まちカド心儀 〜心儀のもう一つの物語〜 作:strawberrycake
読者の皆様、大変お待たせしました!
まちカド心儀1丁目のラスト、遂に執筆完了しました!!
最後という事で妥協はしたくはなかった為、しっかりびっしり書いた結果、公開までにかなり時間がかかってしまいました…(汗)
物語のヤマを乗り越えてあとは吉田家の出来事だけ書けば仕上がると思って月曜日投稿を目指していたものの、吉田家のみなさんと心儀が別れを惜しみ始めたらお互いにどんどん喋って動き始め、やべ23時回ってる!と感じてもまだ動くに動き続けていて…(苦笑)
その結果、投稿がギリギリ火曜日になってしまった上、本作品史上暫定で最長の本文1万1千文字弱となりました(汗)
相当長くなったので、しおりをうまく使って読み進めて頂ければと思います。
本家でもい○も先生が5巻の終盤でリコくんがなかなか折れてくれなかったと仰ってたように、今回はいい意味でキャラが立つ体験ができたのかな…とつくづく感じました…(笑)
(最初はいつも通り7千〜8千字に留めるつもりでちた…←)
前置きが長くなりましたが、それでは1丁目の最終話、第12話をご覧ください!
(吉田家の家)
シャミ子「ただいまー!」
シャミ子「…ってこの時間だと誰もいないか…」
心儀「他の2人はそれぞれ学校とパートに行ってる時間だからだね…(苦笑)」
心儀「一応…ただいま」(玄関の扉閉めて)
リリス『シャミ子ぉ…ケーキぃ……余を忘れないでおくれ…(涙)』
シャミ子「ああっご先祖が!捨てるチラシの上でいい
心儀「そういえば、私も優子ちゃんも桃さんに怯えてたから、すっかり忘れてたね…(汗)」
シャミ子「すっかり玄関小物としてなじんでしまわれて…すみません学校には連れていきます!!」
シャミ子「どうりで身軽だと思いました…」(ご先像を鞄に入れようとして)
心儀「あ゛っ!! 優子ちゃん待って、ダメえええええ!!!(アセアセ)」(慌てて止めようとするも)
シャミ子「えっ!!?(汗)」(もう既に鞄に入れてしまい)
リリス『おおお!! これは宿敵桃の血ではないか…!!! でかしたぞシャミ子、そしてケーキよ!!』(キイィイイイィィィ…)
心儀「やっちゃったよ! やっちゃった…そのハンカチに付いているもの……生き血ですね………(汗)」
シャミ子「あっ!!!」(ようやく事態に気がつき)
心儀・シャミ子「うわあああああああ!!!!!(滝汗)」
シャミ子「うっかりしてました…どうしよう!!(滝汗)」
心儀「とにかくすぐに抜いてえええ!!!(滝汗)」(抜こうとして)
心儀「ふんんんん〜!! ぬ、抜けない…><」
(しかし儀式の間は(?)何故か像が抜けず)
シャミ子「ごせんぞぉー!!(滝汗) もしかしたら桃が消えてしまうかもしれないんですよー!!!(アセアセ)」(心儀と一緒に像を引っ張り始めて)
シャミ子「そんなの絶対いやですー!!!!(涙目) 桃は私が最終的に倒すんですぅー!!!!!(泣)」(一生懸命抜こうとして)
心儀「ふんぬらばー!!! 抜けてぇー…!!!」(一生懸命抜こうとして)
シャミ子・心儀「うわああああ!!!」(急に像が抜けて2人とも後方にぶっ飛び)
シャミ子・心儀「いでえええっ!!!(汗)」(ぶっ飛んだ拍子に玄関の扉で頭を打ち)
リリス「くちゃい…くちゃい……(汗)」(玄関にあったごみ袋に像がダイブして)
(玄関の扉が開いて)桃「遅かったか…って、えっ!!?(汗)」
シャミ子・心儀「クラキュー………」(目を回して倒れていて)
桃「今の私がいうのもあれだけど…2人とも大丈夫…?(汗)」
シャミ子「ツノのダメージが大きすぎます…(汗)」(ピヨピヨ)
心儀「頭痛い…変なところ打ってないよな…?(汗)」(運良くタンコブ程度の怪我で済み)
シャミ子「それにしても何故桃がここに…?」
桃「ようやくシャミ子の家を捕捉できたからここに来れたけど…やはり結界があったか」
シャミ子「結界…?」
桃「立ち上がれそう…? もし立ち上がれるなら、2人ともこっちに来て…」
シャミ子「な、なんとか…(汗)」(ゆっくり立ち上がって)
心儀「やっと痛みがひいてきた…(苦笑)」
シャミ子「心儀さん、立てそうですか…?」(手を差し出して)
心儀「な、なんとか…ありがとう、優子ちゃん」(シャミ子に手を引っ張ってもらいながら立ち上がり)
桃「シャミ子が看病してくれた時、『こんど家に来ますか?』って言ったでしょ」
桃「多分私が結界を突破するにはシャミ子の許可が必要だったんだ」
心儀「な、なるほど…」(外に出て)
シャミ子「……??」(同じく外に出て)
桃「今まで散々、結界から返り討ちにあって体調を崩したけど…怪我の功名だったね」
シャミ子「何を…言ってるんですか…?」
桃「2人とも、これ何だか分かる?」
心儀「これがさっき桃さんが言ってた…」
シャミ子「デザイナーズドア…?」
心儀「何故この流れでそうなる()」
桃「これをおしゃれと解釈するか…」
心儀「そうじゃなくて、ボロボロだけど結界としての役割は果たしているって事でしょ…(苦笑)」
桃「そう、これは光の一族側がこの家の住人に関わるのを運命レベルで妨げる保護結界。」
桃「だいぶ劣化してるけど多分突破するには魔族側からのアプローチか許可が必要。かなり複雑で高度な条件付きで……何してるの?」(シャミ子に手を当てられ)
シャミ子「やっぱりまだ熱があります。上がってる気がします」(桃の額に手を当て)
心儀「桃さん…とにかく今は休んで…さもないと…(汗)」(桃が消滅してしまう恐怖が芽生え始め)
桃「でも今はそんな事を気にしている場合じゃ…」
シャミ子「だめ!! せめて座って話しましょう!!」
リリス「うぐぐ…みんなして余を忘れないでおくれ……くちゃいくちゃい……(涙)」
その後、突然の桃さん訪問に気を取られて忘れていたごせん像をゴミ袋から救出し、桃さんと中で話し合う事になった。
シャミ子.o(なんだかごせんぞの声がクリアに聞こえたのは気のせいでしょうか…?/汗)
☆ ☆ ☆
(家の中に入って座った後)
桃「まず単刀直入に聞くけど、さっき2人は封印解いたよね…?」
心儀・シャミ子「ぐ…(滝汗)」
シャミ子.o(今度こそ本当にさばかれる…!!/涙)
シャミ子「ごめんなさい桃……ほんとに忘れてたんです……風邪で弱ってましたし、ケガしていたから……」
心儀「桃さん…本当に……」(恐怖で顔がこわばって…)
心儀「本当に申し訳ありませんでした…!!」(土下座)
桃「えっ…!!?」
シャミ子「心儀さん!?(汗)」
心儀「初めて出会った日から今日この日まで、私の事を密かに見守ってくれていた桃さんに対して結果的に恩を仇で返す事になってしまって面目ないです…!!」
桃「……………(汗)」
シャミ子「はわわわわ…!!(汗)」
心儀「ううぅ……」(土下座しながら泣いて)
桃「ケーキさん…顔上げて…?」
心儀「は、はい…!(涙)」
桃「確かに取られた分の血だけ魔力が弱まったけど、取られたものはもう仕方ない…」
桃「致命的な量の血を取られなかっただけ、まだ不幸中の幸いだよ…」
シャミ子「本当にごめんなさい…下手したら消滅する可能性があったんですよね……?」
桃「確かに量によってはコアになってしまう恐れもあった……というか、なんでシャミ子がそんな事を知ってるの…?」
シャミ子「そ、それは……」
心儀「今朝夢で、まぞくとして調子に乗りすぎて桃さんが消滅してしまいそうになって慌てる展開の悪夢を見たんだよねー、優子ちゃん…?(半分棒)」(シャミ子の方を見て)
シャミ子「そ、そうです!(汗) なんとか消滅は免れましたけど、桃に説教でさばかれそうになって…その時に夢の中の桃が説明してたので、てっきりそういうものだと思ってました…!(汗)」(話合わせて)
桃「なるほど…悪夢の私が偶然秘密を言っちゃったか…そんな事もあるんだ…(汗)」(誤魔化されたとは気がつかずにそのまま信じて)
シャミ子・心儀「はい…(汗)」
桃「まあその話は一旦置いとくとして、何の封印が解けたか分かる…?」
桃「確かシャミ子の一族は長い歴史の中で色んな力を封印されたんだよね?」
桃「ほんの微量の血液だとたいした力は戻ってこないとは思うけど…」
シャミ子「何で知ってるんですか!?(アセアセ)」
桃「杏里ちゃんが教えてくれた」
シャミ子「やはりあいつ刺客だったか!」
心儀「杏里ちゃんは油断すると怖いよ…こせんぞテレパシーの件も杏里ちゃんによって暴露されたし…(汗)」
シャミ子「そうでした…(汗)」
桃「とにかく今は、どういう風に力が戻ってきたか…調べた方がいいかもね」
リリス「余もそう思うぞ」
心儀「…!!? リリスさんの声がより聞きやすくなったような…?」
シャミ子「さっきのは気のせいではなかった…!? 確かにクリアに聞こえます…!!」
心儀「これは一体……」
シャミ子「ご先祖…どういうことですか?」
リリス「なんかさっきの封印解除で、余が現世に口を出せるようになったみたい」
リリス「ほんとは手も足も出したかったが、ケーキが元の世界に帰れるためのゲートを開くのに魔力を使った結果、口しか出せなかったぞ…」
心儀「えっ、ちょっと待って!? つまり、私は遂に元の世界に帰る事ができるってこと…?!」
リリス「うむ! 但し条件として、今日の夜にせいいき桜ヶ丘駅から
心儀「えっ、今日の夜って、急じゃないですか!!?(アセアセ)」
リリス「魔力を最大限に発揮できる時間帯がそこしかなかった…すまぬ……」
リリス「そしてこの最終列車を逃すと、余が開いたゲートが無駄になってしまう…」
心儀「なるほど…その列車に乗れなかった場合は、またしばらくこの世界に留まる事になるのか…」
リリス「そういう事だ……」
桃「確かに、ケーキ…もとい心儀さんが元の世界に戻れるようになった事については私もホッとしているけど…」
桃「殆どそのためだけに私、大量の魔力を吸われたの…?」(うわぁ…)
リリス「だけとは何だ!! なんだその失礼な顔は!!」
心儀「迷惑をかけてごめんなさい…本当は桃さんに迷惑かけずに帰る方法を探したかったんです…(涙)」
桃「ケーキさんは謝らなくていいよ……魔力を吸った張本人はリリスさんだからね」(うわぁ…)
桃「魔力を探らなくてもリリスさんの声が聞こえるようになったところで、私たち以外の人に聞こえるようになった(?)事以外はあまり利点はなさそうに思えるし…」(うわぁ…)
リリス「なんか酷い言われようだな!?(汗)」
シャミ子「ごせんぞ…(汗)」
心儀「血を吸うのを一生懸命中断しようとしてたのにな…(白目)」
リリス「一度封印を解き始めたらキャンセルはできないからな! 桃の血、美味しく頂いだぞ←」
桃「…この像、このまま破壊してもいいかな…?(カチン)」
リリス「やめよ!!! そんな事したら魂だけの存在となって現世に留まれなくなる!!!!!(滝汗)」
力が弱っている桃さんに対してよく煽ったりできるなリリスさん…私だったら怖くてようせんわ(アセアセ)
桃「それはさておき、吸われた魔力の量からすると、もう少し何かある…かも」
(家の電話がプルルルと鳴り響く)
シャミ子「電話…?」
桃「取ったら…?」
シャミ子(ガチャ)「はい、吉田です」
『もしもし?多魔警察署の者ですけどそちらに吉田清子さんと景気回復さんはいますか?』
シャミ子「清子は母で今は居ませんが、ケーキさんは今近くに居ます…!」
『でしたら、景気回復さんに代わって頂けますか?』
シャミ子「あ、はい…! 少しお待ちください」
シャミ子「心儀さん…!」(受話器を渡して)
心儀「お電話代わりました、景気回復です」
『多魔警察署の者ですが、こちらに景気回復さんが落としたと思われる財布が届いています』
心儀「えっ、私の財布が!?」
『
『財布の中身としてクレジットカードと1万5千9百円が入ってます』
『お時間ある時で構いませんので、本人確認書類をお持ちの上で多魔警察署までお越しください』
心儀「わ、分かりました! 今日お伺いしますのでよろしくお願いします…!!」
嘘…
これ、確実に月四万円の呪い解けてるよね…!!?
『そして吉田清子さんが落としたと思われる財布もこちらに届いています』
心儀「清子さんの財布まで届いてるんですか!?」
『吉田清子さんの財布には…汚れているんですが10万8千円入ってますね』
心儀「えっ、10万円も入ってたんですか!?(アセアセ)」
シャミ子「10万円!!?」
『日付からして大分前に落とされたものだと思われますが、ドブから出てきたそうで…』
『こちらについても本人確認の取れる書類をお持ちの上で多魔警察署にお越しください』
心儀「分かりました。 清子さんにお伝えします。 ご連絡ありがとうございました。」(ペコリ)
桃「…良かったね、ケーキさん。そして……シャミ子?」
心儀「はい…!! もう戻ってこないと思ってたので…!!! ……優子ちゃん?」
シャミ子「じゅ……………………」
心儀「優子ちゃーん…おーい……戻ってこーい……(汗)」
シャミ子「はっ、すみません! 宇宙のめくれた部分を見ていました……」
桃「めくれ…?」
シャミ子「こ…これは多分、『一カ月四万円生活』の呪いが解けています!!」
心儀「やっぱりそうだよね…!!」
桃「本当に良かったね。これで栄養価の高いものが食べられるね」
桃「私もやりやすくなった」
シャミ子「ほへっ…?」
桃「詳しくは後で話すとして…ケーキさんは早速財布を取りに行った方がいいんじゃないかな…?」
心儀「そうだ…最終列車が出るまでにやり残しがないように色々済ませなくては…!!」
☆ ☆ ☆
終電までにやるべき事を整理した後、落とし物を取りに行く為の身分証明書代わりの住民票を入手する為に多魔市役所へと向かうことにした。
土地勘が無い上に、携帯の位置情報は使えないから紙の地図頼りなのがちょっと辛いけど、これでようやく元の世界に戻れるのだからもう少しの辛抱だ…!!
清子「あら、心儀さん…?」
心儀「清子さん!? どうしてこんなところに…!?」
清子「この近くにパート先がありまして、今は休憩時間で外に出ています」
清子「心儀さんはこれからどちらに向かわれるのですか…?」
心儀「実は…」
私は清子さんに、図らずも封印が一部解けたこと、私と清子さんの財布が多魔警察署に届いているといったこと、今日を持って私がこの世界から抜け出すことに関する経緯を説明した。
清子「遂に封印を解かれたのですね…!!」
心儀「解いたといっても今説明した部分的な封印解除といった感じではありますけど…」
清子「とにかく、すぐに警察署に向かいましょう…!!」
心儀「で、ですが清子さんにはまだパートの仕事が…(汗)」
清子「そちらには向かう道中で早退の連絡を入れますので、大丈夫です」
なんかパートよりも大事な用事ができた的な雰囲気になってる!?
本当の事とはいえ、今日中に私がこの世界を離脱することまで言わない方がよかったのだろうか…(汗)
☆ ☆ ☆
そして、紆余曲折あって私と清子さんは無事に財布を取り戻した。
私の財布がこの世界の色に染まらずにしっかり3次元状態を保っている様子には驚いたけど、不思議な見た目の財布に関わった人たちは何の感情を持ったのだろうか…?(汗)
まあ、気にしたら負けか…(苦笑)
何故か中身の現金やカードは紛失せずに運良く全部そのまま戻ってきたことだし…!
そして私は今、やり残している事の一つを済ませる為に桃さんの家へと来ている。
(千代田家)
心儀「大変な時にすみません…でも、今日じゃないと返せる機会が二度となくなってしまいそうな気がするので…」
桃「うぅん、気にしないで。急なことでどうしようもなかったと思うし…」
心儀「元の世界に戻れるのは有難いけど、その分桃さんを苦しませてしまう状態にしてしまうは本当に申し訳ない…」
心儀「私が居なくなることで、優子ちゃんの魔力も大幅に下げてしまうだろうし…」
心儀「結果的に優子ちゃんを見守る桃さんにも負担をかけてしまうことに…面目ない…」
桃「確かに色々と問題は出てくるとは思うけど、その時はその時で私がもっとシャミ子を鍛えさせるから…」
桃「それに、もうすぐこの世界の住民ではなくなるんだし、寧ろあまり深く考えては欲しくないかな…」
心儀「桃さん…」
桃「結果があまり良くなかったとはいえ、私としてもケーキ…いや、心儀さんが無事元の世界に戻れると聞いて、ようやく安心したというのもあるし…」
心儀「桃さん…本当に今日まで、私の事を見守ってくれて…本当にありがとう…!」
その後、桃さんから優子ちゃんをずっと見守り続けているもう一つの真の理由を聞いたが……これについては敢えてここでは言わないでおこう。
そして、電車代の借金500円を払った後、ついでに優子ちゃんが負う羽目になった多摩健康ランドの入館料や電車代の一部も払おうとしたが…
桃「流石にこれは受け取れないかな…」
心儀「えっ、何で!?」
桃「前にも言ったと思うけど、シャミ子と心儀さんの稼いだお金は家族や自分に使って欲しいから…」
桃「何度も繰り上げ返済を要求したところで、一切みとめませーん←」
心儀「やっぱりダメか……」
こっちの世界のお金を現実世界に持ち帰ったら、問題なく3次元に変換できるのかという心配とかもあるんだけどな…
桃「それにしても、今日を最後に本当にこの街から居なくなるんだね…」
心儀「…正直私もまだ、元の世界に戻れるという実感が湧きません…」
桃「……………」
心儀「吉田家の人たち、桃さん、そして優子ちゃんの学校の人達……」
心儀「約1ヵ月も一緒に過ごすとそれなりに愛着がわくものなんだな……」
桃「…寂しいの…?」
心儀「それなりにね……桃さんは…?」
桃「寂しくない…よ……?」
心儀「……元々私、この世界に居てはならない存在だしね………」
桃「そうじゃない……!!」
心儀「!!?」
桃「確かに確実に再会できるという保証はないけど……なんというか、またいつか会えそうな気がするから…」
桃「うまく言葉にできないけど…『さようなら』の方じゃなくて『またね』の感覚って言ったら……分かるかな?」
心儀「!!?」
これが桃色ポジティブ思考…!!?
心儀「な、なるほど……!!」
桃「だから、もしまた会えたら、再びシャミ子のことをサポートしてくれたら嬉しいな」
桃「それまで私が、シャミ子のことを見守ったり、鍛えたりして待っているから…」
心儀「……分かった。」
心儀「それまでは優子ちゃんのこと、よろしくお願いします…!!」
桃「………(少し寂しさをこらえた笑顔を返して)」
心儀「では私はそろそろこの辺で……体、お大事に。 そしてまたね、桃さん…!」
桃「ありがとう。 またね、心儀さん」
こうして私は、寂しさをこらえつつ千代田家をあとにした…
☆ ☆ ☆
それから私は、この世界で知り合った人にお別れの挨拶をしてまわったり、その他諸々のやり残した事をなんとか一気に終わらせる事ができたが、気がつくとすっかり夜になってしまっていた。
おまけに夜になって急に降り始めた大雨の影響もあって、吉田家を早めに出て駅で列車を待つか、終電少し前まで吉田家で待って駅に行って列車に乗るか……どうしようかな………
雷まで鳴り始めてるし……
清子「心儀さんが乗る終電は、23時頃で合っていますか…?」
心儀「正確には23時30分が終電です。なので遅くとも23時にはここを出発しないといけません」
日中に駅の時刻表をチェックして覚えたから間違いはないと思うけど…やっぱり携帯圏外だとすぐに確認できないから不便だ…(汗)
清子「分かりました。 それなら問題ないですね」
心儀「…? 何かするんですか…?」
清子「優子、良、こちらに来てください」
優子・良子「はーい!」
(清子の前に移動するシャミ子と良子)
清子「光の一族の巫女・魔法少女との接触」
清子「心儀さん、そして優子よ。あなた達は偉大なことを成し遂げました」
清子「今宵こそ家族に受け継がれる儀式の時!」
シャミ子「!! おかーさん…まさかアレをやるのですか!!」
清子「そう! 吉田家家訓! いいことあった時は家族で鉄板を囲むのがテッパンです!」(ヒュー)
良子「今ちょっと停電したね。怖い…」
シャミ子「あいにくお天気が悪くてざんねんです…」
心儀「もしかして、私もそのテッパンの儀式の対象者…?」
清子「当然です! 心儀さんと優子の活躍によって一カ月四万円生活の封印が解けたのですから、今日は思う存分食べてください!!」
心儀「あ、ありがとうございます…!!」
☆ ☆ ☆
そして食べるだけ食べてお腹がいっぱいになった後、吉田家の冷蔵庫が停電で逝った事が判明し、買った食材を使い切らないといけない事態が発生した。
その流れで、お土産として私もいくつか料理を頂くことになったのはいいけど、これ本当に元の世界に持ち帰れるのか…?(汗)
心儀「な、なんかこんなに頂いて申し訳ないです(汗)」
清子「気にしないでください。このままだとどのみち食べきれずにダメになってしまう可能性が高いですし…」
心儀「本当に最後の最後まで色々とありがとうございます…!」
清子「どういたしまして」
心儀「とはいえタダで頂くのはアレなので、最後に一つお願いを聞いて頂いてもいいでしょうか…?」
清子「…? なんでしょうか?」
心儀「私があの日にアルバイトで稼いだお金、吉田家に寄付してもいいでしょうか…?」
(合計約2千円が入った封筒を清子に渡して)
清子「いいんですか? 頂いてしまって…」
心儀「構いません。月四万円生活の時に稼いだから、呪いの影響で結果的に清子さんから少し分けて頂いた扱いのお金になると思いますし…」
心儀「それに、早速ガッカリ微調整がきたようですし、こっちの世界のお金を持って帰ったら、元の世界のものにうまく変換されるかどうか不安ですし…」
良子「それを言ったら、お土産の料理も持ち帰れないってことになると良は思うけど…」
心儀「あっ、言われてみればそうだ!(汗)」
清子「やはりこれは受け取れません…!」(封筒返して)
心儀「えっ、で、ですが…」
清子「そのお金は心儀さん自身の為に使ってください。そしていつか、また会える日が来たら、その時には頼るかもしれません」
心儀「いつかって……私はもう戻って来られなくなると思いますよ!?」
リリス「いや、条件を満たせば戻ってきてしまう可能性があるぞ…?」
心儀「リリスさん…?」
リリス「ゲートを開けるついでにケーキの魔力反応についても調べてみたのだが…」
リリス「お主はアルコールを摂取した状態でこの街に近づくことで、街の結界に吸い込まれてしまいやすくなるようだ…」
心儀「つまり、私の元の世界の
シャミ子「という事は、心儀さんがまたこっちの世界に来る可能性があるって事ですか!?」
リリス「そういう事だ…元の世界に戻ってから、くれぐれも気をつけて欲しい」
リリス「今度戻ってきてしまったら、再度ゲートを開ける自信が余にはない…」
心儀「わ、分かりました…! 気をつけます…!(汗)」
☆ ☆ ☆
(ばんだ壮 202号室前)
心儀「大変お世話になりました。本当にありがとうございました…!」
清子「こちらこそ、優子と共に吉田家の封印を解いて頂きありがとうございました!」
良子「良も…時々勉強とか教えくれてありがとうございました…!」
心儀「いえいえ、一カ月四万円生活の呪いの中、こんな何の取り柄もない一般人を約1ヶ月間泊めて頂いて…本当に感謝しています…!」
清子「そんな事ないです! 優子に魔力を供給して頂いたおかげで、こんな偉大なことを成し遂げる事ができたのだと、お母さんは思います…!」
シャミ子「私からも、本当にありがとうございました…!(ペコリ)」
良子「良も心儀さんと出会えて、本当によかった…!」
不注意で封印を解いてしまったのは優子ちゃんではあったけど、優子ちゃんと共に戦い続けたのは事実だから…すっかり英雄扱いになっちゃったな…(照)
清子「そして、もし寂しくなったら、また戻ってきてもいいんですよ…?」
心儀「えっ…でも…元々私は居候で泊まっていた事もありますし…」
清子「吉田家の為に全力を尽くしてくれたのですから、今ではもう家族の一員と行っても過言ではないと思います!←」
うん…過大評価だって…(汗)
でもまあ、異世界に第二か第三の故郷があるっていう感覚も悪くはないかも…?(苦笑)
清子「それに、間違えてアルコールを摂取して元の世界に帰れなくなったら、いっそずっと私たちと暮らしましょう…!!←」
心儀「そ、それは…間違って摂取しないようにするので大丈夫です!←」
(※フラグかな?) ←フラグ言うなぁ!!(汗)
清子「という冗談はさておき、いつでもここでお待ちしてますよ…って、あら?」
良子「お母さん、とても冗談には聞こえなかったけど…←」
シャミ子「私も同じくです…(苦笑)」
良子「でも、もしいつかまた会える時があるから、また勉強教えてくれたら嬉しいな」
心儀「うん、もし万が一またこっちに来てしまったら、その時は教えるからね。約束する…!」
良子「ありがとう。 良、楽しみにしてる…!」
心儀「う、うん…!///」
シャミ子「ところで心儀さん、そろそろ出発しなくていいんですか…?」
心儀「あっ! 確かにそろそろ行かないと乗り遅れちゃう…!(汗)」
清子「つい話が長くなってしまっていましたね…私たちは敢えてさよならはいいません」
清子「いつか会えると信じてます…どうかお気をつけて…!」
良子「またね、心儀さん…!」
心儀「短い間でしたが、本当にありがとうございました…! もしまた機会があればまたどこかで…!!」
☆ ☆ ☆
(ばんだ壮の廊下を抜けて1階に降りる途中で)
心儀「これで本当にお別れか……色々とあったけど、約1ヶ月あっという間だったなぁ…」
シャミ子「色々な事がありましたね…心儀さんが来てからすぐに私に尻尾とツノが生えて、桃と戦って封印を解いて…」
心儀「魔力供給の為にそれをずっと見守り続けていたよね…最後は本当に桃さんに申し訳ないことしちゃったけど……」
シャミ子「私もです…幸い消えたりしないで本当によかったです…(涙)」
心儀「封印解除で桃さんの魔力が下がって、私が居なくなる事で優子ちゃんの魔力も下がってしまうとは思うけど……」
心儀「私なんかがこの世界に来て、本当によかったのだろうか…」
シャミ子「今はまだなんとも言えません…でも、心儀さんと一緒に過ごした日々はずっと忘れません…!」
シャミ子「例え魔力が減ったとしても、日々のトレーニングを続けて、いつか桃を必ず倒してみせます…!!」
心儀「そう言ってくれて嬉しいよ…! 明日からは私は居ないけど、これからも元気で過ごしてね、優子ちゃん…!」
シャミ子「ありがとうございます。心儀さんも、どうか体に気をつけて元気に過ごしてください…!」
(ばんだ荘の門まで来て)
シャミ子「心儀さんと初めて出会ったのも、ここでしたね」
心儀「そうだったね…リリスさんに導かれてばんだ壮まで辿り着いたと思ったら意識を失って…」
心儀「あのまま餓死してたかもしれない所を助けてくれて…そう思うと吉田家のみなさんは、私の命の恩人だね…!(笑)」
シャミ子「ですね…! …そして、いよいよお別れですね…」
心儀「優子ちゃんはこれから桃さんの所に行くって事だったもんね。短い間だったけど、本当にありがとう…!」
シャミ子「私こそ、一緒に戦ってくれてありがとうございました…! 機会があれば、またいつか心儀さんに会いたいです…!」
心儀「どういたしまして! もしまた会う時があったら、その時に……またね、優子ちゃん!」
シャミ子「はい…!」
(お互いに手を振って別れて)
(駅へと向かいながら)
何かのアニメらしき世界に来てしまった時はびっくりしたけど、何はともあれいい経験ができてよかったな…♪
さて、現実世界に帰って、またいつもの日常を楽しむことにするか…!!
『頑張れ心儀さん! 再び我ら吉田家のみんなと会える日は、遠い未来ではないかもしれないぞ!』
という事で、読者の皆様の応援のおかげで無事1丁目を完結させることができました!!
ここまで読んでくれて、本当にありがとうございました!
そして、もう少ししたらまちカド心儀のミニアニメ(完結編)を間に挟んだのち、現在テレビアニメとして放送されている2丁目(原作3〜4巻)の内容に入っていきますので、そちらも乞うご期待ください!!
あいにくリアルタイムでの更新は叶いませんでしたが、2期の1〜3話の内容については既にどうやって心儀をみんなと絡ませようかという構想を少しずつ練り始めているので、それを徐々に形にしていけたらと思います。
それでは、私は一足お先に2丁目へと向かいますね。
皆様が引き続きまちカド心儀の2丁目にお越しになりますことを、心よりお待ちしております…!