◆本編第4章までに登場する地名、用語をまとめたものです。
◆初見の方は、若干のネタバレが含まれているので、あらかじめご留意ください。
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・地図
東洋
あ行▲
・アイゼンルート
西洋で覇を唱える強国。正式名称はアイゼンルート魔導帝国。
現皇帝はクラウス一世。帝都はシュヴァルツブルク。
十五年程前まで、西洋の一小国に過ぎなかったが、魔法に関する革新的な技術を背景に、東洋と同盟関係にある西洋列強を瞬く間に滅亡に追いやり、一大帝国を打ち立てた。
・アヴァロニア
広義には、ネウストリア及び諸侯国連合の計七国からなる、大陸東方の国家群を指す。
狭義には、アヴァロニア諸侯国連合を形成する、大陸側の六国を指す。
東洋では後者の意味で使われることが多く、ネウストリアは「本土」と呼称するのが一般的。
・アウストラシア
世界の極東に位置し、世界樹がある大陸。
イリヤ教団にとっての聖地であり、約束の地と呼ばれている。中つ国の伝承では、人間は千五百年ほど前、アウストラシアからマグナ・ネウストリア島に渡来したと伝えられている。
・アシュバール砂漠
中央大陸の中心に広がる広大な砂漠。
エフタルの領土に属し、オアシスにエフタルの王都テル・エル・タランナがある。
・アタラクシア
マグナ・ネウストリア島北西部に位置する、イリヤ教団の総本山。
・アラド
トランシルヴェスタの首府。
第3章で登場。竜退治における中継地点として討伐隊が利用した。
・アルル
シトランド半島に位置する、諸侯国連合の一角。
現統領は、アレクサンドル・オルラーン・デュ・プレシー・ド・バルザック。首府はアルル。
守護属性は風、標語は「もっと遠くへ」。
元々は自治都市(王国自由都市)であったが、大航海時代にアヴァロニア経済圏の中心地となり、バルザック家を中心に商人層が台頭した。
一世紀ほど前に、諸侯国としての昇格が認められ、諸侯国連合に加盟。その歴史的背景から、自主自律を尊ぶ街として有名。
・アルバ・ユリア
トランシルヴェスタの南部に位置する、中規模の村。
第3章の舞台。悪竜によって滅ぼされた。
・アンブロワーズ
アヴァロニア極東部のイバリア半島に本拠を置く、諸侯国連合の一角。
現統領はメイリーン・ド・エスメラルダ。首府はシャンデリアゴル。
守護属性は水、標語は「背かず 移ろわず 跪かず」。
イバリア半島からガラテア回廊まで、東西に長い領土を有し、統領であるエスメラルダ家は歴代で最も騎士王を輩出した名門一族として名高い。王国の忠実な飼い犬と揶揄されることもしばしば。
・イカルガ鉱山
かつては東洋有数の鉱床として名を馳せたが、二次東征の最中、大規模な魔力泉の暴走が起こり、長らく放棄されていた。
近年魔力泉の活動が収束したため、ガラテアがノルカ・ソルカから採掘権を購入した。麓にはイカルガという小さな村がある。第4章の舞台。
・ヴェルダン川
南ネウストリアを流れる河川。
途中ロゼッタ近郊を通り、河口にルナティアが位置する。
・エクヴァターナ
エフタル南部の地名。砂漠地帯とは対照的に雨量が多く、紅茶の産地として有名。
・エフタル
中央大陸の中心、アシュバール砂漠に位置する、獣人族が治める王国。
現国王はアイリス7世で、中つ国で現存する最古の王朝と言われている。
ニケの旅の目的地でもある。
か行▲
・カトブレス
ガラテアの首府。トルバ海に面する東洋随一の温泉街として有名。
第4章の舞台。
・カトブレス国民劇場
騎士王の文化政策の一環として、ネウストリア語による演劇振興を図ることで、極東との言葉の障壁を解消することを目的に立てられた劇場。
オペラなどの歌劇のほか、音楽会なども盛んに行われている。
・ガラテア
西アヴァロニア平原に位置する、諸侯国連合の一角。
現統領はロローナ・アナスタシア・ツェペシュ。首府はカトブレス。
守護属性は氷、標語は「春にして君を離れ」。
古くは王国からの西方植民により移住した層が、支配層の多くを占めている。そのため、王国及び教団に対して友好的。一方で、アンブロワーズとはガラテア回廊の領土問題等を巡って、伝統的に不仲。第二次東征の敗戦からいち早く復興し、近年の国力の拡大には目を見張るものがある。
・グラナダ山脈
エフタル南東にそびえる山脈。麓にエクヴァターナ地方が広がる。
さ行▲
・ザクソン
アヴァロニア南西部の山岳地帯に位置する、諸侯国連合の一角。
現統領はドラウプニル・フグスタリ・イシルドア。首府はグラスチノヴァ。
守護属性は火、標語は「鉄は熱いうちに打て」。
国土の三分の一を山岳地帯が占め、金属や魔石といった鉱物資源の産地として有名。アヴァロニアでは唯一、ドワーフが統治する国で、人間やオーク、リザードマンからなる多種族国家である。
・シャンバラ
アイゼンルートに滅ぼされるまで、西洋の中心であった王国。
アヴァロニアと同盟関係にあったシャンバラが滅ぼされたことで、中つ国の勢力図は大きく塗り替わった。
・スピカ荒原
ガラテア西方に広がる、果てしない荒野。
この荒原を抜けると、中西部へと辿り着くが、盗賊や凶暴な魔物が潜む無法地帯と化しているため、旅人が利用することはほとんどない。
・西洋
中央大陸における、エフタル以西の地域を指す。
かつてはその中心にシャンバラが君臨していたが、現在はアイゼンルートに取って代わられている。
・世界樹
約束の地アウストラシアにある、魔法の源であるマナを作り出す神木。世界のマナの循環を司る大樹であり、自然が自然として生態系を維持できている由縁は、生きとし生けるものが、マナからエレメントの加護を受けているから、とするのが教団の見解。
したがって、世界樹が枯れるときは世界が滅ぶ時だと言われている。
た行▲
・大東洋
中央大陸とアウストラシアの間に広がる海洋のこと。
・大西洋
中央大陸とトルファンの間に広がる海洋のこと。
・ダーク・ヘッジス
ガラテア西方、さらにその先に広がる鬱蒼とした樹海。
エルフの本拠地であり、人間が立ち入ることはほぼない。そのため、古代からの生態系が手つかずのまま残っている。
・中央大陸
世界の中心に位置する巨大な大陸。一般にセントレイルと呼ばれる。
・中西部
中央大陸中心の乾燥地帯を指す。一般にミドル・ウェストと呼ばれる。
・東洋
ネウストリア及びアヴァロニア諸侯国連合が治める地域を指す。
中つ国の中心地として繁栄してきた歴史がある。
・トランシルヴェスタ
アヴァロニア東南部のトラキア平原に位置する、諸侯国連合の一角。
現統領はオイゲン・ドラクロワ。首府はアラド。
守護属性は土、標語は「月よりも昏く、雪よりも白く、土よりも逞しく」。
中世の気風を根強く残す、アヴァロニア随一の農業大国。他国と比較すると経済の発展は遅れており、平和が取り柄のトランシルヴェスタという言い回しも、近年では皮肉の意味で使われることが多くなった。ガラテアのツェペシュ家はトランシルヴェスタの旧領主であったことから、両国の家名や地名などの固有名詞は相関性が強い。
・トルバ海
ネウストリアと、ノルカ・ソルカ及びガラテア間に位置する海域のこと。
ノルカ・ソルカでは、エステション(東海の意味)と呼ばれる。
・トルファン
西洋から大西洋を隔てた、レムリア大陸に位置する国家。
な行▲
・中つ国
中央大陸を治める国家群の総称。東洋から西洋、エフタルを含んだ呼称。
・南洋
中央大陸から遙か南、エフタル洋に浮かぶ群島を指す。
魔術における「陰陽道」など、独自の文化が育っている。
・ネウストリア
マグナ・ネウストリア島に位置し、東洋を統べる覇権国家。正式には、神聖ネウストリア王国。
現国王はサヴァン16世、王都はロゼッタ。
守護属性は光、標語は「我ら始まりの民にして、世界を統べる者なり」。
東洋の政治・経済的中心地であり、イリヤ教団やギルドクラインの本部がある。
・ネロウィング海峡
ルナティアとアルルを隔てる海峡。ルナティア側には100メルトを超える断崖が続いており、かつては大陸と地続きだったと言われている。潮流が速いことで有名。
・ノルカ・ソルカ
アヴァロニアの北西部に位置する、諸侯国連合の一角。
現統領は空位、首府はハバネロフスク。
守護属性は雷、標語は「万国の戦士よ、咆哮せよ」。
王位は世襲制ではなく、王選を経て決定される点に特徴がある。旧国王マロノフ・ユッテナイネンは先代騎士王であり、第二次東征の中心的存在だったが、敗戦により国力は失墜した。
・ノリノリンスキー街道
ガラテアの首府カトブレスから、ノルカ・ソルカの首府ハバネロフスクまで至る街道。
途中で、イカルガ鉱山の麓に接する。
は行▲
・バスティヴァル山脈
トランシルヴェスタ南部に広がる雄大な山脈。
第3章で登場。古代より竜が住まう山脈で、麓にアルバ・ユリアがある。
・ブラン城
二半世紀ほど前、ツェペシュ家のゴットフリート1世によってカトブレスの丘に建築された城。
始めは王の隠居先として築かれたが、孫のゴットフリート3世が首府をカトブレスに移転してから、本城として使われることになった。
構造が極めて複雑で、地下には拷問部屋があるとかないとか噂されている。
ま行▲
や行▲
ら行▲
・ラウル山脈
ガラテア、ノルカ・ソルカ西方を南北に走る山脈。
東洋と西洋を分かつ境界線とも言われている。
・ルナティア
ネロウィング海峡に面する、ネウストリア第二の経済都市。
第2章の舞台。古来より港町として栄え、ギルド「クライン」の本部や、モンフォール家の本邸がある。
・ロゼッタ
ヴェルダン川河畔に位置する、ネウストリア神聖王国の王都。
第1章の舞台。円形の城塞都市で、中心から王宮、貴族街、市民街で構成される。ニケやクロノアの出生地でもある。
わ行▲
あ行▲
・アヴァロニア諸侯国連合
アンブロワーズ、アルル、トランシルヴェスタ、ザクソン、ガラテア、ノルカ・ソルカを治める六大諸侯から成る国家連合。連合を束ねる元首として、騎士王が君臨する。
事実上ネウストリアを守護する衛星国家群であり、騎士王の上に、アヴァロニアの
・アクゼリュスの丘の会戦
第二次東征の趨勢を決定づけた戦い。勇者ローランが戦死した。
この会戦の敗北により、アヴァロニア連合軍はアウストラシアからの撤退を決断した。
・六芒星(アスタリスク)
アイゼンルート皇帝クラウス1世に忠誠を誓う、将軍たちの通称。
炎・水・風・土・氷・雷、それぞれの属性を代表する六人のマスターで構成されており、彼等は軍団の第一師団から第六師団までの師団長を兼ねている。
魔法の分業制を確立した、アイゼンルートの象徴的存在として有名。
・アタッカー
パーティーにおけるロールの一つ。剣術や格闘術を駆使し、前線における攻撃の基点となる役割を担う。代表的なジョブは、戦士や拳闘士など。
・アルス・ノトリア
大魔導師ノルンが残した、伝説のグリモワール。
この世の森羅万象が解き明かされているという。ノルンはアルス・ノトリアを十三の書に分冊し、自身の死後、世界のあらゆる場所に隠すよう、弟子に委ねたとされる。
ニケが探し求めている書物で、旅の目的でもある。
・アロンダイト
聖剣の一つ。ローランが所有していたが、彼の死と共に行方不明に。
・アンデッド
肉体は朽ち、もしくは失われているが、生命活動を続ける不可思議な存在の総称。有名なものは、レイスやリッチー、ウィル・オー・ウィスプ、デュラハンなど。
アンデッドに墜ちて間もないかつての生命体を指して、ゾンビと言うことも。ゾンビは炎に弱いのがセオリー。
・暗部(異端審問会)
イリヤ教団の教義に背く異端者を根絶することを目的に設立された、総主教直属の機関。
その活動の一切は謎に包まれており、教団内部に属する人間ですら、その全容を把握している者はほとんどいない。歴史上、彼等の暗躍によって、多くの反乱分子が処分されたと言われている。教団の犬、狂信者、仕事熱心な暗部と批判されることも多い。
・イリヤ教団
聖女イリヤを神として崇める宗教団体。イリヤ教は人間が中つ国に渡った際に起こった宗教であり、聖女イリヤが残した預言や彼女の弟子である使徒の言行をまとめた福音書「アポカリプス」を聖典とする。魔族を絶対悪とする一方で、他の種族には平等であり、特定の身分や社会的階層を優遇しない点に特徴がある。今や中つ国で普遍的な宗教となっている。
ネウストリア国王はイリヤ教団から中つ国を統べる王として戴冠を授かった唯一の存在であり、総主教の承認によりネウストリア国王が俗界を治めているというのが、東洋の政治構造である。
・ヴァリャーグ
古代にトルバ海など、東洋沿海部を派手に略奪して回った武装集団のこと。
東洋に元々住み着いていた狩猟民族で構成され、アウストラシアからの入植が始まると共に、その活動は沈静化していったとされる。
・ウイッチクラフト
アイゼンルートで発明された、画期的な魔導具。人工魔石をベースとすることで、起動式の省略が可能な点に特徴がある。
術者は魔力を
・ウィル・オー・ウィスプ
鬼火とも。肉体は失っているが、往生できずに現世を彷徨う人魂のこと。
東洋では、人里に不意に現れて、悪さを働くという伝承がある。
・無音の歩み(ウォーカー・イン・ザ・ダーク)
ニケが持つスキル(自称)の一つ。自身の影の薄さを巧みに利用し、相手に気付かれず、無音で移動する歩法のこと。長年の引きこもり生活の賜物。
??「クセになってんだ。音殺して歩くの」
・ウオッカ
ライ麦などを発酵させた蒸留酒。ノルカ・ソルカやガラテアなどの北国で、主に嗜まれている。
クセのある香りとエグ味が特徴的で、度数が極めて高いことから、他の地域ではフルーツで香り付けしたものや、カクテルのベースとして用いられる事が多い。
・ウッドエルフ
元々は、エルフのうち、他種族と交わらず、人里を離れて森の中で生活する者たちを指していた。
ハーシェルの叛乱以降は、特に純血種を指す言葉として用いられている。
・詠唱破棄
詠唱すなわち起動式を省略して、魔法を発動すること。
魔法の研究が進んだ現代においては、発動にあたって魔法陣の構築が必須となる上級魔法を除いて、詠唱無しでも魔法の発動は可能。しかしながら、詠唱ありと比較して、威力や精度が安定せず、魔力消費も激しいという欠点がある。
・
ジョブの一つ。白魔術士のうち、呪いの解除やアンデッドの浄化を専門としている者のこと。地味だが需要は多い職業。
・エルフ
種族の一つ。外見は概ね人間と似通っているが、翡翠の瞳を持ち、耳が鋭く尖っており、男女問わず美しい容貌を有していることが特徴。また、あらゆる種族の中で最も長命であり、種族としての絶対数は少ない。性格は真面目で堅物、融通が利かないとされる。
かつては人間と最も友好的な種族であったが、一次東征終結以後、人間との間で戦いが生じ、エルフの中でも純血種と呼ばれる者たちは、ダーク・ヘッジスの森に閉じこもるようになった歴史がある。
・エンチャント
属性付与のこと。強化魔法の一種。物理攻撃に任意の六属性を付与する戦闘技術で、魔法剣士が得意とする。
・エンハンサー
パーティーにおけるロールの一つ。主に強化魔法を得意とし、仲間を支援する役割を担う。サイドアタッカーもしくはヒーラーが兼任していることが多い。
・オーク
種族の一つ。人間の倍近い体躯と、褐色じみた緑色の肌が特徴。一般に女性より男性の方が、口元の二本の牙が大きいとされる。
地縁・血縁を何より重視する種族で、他種族と交わって生活することは余りない。したがって、アヴァロニアでは、ザクソンなど一部の地域で寄り集まって生活している。
・オド
魔力の中でも、生物が生まれつき保有するものを指す。
魔術士は基本的にオドを消費して、魔法を発動する。スタミナに近い概念のため、休息するとオドは回復する。
・オリヴィエの歌
究極のグリモワール『アルス・ノトリア』を完成させるべく、世界中を旅した魔導師ノルンの生き様を描いた古代の叙事詩。ノルンの弟子たちによって記述されたとされるが、フィクションも多く、ある種の童話として東洋では受け入れられている。
「エルフは光を、魔族は闇を、ドワーフは工芸を、獣人族は交易をこの世界にもたらした。そして人間は、それら全てを略奪した」という序文が有名。
・オーロラ
ノルカ・ソルカなど、緯度の高い地域において観測される大気の発光現象のこと。極光とも。
マナと大気中の粒子が衝突し、励起して元の状態に戻ろうとする際に起こる発光現象らしいが、詳細については不明な部分が多い。
北方の伝承では、オーロラは生者と死者をつなぐ炎の架け橋とされ、先祖が子孫を守護してくれる証と言い伝えられている。
・温泉
地中から湧出した湯または湯が沸き出している場所のこと。多くは湯船の原水として用いられる。
東洋では北方諸国が鉱泉の湧出地として有名で、北方人は身分を問わず日常的に湯船に浸かる習慣がある。
・陰陽道
南洋で発祥した魔術の流派の一つ。あらゆる魔法には、陰と陽の両面があるとするのが特徴。
ニケは師匠が陰陽道に属していたことから、この流派の考えに大きく影響を受けている。
か行▲
・下位締め
ギルド「クライン」において、比較的難易度が低いとされる依頼を、等級が高い冒険者が積極的に引き受ける行為のこと。
等級が低い者に仕事が回らなくなるため、仮に依頼を達成しても、報酬こそ支払われるが、評価値が加算されない。また、再三にわたって繰り返すと降格処分の対象となる。
・カミカタ語
主に南洋で用いられている言語。世界で一番文法が難しい言語と言われている。一説によると、口語では「あなた」のことを「自分」と言うらしい。
A「自分最近どうなん?」
B「は?(何言ってんだコイツ)」
・火竜
ドラゴンの分類の一つ。全身は赤色系統で、攻撃性が高まると炎を吐くのが特徴。火袋に内蔵された化学物質を、口腔で引火させることにより火を吐くらしいが、詳細はよくわかっていない。
火竜のほかに、蒼竜、緑竜、黄竜、白竜、黒竜がいるらしい。
・カルヴァドス海賊団
ネウストリア王家に私掠免許を与えられた政府公認の海賊。彼等を最後に私掠免許は廃止されたことから、最後の海賊とも呼ばれる。仁義を切ることを掟の第一とし、もっぱら義賊として活動したことから、民衆に人気があった。
政府の要請に応え、二次東征に参戦したが、全滅を遂げたとされる。トラヴィスは、数少ない生き残りのうちの一人。
・カルマル種
馬の品種の一つ。競走馬とは異なりガッチリした体格で、瞬発力には欠けるがスタミナがあり、農耕や重量物の運搬に適している。主に北方諸国を産地としており、寒さには強いが、暑さには弱い。
・カルマルトーチ
切れ込みを入れた丸太に火を灯して作る焚き火のこと。発祥はノルカ・ソルカ。冬空に「バエる」として、ガチキャンパーの兄貴たちにも人気。
・氣
体内に流れる肉体的・精神的エネルギーの総称。戦士や拳闘士の力の源とされる。
魔力も広義には氣の一種とする説もあるが、賛否両論あり、決着は付いていない。
・危険度レベル指定
モンスターハントの依頼において、志願者の目安として設けられたレベリングのこと。
1から5までの五段階あり、数字が大きくなるほど危険度は増す。ドラゴンは5。グリフィンは4。ワイバーンは3。
・騎士王
アヴァロニア諸侯国連合を束ねる王。四世紀ほど前、サヴァン6世によって設置。選出方法は、当初輪番制であったが、現在は最高評議会による互選制が採用されている。
現在の騎士王はガラテアのロローナ・アナスタシア・ツェペシュであり、先代はノルカ・ソルカのマロノフ・ユッテナイネン。
・起動式
魔法を発動するにあたって、必要な詠唱のこと。
・キモントンコウ
トルファンに伝わる占術のこと。方位術の一種で、遁甲盤という盤面から吉凶方角を占う。キモントンコウを駆使すれば、己の運命すら切り拓けるらしい。
・吸血鬼
魔族の中でも、上位種に位置づけられる種族。外見や知性は人間とほぼ遜色ないが、血を好み、非常に残忍な性格を持つとされる。
ガラテアのツェペシュ家は、初代当主の奇行ぶりから、吸血鬼の末裔ではないかとする民間伝承が、東洋では余りにも有名。
・緊急保護案件
クラインへの依頼にあたり、緊急性・公益性は高いが、それに見合う報酬をクライアントが用意することが困難な案件について、バルザック家が報酬の一部または全部を負担するシステム。
アルル支部においてのみ導入されている。
・禁術
大規模な破壊魔法や空間転移、蘇生術、人心操作、時間遡行など、人間の能力では到底実現不可とされる魔法の総称。
禁術を研究もしくは行使しようとした者は、教団の掟によって厳しく処分される。
・空間魔法
東洋魔術における、五大魔法のうちの一つ。転移魔法など、空間に干渉する魔法はここに属する。
空間魔法はそれ単独で意味を成すことは少なく、黒魔法やデバフなどと合わせ技で用いられることが多い。
・
アンデッドの一種。人間とほぼ同じ体躯だが、皮膚が腐り、血管が浮き出た非常に醜い姿をしている。野生動物や人間を主食とし、腐肉を何より好む。
大規模な戦いが生じた場所は、得てして屍鬼が徘徊するため、そうした土地は祓魔士により大地の穢れを祓うのが、古来からの習わしである。
・クライン
トラヴィスとその同志によって、二次東征終結後まもなく結成したギルド。始めは冒険者ギルドを生業として出発したが、次第に事業を拡大し、今やアヴァロニアの財界に幅広く影響力を持つ組織にまで急成長している。
・グリフィン
鷲の翼と上半身、獅子の下半身を持つ生物。普段は穏やかだが、繁殖期を迎えると獰猛になる性質があり、人里を襲っては家畜を攫うこともしばしば。
・
中つ国で最も硬いとされる金属の一つ。ドラゴンの鱗は、黒鉄の硬さに相当すると言われている。
・黒魔法
主に攻撃魔法のこと。元は魔族が得意としていた技術を、人間が模倣したとされる。一般に魔術士と言うと、黒魔法を専門とする者たちを指す。
魔族に端を発する技術のため、中つ国では永らく敬遠、迫害されてきた歴史を持つ。
・競馬
騎手が乗った十頭から二十四頭立ての馬により行われる競争競技。一世紀ほど前、アルルが諸侯国連合に加盟した際の式典において、余興として行ったのがきっかけで生まれた。
着順を予想するギャンブルとしての一面もあり、週末の競馬場は常に盛況している。
・月虹
夜間に月の光によって、七色ではなく白く見える虹のこと。
ネウストリアでは、見た者に幸運が訪れるという言い伝えがある。
・逆鱗
八十一枚あるとされる、ドラゴンの鱗のうち、喉元に一枚だけ生えている、逆さの鱗のこと。
ドラゴンの弱点であり、触れられると激怒するとされる。たとえとして、アヴァロニアでは目上の者を怒らせてしまうことを「逆鱗に触れる」と言うことがある。
・獣使い
ジョブの一つ。ドラゴンや狼を手懐け、操る技術を持つ。熟練者になると、魔物に墜ちた獣を操ることもできるという。戦士や魔術士といったジョブと比較するとマイナー。
・拳闘士
ジョブの一つ。体術を駆使して、パワーとアジリティを活かした戦闘スタイルを得意とする。
・古代魔法(クローズド・スペル)
現代では失われたとされる、魔術の叡智。俗に言う禁術のこと。
かの魔導師ノルンは、その後半生において、古代魔法について徹底的にフィールドワークし、その研究成果を『アルス・ノトリア』にまとめたとされる。
・固有魔法
東洋魔術における五大魔法とは別に、魔導師ノルンが新たに提唱した魔法の分類。
世界で唯一人、その者にしか使えない魔法のこと。いわゆるカテゴリーエラー。
・霊泉場(コロニャーダ)
温泉を自由に飲めるスポットのこと。カトブレスなど、北方諸国の街中でよく見られる。
温泉水を日常的に飲むことで、健康の増進に努めることができるらしい。
・ゴーレム
土魔法で作り出す泥人形・石兵のこと。
術者が遠隔操作することが可能で、斥候として使われることも。
・魂縛
補助魔法の一種。法力により相手を拘束する技術。
白魔法におけるデバフのようなもの。
・コンポート
果物を砂糖や水、ワインなどで煮詰めたもので、ガラテアでは飲料として昼食のお供として出されることが多い。
さ行▲
・サイキック・スノーボール
左手で具現化した雪玉を、右手から発する動力で回転させながら、装填・照準・発射のサイクルを繰り返すことで、連続射撃の永久機関を作り出す。
ニケ先生考案の、雪合戦における必勝戦術であるが、一言でいうと、大人げない。
・サイドアタッカー
パーティーにおけるロールの一つ。前線とは距離を取り、俯瞰的な視点から、攻守両面で味方をカバーする役割を担う。攻撃的後衛とも。代表的なジョブは、魔術士やシーフ、弓使いなど。
・索敵結界
空間魔法と強化魔法の合わせ技。自身の感覚を増幅させ、指定したエリアに侵入した物体を感知する。
魔力(オド)を持たない者には効果がなく、相手の索敵を妨害するための偽装結界という技術もある。
・時限式
魔法の術式の一つ。仕掛けた魔法陣に敵が踏み入った瞬間、起動するよう設定できる。
特定の誰かが踏み入ったときのみ発動したり、術者が任意のタイミングで発動させたりすることはできない。
・獣人族
種族の一つ。定義は、①知性を有している、②獣と人間の中間のような見た目をしていること。猫耳族や蜥蜴人は該当するが、エルフやドワーフは該当しない。
中西部以西に居住していることが多い。
・守護結界
召喚魔法に属する技術。防御魔法とも。自身を守る盾の具現化。展開範囲が大きくなればなるほど、魔力消費は跳ね上がり、全体の耐久力も低下する。したがって、一点強化は防御魔法のセオリーである。
・召喚魔法
東洋魔術における、五大魔法のうちの一つ。魔力により一時的に武器や盾等を具現化する。
火の精霊や謎の竜を召喚したりはできない。
・白魔法
回復魔法や治療など、魔法の中でもライトサイドに属する術の総称。法力という、白魔法におけるオドに相当するエネルギーを根源とする。黒魔法など、他の魔法とは一線を画し、教団主導で独自の進化を遂げた魔法でもある。
狭義には、教団の神官が行使する術の意味で用いられることもある。
・神官(治癒術士)
いわゆる白魔術士。回復魔法や補助魔法など、仲間を支援する魔法を得意とするため、パーティーには不可欠の存在。
アタラクシアの修道院を経て、教団から教官として正式に認定されている者を神官と言い、治癒術士は独学で技術を身につけた者たちを含んだ総称。
・臣従儀礼
君臣関係を確認する挨拶及び作法。転じて、身分の低い者が身分の高い者に謁見する時に用いられる。
東洋では、右膝をついて跪くのが本土の作法で、左膝をついて跪くのが大陸式。一礼をするとき、臣下は右腕(大陸式は左腕)を水平にして、握った拳を心臓にトンとあてたのち、頭を垂れる。
・人工魔石
魔石に特殊な加工を施したもの。詳細不明。
・人狼
狼の頭と体毛に覆われた強固な肉体、二本足で直立した姿が特徴的な、獣人の一種。ウェアウルフとも。現代の中つ国で目撃例は少なく、雪男と同様、半ば伝説的な存在となっている。
人狼が狼が変異したものなのか、人間が変異したものなのかは、様々な民間伝承にもあるように、解釈が分かれる所ではあるが、イリヤ教団は人間の獣人化現象はあり得べからざるものとし、公式に否定している。
・ストライダー
ジョブの一つ。要するに盗賊をカッコよく言ってみたバージョン。
ギルドクラインにおいては、ジョブのカテゴリにシーフが存在しないため、隠密スキルに長けた者は好む好まざるを問わず、このカテゴリに登録することとなる。
・聖剣
世界に7本ある伝説の剣。なんか凄いらしい。
・聖水
①イリヤ教団が儀式に用いる水のこと。
②霊薬の一種。早い話が獣よけで、獣の延長線上である魔物を退ける効果がある。知性のある生物には効果がない。なぜ聖水と言うようになったのかは諸説あるらしい。
・西洋魔術
かつて西洋では、東洋魔術をベースに、様々な流派が独自に発達し、それら諸子百家の総称を西洋魔術と呼んでいたが、現代ではアイゼンルートにより、ほとんどの流派が消滅したため、西洋魔術イコールアイゼンルートの魔術を指すのが一般的。
・セクト
東洋では標準的な長さの単位。
1セクト=大体1cmと考えていただいて構いません。
・戦士
ジョブの一つ。闘気を全面に押し出したスタイルで、アタッカー、ディフェンダーとして活躍。ゾーンという特殊な技術により、会心の一撃を繰り出せるのが特徴。
一方で、魔法は全く扱えず、脳筋の代名詞的ジョブでもある。
・千里眼
強化魔法の一種。人間の肉眼の能力を超えた、遙か先の景色まで見通すことができる。
一流の使い手でも、三・四ロキ先の景色までが限界と言われている。
・蒼天已に死す、黄天当に立つべし
蒼天已死 黄天當立 歳在甲子 天下大吉
・気合い(ゾーン)
主に戦士特有のスキルで、オークの戦闘技術に由来する。戦いの中で感覚が研ぎ澄まされると、自身の闘気がフツフツと体外へ溢れ出し、結果凄まじい怪力を発揮できる。
任意で発動できる者より、何となく発動している者の方が多いらしい。ゆえに、訳わからんパワー。
た行▲
・ダイアウルフ
寒冷地帯に生息する、狼の魔物。基本的に群れで動くため、「一匹見つけた時は、周囲に十匹いると思え」が、旅人の心得。
・ダーインスレイヴ
聖剣の一つで、ツェペシュ家がトランシルヴェスタからガラテアに移封された際に、王国から拝領した。
生き血を啜れば啜るほどに切れ味が増すという伝説を持つ。
・鷹の目
ニケが持つスキル(自称)の一つ。早い話が、いかにして相手に気付かれずおっぱいを視姦するかという技術である。サイテー。
・タリスマン
護符、お守りのこと。特に魔除けの効能を持つものをアミュレットとも言う。
・使い魔
召喚魔法の一種。猫や烏などの分身を使役し、主に偵察などの目的に使用される。ゴーレムなどの無機物を使い魔として操る者も稀にいるが、身のこなしに長けている獣や、翼を持つ鳥の方が偵察に向いていることもあり、あまり用いられない。
黒猫が使い魔の代名詞になっているのは、かの魔導師ノルンが黒猫フリークだったことに由来しているらしい。
・ディフェンダー
パーティーにおけるロールの一つ。前線で攻撃を支援すると共に、味方を庇う盾となる役割を担う。俗にタンクとも呼ばれる。代表的なジョブは、戦士や騎士など。
・デバフ(減退魔法)
補助魔法の一種。主に黒魔術士が用いる。干渉・束縛・妨害・混沌・抑圧からなり、バフに劣らず多種多様だが、精通している使い手は意外に少ない。
・転移魔法
空間魔法の一種。いわゆるワープで、任意の場所に任意の物体を瞬時に転送できる技術を指す。習得は極めて難しく、転移魔法が使える魔術士は魔術士として一流とも言われる。魔導師ノルンが用いていた、ノルン式転移魔法の術式が有名。
現代の技術では、短距離移動はできても、長距離移動はできない。
・東征
東方遠征軍の略。約束の地アウストラシアを魔族の手から奪還すべく、イリヤ教団主導で派遣された東洋諸国の遠征軍のこと。
過去二回実施され、第三回目がまもなく行われる予定。
・等級
ギルドクラインにおける冒険者のランクのこと。階級は一等級から六等級、等級なしの七段階まである。
一度登録すれば、他の街の支部でも、ランクを引き継げる。定期的な自己申告と、第三者審査会の査問によって、ランクは決定される。
・東洋魔術
東洋で発祥した魔術の流派。最もメジャーでクラシカルな流派とされる。魔法を黒魔法、白魔法、補助魔法、召喚魔法、空間魔法の五つに分類する。
・トメィトゥー
南洋由来の野菜。赤ナスとも。大航海時代に観葉植物として東洋に持ち込まれ、品種改良を経てザクソンやトランシルヴェスタでは食用として流通し始めた。
トマトと発音すると、舌足らずの田舎者と馬鹿にされるので注意。
・ドワーフ
種族の一つ。外見は性別を問わず髭を生やしており、人間と比較するとやや肥満体。東洋では人間に次いで人口が多い種族。手先が器用で、鍛冶や工芸が得意。ドーリア式に代表される彼等の建築技術は、中つ国の発展に大きく寄与したと言われる。
一方で、性格はガサツで、怠けがちと評されることが多い。「ドワーフの三日、人間の一日」というのは、中つ国では有名な格言。
な行▲
・二重魔法
性質の異なる二種類の魔法を、同時に発動すること。識者曰く、二重は易いが、三重から上は急激に難易度が上がるらしい。
・二大財閥
東洋のマーケットを牛耳るとされる、モンフォール家とバルザック家のこと。
両家は昔から仲が悪いことで有名で、両家の紋章である「馬」と「鹿」が「馬鹿」という言葉の語源になったとする説があるが、これは後世の創作である。
・人間
種族の一つ。元はアウストラシアに居住していたが、やがて中央大陸に渡り、大いに繁栄することとなった。
あらゆる種族の中で、最も利己的で、したたかであるとされる。
・猫耳族
種族の一つ。猫耳が頭から生えているのが特徴。猫耳以外はほぼ人間と同じ外見の者もいれば、手足は猫のままの者もいる。主に中西部に居住し、東洋では余り見ない。
は行▲
・ハーシェルの叛乱
第一次東征終結後に東洋で勃発した、人間とエルフの戦い。
この戦争に敗北後、エルフの純血種はダーク・ヘッジスに籠もり、他種族と交わりを絶つようになった。
・バフ(強化魔法)
補助魔法の一種。パワーやアジリティなどの一時的強化、エンチャントなど、種類は多岐にわたる。
・バルザック家
東洋における二大財閥の一つ。中世の時代から、アルル自治政府を支える重鎮的存在として、経済だけでなく文化や芸術の育成に尽力してきた。その甲斐あって、アルルは一世紀程前に諸侯国への昇格が認められ、バルザック家は六大諸侯の一角として名を連ねることになった。
紋章は、幸運を運ぶ蹄鉄と、勝利を意味する左右対称の二頭の跳ね馬。
・ヒーラー
パーティーにおけるロールの一つ。主に回復魔法や強化魔法を行使し、傷ついた前線の仲間を支える役割を担う。代表的なジョブは、神官、白魔術士。
・風水士
ジョブの一つ。主に風と水、土と雷の扱いに長けた魔術士を指す。西洋や南洋でしばしば見られるジョブ。
天地雷鳴を自在に操れると思われがちだが、実際は極めて特殊な条件が揃わない限り、天候を操作したりはできないらしい。
・幻狼隊(フェンリル)
ノルカ・ソルカ国軍において設置された特殊部隊で、参謀本部直属の即応部隊という位置づけ。早い話が、王にとって使い勝手の良い何でも屋集団である。
各軍団で名を上げたエリートを選抜した最強部隊であり、灰色の狼の旗印がトレードマーク。その首領であるロイド・ローウェルは、北国では泣く子も黙る人物として有名だった。
二次東征の敗北により、ロイドが下野したことから、部隊は事実上解散となっている。
・符術
トルファン発祥の、魔術の流派の一つ。
呪符と呼ばれるスペルカードに、魔力を込めて術を発動する。
・冬の五角形
アヴァロニアにおいて、冬季に南の空に浮かぶ恒星のうち、五つの一等星で構成される五角形のアステリズム。
冬のダイヤモンドと呼ばれることも。
・フラン
ネウストリアで流通する通貨。
アンブロワーズ、アルルでも使用可能。
・
金属の一つ。鉄と比較して錆びないが硬度は落ちる。一方で魔力は通しやすいため、後衛職の装備品として人気がある素材。
・ブリュンヒルデ
聖剣の一つ。クロノアが所有しており、手元に護拳が付属していて、サーベルのようなシルエットをしている。
刀身が夜闇のように真っ黒なのが特徴で、極黒のブリュンヒルデと呼ばれているとか呼ばれていないとか。
・ボクギュウリュウバ
牛馬の形をした、機械仕掛けの運搬車。現代で使われることはほとんどない。
トルファン三千年の歴史が為せる神の御業。
・補助魔法
東洋魔術における、五大魔法のうちの一つ。主にバフとデバフを指す。
ま行▲
・魔王
魔族を統べる王。アウストラシアを支配し、その正体は謎に包まれている。
・魔眼
魔族の中でも高位に位置づけられる者たちにのみ与えられた、不思議な瞳のこと。
人心を任意に操ることができるとの伝承があり、発動時に瞳が紅く美しく輝くのが特徴。
・マジックアイテム
魔道具とも。
・魔術士
ジョブの一つ。魔法を駆使してサイドアタッカーやエンハンサーとして活躍。火力のデカさから重宝がられる反面、肉弾戦には滅法弱い紙装甲であり、前衛職からネタにされることもしばしば。
魔術士の中でも特に優秀で、魔術の発展に寄与した者を、尊敬の念を込めて魔導師と呼ぶ。
・魔石
マナが凝縮された特殊な鉱石のこと。多くは、既存の岩石にマナが侵入し、元の岩石が分解され、再結晶化する過程で生み出されるため、マナが地上に噴き出す魔力泉の近くには、魔石の良質な鉱床ができる。
魔導具のベースとして用いられ、魔石の種類によって、術者は特別な加護が得られるという。現代では、メインとサブの計二つの構成が一般的。それ以上装備すると、加護が互いに打ち消し合ってしまうのだとか。
・魔族
イリヤ教団の教義によれば、人間に仇なす種族。人型や獣型など、種族として統一的な外見を持たない唯一の種族でもある。他の種族と比較して、強烈な氏族社会を持つとされる。
・魔導具
魔法の発動にあたり、オドとマナを調律する媒体となる道具。魔石が埋め込まれており、指輪やワンド、髪飾りにネックレスなど、様々なタイプの魔導具がある。
・魔法剣
剣撃に六属性のいずれかを付与すること。
強化魔法の一種であるエンチャントを用いる場合と、魔力を充填した魔石を武器にセットするパターンがある。
・マナ
魔力の中でも、自然界に存在するものを指す。世界樹は世界におけるマナの循環を司っている。
・魔法アカデミー
正式には王立ロゼッタ魔法学士院。設立二百年を誇る東洋魔術の養成機関。かつては名のある魔術士を多数輩出していたが、西洋魔術の台頭と共に、近年は低迷している。
ニケは十三歳のとき、この学士院に入学した。
・魔物
魔族の中でも、知性を持たないモノたちの総称。獣やアンデッドなど多岐にわたり、彼等は魔族の眷属とされる。モンスターともいう。
・魔力
魔法の源泉。近年では、マナをエネルギー源とした利器が生み出されつつある。
・魔力泉
マナが地上に噴き出すスポットのこと。
魔力泉の活動が活発化し、マナの濃度が局地的に高まると、魔力耐性の低い獣たちが理性を失い始め、魔物が増えると言われている。濃度の高い魔力は人間にとっても有害のため、近年頻発している魔力泉の暴走は各地で問題になっている。
・魔力切れ
術者が自身のオドを使い果たすこと。厳密には、十割ではなく九割以上消費すると起きる。
疲労でその場に立っていられなくなるため、安静が必要。
・魔力耐性
魔力に対する許容量のこと。オドは個々人によって個体差があり、一度に多量に消費したり、外部から過剰にマナを取り込んだりすると、頭痛や目眩、痙攣、ひどいものだと昏睡や精神崩壊といった症状を術者にもたらす。魔法が人間にとって過ぎたる技術、とされる由縁。
したがって、魔法を行使する際、魔術士はオドを源泉とし、マナを媒介にすることはタブーとされている。
・魔力中毒
術者が自身のオドの安全領域(絶対量の九割)を超過して、術を行使した場合に起きる症状のこと。
頭痛や目眩、吐き気など、二日酔いに似た症状なのが特徴。
・ミソスープ
大豆を蒸して砕き、麹と塩を加えて発酵させた味噌をダシとしたスープのこと。シャンバラなど西洋ではメジャーな汁物だが、東洋ではほとんど流通していない。
ローウェル家では、ロイドが若かりし頃、西洋を旅していた頃に製法を習得し、今や一家の食卓に欠かせないものとなっている。麦麹を用いた麦味噌をダシにするのが、ローウェル家のこだわり。
・メッセンジャーシステム
クラインに登録している冒険者に対し、荷物や手紙のやり取りができるシステム。クラインがサービスとして提供している。
1回あたり2000フランで、アヴァロニアならどこでもお届けいたします!(※僻地は割増料金が発生いたします)
・メテオラ語
イリヤ教団の公用語だが、知識階級の言語としての色彩が強く、今や日常で使われることはほとんどなくなっている。
・メルト
東洋では標準的な長さの単位。
1メルト=大体1mと考えていただいて構いません。
・モンフォール家
東洋における二大財閥の一つ。銀行業から身を起こし、時勢の波に乗って勢力を拡大した結果、近年では政府にも多大な影響力を有している。
ルナティアを本拠地とし、清廉潔白を意味する柊に、魔除けの象徴でもある鹿の角を模した紋章は有名。裏社会のドス黒い部分とつながっていて、政府公認マフィアと噂されているとかいないとか……おや、誰か来たようだ。
や行▲
・薬学
霊薬を研究する学問のこと。一流の薬師が調合した霊薬は、魔法と同等もしくはそれ以上の効果を発揮するという。
・薬草
薬効成分が含まれる植物のこと。ポーションや聖水など、霊薬の成分になる。
・ヤーレン節
ノルカ・ソルカ、イカルガ地方に伝わる民謡。イカルガ鉱山における採掘作業の際に、鉱員たちが口ずさんでいた唄の一部が分化し、独自に進化を遂げていったとされる。
イカルガ鉱山の麓にあるイカルガ村では、この民謡に躍動感ある踊りをつけて、祝いの場などで披露するのが慣習となっている。なお、採掘作業はもっぱら男たちの仕事であったことから、舞を許されるのは野郎のみらしい。
・ヤンキー
アヴァロニアにおける、北方人に対する蔑称。
北方人は南部や東部の人間と異なり、体格に恵まれ、戦闘能力に長けた者が多いため、皮肉の意味を込めてこのような呼び方が定着されたと言われている。
また、北方人の多くは、アウストラシアからの渡来人ではなく、古からの原住民を祖先に持つことから、差別的なニュアンスも多分に含まれている。
・勇者
その昔、第一次東征で活躍したシリウスを讃え、時のネウストリア国王が授けた称号。
ローランはこの例に倣い、国王から勇者の称号を与えられた。
・猶予式
魔法の術式の一つ。発動を一定時間留置し、術者が任意のタイミングで発動させることができる。
なお、数十秒(長くても一分)しか留置できないという制約があり、一定時間を経過すると自動で発動してしまう。
ら行▲
・ライキリ
聖剣の一つ。かつてアヴァロニアと同盟関係にあった、シャンバラの王家が代々所有していたが、シャンバラの滅亡と共に行方不明に。
雷をも断ち切る切れ味を持つとされる。柄に鳥の飾りがあることから、千鳥とも呼ばれていた。
・
種族の一つ。外見は二足歩行の蜥蜴。水中でも器用に泳ぐことができる。尻尾は切れても生えてこないらしい。
亜人の中でも外見が人間とかけ離れているため、社会的身分は低く、知的労働からは遠ざけられているという実態がある。
・
自由人にふさわしい技芸の基本と見なされた教養のこと。具体的には、文法学、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽の三学四科からなる。思想的な起源はアルルで、今やアヴァロニアの様々な学術研究機関の教育方針として採用されている。
・竜神信仰
主に東洋南部など、太古からドラゴンが住まう土地で広まった土着信仰のこと。ドラゴンの加護により、平和がもたらされるとする。
東洋における土着信仰の多くは、イリヤ教団設立の黎明期に排斥されたが、影で細々と生き残ることができた数少ない民間信仰の一つ。
・竜涎香
竜のよだれが固まったもの。霊薬や香水の原料となる。その希少さから、市場では高値で取引される。
生成されたばかりの竜涎香は独特な匂いがし、見た目はうんこにしか見えない。
・竜巣に踏み込まずんば、竜涎香を得ず
「危険を冒さなければ、人を驚かす大成功を勝ち取ることはできない」という意味のことわざ。
西洋に似たようなことわざとして、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」というものがある。
・感覚共有(リンク)
補助魔法の一種。バフにより感覚を増幅させ、使い魔などと視覚や聴覚、触覚等を共有する高度技術。
他の術者の感覚共有と、自身の感覚共有をシンクロさせることを、接続(コネクト)というが、接続される側の身体的・精神的負担が大きいため、好んで使われることは少ない。また、互いの感覚を完全に共有できる訳ではなく、互いの相性によってシンクロできる情報も限定されるという制約がある。
・
大麦を発芽させた麦芽から麦汁を作り、濾過してホップを加え、煮沸。発酵・熟成を経て、生み出される黄金色のお酒。
その昔、ビールと呼ばれていたが、ナウなヤングたちがルービーと呼ぶようになり、ルービーという呼称が一般的になった。嘘か本当かは不明。
・レイ
ガラテアで流通する通貨。1フラン=4レイが現在の相場。
・連鎖陣
魔法の術式の一つ。時限式のうち、どちらか一方が発動すれば、もう一方も自動で発動するよう設定できる。
連鎖数をさらに増やすことも可能だが、増やすほど術者の負担・反動は増す。
・
ジョブの一つ。狩人とも。弓や斧を武器として使うことが多い。また、馬術にも長けていて、器用なアタッカーと言うべき存在。器用貧乏とも言う。
・ロキ
東洋では標準的な長さの単位。
1ロキ=大体1kmと考えていただいて構いません。
・ロイヤルドラゴン
ドラゴンの中でも高位種に位置づけられる、ドラゴンの中のドラゴン。軽く10メルトを越え、黒鉄に匹敵する強固な鱗と、大きな翼に鋭い爪を持つのが特徴。
非常に賢い生きもので、人間を襲うことは滅多にない。また、人間の言葉を一部理解することもできるという。アヴァロニアにおいては、トランシルヴェスタやザクソンの山岳地帯で目撃され、信仰の対象にもなっている。
・ローウェル流
拳闘士の流派の一つ。ノルカ・ソルカのローウェル家を端とする流派で、攻守両面において、極限まで無駄をそぎ落とした動きが特徴的。そのため、初見の者には奇術の類いにしか映らず、訳の分からぬ間に命を落としてしまうという。
三次東征で名を上げた、ロイド・ローウェルが師範に居座っているが、後継者が育っておらず、消滅の危機が囁かれている。
・ロック
「考えるな、感じろ。それがロックだ――ニケ・サモトラ」
わ行▲
・ワーグ
魔犬とも。野犬が魔力泉の暴走により理性を失い、凶暴性を増した姿とされる。基本的に群れで行動し、夜行性である。
・我等狩友永久超絶不滅の誓い
ニケとヌシ、ガイラルの間で交わされた、共に死線をくぐり抜けた者たちの誓い。
とある識者の、以下の遺言から引用されている。
てかモンスターハント馬鹿にしてる奴なんなん?
俺はガキの頃からモンスターハントやってる古参だが、悪いけど俺たちはアンタらが剣術や魔法と、成長してきたように、モンスターハントと一緒に大きくなってきたんだ……
なんつぅかな……モンスターハントを馬鹿にしてる奴を見ると俺の親を馬鹿にされてる感じがしてね……ちっと熱くなりすぎちまったなスマソ。
なぁ……今度の竜退治は、俺の仲間にとって一世一代のモンスターハントになるんだ……
おまえらも分かるだろ? ダチとやるモンスターハントの楽しさが?
大人になっても……いぃや年寄りになっても俺達仲間とモンスターハントは爪痕を残し続けてやるぜ!! ここに誓う!!