズではないか?
そんな事を考えながら俺は踵を返して自分の机に向かう。
一歩踏み出し、「あ…」と宙を見上げた。
「天文学部ってどこにあんだよ…。」
俺はこの学園の先生だ。
しかし教師歴は未だ二年目の若輩者。
この無駄に広い学園の全ては把握できていなかった。
慌てて振り返る。
当然ながら見送った莉緒とこのみさんは何処にも見えなかった。代わりに壁掛けの時計が目に入る。
「やべえ、五限ももう終わりじゃん。」
六限目には世界史の授業を受け持っているクラスがある。調べている余裕はない。
なんなら帰りのホームルームも担任しているクラスがある。調べている余裕はない。
わーお。
マジやべえ。
*****
お隣は天文学部。
この扉に掛かるプレートはアイドル部。
ふむ。ここで間違いなさそうだ。
しかし大問題が一つあった。
それは…、学園内で迷子になって予定時刻よりも俺の到着が随分と遅くなってしまった事だ。
外からは運動部の掛け声が聞こえているし、通ってきた廊下からも文化部の皆様方が活動をしているのが見えていた。他の部活の皆々様が活動してしばらく経っているのに俺はといえばようやく部室の前に到着。
いや、まずいなぁ…。
ホント、しまったなぁ…。
全部莉緒のせいにできないだろうか?
いやまあ学園内の事を把握しきれていないのは完全に俺の問題なんだけどね。これが既に顔合わせ済みであれば勝手に活動していてもらえるのだけど…、初日なんだよね。そうなると生徒は勝手に行動できないから待ちぼうけを食らっている筈なのだ。
扉に手をかける。
まあ、まずは謝ろう。
そう思いながら扉を開いた。
「え…?」
「へ…?」
そこにいたのは間違いない。
最上静香だった。
さらに彼女はポカリと口を開いてこう言った。
「え…?な…、へ?プロデューサー…?」
不思議な縁に感極まった俺は静香に抱き着いた。
000終
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! School idol festival
アイドルマスターミリオンライブ!スクールアイドルフェスティバルの開演です。
プロデューサーの名前は石見知哉(いわみ ともなり)君です。
バネPとか武内Pにしようかと思ったのですが越境予定なのでオリPにしました。申し訳ない。