スライムですが、なにか? 作:転生したい人A
どうやら本当に転生者だったようだ。
それにこの洞窟からの脱出に協力してくれるらしい。
蜘蛛さんの呼び方とかは後で考えよう。
取り合えず、蜘蛛さんも進化出来るようだし、先に進化してもらおうかな。
『先に進化していいよ』
糸で文字を書いて伝えると、分かったと言うように頷いて戻っていった。
蜘蛛さんが進化を始めたのを見て私も進化先の確認をしながら猿の死体を集めて積み上げ山を作る。
《進化先の候補が複数あります。次の中からお選びください。
スライム
スモールメタルスライム》
ふむふむ、前に進化した時と同じような選択肢だなぁ。
成長して成体になるか、幼体のまま上位種に進化する。
となると、進化先はスモールメタルスライムで決定かな。
スモールメタルスライムについて鑑定っと。
《スモールメタルスライム:スライム種と呼ばれる粘液状の魔物の希少種の幼体。液体金属の体を持ち、高い防御力を持つ》
おお、防御力は一番低かったから何とかして上げたかったんだよねぇ。
防御力が上がってくれるならモーマンタイ!
ステータスは全体的に高い方がいいもんねぇ。
後は進化ボーナスでスキルが上がってくれることとスキルポイントを大量に獲得できれば文句なし。
進化のことを考えながら猿の死体を積み上げ終わると、蜘蛛さんの進化が終わったようだ。
進化が終わって近づいて来たので、糸で地面に文字を書く。
『じゃあ、私も進化してくるから、猿食べておいていいよ』
蜘蛛さんが頷いて猿の山に向かうのを見ながら私は壁際に移動して進化を開始する。
進化が開始すると、眠くなり目が覚めると蜘蛛さんがこちらを見て来た。
私も自分の体を確認してみると、体の色が半透明の水色から金属光沢のある灰色に変わっていた。
おお、本当に液体金属に変わったんだ。
ステータスはどんな感じかな。
《スモールメタルスライム LV1 名前なし(蓮見葵)
ステータス
HP:145/145(緑)
MP:1/751(青)
SP:130/130(黄)
:1/125(赤)
平均攻撃能力:812
平均防御能力:160
平均魔法能力:770
平均抵抗能力:143
平均速度能力:135
スキル
『HP自動回復LV7』『MP自動回復LV7』『SP回復速度LV4』『SP消費緩和LV4』『集中LV10』『猛毒耐性LV4』『酸大耐性LV4』『外道無効』『腐食無効』『打撃大耐性LV1』『斬撃大耐性LV1』『破壊大耐性LV1』『苦痛耐性LV8』『酸攻撃LV9』『蜘蛛糸LV7』『外道魔法LV4』『影魔法LV10』『闇魔法LV6』『魔力精密操作LV1』『高速演算LV5』『並列意思LV2』『思考加速LV8』『隠密LV10』『迷彩LV1』『視覚領域拡張LV3』『鑑定LV9』『回避LV5』『投擲LV7』『命中LV5』『未来視LV1』『暗視LV10』『望遠LV1』『五感強化LV1』『知覚領域拡張LV1』『金属生成LV1』『堅牢LV4』『剛毅LV3』『天魔LV3』『天道LV3』『神性領域拡張LV4』『悟り』『n%I=W』
スキルポイント:200
称号
『悪食』『暗殺者』『魔物殺し』『無慈悲』『魔物の殺戮者』『悟りの支配者』》
おお、すごい!?
スキルが前に進化した時より一気に上がった。
それに称号まで見れるようになってる。
ん?これは?
『悟りの支配者:取得スキル『剛毅LV1』『天魔LV1』『天道LV1』:取得条件:『悟り』の獲得:効果:進化・レベルアップの回数に比例して各種基礎能力値の上昇値、熟練度ボーナスの増加。支配者階級特権を獲得:説明:悟りを支配せしものに贈られる称号』
え?つまり、進化とレベルアップで上がるステータスとスキルレベルが進化とレベルアップする事に増えるってこと?
なにそれチートじゃん。
これだけチートだと逆になんかえげつないデメリットがありそうで怖いわぁ。
まあ、そんなこと考えても分かんないし、猿食べながら念話が取れるか確認しよっと。
猿の山に近づいて私も猿を食べながら念話が取得可能か確認する。
スキルポイント100で念話が取得可能なのを確認して念話を取得する。
『蜘蛛さん。念話取れた?』
私が念話で話しかけると、蜘蛛さんはビクッとなってこちらを向くと、念話で返してくれた。
『と、取れました』
なんだろう、かなりぎこちない口調で帰って来た。
もしかして、人と話すの苦手なのかな?
ん~、これから協力してくわけだし、慣れてもらうしかないかぁ。
『取り合えず、呼び方決めよっか。前世の名前で呼んだ方がいい?』
『えっと、一度死んだわけだし、私のことは、蜘蛛子って呼んでくさい』
『そんな敬語とか使わなくていいよ。私のことは好きに呼んでいいよ』
『じゃあ、スラちゃんで』
『うん、これからよろしくね、蜘蛛子ちゃん』
『よ、よろしく、スラちゃん』
ん~、かなりぎこちないし、なんか心の距離を感じるけど、これから仲良くなっていくしかないかぁ。
まあ、今はお腹を満たすことに集中しよう。
進化してステータスが上がるのはいいけど、お腹が減るのは何とかならないものかねぇ。
蜘蛛子ちゃんと一緒に猿を食べてお腹がいっぱいになると、これからどうするか話し合う。
『取り合えず、この洞窟から出たいんだけど、出口分かる?』
『出口は、分からないけど、中層への道は多分あそこ』
蜘蛛子ちゃんが指差した方に視線を向けると、中層に上る道があった。
中層がどんなところか分からないけど、行ってみるかぁ。
『じゃあ、行こっか』
私がそういうと蜘蛛子ちゃんは頷いてついてきてくれた。
ん~、速度がかなり違うから私の速度に合わせてるんだろうなぁ。
『もしかして、私を抱えた方が移動速い?』
『た、多分』
私の問いにかなり言いづらそうに顔を逸らして返してくる。
これは、抱えて貰った方がいいのかなぁ。
『速い方がいいなら移動中は私のこと抱えてくれていいよ』
『じゃ、じゃあ遠慮なく』
蜘蛛子ちゃんは私が許可を出すと、私を持ち上げて背中に乗せて糸で固定する。
固定が終わると、私を乗せたまま移動し始めた。
私を乗せている分スピードは少し落ちているだろうけど、それでも格段に速くなった。
私も速度のステータス上げないとなぁ。
お、探知に中層の情報が引っかかったな。
ん?これは・・・・・・大丈夫かなぁ?
私が中層の地形を心配している間に、中層にたどり着いた。
マグマが一面に広がる灼熱の大地。
うわぁ、こんなか私達進まないといけないの?
あっつ!?
熱でダメージが入るんだけど、なにこれ!?
え?本当にここ進むの?
蜘蛛子ちゃんも熱でダメージ受けてるけど、大丈夫なの?
あれ?私を固定してる蜘蛛糸が燃え始めてる!?
熱い!?熱い!?
『蜘蛛子ちゃん!一旦戻ろう!?』
『う、うん』
私の言葉を聞いて蜘蛛子ちゃんが急いで来た道を引き返す。
さて、どうしよう。
自動回復があるのにダメージが入るってどうなの?
蜘蛛子ちゃんも大分ダメージ受けてるし、火耐性が無いとだめそうだなぁ。
けど、スキルポイント200の時に獲得できるスキルの中に火耐性なんて無かったよねぇ。
スキルポイントってあんまり溜まらないのに、200以上必要ってどうすればいいのよ。
『どうする蜘蛛子ちゃん?』
『修行』
ものすごくシンプルな単語が帰って来た。
『具体的には?』
『中層に行って危なくなったら帰る。を繰り返して熟練度を稼ぐ』
『なるほど』
『HP回復中に他のスキルのレベルも上げる』
『おお、すごい蜘蛛子ちゃん。じゃあ、中層でHPが減らなくなるまではここで過ごすってことでOK?』
蜘蛛子ちゃんは私の問いに頷くと、壁を上って天井付近に巣を作り始める。
私も見ているだけだと悪いので、蜘蛛子ちゃんの指示に従いながら蜘蛛糸で作るのを手伝う。
ついでにスキルポイントを使って操糸を獲得しておく。
火耐性取れないんじゃ、取りたいスキル他にないしねぇ。
魔法があれば取るんだけど、無かったから仕方がない。
巣が完成すると蜘蛛子ちゃんと一緒に中層に行ってダメージを受けて来る。
HP自動回復レベル高いのにダメージ受けるって私火に弱いんだなぁ。
蜘蛛子ちゃんと一緒に修行を始めて私が先に火耐性を取得した。
火耐性を獲得できた私は少しでも移動速度を上げようと全力で走り回って下層にいる雑魚を大量に狩って戻るを繰り返した。
それなりに速度は上がったが、蜘蛛子ちゃんの半分にも満たない。
雑魚を大量に狩って運んだことで攻撃力はかなり上がったし、蜘蛛子ちゃんに教えられた過食を取得することでSPに余裕も出来るようになった。
新しく手に入った金属生成も乱用しまくり、レベルアップの合わさってあっという間に幻想金属生成に進化した。
蜘蛛糸も斬糸のスキルを手に入れてレベル上げまでしっかりと行い、蜘蛛子ちゃんと同レベルで糸を使えるようになった。
問題は私の異常な成長速度に蜘蛛子ちゃんが恨めしそうな視線を向けて来ることくらいだ。
ちゃんと守ってあげるからそんな目で見ないで欲しい。
まあ、蜘蛛子ちゃんが自傷行為をしてまでスキルレベルを上げるのはかなり驚いたけど、スキルレベルの上げ方の参考になった。
今度からは私も自傷行為で上げられそうなものは上げて行こう。
そして今日、蜘蛛子ちゃんが巣を引き払って中層に行こうと言い出した。
理由は分からなかったけど、反対する理由も無かったので蜘蛛子ちゃんに抱えて貰って巣から出ると、巣が爆散した。
何事かと探知を使って探ると、最悪な存在がそこにいた。
地龍カグナ
龍、今の私でもどうにも出来ないやばい奴。
『逃げろー!』
私が言う前から走り出してる蜘蛛子ちゃんに全力で叫んだ。
蜘蛛子ちゃんは全力で中層への坂道を上がっていく。
あんなやばい奴がいきなり現れるなんてどういうこと!?
もう下層には引き返せない。
これからは中層で頑張って生きながら上層を目指すしかないんだなぁ。
熱いのやだなぁ。