スライムですが、なにか?   作:転生したい人A

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プロローグ

 古文の授業をいつも通り寝て先生に怒られ、いつも通り欠伸をして目をこすりながら黒板に視線を向ける。

 

 いつもと何も変わらない日常にため息をついて窓の外に視線を向ける。

 

 いつもと変わらない風景にもう一度ため息をついて視線を黒板に戻す。

 

 今教室から飛び出しても家に帰って親に怒られるだけで何も変わらない。

 

 本当につまらない世界、もっと楽しい世界に転生したいな。

 

 魔法や剣のファンタジー世界に転生して好き放題やれたら楽しそうなのに・・・・・・。

 

 いつも通りにくだらないことを考えていると、目を眩ませるような光に包まれて意識が途切れた。

 

 

 

 どれだけの間意識が途切れていたのか分からないが、気が付いた私の目の前にはいつもと変わらない日常は消えてなくなっていた。

 どこか分からない洞窟で目が覚めた私は辺りを見渡すが、人の姿がどこにも見当たらない。

 地面が近く見えるから横になってるのか?

 

 ぱちゃ

 

 ・・・・・・ん?

 

 立ち上がろうと足に力を入れたら一瞬だけ地面から遠のいたが、すぐに同じ位置に戻った。

 そして目の位置が戻った時に地面に水を叩きつけたような音が聞こえたが、何の音だ?

 

 ゆっくりと視線を下に向けると、水色をした半透明の物体が目に入った。

 驚いて体を後ろに逸らすが、水色の物体もスライムのようにぐにゃりと伸びる。

 

 ・・・・・・ん?

 

 なんでこのスライムみたいなの私についてくるんだ?

 体にスライムがついているような感覚はないんだけど・・・・・・

 スライムみたいなものを取ろうと手を伸ばすと、視界の左端の方からスライムみたいなものが伸びてくる。

 

 ・・・・・・ん?

 

 伸ばした手を上下に軽く振ってみると、横から伸びてきたスライムみたいなものが上下に揺れる。

 

 あれ?これもしかして・・・・・・私の体?

 もしかして、私スライムになってる?

 

 思いついたことを確認するために首を精一杯伸ばして体を見ると、異常に縦に伸びた水色の半透明なスライムの体が見えた。

 自分の状態を確認できた私は首を戻して少しの間思考が停止した。

 思考停止から復活した私は状況を簡単にまとめる。

 

 えっと、意識が途切れる前の最後の記憶は授業中に突然発生したあの光。

 そして気が付いたら見たこともない洞窟で、体はファンタジー世界でよく登場するスライム。

 つまり、これはあの光が原因で死んで、どこかのファンタジー世界のスライムに転生したということかな?

 

 転生、転生か・・・・・・よし、取り合えず、魔物に遭遇しないようにどこかに隠れて色々と試そう。

 

 洞窟ということで危険な魔物に遭遇する可能性があるので、他の魔物が入れないような岩の隙に隠れる。

 

 何か、ステータス画面みたいなものはないかな?

 流石に、ゲームじゃなんだからステータス画面なんてないか。

 鑑定のスキルとかあれば便利なんだけどな・・・・・・

 

《現在所持スキルポイントは1000です。

スキル『鑑定LV1』をスキルポイント100使用して取得可能です。

取得しますか?》

 

 おお!?もしかして、この世界私が思っている以上にゲームに近いのかな?

 取得可能なら遠慮なく取得しよう。

 

《『鑑定LV1』を取得しました。残りスキルポイント900です。》

 

 よし、早速自分を鑑定しよう。鑑定。

 

《スライム 名前なし(蓮見葵)》

 

 え?これだけ?

 鑑定のレベルが低いから見れる情報が少ないのかな。

 しかし、前世の名前もしっかりと出るんだな。

 自分の情報でこれだと、この辺の岩とか調べても意味がなさそうだけど、一応鑑定しておこう。

 

《岩》

 

 よし、鑑定はレベルを地道に上げていくしかないな。

 鑑定があるなら他に探知系のスキルないかな?

 

《現在所持スキルポイント900です。

スキル『探知LV1』をスキルポイント100使用して取得可能です。

取得しますか?》

 

 おお、探知も取得できるのか。

 よし、取得。

 

《『探知LV1』を取得しました。残りスキルポイント800です。》

 

 さて、早速試してみよう。

 鑑定と同じように念じれば使えるかな。

 

 うぐっ!?

 あああああああああああああああ!?

 

 そこかしこから色んなものの情報が大量に流れ込んでくる。

 情報量が多すぎてまともに情報を処理できない。

 どこが頭かも分からない体だが、頭を殴られたような激痛が襲ってくる。

 

 なんだよこれ!?

 い、痛い、けど、情報は取得出来てるし、慣れるしかないのか・・・・・・

 無理!?こんなの無理!?

 

 情報を整理出来ないか、頑張って取得した情報を理解しようとするが、情報量が多すぎてまともに処理できない。

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『探知LV1』が『探知LV3』になりました。》

《熟練度が一定に達しました。スキル『演算処理LV1』を獲得しました。》

 

 滅茶苦茶簡単にスキルレベル上がるんだ。

 それに熟練度でもスキルを勝手に取得できるわけね。

 けど、この探知のスキルしばらくはまともに使えないな。

 よし、残りのスキルポイントでスキルさっさと取ろう。

 次は、未来が見えるスキルがあればいいんだけど・・・・・・

 

《現在所持スキルポイント800です。

スキル『予見LV1』をスキルポイント100使用して取得可能です。

取得しますか?》

 

 流石に、これは大丈夫だよな?

 ・・・・・・取得。

 

《『予見LV1』を取得しました。残りスキルポイント700です。》

 

 これも念じれば使えるのかな?

 ・・・・・・何も起きない。

 何か条件があるのかな?

 仕方ない、他のスキルを取得しよう。

 後は・・・・・・何か魔法が欲しいな。

 

《現在所持スキルポイント700です。

スキル『影魔法LV1』をスキルポイント700使用して取得可能です。

取得しますか?》

 

 おお、魔法もあるのか。

 早速取得。

 

《『影魔法LV1』を取得しました。残りスキルポイント0です。》

 

 よし、どんな魔法かな?

 影ってことは影を操って攻撃できるのかな?

 あれ?念じても発動しない。

 ・・・・・・魔法とスキルって発動方法違うの?

 魔法ってどうやって発動させればいいの?

 

 

 

 ・・・・・・スキルポイント700無駄にしちゃった。

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