「なあ聞いたか?西の要塞が一日で落とされたって話」
「あ〜らしいな一日で戦局を変えたって話だよな。固定砲を運用する部隊だとか」
「聞いた聞いた!なんでも街1つ焼き払って皆殺しにしたとか!」
「え、俺は男は奴隷で女は慰みものに、子供は金持ちに売られたって聞いたぞ」
「ソイツら歴戦の傭兵団で負け無しなんだとか。特に攻城戦で暴れまくってるらしいぜ」
青空の下、草原に寝転んでいるとそんな噂が耳に入ってくる。ここの所ちょくちょく聞くようになった話だ。
黒地に銀糸で編まれた瑠璃目の蜘蛛。巷じゃ『銀蜘蛛部隊』とか呼ばれている。
「俺達とどっちが強いかな?」
「バーカ、俺達に決まってんだろ。いくら強いったってグリフィスにゃ勝てねえんだからよ」
リッケルトにコルカスが自信満々に言い放つ。
実際に戦ってみないうちは断言出来ないけど負ける気はしない。押されるようなら野戦に持ち込めばいい。
聞いた話だと最も得意なのが防城戦、野戦にはあまり出てこないんだとか。
まあ砲を守らないといけないだろうしな。
1人考えにふけってる所に足音が近づいてくる。
「グリフィス起きてるか?」
「…どうしたキャスカ」
「そろそろ出発だから。起きてるならいいんだ」
「もうそんなに経ってたのか、すぐに行くよ」
そう返事をして兜とサーベルを手繰り寄せる。
強い奴が敵になるならそれもいい、ソイツらを踏み越えて俺は夢を掴むんだ。敵は強ければ強いほどいい。
そうでなきゃ俺の夢は叶わないんだからな。
サーベルを吊って馬に跨る。
「行くぞ!目的地はスグそこだ!」
「「「「おうっ!!」」」」
号令に答える仲間達。
コイツらと共に俺は突き進む、だから彼等には踏み台になってもらう。俺は決して負けない。
兜を装着しながらまだ見ぬ敵にそう誓った。
〜〜〜◇ガンビーノ◇〜〜〜
巷で噂の『鷹の団』
彼等の戦場はここから遠いがその活躍は俺の耳にまで届いてくる。やっぱり大したもんだ。
正直言うとあまり会いたくない相手である。
鷹の団は機動戦が得意らしいが俺は違う、地点防御とか動かない戦ってのが得意だから相性が宜しくない。
だからと言って負けてやらんがな。
実は負けたくない理由は他にある。
あのグリフィスって子、寝取り好きなアナルビッチ君じゃん?そんなのに負けるとか…なぁ…どうよ?
ガッツに『お前が欲しい(キリッ』とか言っちゃう子だぜ。「お義父さん!」なんて言われた日にゃその場でブチ56す自信がある。
いやまあ冗談だけどな、冗談…。
冗談ついでにグリフィスがやらかす原因のベヘリット、あれがバタフライ・エフェクトとかの影響受けて消えててくれないかとも考える。
因果律のしつこさは嫌ってほど分かってるが僅かな希望は捨てきれない。
どんだけ考えても消えない悩みだ。
それなのに現実は俺の頭痛の種なんかお構い無しに目まぐるしく変動する。
「ガンビーノ!商隊が近くを通るらしいぜ!行っていいか?」
「あ"あ?行くなって言ってテメーらが我慢した試しがあったかよ。俺も行くから待っとけ」
はやる部下を待たせながら兜を着けて剣を吊る。
鷹の団、いつか戦うかもしれない強敵、ガッツを筆頭にした彼等に勝てるかは分からない。
まだ会わないグリフィスを睨みつける。
【触】を引き起こすなんてふざけたマネ、俺は絶対に認めないからな!
実は今日は俺の誕生日なのです\(°∀° )/(23)
ちょっと短いですがフラグ立てといたので両者戦場で会っても平気かな?(笑)
次回は時系が一気に進んでガッツが自立しますぞ!
☆お気に入り500人超えてました!:( ; ´꒳` ;):ガタガタ
嬉しいを超えて適切な言葉が出てこないくらい喜んでます。いつも感想ありがとうですぞ!