白鷺と鴉   作:オクシモロン

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百合っていいですよね。わかりますとも。


1話

『本当に…行ってしまうのですか?』

 

立派な屋敷のとある一室で、青白い髪をした少女が問いかける。

 

『しょうがないよ、どの道もうすぐ見つかっちゃう』 

 

黒をさらに黒染めしたような、真っ黒な髪の少女が答える。

 

『これ以上こっちの事情で迷惑かけられないしさ。私のこと聞かれたら知らんぷりしてね』

 

『……』

 

黒髪の少女は努めて笑顔を作るが、青白い髪の少女は下唇を噛み複雑そうな表情をしている。

 

『ですが…この国から出るだなんて、無謀です!』

 

『もう私の居場所はない、生き残るにはそうするしかないんだよ』

 

『………わかっています』

 

『手紙とか出すようにするからさ。…だから、そんな顔しないで。ね?』

 

『約束、ですよ?』

 

『もちろん』

 

外から何人かの話し声が聞こえてくる。どうやら追手はそこまで迫っているらしい。

 

『…そろそろお別れかな。匿ってくれてありがとね、助かったよ。みんなにもそう伝えておいて』

 

『はい…どうかお元気で』

 

その会話を最後に黒髪の少女は屋敷を出る。

 

追手に捕まらないよう隠れながら、しかしできるだけ速く港の方へと向かう。途中で雨風が強くなってきたが、少女は構うことなく必死に走り続けた。

 

崩れた橋があればそれを飛び越え、自分の背よりはるかに高い崖があれば木を登って対処した。島のちょうど北端、巨大な人型の機械のようなものを後目(しりめ)に西にある港に向かおうとしたところで、ついに追手に見つかってしまう。来た道は既に塞がれている。気づけば背後に足場はなく、類を見ないほど強まった暴風雨によって海は大荒れであった。

 

少女は、代々受け継がれてきた刀に手をかける。少女の家には独自の剣術の流派があった。元は暴漢や刺客の急所を的確に狙い意識を刈り取るだけの不殺の剣。しかし父の犯した罪によって、今や人を効率よく破壊する殺人剣術にまで成り下がってしまった。少女には剣の才能があったが、自身のそれを今ほど恨んだことはなかった。

 

少女と追手。既に追手はただ一人にまでなっていた。年端もいかない少女に、鍛錬を重ねてきた彼らの剣は届かなかったのである。両者は互いの呼吸を読み合い、隙を窺っている。読み違えれば待つのは死あるのみ。

 

先に仕掛けたのは追手であった。極限の集中によって、少女には見るもの全てがスローに見えていた。降り注ぐ雨粒が、斬りかかる追手の全てが、殺意のこもった歪んだ顔が。

 

勝敗は一瞬で決した。袈裟斬りを繰り出す追手の刀を紙一重で躱し、鋭い峰打ちによって相手の意識を刈り取った。少女の刀は紛うことなき不殺の剣であった。

 

刀を鞘に納め、自らが倒した追手たちを見やる。誰一人として命を落とした者はいないが、少女にとって気持ちのいい景色ではなかった。顔を(しか)め両の拳を握りこんだところで、左手に何かが握られていることに気が付いた。

 

円形の装飾の中央に、波しぶきのような模様が浮かぶ青い珠がはめられている。それを持つ者は神になる資格を持っていると言われ、その者は総じて「原神」と呼ばれる。すなわち、神の目であった。

 

『………』

 

本当に欲しかったものは力ではなく救いであったと歯噛みした。神の目を懐にしまって歩き出したその時、狙いすましたかのような一筋の稲光が少女の眼前に落ちる。その雷の勢いのままに、少女の身体は荒れ狂う海に投げ出された。

 

 

 

 

「…!」

 

バっと勢いよく起き上がる。額には薄っすらと汗が滲んでいて、嫌な感じ。

 

「何回目だ、この夢…」

 

彼女にとっては悪夢の類であるそれを、数えるのが面倒になるぐらい繰り返し見ていた。故郷と、大好きな友人と別れ、同時に神の目を手に入れたあの日のこと。思い出さないようにはしているが、コンスタントに訪れる悪夢のせいでその努力が実ることはない。

 

「ねぇ、それどんな夢?」

 

「ぅわひゃい!?」

 

完全に油断しているところに声をかけられ、意識して出すことはないであろう素っ頓狂な声が出てしまう。ベッドのすぐ側に置かれた椅子に声の主はいた。

 

胡桃(フータオ)…もう、ビックリさせないでよ。ていうか、なんでいるの?こんな朝っぱらから用事?」

 

「用事なんか無いよ。千鶴お姉さんの寝顔見てただけ」

 

真っ黒な髪に琥珀色の瞳を持つ彼女の名は、鴉丸(からすま)千鶴と言う。

 

「他人の部屋に忍び込んでやることがそれって、普通に怖いんだけど…」

 

「堂主が堂内でなにしてもいいと思うけどなぁ」

 

「今してるのはデリカシーとかプライバシーの話なんだけど?」

 

流れに流れて漂っていたところを拾われてはや数年。最初に目覚めた場所は現在も自分の部屋として使っているこの場所だった。往生堂という名のこの場所は、今目の前にいる胡桃という少女が堂主を務めており、彼女で七十七代目ということでかなり長い歴史があるらしい。年下なのに立派に責務を全うしていて、そういった部分は本当に尊敬している。

 

基本的に部屋に鍵をかけていないため勝手に入られても文句は言えないのだけど、堂主の胡桃が出ていけと言ったら大人しく従うしかない立場なので、そういう面でも彼女の行動に物申すことはできないのである。つまり、それを引き合いに出されるとほぼ言いなりというわけだ。怖すぎる。

 

ベッドに潜っていたい誘惑を必死に振り切り、胡桃がいるのも気にせず普段着へと着替える。鍛錬で使うための刀に、作り置きをしておいた朝食を持って準備は完了だ。

 

部屋の窓を開けて新鮮な空気を取り入れつつ部屋を出る準備をする。胡桃は椅子に座りながら鼻歌を歌っている。また新しい歌でも考えているんだろうか。少なくとも、今すぐ私の部屋から出るつもりはないらしい。

 

「じゃあ少し出てくるから」

 

「ほ~い」

 

気の抜けた微妙な返事を聞いてから自室を出る。胡桃は何をするわけでもなく部屋に来ることがあるけど、目的がわからない。毎日のように会っていても、知らないことはまだまだあるみたいだ。

 

 

 

 

往生堂を出て璃月港の外へと向かう。犬がたくさんいる橋を越えて左手、西側の港がよく見える崖の上へと到着する。景色も悪くないし風通しもいいので、普段はここを使っている。

 

刀を構えて素振りを開始する。璃月に来てからも毎日欠かさずやっている鍛錬は、余計なことを考えず無心になれる数少ない時間で存外気に入っていたりする。元が”そういう家”の生まれだからだろうか。

 

「ふっ…ふっ…」

 

基本の型から独自に派生させた型まで、勝手に身体が動いてしまうほど染みついた動作を繰り返す。それが終われば仮想敵をイメージし、一撃限りの一本勝負をやってみたりする。正直これにどの程度効果があるのか分からないけど。

 

想像するのは、茶髪でファトゥスの戦闘狂。まだ璃月に来て間もない頃、元素のげの字も知らない私に必要だったのは扱う元素を完全に御すること。そのお手本にしたのが、水元素を武器の形状にして射出したり、自身の周りに展開して防御に使ったりする行秋くん。それと、水元素を様々な武装にして遠近中どのリーチでも巧みに戦う”公子”ことタルタリヤ。行秋くんには、彼が執筆した小説を読んで感想を言うことを条件に色々教えてもらった。璃月では酷評されているらしいけど、私的には良かった。稲妻人の私は璃月の人たちと感性が違うらしい。

 

タルタリヤに関しては、私の剣術に興味があるからと手合わせをお願いされたのが運の尽き。ほんのちょっと手合わせをするだけのつもりだったのに、相手が勝手にヒートアップしてただの殺し合いに発展してしまった。偶然居合わせた鍾離先生が止めてくれたからいいものの、あれ以来タルタリヤからの決闘は全てお断りしている。

 

それでも彼の元素コントロールは非常に勉強になったし、いざとなったら水元素の刀を使うことには慣れておいた方がいいかもしれない。得物がない状態で戦場に放り出されたらどうなるか分からないし。

 

その場から数歩下がり、居合の構えをとる。深呼吸して集中力を高め静かにその時を待つ。

 

足を力強く踏み込み、忌々しい戦闘狂を打倒せんと刀を振るう。しかし、その刃は振り抜く前に止まってしまった。そう、何者か(・・・)に止められてしまったのだ。

 

見ると、そこには灰色の服に深紅のスカーフを纏った長身の男がいた。

 

「…何しに来たの、変態」

 

「その言い方はないんじゃないのか?”運び屋”」

 

「そっちこそその呼び方やめてよ。あんまいいイメージないんだから」

 

仕事の都合上そう呼ばれることが多いけど、あんまり好きじゃない。それを分かってて言ってきた男、タルタリヤである。この変態戦闘狂、他人の鍛錬を遮ってまでちょっかい出してきやがった。今度から鍾離先生に監督してもらおうかな…。でも往生堂の仕事あるし、忙しいよねぇ…。

 

「しばらく見ないと思ったら急に現れるんだから。で、なに?決闘ならしないよ」

 

「最近用事があって稲妻に行ってたんだ」

 

タルタリヤの言葉にピクリと反応する。稲妻に行っていたと、彼は言った。何のために?

 

「非常にいい経験をしたよ。敵がわんさか出てくる謎の秘境があってね」

 

「思い出話しに来たわけじゃないんでしょ?何が目的?」

 

「手合わせをしようかと思ってね。もちろん対価は払うさ」

 

「…対価?」

 

「そう。知っている限りの稲妻の現状と、君の鍛錬の手助け。これでどうだい?飛雲商会の次男坊よりかは、俺の方が適していると思うけど」

 

思ってもない申し出であることには変わりないけど、この男に借りを作るのは非常にまずい気がする。数分の熟考の末に結論を出した。

 

「………わかった」

 

「そうか!よし、まずは手合わせだ。君の弱点を把握しないことには指導もできないからね」

 

こうして、現時点で一番会いたくない男との鍛錬が始まった。…始まってしまった。

 

 

 

 

十本勝負の結果、私の全敗だった。やはり、瞬きした時には相手の武器が変わっていてその対応を迫られるのは辛いものがある。

 

「いい運動になった。太刀筋は悪くないどころか、数年で予想以上に成長しているね。あの時の君が赤子のようだよ」

 

「はぁ…はぁ…うっさいな、変態…」

 

「元素のコントロールも達人のそれだ。実体のある得物で戦うぶん元素で作った武装より自由度は若干落ちるけど、既に元素で武装ぐらい作れるんだろう?」

 

「全部お見通しってわけか…」

 

ここ数年で元素の扱い方はかなり成長した実感がある。それこそ、タルタリヤのように水元素で武装を作ることだってできるようになった。重さだったり、ほんの少しのリーチのズレだったり、十年以上振ってきた刀との誤差があってあまり使ってはいないんだけど。基本的には刀に水元素を付与する戦い方が好きだしね。

 

それよりも、鍛錬とはいえタルタリヤの真似事をしていたのがバレていることが恥ずかしい。

 

「君の剣術は相手の急所を最短最速で狙うことに特化している。それぐらいは刃を交えればすぐわかった。ただ、これは君の意識の問題なんだろうね。あからさまな悪意を持たない人間に対しては、たとえ鍛錬でも刀を向けることが苦手だ」

 

「………しょうがないじゃん」

 

「ある程度は改善してきたけど、無意識にセーブがかかっている。魔物にはあれだけ遠慮なしにやれるって言うのに」

 

「え、どっから見てるわけ?ストーカー?」

 

「おいおい、誤解だ。たまたま通りかかった時だけだよ」

 

「どうだか」

 

ジト目でタルタリヤを睨むが、当の本人はどこ吹く風である。

 

「本人の意識はひとまず置いておくとして、まずは水元素の武装を扱っていくのが最優先だ。手札は多いに越したことはないしね」

 

「やけに肩入れするね」

 

「君が強くなれば俺の楽しみも増えるからねぇ。相棒といい君といい、強者の存在は俺をワクワクさせてくれる」

 

相棒が誰のことを言っているのかは分からないけど、私を鍛える理由はなんとも彼らしいものだった。

 

「それで、対価をまだもらってないんだけど?」

 

「おっと、そうだった」

 

…こいつ、私が言及しなかったらそのまま帰るつもりだったな?

 

 

 

彼からもたらされた情報は、稲妻での目狩り令が撤回されたこと、幕府軍と抵抗軍のいざこざもとりあえずの終結を迎えたこと等が主だった。知らないうちに故郷が大変なことになっていたらしい。

 

稲妻のことを思うと、いつも浮かぶ人物がいる。彼女のことについても聞いてみることにした。

 

「青白い髪の少女?…あぁ、神里家の令嬢だね。彼女のことも君との関係も詳しくは知らないけど、特に何もないんじゃないかな?」

 

「そっか。…ふぅ」

 

いくら手紙でやり取りしているとは言っても、情勢のこともあって帰ると約束してから一度も稲妻に行けていない。ちゃんと顔を見るまでは安心できないのだ。

 

「それじゃあ、やることもやったし俺は行くよ。気が向いた時にまた来るから、その時までにもっと強くなっていてくれよ?」

 

「一生来んな」

 

それを最後にどこかへ行ってしまった。気が抜けたからか、お腹が「ぐぅ~」と非常に大きい音を出す。…タルタリヤが帰った後で本当に良かった。聞かれてたらなんて言われるかわかったもんじゃない。

 

手ごろな岩に座ってからあげとおにぎりを食べる。稲妻人として米は欠かせないし、揚げ物と抜群に合う。香菱に作り置きできる料理を教わっておいてよかった。冷えてもうまうまである、最高だ。食べ過ぎはよくないけども。

 

ご飯を食べながら考える。タルタリヤは元素の武装を使えるようになった方がいいと言った。現段階で元素自体を武装として形作ることはできている。できているが、それをどうやって攻撃力を持たせたものにしているのか。そういえば原理とか仕組みとか、そういったことは考えたことがなかったように思う。

 

例えば、甘雨が降らせる氷柱やエウルアが使う氷の剣。ああいうのは個体を尖らせるから武器として完成するわけで、流動的な水に攻撃力を持たせるにはどうすればいいんだろうか。勢いよく飛ばす?それもアリかもしれないけど、近接戦闘を主とする私にとってそれは奥の手だろう。

 

そう言えばタルタリヤの水元素武装、あれは恐ろしく切れる。びっくりするぐらい切れる。でも持ち手が無事なのはなぜ?多分、局所的に水の圧力なりを強めているからだ。おにぎりの最後の一口を放り込んで岩から降りる。そびえ立つ岩壁の前に立ち、水元素の刀を生成する。これだけではただの刀の形をした水である。刃の部分の出力だけを意識して上げてみると、なんかすごいビシャビシャしてきた。余計な力が入りすぎている証拠だ。まぁ、これは今後改善するとして…。

 

目の前の岩壁を切り裂くイメージで刀を振るう。するとどうだ、岩がまるでバターのようにすっぱり切れてしまった。想像以上の結果にちょっと嬉しくなる。切れ味を最大限まで高めつつ、しかし余分な力は出さない。それをマスターするには骨が折れそうだ。

 

そう言えば港の方が賑わってきた、ずいぶんとここに長居したらしい。用事があることをすっかり忘れていて大慌てで往生堂への帰路につく。もう!どっかの変態が来なきゃ余裕を持って行動できたのに!

 

 

 

 

急いで自室に戻ってくると、流石に胡桃はいなくなっている。代わりに一羽の鴉が窓辺で私の帰りを待っていた。

 

(あおい)!来てたんだね」

 

この鴉の名前は蒼。稲妻ではお馴染みの鳥だけど、璃月やモンドでは滅多に見かけない。稲妻固有なのかな。私が小さい頃から一緒にいる子で、稲妻から璃月に来た時もいつの間にか私の側にいた。他の鴉よりも少し身体が大きく獰猛そうな印象を持たれがちだけど、実はかなり大人しく賢い子だ。

 

そんな蒼の足には小さな筒がくくりつけられている。綾華からの手紙だ。稲妻に行けない私と、稲妻からおいそれとは出られない綾華とのやり取りを請け負ってくれている。璃月から稲妻を往復しても大丈夫なぐらいのスタミナはあるみたいだけど、こっちに戻ってきた時には目一杯可愛がることにしている。

 

「手紙書き終わったら遊ぼうね、蒼」

 

手紙には彼女の近況報告や、稲妻の現状なんかが書き記されていた。タルタリヤが言っていたことは少なくとも本当のようだ。しかし、幕府軍と抵抗軍がいきなり仲良しこよしできるはずもない。お互いの代表が話し合いの場を設けたということらしいけど、そこでもひと悶着あったらしい。大丈夫か私の故郷…。

 

手紙を読み終えるなり引き出しからストックしてあった便箋を取り出し、長年使っている筆に墨をつける。

 

璃月での生活のこと。モンドも含めて友達がたくさんできたこと。今朝の鍛錬のこと。伝えたいことはたくさんあるけど、会った時にいっぱい話したいからそこまでいっぱい書かずに終わらせる。そう言えば、ずいぶん前にもらった手紙に氷元素の神の目を授かったと書いてあった。剣や詩にも真剣に取り組んでいたらしい。正直詩に関しては無知だけど、剣は負けていられない。私も頑張らないとね。

 

「…よし、と。じゃあ出かけよっか蒼。と言っても仕事だけど」

 

お風呂でさっと汗を流し、よそ行き用の服に着替える。ベージュ色の七分丈のズボンに真っ白のシャツ、袖のないフード付きの黒い上着というどちらかと言えばモンド風な服装である。実際モンドに行ったとき仕立ててもらったものだ。

 

シャオユウさんに言われて受けた仕事。匿名の依頼ではあったけど、どう見ても依頼主がモロバレである。鮮度を出来る限り保った清心をいっぱいに詰めたカゴを手に往生堂を出る。

 

目指すは琥牢山の麓。相棒の鴉と共に、”運び屋の千鶴”は今日もテイワットを駆ける。




実はまだ朝の数時間しか経ってない。
清心が必要な匿名希望さん、一体どんな残業勧誘真君なんだ…

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