フェンリル極東支部。
この支部周辺は強力なアラガミが闊歩する事で有名で、他支部では「オウガテイルを倒して一人前」に対して極東支部では「ヴァジュラを倒して一人前」と言われる程、極東支部には強いアラガミが集結している。
それ故に強力な神機使いも多い。
支部長は研究職も兼業しているペイラー・榊と呼ばれる男だ。
その男がよく使っていた研究室には"
今、忙しなくキーボードを叩いてる時に、ある信号をキャッチする。
「ん?こいつは…」
ソーマが第一フロアで任務の受付を担当している武田ヒバリに連絡を取ろうとした時だった。
恐らく向こうも信号をキャッチしたのか、内線でソーマに呼び掛ける。
『サカキさん、少々宜しいですか?』
「…支部長なら一フロア上だがな」
最近支部長が替わった事に慣れてなかったヒバリはいつもの調子で研究室にいるであろうサカキに連絡したつもりだった。
『あっ!すみません、ついいつものクセで…』
「いや構わねぇ、俺も丁度そっちに回線で連絡取ろうとしてた所だ。サカキのオッサンには伝えとくからこっちにも確認させてくれ」
ま、粗方どういうものかは分かるんだがな…と思いながらもヒバリの言葉を待つ。
『分かりました。では、先程救援信号をキャッチしました…のですが…』
「?どうした?」
ヒバリにしては珍しく途切れの悪い反応に余計意識が傾く。
『あの…周囲にアラガミの反応が無いんですよね…いえ、あるにはあるんですけどその殆どが消滅しかかってるアラガミが全てで、生存しているアラガミのオラクル反応が確認出来ません』
「…なんだと?」
ヒバリの言葉にキーボードを叩いていた手が止まる。
オラクル反応が無いのに救援信号を送る事はまずありえない。
ならばその神機使いは何に対してその救援信号を送ったのか────
(…まさか…)
何を思ったのか急にソーマが立ち上がる。
それと同時に同じく独立支援部隊クレイドルの一員である神薙ユウが入ってきた。
「お、ソーマちょうどい…」
「神薙、救援信号が入った。先に行って準備するからブラッド隊にも出動するよう言っといてくれ!」
急な出動に一瞬戸惑いながらも返事をしてソーマと走り出す。
「ブラッド隊っていうと相手は感応種なのか!?」
「詳しい事はまだ分からねぇ。だがヒバリからの報告によるとそのアラガミはオラクル反応を完全に消せるタイプだ!」
通常のアラガミでも背中に載せた砲台で空気砲を撃ったり、雷を前方に飛ばすアラガミは存在する。
だが感応種は周りのアラガミにも影響を与える。
周りのアラガミのオラクル細胞を取り込んで自身を強化させるもの。
周囲のアラガミの戦闘力を上げるもの。
他のアラガミを回復させるもの等、様々だ。
実を言うと第二世代型神機使いはこの感応種に対応出来ない。
というのも感応種は偏食場パルスと呼ばれる超音波に似たものを操って旧型の第二世代型神機を無力化してしまうからだ。
そしてその感応種に対応出来るようにしたのが第三世代型神機使い、通称【ブラッド隊】だ。
神薙は「分かった」と言って途中でソーマと分かれ、ブラッド隊の元へ急いだ。
◇◆◇◆◇◆
ブラッド隊の数名はエントランスにいた。
「ブラッド隊の皆さん!出動要請が出た!今から急いで準備を!」
急な出動要請にすぐ反応し、立ち上がる。
その中で銀髪でツインテールの女性神機使い、シエル・アランソンが口を開く。
「私達が出動となると感応種なのですか?」
「分からない。けど分かってるのはオラクル反応が無いって事だけなんだ!」
オラクル反応が無い────その言葉だけで特殊な偏食場パルスを用いてその反応を消してる可能性があるアラガミと断定する。
とにかく行く必要がある為、それぞれが神機を取りに行った。
◇◆◇◆◇◆
フェンリル極東支部の屋上に着いた神機使い達。
既にソーマは屋上に待機状態のヘリコプターに乗って待っていた。
出動要請を受けた神機使いは乗り込むと、ヘリコプターの回転翼のスピードが上がり、飛び上がった。
「じゃあ、これから分かっている範囲で状況の説明をするぞ」
ソーマは招集を掛けた神機使いを見回して説明を始める。
今回集められた神機使いは
独立支援部隊クレイドル所属で変形機構の無い、第一世代型バスターソード型神機を扱う男性神機使いで招集を掛けたソーマ・シックザール
同じく独立支援部隊クレイドル所属で変形機構のある第二世代型のロングソードとブラストの可変型神機を扱う男性神機使いの神薙ユウ
ブラッド隊の一員で、第三世代型のブーストハンマーとショットガンの可変型神機を扱う女性神機使いであり、特定のアラガミを誘い出せる【誘引】と呼ばれる血の力を発動出来る猫耳の髪型をした香月ナナ
同じくブラッド隊で第三世代型のショートソードとスナイパーの可変型神機を扱う女性神機使いであり、アラガミの居場所が分かる【直感】という血の力を使えるシエル・アランソンの4名と救護班4名の計8名でとなった。
「つい先程、神機使いから救援信号が送られてきた。だが確認出来るアラガミは消滅しかかっていて、生存を確認出来るアラガミはいなかった。救援信号を送ってきた事から襲撃を受けた上、襲撃したアラガミは他のアラガミを殲滅出来る程の戦闘力を持っている事が分かる。そしてオラクル反応が無かった事から姿を消せる感応種である可能性が高い。用心してくれ」
ソーマの声に全員が頷く。
「ねぇ、シエルちゃん」
「?どうしました?ナナさん」
シエルの横に座っていた香月ナナが話し掛ける。
「オラクル反応を消せるアラガミなんているの?」
「いない…とは言い切れませんね。突然第二世代型神機使いが対応し切れない感応種が出たようにアラガミも進化し続けてます。恐らく遠くない内に私達第三世代型神機使いでも対応し切れない種類のアラガミが出てもおかしくは無いですよ」
そうなんだ…と再び外を見るナナ。
しばらく飛んで移動しているとパイロットがマイクを通して彼等にアナウンスする。
「まもなく救援信号を受信した地点です。ご準備を!」
パイロットのアナウンスに各自、自身の神機を握る。
未知のアラガミ…では無く未知の生物である古龍ネルギガンテは彼等神機使いの前に再び現れるのだろうか─────
私が執筆する上で苦手ランキングトップ3
1位、キャラ容姿
2位、日常生活
3位、施設説明
この3つがマジで苦手過ぎるw
誰かアドバイスを…wwww