スライムですが、なにか? 作:転生したい人A
蜘蛛子ちゃんが作ってくれた鰻のシェルターに入り、私は進化先の確認を始めた。
《進化先の候補が複数あります。次の中からお選びください。
メタルスライム
ミスリルスライム》
あら、進化先から幼体がなくなった。
メタルとミスリルだとミスリルの方が上位種なんだろうけど、どう違うのかな?
『ミスリルスライム:進化条件:一定以上のステータスを持つスモールメタルスライム、スキル『幻想金属生成』:説明:強い魔力を纏った液体金属の体を持ち、状態異常に高い耐性を持つ』
ふむふむ、状態異常に高い耐性は助かるなぁ。
私、毒には耐性あるけど、他には耐性なかったからなぁ。
よし、ミスリルスライムに進化で!
相変わらず、突然眠くなるなぁ。
進化中に眠くなるのはどうにかならないかなぁ。
まあ、今はステータスの確認っと。
《ミスリルスライム LV1 名前なし(蓮見葵)
ステータス
HP:389/389(緑)
MP:30/2150(青)
SP:240/240(黄)
:195/235(赤)
平均攻撃能力:2890
平均防御能力:1020
平均魔法能力:2520
平均抵抗能力:720
平均速度能力:560
スキル
『HP高速回復LV5』・・・・・・『悟り』『n%I=W』
スキルポイント:500
称号
『悪食』『暗殺者』『魔物殺し』『無慈悲』『魔物の殺戮者』『悟りの支配者』》
うわぁ、ステータスの成長率やべぇ。
これ次に進化する頃には龍と戦えるレベルまで上がるんじゃない?
ん~、やっぱり、HPと速度が問題だなぁ。
速度が龍と並ぶ頃には攻撃力万超えてそうだわぁ。
まあ、取り合えずは鰻食べますかねぇ。
進化して鎌みたいになった前足で鰻の鱗をはがす蜘蛛子ちゃんに視線を向ける。
鎌で器用に鱗を剝がしている蜘蛛子ちゃんを見て自分の手?に視線を向ける。
進化前より一回り大きくなった体は金属光沢のある灰色に薄っすらと青色系統の色のグラデーションが入っている。
何か変化は地味だなぁ。
人の動きや形にとらわれないでもっとスライムならではの動きを身に着けた方がいいのかなぁ。
こう、蜘蛛子ちゃんの前足みたいに鎌みたいに変形させて固定する感じで。
手?の片方を鎌のように変形させて固めることで鎌を作る。
おお、出来た出来た。
まあ、斬れるか分からんけどなぁ。
取り合えず、もう片方も鎌にして鱗はぐの手伝おう。
蜘蛛子ちゃんの真似をして両手を鎌にし、鰻の鱗をはいでいく。
はぎ終わると、蜘蛛子ちゃんと半分に分けて鰻の肉を鎌で斬り口に入れる。
おお、うまい!?
この鰻もうまいぞ!?
あまりの美味しさに我を忘れて食べ続けると、あっという間に鰻がなくなってしまった。
よし、今度見つけたら絶対に狩ろう。
進化してステータスがかなり上がったから、次からは余裕で狩れる。
いやぁ、熱いのを除けば美味しい魔物がそこそこいて最高だわぁ、中層。
さあて、スキルポイントも溜まったしスキルの確認しようっと。
スキルポイント100で取得できるスキルに魔闘法というものがあったので取得した。
それ以外では欲しいものがすぐには見つからなかったので、これから先で必要になった時取得できるように残しておこう。
『蜘蛛子ちゃん、スキル取った?』
『取ったよー』
『何取ったの?』
『忍耐ってスキル』
『忍耐?鑑定してみていい?』
『いいよ』
蜘蛛子ちゃんの許可が出たので蜘蛛子ちゃんが新しく取った忍耐というスキルを確認する。
『忍耐(500):神へと至らんとするn%の力。自身の持つ神性領域を拡張する。MPの続く限りどんなダメージを受けてもHP1で生き残る。また、Wのシステムを凌駕し、MA領域への干渉権を得る』
『忍耐の支配者:取得スキル『外道無効』『断罪』:取得条件:『忍耐』の獲得:効果:防御、抵抗の各能力上昇。邪眼系スキル解禁。耐性系スキルの熟練度に+補正。支配者階級特権を獲得:説明:忍耐を支配せしものに贈られる称号』
え?外道無効・・・・・・
私があれだけ苦労して手に入れた外道無効がおまけ?
何それ、ずるくない!?
しかも支配者スキルって私が取得できないスキルじゃん!?
酷すぎるよ!?
私の苦労は何だったの!?
『ど、どうしたの?スラちゃん』
『外道無効がおまけでついて来るなんて反則だ!チートだ!』
『そんなこと言われても・・・・・・』
『そんなチートスキルを複数個取れるなんておかしいよ!』
『いや、スラちゃんの悟りもかなりぶっ壊れたチートだからね』
『それは、そうだけど、外道無効がおまけ扱いは酷すぎるよ!私は何日も苦痛に耐えてやっと手に入れたのに!』
『それに対しては何も言えないかなぁ』
蜘蛛子ちゃんは顔を私から逸らして返してくる。
確かに、蜘蛛子ちゃんが悪いわけではない。
それは分かっている。
分かっているが、何とも言えないモヤモヤが消えないので魔闘法で強化したうえで地面を全力で殴り付ける。
地面を全力で殴ったことでクレーターが出来てマグマが流れ込んで来たので慌てて逃げる。
取り合えず、全力で地面を殴ったおかげでスッキリしたので良しとしよう。
なぜか、蜘蛛子ちゃんが震えながら岩陰に隠れてしまった。
『色々吹っ切れたから行こうか』
蜘蛛子ちゃんに話しかけると、物凄い高速で頷いて震えながら近づいて来た。
『そんなに怯えなくても殴ったりしないよ』
『ほ、本当に?』
『別に蜘蛛子ちゃんが悪いわけじゃないからね』
『そ、そうだよね』
『そうそう』
未だに念話の声が空元気な気がするが、まあいいか。
『それで探知は使ってみた?』
『うん、レベル上げのために今も使ってる』
『まあ、探知は便利だからね』
『後は、スキルポイントを貯めて邪眼系のスキル獲得かなぁ』
『厨二が喜びそうなスキルだねぇ』
『本当にねぇ、早く獲得したいなぁ』
『おお、厨二病患者でしたか』
『そんなこと言ってスラちゃん、羨ましいんでしょう』
『本当に、羨ましいなぁ』
『私が獲得したら間近で見せてあげるよ』
『くぅ、軽くしばくくらいなら死なないよねぇ』
私が手?上げて蜘蛛ちゃんを見ると、すごいスピードで私から距離を取った。
『冗談だから、お願いだからしばかないで!?本当に死んじゃうから!?』
『大丈夫だよ。忍耐があるじゃない』
『HP全損確定なの!?ごめんって謝るから!?』
『全く、あんまりからかうと本当に小突くからね』
『小突かれただけでも死にそうだから勘弁してぇ』
なんだかんだ蜘蛛子ちゃんと楽しく談笑して見つけた魔物を狩りながら中層を進み続けた。
しばらく二人で魔物を狩っていると、蜘蛛子ちゃんのスキルポイントが溜まり邪眼のスキルを獲得できるようになったようだ。
『何取るの?』
『やっぱり、最初は呪いの邪眼でしょ』
『呪いねぇ、そんな状態異常もあるんだねぇ』
『じゃあ、早速取得っと』
どうやら無事に呪いの邪眼を取得できたようだ。
この近くに敵っていたかなぁ。
あ、ちょうど蛙が近くにいるね。
『あそこに蛙がいるから使ってみたら?』
『ナイス、スラちゃん。早速、邪眼のお披露目だよ!』
いつも以上にテンションの高い蜘蛛子ちゃんが蛙に向かって呪いの邪眼を発動させる。
鑑定で蛙のステータスを見ていると、HP、MP、SPがゆっくりと減っていく。
『おお、聞いてるねぇ。効果は微妙だけど』
『まだレベル1だからねぇ』
『まあ、地道にレベルを上げて行こう』
『おう!』
また蜘蛛子ちゃんと一緒に中層の魔物を狩りながらレベル上げをしていると、蜘蛛子ちゃんの様子が変わった。
スキルのレベルが上がって何かに進化したのか分からないが、いつもと何か様子が違う。
『どうかしたの蜘蛛子ちゃん?』
『えっと、何ていうか。上位管理者Dが私の愚痴を聞いて鑑定と探知を統合して叡智ってスキルを作ったみたい』
『?ちょっと鑑定してみてもいい?』
『ああ、うん。いいよ』
蜘蛛子ちゃんの様子が少しおかしいが取り合えず、鑑定してみよう。
『叡智:神へと至らんとするn%の力。自身の知覚範囲内に存在するものすべての閲覧レベル1までの情報を取得可能にする。また、Wのシステムを凌駕し、MA領域への干渉権を得る』
『叡智の支配者:取得スキル『魔導の極み』『星魔』:取得条件:『叡智』の獲得:効果:MP、魔法、抵抗の各能力上昇。魔法系スキルの熟練度に+補正。支配者階級特権を獲得:説明:叡智を支配せしものに贈られる称号』
『魔導の極み:システム内における魔力制御補助、及び術式展開各種能力値が最大となる。また、MPの回復速度が最速となり、消費が最低となる』
『星魔:MP、魔法、抵抗の各種ステータスに1000のプラス補正が掛かる。また、レベルアップ時に100の成長補正が掛かる』
これはまたえげつないスキルを貰ったなぁ。
星魔は私の天道のレベル10と同じだろうけど、魔導の極みがかなりえげつない。
叡智の効果がどんなものか分からないけど、おまけでついて来た魔導の極みだけで十分にやばい。
おそらく魔法面に関して私は蜘蛛子ちゃんに勝てないだろう。
しかし、蜘蛛子ちゃん・・・・・・支配者スキル複数持ちな上にこんなスキル獲得するって。
蜘蛛子ちゃん、確実に私よりチートだよねぇ。