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二頭の壮絶な戦いを見ていた神機使い達は静まり返っていた。
あのアラガミを殺すアラガミと呼ばれていたネルギガンテ、またの名をアルディラ・ビジターは帝王ディアウス・ピターに敗北した。
ディアウス・ピターはヴァジュラ種神属第一種接触禁忌種────下手に近付く事は自殺行為である。
一般の神機使いなら尚更だ。
そのディアウス・ピターが作戦中だったあの場に鎮座しているのでは作戦は進まない。
もしかすればアルディラ・ビジターがこのディアウス・ピターを倒し、そのまま帰ってくれるかもしれない…という望みは容易く壊された。
「アルディラ・ビジターが去っていく…」
「…クソッ…」
ブラッド隊とクレイドルの神機使い達に流れる空気も重いものとなった。
「…一旦今日は終わりとしよう。ディアウス・ピターも気が変わって立ち去ってくれるかもしれないしね」
「その可能性がどこにある」
サカキの言葉にソーマが噛み付いた。
「よせソーマ…」
「あのまま奴があそこにいたら全ての意味が無くなるんだぞ。なら────」
リンドウの言葉を無視しながら口を開くも、リンドウが肩を掴んで止めさせる。
「俺達の見込みが甘かった。最初こそ有利だったものの、アルディラ・ビジターでさえ、ディアウス・ピターのあの刃翼には勝てなかった。それだけだ」
リンドウはソーマを諭すもソーマはクソッ…と悪態を付く。
「ヒバリ君、他の神機使い達に待機命令を伝達してほしい。一旦現場は様子を見よう」
サカキの言葉に分かりましたとヒバリは対応し、マイクを使って待機命令を出した。
◇◆◇◆◇◆
遠く離れた名も無き土地にネルギガンテはいた。
殺す──────!!!!
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!!!!!
もはやネルギガンテにあるのは怒りだけだった。
ディアウス・ピターに敗北した事に怒りを露わにし、近付くものは全て破壊し続け、その全てを食らっていた。
もっとだ…もっと喰らわないと──────
無差別にアラガミを潰し、喰らい、その力を体内に蓄えていく。
全ては奴を、ディアウス・ピターを倒す為。
それだけがネルギガンテを突き動かしていた。
そんな中、戦車が生き物になったかのような姿のアラガミが現れる。
クアドリガというアラガミだ。
クアドリガは骸骨のような模様をしている胸を両扉のように広げ、そこからミサイルを出そうとしていた。
だが先にネルギガンテがその開ききった胸に伸びきった棘の生える前脚を叩き込む。
怯んだクアドリガに追い討ちを掛け、右前脚を頭に叩き付け、肩にあるミサイルポッドを噛み砕く。
今のネルギガンテに近付くべきでは無かった。
瞬く間にクアドリガの抵抗は無くなり、微動だにもしなくなる。
そのクアドリガにネルギガンテは食らい付いた。
◇◆◇◆◇◆
クアドリガを食い終わり、再び極東支部付近を眺める。
待っていろ──────
グルル…とディアウス・ピターには聞こえてはいないだろうが威嚇する。
だが知らなかった。
そのネルギガンテの両前脚の棘に、パリッ…とディアウス・ピターと似たような赤い閃光が走った事を──────
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