細々と買うのが嫌なのです(´・ω・`)
ガシャ…
神機保管庫に一人準備をしている者がいた。
「どこ行く気だ?」
そこにリンドウが現れる。
神機を準備していたのは神薙ユウだ。
「勝算はあるのか?」
「…」
リンドウの問いに神薙は何も言い出せない。
分かっているのだろう。
勝ち目は分からない。
だが動かなければその勝ち目も上がる事は無い。
ギュッ…と神機を握り締める神薙ユウにリンドウは困ったような笑みを浮かべる。
「ったく…」
スタスタと神薙ユウの元へ歩み寄り…通り過ぎて自身の神機の前に立つ。
「…リンドウさん…?」
「どうせ言っても聞かねぇ事くらい分かってるっての」
ポンと神薙ユウの肩を軽く叩く。
「二人でどうするつもりだ?」
二人で行こうとする中、再び声を掛けられる。
そこにいたのは独立支援部隊クレイドルとブラッド隊の面々だ。
「お前ら…」
「奴を倒さねぇ事には作戦は進まねぇ…さっさと終わらせるぞ」
悪態を付きながらも自身の神機を握るソーマ。
それを皮切りにそれぞれ自身の神機を持つ。
「こりゃあ、全員纏めて独房行きか?」
「はっ、被害が広がるよりかはマシだろ」
クレイドル、ブラッド隊が扉の前に立つ。
「行くか」
リンドウのその言葉と同時に扉は開いた。
◇◆◇◆◇◆
ディアウス・ピターの被害は甚大だった。
殆どのアラガミ誘導装置は破壊され、他のアラガミも喰われている。
当の本人はその真ん中で堂々と睡眠を取っていた。
「こりゃひでぇな…」
チッ…と舌打ちする中、目の前にいるディアウス・ピターを全員が視界に収める。
その視線に気付いのか眠りから目覚め、神機使いを見るディアウス・ピター。
「…サクヤ、コウタ、以前使ったバレットあるか?」
「ええ、勿論」
「ブラッド隊の皆はその二人の援護を頼む。援護の人数はそっちで決めていい。ユウ、アリサ、ソーマ、行くぞ」
リンドウの言葉に全員が了解。と答え、散っていく。
サクヤとコウタは後衛にブラッド隊からはシエル、ジュリウスが二人に付いた。
そしてクレイドルのリンドウ、神薙ユウ、アリサ、ソーマ、ブラッド隊のギルバート、ナナが前衛に立つ。
アリサは神機を銃モードに切り替えてディアウス・ピターに引き金を引いて注意を引く。
その隙に神薙ユウとギルバートで逆方向へ走る。
「おらよっ!」
ギルバートが先制して突撃する。
だが気付いていたのか、すぐにディアウス・ピターはギルバートに向き直って刃翼でその槍を防ぐ。
もちろんその刃翼にはヒビ一つ付いていない。
連撃でギルバートが槍を振り回している。
その死角から神薙ユウが跳躍し、神機を突き刺そうとするも次は尻尾で防がれる。
「こいつ…!背中に目でも付いてるのかよ!」
ギルバートは悪態を付きながらも必死に銃モードと槍モードを切り替えてディアウス・ピターに応戦する。
そんな中、ディアウス・ピターは神機使い達の攻撃を煩わしく思ったのか、何本にも枝分かれしたマントのような器官の先端に雷の球体をそれぞれに蓄え、全方位に飛ばした。
バリバリ!と神機使いの横を掠めていく。
「きゃあっ!?」
各神機使い達がギリギリで避ける中、アリサの持つ神機の盾に雷が直撃する。
吹き飛ばされ、瓦礫に全身を強く打ち、呼吸がままならない。
そこに追い討ちを掛ける為に駆け寄るディアウス・ピター。
「こんのっ!」
真横からソーマがバスターソードを横に薙ぎ、アリサから距離を取らせる。
ディアウス・ピターは再び雷を蓄積していた。
「みんな!離れて!」
遠くからサクヤの声がした。
サクヤとコウタが共同で作り上げたバレットの発射準備を終え、トリガーを引く。
二人が撃った弾はディアウス・ピターの真上で三角の形に展開し、発せられた雷を吸い上げていく。
「今だ!」
神薙ユウの声にリンドウ、ソーマ、アリサ、ギルバート、ナナが全方位から一斉に神機を振りかぶる。
オオオオオオ!!!!!!!!!!!!
突如ディアウス・ピターから発せられる雷の威力が上がり、サクヤとコウタの自作バレットが壊された。
それと同時にディアウス・ピターの雷が五人に突き刺さる。
その全員が感電し、身体がまともに動かない。
「クッ…!」
サクヤとコウタを援護していたジュリウスとシエルが彼等の追撃を防ぐ為にサクヤとコウタの元を離れ、ディアウス・ピターに掛かっていく。
するとそこにいる神機使い達のインカムに無線が入る。
『皆さん!そちらに微弱ながら同じディアウス・ピターに似通ったオラクル反応が近付いています!危険です!離れて下さい!』
その無線に驚愕する。
「嘘だろ…!?」
「目の前のこいつでも手一杯なのにもう一体来るのかよ…!?」
「クソッ…!」
だが一人、ソーマが先程の無線の内容に違和感を感じた。
(待て…?ディアウス・ピターでは無く、ディアウス・ピターに似通った…?)
現時点でヴァジュラに似たアラガミは自由の女神の顔をした氷属性のヴァジュラ、プリティヴィ・マータ
目の前にいる神属種のディアウス・ピターくらいだ。
それ以外となると新種という扱いになる。
「待て、そいつは本当にディアウス・ピターなのか!?」
『え、はい確認します。…え、何これ…!?オラクル反応のブレが酷い…!?』
ジュリウスとシエルがディアウス・ピターを引き付けている中、雷を受けた全員がようやく動けるレベルにまで回復する。
そして聞こえる足音。
ソーマが全員を呼び、1箇所に集める。
「どうしたソーマ」
「いや…恐らくは…奴だ」
奴────その一言だけで全員が理解し、再びその場を離れようとする。
そして現れるアルディラ・ビジターこと、滅尽龍ネルギガンテ。
だがソーマは退こうとしない。
「いや、その必要はねぇだろ。恐らく俺達には見向きもしねぇ…」
そう…ソーマには分かる。
いや、
近付いてくるネルギガンテ、彼の狙いはそう────
──────リベンジだ。
この話書いてて「リベンジだ」って所で2000年に放送されたゴジラミレニアム(ゴジラ対オルガ)を思い出しましたw
戦闘回は次回にお預けですw
感想等お待ちしております。