ベルセルク/ガンビーノ転生!?   作:霧桜ルー

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たまにチラッと出てくるモブキャラ
モスヴィラント・バーナー爺( ´灬` )

イメージしやすいように一言で言います
「ゲンドウの後ろにいる冬月」的キャラです
(*^^*)。(伝われッ!)



Gが目覚めた

 

 

 

知らない天井だ…

 

 

──なんて事はなく、目が覚めたのは医療天幕のベッドの上だった。

傷病兵の呻き声やら悲鳴で阿鼻叫喚なのが当たり前の所だってのに今は随分静かな空気が漂っている。考えるに戦闘からある程度日が経ったという事だろう。

 

「起きたんだね、ガンビーノ」

 

「…シス?」

 

ベッドの横の椅子に座っていたシスと目が合った。

シスはペストを患った際に顔が酷く爛れたのだがウルバンらの治療で随分回復してきている。

顔の半分を覆う包帯もそろそろ取れるんだとか。医術の腕ヤバ過ぎだろアイツ、なんで傭兵なんてしてんだ?いやマジで。

 

「ウルバン呼んでくるから、ジッとしててね」

 

そう言って立ち上がったシスを呼び止める。

 

「なぁシス、ガッツは無事か?」

 

「うん」

 

頷きながら短く答えてくれた。

 

そうか、それならいいんだ。

ガッツの無事を確かめる前に意識ぶっ飛んじまったからな…原作じゃついでに足とか理性まで飛ぶんだからそりゃやってらんねーよな、原作ガンビーノも。

 

たとえ俺が原作に沿って足無くしたとしてもガッツを殺そうなんて考えやしねーけどな。

 

「シス、ガッツに「無事で良かった」って伝えといてくれ」

 

「自分で伝えたら?ガッツもその方がいいでしょ」

 

察してくれよぉ、なんか気はずかしいから頼んでんだって。伝われ!

 

「…分かった。言っとく」

 

「ああ、頼むぜ」

 

ニカッっと笑顔で頼んだのになんで呆れ顔を返されにゃならんのだシスよ。おーい。

 

シスが出ていくのを見送ってから半身を起こす。

さっきから殆ど感覚が無い自分の右足を確認すべく毛布を引っペがした。

 

「…そうか、もう心配ないって訳だな」

 

あった。右足は包帯と固定具でかなりゴツイ見た目になってるがちゃんと五体満足の状態だった。

だからなんだって話だが俺には大事な事なんだ。

これでガッツに殺される最後のフラグが折れたんだからな、原作ブレイクだろうが知ったことか。

今じゃ俺も一児の親なんだ、そうそう死んではやれん。

 

安心してまた寝転がる。

誰も居ない天幕で1人、叫ぶように見えない "何か" に拳を突き上げた。

 

「はッ、ハハッ…ざまーみろクソッタレめ!俺は生きてる!足もある!因果律がなんだ、運命がどうした!!俺はガッツを殺さねーし殺されねぇ、どんな面してるか知らねぇが指くわえて見てろ!俺がテメーの筋書き歪めてやるからな!絶対だッ!!」

 

肩で息をしながら腕を下ろす。

何かスッキリした気分だった。そのままつい二度寝カマした俺だったが、間もなく来たウルバンに普通に起こされた。

 

チョー許さん!!

 

 

〜〜〜◇ウルバン◇〜〜〜

 

 

 

 

「起きろガンビーノ。…おい起きろっつーの」

 

「…んぉ?」

 

ったく、人に心配かけといて自分は二度寝とはいいご身分だなガンビーノ?あっ、そういや団長様だったなアンタw。

取り敢えずムカついたから冷たいタオルを寝起きのガンビーノの顔にぶつけておいた。

 

「なぁおいウルバン、も少しマシな起こし方は出来ねぇのかよ、ああ?」

 

「知らんよ、人が必死こいて治療してやっと目が覚めたって聞いて来てみれば二度寝カマされてた俺の気持ちを察して欲しいね」

 

なんかブツクサ言ってるガンビーノは無視してぱっぱと現状を伝えていく。

怪我人に冷たいって?馬鹿言え俺は忙しいんだよ。

 

「まずアンタの足の怪我な、今んとこは切らなくて済みそうだから暫くはそのまま経過観察するぞ。それとガッツに礼言っとけよ?聞いた話だけど吹っ飛ばされたアンタの足に酒かけて圧迫してたんだとよ。良かったなあ、もしガッツが手当してくれてなかったら壊死して切断してたかも知れねーよ?」

 

「そ…そうか、ああ分かった言っとくぜ」

 

なんかやけに素直だな。素直なガンビーノもそれはそれで気持ち悪い。

人間死にかけると性格変わるってマジなのか…。

 

「それからアンタが寝てる間、団の事はモス爺がやってたからな。そっちにも礼言っとけよ?あの人元気だから良いけどあまり無理させんなよな」

 

「あ〜、バーナーはいいんだよ。アイツは仕事と戦が大好きだからな、ほっといたって死なねーよ」

 

ガンビーノはモス爺をなんだと思ってんだ?

確かに付き合いが1番長いから言える事なんだろうけど、あまり知らない身としては複雑な気分になる。

言うべきことは言ったから後はガンビーノ次第、天幕を出る直前にちょっと一言。

 

「親バカも程々にしとけよ?死んだら治せねぇからな」

 

わあーてるよ(わかってるよ)

 

手をヒラヒラと…いや、シッシに近いジェスチャーを尻目に自分の天幕に戻る。

あれはぜってー分かってない。

 

ガンビーノの事だから親バカ拗らせて死期を早めかねない。マジで洒落にならないくらい有り得るからな…。

ま、今に始まったことじゃないか。

 

「あ、ウルバン!」

 

「おうガッツか、ガンビーノの所に?」

 

「うん!」

 

おうおう、嬉しそーにしちゃってまぁ。

 

「気を付けてけよ」

 

返事も忘れて駆けてくガッツは後ろ姿でも分かるくらいパァーっとしてた。

良いねぇ。愛されてるじゃねーのガンビーノさんよ。

 

 

 

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