GODEATER~破壊の龍は不浄を殲ぼす~   作:JAIL

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さぁ、本編クライマックス!
地に伏せたネルギガンテはどうなってしまうのか…!?
それではどうぞ!


牙は刃を砕けるか────後編

地に伏せたネルギガンテ。

するとミシミシと地面にヒビが入る。

恐らくそこは元々地盤が緩く、先程の激しい戦闘で更に緩くなったのだろう。

ネルギガンテの身体は段々沈んでいき、そして姿すらも見えなくなった。

二度目の、帝王の勝利だ。

それを見ていた神薙ユウの神機を握る手が強くなり、駆け出す。

 

「おい待て!」

 

リンドウが止めようにも既に遅かった。

 

 

時間を稼がないと────────

 

 

何故か神薙ユウの頭の中にそんな考えが浮かんでいた。

何故かは分からない。

だが今は、時間を稼ぐ。それだけを考えて動いた。

 

「お前ら…一斉に行くぞ!!!!」

 

もうなりふり構っていられない。

全員で総攻撃を仕掛ける。

 

「おおおあぁぁぁああああ!」

 

ゴウッ…!!!!!!!!

 

ソーマがその場で神機を振りかぶり、力を溜めてリーチと威力を強化し始める。

ブラッド隊もそれぞれが持ちうる血の力をフルに活用する。

 

「…っ!」

 

ナナが【誘引】でディアウス・ピターの注意を引く。

その隙にジュリウスが【統率】の血の力で各神機使いのバーストし、基本性能を上げる。

ギルバートが【鼓舞】の血の力で神機使いの戦闘力を上げる。

ブラッド隊の血の力によって基本性能、戦闘力を上げてもらったクレイドルの神機使いが全方位に散って攻撃を仕掛ける。

コウタとサクヤはお互いに走りながら銃弾を撃っていく。

その死角からリンドウ、神薙ユウ、アリサが斬撃を叩き込む。

 

 

だがその全てが無意味だった。

 

 

神機使い達の斬撃も刃翼によって防がれ、銃撃もディアウス・ピターの前では傷の一つも作れなかった。

ディアウス・ピターは駆け出し、神機使い達へ刃翼を振り回す。

周りにいた神機使い達はその刃翼によって次々と倒され地べたに這い蹲る。

 

「クソッタレがあああぁぁぁぁあああ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

チャージクラッシュ。

バスターソード型の神機で力を溜めた先で使える技だ。

それが出せるまでに溜め続けていたソーマが、ようやくその技を全身全霊で地面がえぐれる程までに神機を振り下ろしてディアウス・ピターにぶつける。

 

 

その技ですら──────届かなかった。

 

 

強靱過ぎる刃翼の前にそのチャージクラッシュは砕かれた。

そして技を使ったソーマにその凶刃は向かっていた。

 

「ソーマぁ!」

 

倒された神薙ユウが必死で立ち上がろうにも全身が動かない。

 

 

でも、少しでもいい。

 

 

この身体よ、動いてくれ──────

 

 

あいつを死なせたくない。

 

 

分かってる。

 

 

もう、この距離ではどう足掻いても先にディアウス・ピターの攻撃が入ると言う事位──────

 

 

もう…無理だ…とそこにいたほとんどの神機使いがソーマを死を悟った───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出して欲しい。

 

 

何故、ネルギガンテが古龍と呼ばれているのか

 

何故、古龍はそこまでに長寿なのか

 

古龍とは自然災害や自然現象を具現化したかのような存在だ。

そして驚異的な生命力を持っている。

 

風を操る鋼龍クシャルダオラ

 

氷を操る冰龍イヴェルカーナ

 

炎を操る炎王龍テオ・テスカトル

 

というように全ての古龍には大自然の現象を象徴出来る程の力を持っている。

 

それでは、ネルギガンテは例えるなら何の具現化だっただろうか?

 

ネルギガンテは破壊を司る古龍と思われているが実際には自然界に現れた不浄を破壊し(・・・・・・・・・・・・・)元の生態系へと浄化する(・・・・・・・・・・・)…言わば────

 

 

大自然の自浄作用の象徴だ。

 

 

つまりネルギガンテの持つ脅威の再生能力と古龍特有の生命力ならば大きな傷でも時間が経てば─────

 

 

 

 

バキャン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

その驚異的な再生能力と生命力を持ってすれば復活等容易い事なのだ。

割れた大地を割いて、天高くネルギガンテが飛び上がっている。

ディアウス・ピターもソーマに攻撃しようとしていたが突然の轟音に足を止め音がした方を振り向く。

 

「あいつ…!?」

「まだ生きて───!?」

「っ!ソーマ!」

 

神薙ユウが軋む身体に鞭を打って神機を銃モードへ移行し、ソーマに照準を合わせ、一つの銃弾を撃ち放つ。

ソーマはシールドを展開してその銃弾を受け、後ろに飛ばされる。

そこへネルギガンテがディアウス・ピター目掛けて空から襲い掛かった。

ディアウス・ピターは刃翼でガードしようとしたがネルギガンテの奇襲の威力がそれを上回り姿勢を崩した。

それをよそにネルギガンテが刃翼でも最も肉質の柔らかい根元を食い千切ぎる。

 

 

もう一つ忘れてはいないだろうか?

 

 

ネルギガンテが最初の戦いでディアウス・ピターの雷を発生させるマントのような器官を食らっていた事を────

 

棘はその雷を纏う能力を持った。

そう────帝王の力を宿したのだ。

帝"王"の力をその身に宿す悪"魔"へと登り詰めたネルギガンテ─────さしずめ、"魔王"と呼ぶべきだろうか。

その帝王の雷とネルギガンテはすこぶる相性が良かった。

というのもそれはネルギガンテの技に関係している。

ネルギガンテは己が傷つこうとも構わない程、肉弾戦を用いている。

そしてよく使っている、前脚を相手に叩き付ける技「滅尽掌」と呼ばれる技だが、ただ叩き付けるだけじゃない。

叩き付けた後、前脚にある棘がその対象に刺さるようになっている。

その為、ネルギガンテの脚の棘は下に向いているのだ。

つまり、叩き付けた爪先と食い込んだ棘から雷が放出され、相手の体内に直接雷を叩き込めるのだ。

強力な雷を体内に流された筋肉と神経が麻痺し、ディアウス・ピターの身体は動けなくなる。

それをいい事に脳天にその滅尽掌を叩き込む。

 

 

バキン────!!!!

 

 

脳天を覆っていた甲殻が破壊され、その中に青白く光る楕円形の球体が見えた。

これこそがアラガミの身体を形成する核───コアだ。

ネルギガンテはそのコアを乱暴に食らい、ブチブチという肉が千切れる音を立てて引き千切り、バキャン!!!!!!!!という音を立てて噛み砕いた。

コアを破壊されたディアウス・ピターは力無く地べたに横たわる。

 

グオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

帝王を玉座から引きずり下ろし、最強の魔王へと登り詰めたネルギガンテは勝利の雄叫びを上げる。

それは空気はおろか、大地すら揺れるのではないかと思わせる程の雄叫び。

そしてボロボロになった神機使い達を一瞥すると、その巨大な翼を広げ、どこかへ飛び立っていった。

 

「帰った……?」

「どうやら…助かったみてぇだな」

 

それぞれがアラガミの驚異であるディアウス・ピターから解放され、ネルギガンテというイレギュラーによって命を救われた事に安堵する。

すると通信が入った。

 

『皆、一部始終は見ていたよ。一旦帰還してほしい。話はその後だ』

 

サカキの声に苦笑しながら極東支部へと戻り、懲罰を待つ神機使い達であった。

 

後日、フェンリル本部よりネルギガンテから微弱ながらディアウス・ピターと酷似するオラクル反応が確認され、その見た目、確認されたオラクル反応、凶暴性から【破壊の魔王】という意味合いを込めて【アンドラス・サタン】と正式決定されると同時にディアウス・ピターと同様第一種接触禁忌種に認定された。




一体いつからこれで最終回だと錯覚していた?
来週に続きますよ~?w
そしてMHWIBのとあるシーンを再現したのですが何処でしょーね?w(すっとぼけ)
感想等お待ちしております。
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